みんなのシネマレビュー

ダークナイト(2008)

The Dark Knight
2008年【米】 上映時間:152分
アクションサスペンスSFシリーズもの犯罪もの漫画の映画化
[ダークナイト]
新規登録(2008-04-01)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2024-01-31)【イニシャルK】さん
公開開始日(2008-08-09)
公開終了日(2008-12-10)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督クリストファー・ノーラン
キャストクリスチャン・ベール(男優)ブルース・ウェイン/バットマン
ヒース・レジャー(男優)ジョーカー
アーロン・エッカート(男優)ハービー・デント/トゥー・フェイス
マイケル・ケイン(男優)アルフレッド・ペニーワース
マギー・ギレンホール(女優)レイチェル・ドーズ
ゲイリー・オールドマン(男優)ジェームズ・ゴードン
モーガン・フリーマン(男優)ルーシャス・フォックス
キリアン・マーフィ(男優)ジョナサン・クレイン/スケアクロウ
エリック・ロバーツ(男優)サルヴァトーレ・マローニ
アンソニー・マイケル・ホール(男優)マイク・エンジェル
マイケル・ジェイ・ホワイト(男優)ギャンボル
ウィリアム・フィクトナー(男優)銀行支店長
チン・ハン〔1969年生〕(男優)ラウ
エディソン・チャン(男優)ラウの部下
コリン・マクファーレン(男優)ギリアン・B・ローブ
トミー・’タイニー’・リスター(男優)フェリーの囚人
キース・ザラバッカ(男優)スティーヴンス刑事
デヴィッド・ダストマルチャン(男優)偽警官
ニッキー・カット(男優)ショットガンのスワット隊員(ノンクレジット)
檀臣幸ブルース・ウェイン/バットマン(日本語吹き替え版【ソフト】)
藤原啓治ジョーカー(日本語吹き替え版【ソフト】)
木下浩之ハービー・デント(日本語吹き替え版【ソフト】)
小川真司〔声優・男優〕アルフレッド・ペニーワース(日本語吹き替え版【ソフト】)
納谷六朗ジム・ゴードン(日本語吹き替え版【ソフト】)
池田勝ルーシャス・フォックス(日本語吹き替え版【ソフト】)
遊佐浩二スケアクロウ(日本語吹き替え版【ソフト】)
本田貴子レイチェル・ドーズ(日本語吹き替え版【ソフト】)
鵜飼るみ子バーバラ・ゴードン(日本語吹き替え版【ソフト】)
朴璐美アンナ・ラミレス刑事(日本語吹き替え版【ソフト】)
山野井仁サルヴァトーレ・マローニ(日本語吹き替え版【ソフト】)
楠大典ギャンボル(日本語吹き替え版【ソフト】)
草尾毅銀行支店長(日本語吹き替え版【ソフト】)
金光宣明(日本語吹き替え版【ソフト】)
藤真秀ブルース・ウェイン/バットマン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚芳忠ジョーカー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
井上和彦ハービー・デント(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
諏訪部順一スケアクロウ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
岡寛恵レイチェル・ドーズ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
糸博アルフレッド・ペニーワース(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
立木文彦ジム・ゴードン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂口芳貞ルーシャス・フォックス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山像かおりバーバラ・ゴードン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林由美子ジミー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
江原正士アンソニー・ガルシア市長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
金尾哲夫ジェラルド・スティーブンズ刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
楠見尚己マイケル・ワーツ刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
東條加那子アンナ・ラミレス刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
内田直哉マイク・エンジェル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木勝彦サルヴァトーレ・マローニ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
横島亘銀行支店長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大友龍三郎ギャンボル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
斎藤志郎チェチェン人ボス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
志村知幸グランピー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中尾一貴(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂詰貴之(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
仲野裕(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
青山穣(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
村治学(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
間宮康弘(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
かぬか光明(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作クリストファー・ノーラン(脚本原案)
デヴィッド・S・ゴイヤー(脚本原案)
ボブ・ケイン(キャラクター創造)
脚本クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
ハンス・ジマー
Boom Boom Satellites(戦闘シーンのBGM)
編曲ブラッド・デクター
ブルース・ファウラー〔編曲〕
ジェフ・アトマジアン
撮影ウォーリー・フィスター
製作エマ・トーマス
チャールズ・ローヴェン
クリストファー・ノーラン
ワーナー・ブラザース
製作総指揮ケビン・デ・ラ・ノイ
マイケル・E・ウスラン
ベンジャミン・メルニカー
制作ブロードメディア・スタジオ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクコナー・オサリヴァン(補綴スーパーバイザー)
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
BUFカンパニー(視覚効果)
ニック・デイヴィス[特撮](視覚効果スーパーバイザー)
美術ネイサン・クロウリー(プロダクション・デザイン)
ケヴィン・カヴァナー〔美術〕(美術監督スーパーバイザー)
スティーヴン・ローレンス[美術](美術監督)
衣装リンディ・ヘミング
ヘアメイクジョン・キャグリオーネ・Jr
編集リー・スミス〔編集〕
録音リチャード・キング[録音]
字幕翻訳石田泰子(ソフト)
松崎広幸(NHK)
スタントリック・エイヴリー
その他ヒース・レジャー(献辞)
ブルース・ファウラー〔編曲〕(指揮)
あらすじ
犯罪が犇くゴッサムシティ。 そこに突如として表れた犯罪者。彼は派手なパフォーマンスを好み、人の命など紙くずほどにしか思っていない。その上犯罪をゲームのように楽しむ。 彼が現場に残すのは、山ほどの死体と、爆破された瓦礫 そして、トランプのジョーカー・・・・

甘口おすぎ】さん(2008-08-19)
全てのをあらすじ参照する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品 心に残る名台詞 エピソード・小ネタ情報 心に残る名シーン
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想(10点検索)】

別のページへ(10点検索)
123


16.私のハリウッド感をめためたに打ちのめした映画です。大味で粗野、観客に粗に目をつむることを強制するようなイメージが今までのハリウッドにはありました。ましてや原作がアメコミです。敵はことごとく間抜けで、大がかりで中身のない犯罪計画を立て、ヒーローを追いつめてもぐだぐだと裏事情を説明し、無駄に大げさな処刑装置でヒーローが危機を脱出する機会を作らなければならない。悪人鉄の掟などと馬鹿にしていましたが、見事にひっくり返りました。今までのヒーロー物と思って見に行ったら大火傷をします。子ども連れはお勧めできません。現在の社会情勢を写し取った部分はもちろんある。ただそれをプロパガンダだなんだかんだと穿った見方をして悦に入っている人も見受けられますが、そんな見方しか出来ずこの映画を楽しめないのは損をしていると思う。脚本、演出、役者などすべてが完璧な映画です。私はBDを持っていませんが、ダークナイトのBDが発売されたらレコーダーと同時に購入しようと思う。それほどパワーのある作品です。見終わった後、立ち上がるのが辛いほど精神的・肉体的負担は大きい。それでも公開期間中、後二回は見に行こうと思っています。 kirieさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-15 11:28:19)

15.《ネタバレ》 2時間半もあるのにその長さをまったく感じさせない演出に脱帽。
ひたすら緊張感の中で映画を見ることが出来ました。2つの船のシーンは息が詰まりました。ヒースレジャーの出てる映画を初めてみましたが、演技をしているようにみえないほどジョーカーを演じていてまさに鬼気迫るって感じでした。
まつけんさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-14 01:52:57)

14.《ネタバレ》 終止緊張感につつまれたままの映画は大好きだ。逝去が惜しまれて仕方ないヒース・レジャーを始めとした役者陣の鬼気迫る演技、練りに練られた脚本。まるで観客に向けてまで選択を強いるかのようなジョーカーの2択の罠。なにより、得体の知れない完全悪と思われるジョーカーと悪に染まってはいけないバットマン以外の全ての人間が善人にも悪人にも簡単になってしまいそうな、そんな人間の弱さが観ていて気を休める事を許してくれない。強くありたい、だがその強さは人間に本来備わっているものなのだろうか?その強さを得たとき、人は人でいられるのだろうか?悪に染まったトゥー・フェイスの行いに共感し応援してしまう自分がもしゴッサムシティにいたならば、バットマンを追いつめてしまう市民となってしまうのでは?そんな事を感じながらの2時間半はとても短く、これだけの内容を盛り込みながら、きっちりとまとめあげられた傑作には10点満点がふさわしく感じる。 光路郎さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-13 19:57:56)

13.《ネタバレ》 ジョーカーの思惑通り、リースを殺そうと暴走する市民。スイッチを押すことを主張し、投票までしながら、結局は怖気づいて何もしない市民。

そこには頻繁に、また気安く描かれる善や良心といったものは存在しませんが、怖気づくという選択が、両者の間に決定的な差異をもたらしている事は見逃してはならないと思います。
ジョーカーが手招きをして誘い入れようとする虚無主義に陥ることなく、時には楽観的であることが重要であり、怖気づくことさえ忘れなければ、ゴッサムを救うことは出来る。そんな風にバットマンも信じているのではないかと感じます。
njldさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-12 21:30:45)(良:1票)

12.凄い映画でした。2時間半が3時間に感じるぐらい濃厚な物語。
映画史に燦然とその名を刻む不朽の名作になるでしょう。 ひろさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-12 03:04:12)

11.《ネタバレ》 こんな完成度の高い映画は久しぶりに見ました。レビューは↓の方々が書かれている素晴らしいレビューと全くの同感です。普段アメコミ系はちょっと・・・と敬遠される方にも是非オススメしたいです。ビギンズと同じくリアリティー描写が徹底されており、思わず冒頭は“これは犯罪映画?バットマンで間違ってないよな?”と思ってしまいました。アメコミヒーローを扱った映画を、ヒーロー万歳という娯楽だけではなく、“バットマンとジョーカーという表裏一体のキャラクターを使い、正義と悪の存在意義を視聴者である観客にまで問いかけてくる”といったレベルにまで押し上げた名作だと思います。ヒース・レジャーのジョーカーは言うまでも無く素晴らしく、劇中でバットマンに揺さぶりを掛けるのと同様、観ているこっちも憎たらしさにイラっときてしまいました(笑)。それはデントとレイチェルの拉致シーンの結末で頂点に達します。結果、バットマンシリーズで有名な敵キャラであるトゥー・フェイスをジョーカーの究極の作品にした点も非常に上手いですね。絶望的でありながらそれでも正義を求めるバットマン、そして一般乗客と犯罪者をそれぞれ乗せた最後の2つのフェリーでの人々の行動が、最後に救いを見せてくれた気がします。ノーラン監督はこのダークナイトでやりたい事は全てやったという事で続編は考えてないようですが、“その後のバットマン”がどうなり、人々はゴッサムシティ―のバットマンにどういう答えを出すのか?、最後の1本是非お願いします! 三毛たまさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-11 14:40:42)

10.《ネタバレ》 悪を通してヒーロー(正義)を描くというノーラン監督のねらいは見事に成し遂げられた。いわゆる「悪が勝つ」的な絶望系映画は他にもいろいろある。でも、この映画ですばらしいと思ったのは、ラストで既に幻想と化した「正義」を、それでも守るという選択である。たしかに「真の正義」なんていうものは存在しないかもしれない。けれども、「正義」の幻想が人を動かし、秩序をつくり出すということもちゃんと描かれている。もしかしたら、ゴッサム・シティの市民だって、そんなことにはとっくに気づいているかもしれない。そうだとしても、共同幻想として守っていこうという意志を映画から感じることができた。そうした人々の意志が、ジョーカーという「悪」によって成し遂げられたとするならば、この映画で描かれているのは、実は「正義の勝利」でもあるのだ。ジョーカーが存在する限り、決して「正義」が滅びることがない。「ダーク」なだけでなく、絶望と希望が表裏一体であることを描いたという意味で傑作と呼ぶにふさわしい。 ころりさんさん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2008-08-11 10:59:28)(良:1票)

9.見たかった映画の上映時間に間に合わず、その時間つぶしのために鑑賞。もともと『バットマン』に全く興味がなく、そもそもこの作品がバットマンだということを数日前に知ったくらいで、まったく期待せずに観たのだが、鑑賞中もその後もこの作品のもつエネルギーに完全に引き込まれてしまった。今でも余韻が残っている。ジョーカーを演じた役者が急逝したというのは鑑賞後に知った。ヒース・レジャー、28歳!?そんな若い役者が演じていたとはとても信じられないほどの圧倒的な存在感。上映時間も長く全体がダークな内容のため、人をかなり選ぶ作品だが、間違いなく傑作。もう一度観たい。 J.K.さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-11 02:01:47)(良:1票)

8.《ネタバレ》 これは10点ではおさまりきらない。従来の映画の枠組みを超えてしまった作品。あえて点数をつければ、10点中の100点。間違いなく2008年の最高傑作。間違いなく21世紀最初の10年での最高傑作。アクションとかヒーローものとかいうジャンルの全てを飛び越えて、今後これを超える映画が出てくることができるのか、まったく想定できない。ヒース・レジャーによる文字通り全存在を賭した乾坤の一擲。最初から最後まで観客はジョーカーの狂気にのまれ、「正義」のよってたつ地盤を崩される。正義は抵抗しうる悪をもってこそ、正義であることができる。悪もまた自身を増長させるためには強大な正義を必要とする。恐るべき共依存関係、または共犯関係。ジョーカーはゆえにバットマンを殺さない、バットマンも自ら悪と堕ちることを許さずジョーカーを殺せない。だからこのバットマンはヒーローとしてのバットマンであることをやめた。今宵よりダークナイトとなり、巨悪を倒すために小悪をも辞さない、曖昧で両義的なモンスターとなった。タイトルがあまりに素晴らしい。それにしてもこのヒース・レジャーの演技はなんだ!これでアカデミー賞とれなかったら暴動がおきるぞ。ヒースだけじゃない、撮影がすごい、脚本がすごい、他の役者もみんなすごい、ありえない完成度、ブラボー!! JUKEさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 22:42:40)(良:1票)

7.1800円のチケット代が安かったと思えた作品はこれが初めてです。
ちょっきさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 12:28:03)

6.《ネタバレ》 最初から最後まで緊張感で息が抜けない。もはやアメコミの域を越えたシリアスな作りは圧巻。続編がありそうなエンディングだがジョーカーの代役は難しい。A・エッカートもいつものにやけたイメージを払拭した好演技。「ダーク」で重厚な「傑作」だ。あえて言えば、ピリピリした場面が続くだけに、2時間半の長さに肩がこった。「ナイト」は夜じゃないのね、とエンディングのクレジットで知りました。 kaaazさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 05:02:28)

5.《ネタバレ》 何なんでしょうか。私が今までヒーローモノに持っていたイメージ、●●をするから悪役。悪役をやっつけるからヒーロー。という対立構造に対するフラストレーションを完全に叩きつぶしてしまいました。

この映画は悪が本物の悪です。一頃流行した悪とは何なのかという価値観を揺さぶるテーマ以前に、話し合いも欲も全く通用しない、犯す犯罪とは全く関係のない自分の楽しみのために必要なイベントとして殺害や窃盗をするという、現実世界の凶悪犯そのままの、行動規範のない現実の悪が登場します。

キャラクタや場面の切り替えでリアリティと映画の狭間を行ったり来たりするわけです。その感覚がなぜか恐怖映画以上のスリルを与えてくれます。そのリアリティが自警団が犯罪者を探しだし殺害するという異常な状況を作ることやそれに対する快感を与えない。殺害による個人的な復讐がそれ自体事件となり自治体の浄化につながらないなど、テーマがいかにも今世紀になってからの作品です。

それでも、今の時代には存在できない空想の正義が崩壊しても、正義ではなく悪と相対する存在として有り続けようと諦めない気持ちというのがズンと突き抜ける隙間を与えてくれました。テーマだけでなく、脚本、色彩、映像技術、編集やアクションまで何もかもがそろっています。過去の傑作同作品が実現できなかった部分を、現代の最高の技術で作り上げ、議論し尽くして作り上げたであろうテーマで、作り直しとは全く別の意味の超傑作に仕上がっています。

単純な対立構造、善悪がはっきりしている作り、ロボットアニメ的なヒーロー像という日本的な趣向にはなじみませんから、当分こういう作りの話はまず日本で作られることはないですね。残念ではあります。

何回観てもエンドロールも興奮で立ちたくないほどの映画でした。すばらしいの一言です。 黒猫クックさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 02:40:57)(良:2票)

4.《ネタバレ》 “完璧”としか言いようがない作品に仕上がっている。
たったの2時間30分で本当にこれほどヴォリュームある内容を詰め込めことができるのかというほど充実したものとなっており、なおかつストーリーが無理なく流れている。
「悪者を懲らしめる」「地球の危機を救う」という単純なヒーローモノとは一線を画しているのが特徴。
「正義とは何か」「善と悪との表裏一体性」「復讐と正義」などを観客に真摯に問いかけている。
トゥーフェイスを通じて、高潔な人間でも簡単に悪に染まるという“人間の弱さ”を描き、一方で二つのフェリーに託された起爆装置やバットマンの姿を通して、自己を犠牲にしても厭わないという“人間の強さ”を描いている点を評価したい。
殺しあうのも人間の本能だが、他人を守ろうとするのも人間の本能ということか。
簡単に悪に染まりもするが、簡単に悪に染まらないのも人間ということを描きたかったのではないか。
また、バットマンもジョーカーも、確かに一歩間違えればやっていることは同じことなのかもしれない。善良な人間を無差別に危険に陥れるのがジョーカーならば、悪人を無差別に倒すのがバットマンともいえる。彼らの姿は表裏一体のところがある。
しかし、バットマンは怒りに任せてジョーカーを殺そうとはしていない。
正確には覚えていないが、劇中で誰も殺していないのかもしれない。
バットマン自身も愛する者を失ったにも関わらず、「復讐と正義」の一線を超えようとはしておらず、“ゴッサムシティを守るため”という大義名分を守り続けている。
バットマンの姿を通じて、「正義とは何か」を問いかけている。
復讐することは正義ではなく、復讐は暴力の連鎖しか生まないと訴えているようにも思える。
このシリーズのバットマンは影が薄いが、今回はジョーカーに完全に食われることなく、真の意味では主役であったと思う。
最後まで見れば、タイトルに込められた想いが深く噛み締められる。
ヒーローとして賞賛されることが真のヒーローではない。
悪に負けないこと、正義を守り抜くことがヒーローということを伝えようとしている。
ジョーカーはあくまでも人間の弱さの象徴であり、自分の弱さに付け込まれたマフィアや汚職警官たちが本当の意味での敵だったのかもしれない。
ただのヒーローモノというよりも、奥深いメッセージが込められた作品である。 六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-04 23:24:44)(良:4票)

3.《ネタバレ》 今回バットマンの前に立ちはだかるのは純度100%の「悪」であるジョーカー。自分の過去さえも覚えてなく、まるで呼吸をするかのように人を殺す。しかも彼は狂っているだけでなく非常に計算高い。バットマンを内から外から追い詰めていきます。そしてバットマンの理解者であるデントが「悪」に染まり「トゥーフェイス」となるあたりから物語は加速度的に進んでいきます。
トゥーフェイスは自分を騙した者達への復讐を始めます。
そして、バットマンは常にジョーカーの後手後手に回ります。
ここまでのシナリオは間違いなくジョーカーが描いていたとおりの物でした。しかし、最後の最後、ジョーカーがゴッサム市民に提示したゲームがバットマンの、そしてデントの信念であり正義は無駄ではなかったと示す結果になります。
しかし、市民に根付いていたデントの「正義」はデント自身の中にはもう既になく、「悪」に染まっているという皮肉・・・。そして死ぬまでに結局デントは5人を殺害してしまいます。バットマンは市民の間に根付き始めた正義を摘み取る結果を恐れます。
バットマン自身も一歩間違えばデントと同じ。悪の道へ染まっていたかもしれない。
「だけれどもレイチェルが自分を選んだ!」という幻想だけで何とかバットマンをやっていけてるぎりぎりの状況。それにもかかわらずバットマンはデントの殺人の罪を被ります。
そしてバットマンはゴッサムシティを影から支えるまさに「ダークナイト(闇の騎士)」となるわけです。
次回作でバットマンは新たな闇に、そして自分自身に内包する闇に打ち勝つことが出来るのか。次回作に期待せずにはいられません!
(追記)
2回目観賞しました。
ストーリーの隙の無さが際立ちますね。やっぱりジョーカーは素晴らしいのですが、1回目は正直ジョーカーに圧倒されてしまい他の役者たちの演技やストーリーラインをじっくりと観賞することが出来なかったので。脇を固める名優達が最高でした。そして、主人公役のクリスチャン・ベール。
彼のカッコよさが2回目は際立ってましたね。ラストのゴードンの「ダークナイトだ。」のくだりからドン!と「THE DARK KNIGHT」のタイトル。たまりませんね…

bolodyさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-03 23:25:28)(良:3票)

2.《ネタバレ》 クリストファー・ノーラン監督の描く新生バットマンシリーズ第二章。ヒース・レジャーは最期の最期にとんでもないモノを残していきやがった!!ただ事ではない異様な緊張感がみちており、ジョーカーが次々と仕掛ける生と死、善と悪の究極の選択からなる連続するクライマックス、怒涛のアクション、畳み掛ける音楽に終始引きこまれる。ノーラン監督の下で全く妥協を許さない姿勢が本年度最高の大傑作を誕生させた!クリスチャン・ベールを初めとする実力重視の超豪華俳優陣の演技も見応えがある。だが何といっても本作最大のみどころはヒース・レジャーの最期の怪演!!知恵と力、強固な意志で常人を超越した存在となったバットマンに対し、全ての規律を捨て去る事で常軌を逸した怪人、ジョーカーを爆発的な存在感と悪のカリスマ性で演じきった。必見だ。彼の名演は間違いなく映画史に刻まれるだろう。この映画はもはや単なるアメコミの映画化作品ではない。本格クライムアクション映画でありながら、スタイルは違えど自身のやり方で正義を貫こうとする三人の男達のドラマでもある。前作「ビギンズ」からさらにゴッサムの闇が掘り下げられており、正義の追求、希望とは何かを考えさせられるストーリーも秀逸。腐敗を一掃することをゴッサムに誓い、闘った正義漢であったデントですら闇に堕ちる。どんな人間でも心の底には悪を抱えていることを証明したいジョーカーの勝利に見えたが、バットマンが無法者の自警市民として罪を被りジョーカーの勝利を打ち砕く事で、デントを信じたゴッサムの人々の希望を守った。希望を絶やさないためにデントが自身をバットマンだと言ってブルースをかばったように。偽ることが時に正義、希望へと繋がることもある。希望を信じ闘うブルース自身すら最愛のレイチェルがデントを選んだことを知らないのも深く考えさせられるところだ。三人の男が求めた正義とはどれほど大きな犠牲を払おうと、たとえ偽りを伝えようと、人々に希望をついえさせないようにすることではないだろうか。三人の関係は、デントの死で変わってしまったが、正義をもとめる姿勢は変わることはない。バットマンはたとえ無法者として警察に追われても、決して日の光があたることがなくても自分の正義を貫きゴッサムの平和のために死力を尽くし闘い続けるだろう。それこそが彼がダークナイトと呼ばれる由縁ではないだろうか。 サムサッカー・サムさん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-03 17:22:01)(良:4票)

1.《ネタバレ》 とうとう1番を取る日が来てしまいました。こんなにも全てが緊張感に包まれた映画を観たのは、生まれて初めてです。ジョーカーの凄さ、ウエインの悩み・迷い。言葉に詰まる思いで鑑賞し、鳥肌の立つシーンばかりでした。この先何十年も深く語られる事になる本作は間違いなく歴史に深く刻まれることでしょう。もちろん中には否定的な人もあると思いますが、その否定的な意見でさえも嬉しく感じてしまうほどです。もっと熱く語りたいのですが、流石に公開前なのでこれ以上のコメントは控えたいほどの「凄さ」です。 成田とうこさん [試写会(字幕)] 10点(2008-07-29 06:28:29)(良:2票)

別のページへ(10点検索)
123


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 345人
平均点数 7.68点
020.58% line
120.58% line
241.16% line
382.32% line
492.61% line
5195.51% line
6349.86% line
74914.20% line
88223.77% line
98023.19% line
105616.23% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.82点 Review58人
2 ストーリー評価 8.32点 Review73人
3 鑑賞後の後味 7.53点 Review73人
4 音楽評価 8.10点 Review64人
5 感泣評価 6.12点 Review49人

【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
助演男優賞ヒース・レジャー受賞 
撮影賞ウォーリー・フィスター候補(ノミネート) 
視覚効果賞ニック・デイヴィス[特撮]候補(ノミネート) 
音響効果賞リチャード・キング[録音]受賞(音響編集賞として)
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞ネイサン・クロウリー候補(ノミネート) 
編集賞リー・スミス〔編集〕候補(ノミネート) 
特殊メイクアップ賞コナー・オサリヴァン候補(ノミネート) 
特殊メイクアップ賞ジョン・キャグリオーネ・Jr候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
助演男優賞ヒース・レジャー受賞 

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS