みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
12.《ネタバレ》 色々な方の感想を見てやっとこの映画の真の意味が理解できました。ホントに初見で理解できなかった事が恥ずかしい……。 コーエン兄弟の映画は初めて観ましたが、音楽が全然無くリアリズムを徹底的に追求している様で、私には少しきつかったです。徹底的にするのは映画人として正しい事だとは思うのですが、やっぱり少しは音楽も欲しかったのが本音です。 最後に殺し屋が家から出てきて、足の裏を拭く動作だけで、モスの奥さんを殺したんだなと理解させてしまう演出は凄かったです。凄く不気味で恐ろしく感じました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-14 23:31:36) 11.《ネタバレ》 初コーエンです。率直な感想としては、こいつら一筋縄ではいかないなぁという感じ。すぐに消える役にウディ・ハレルソンを起用するあたりが曲者だなと。 作品はというと、どっしり構えた映像が良かった。なかでも光や影での表現がきれい。夜中に自分の車の隣に別の車が止まったのを眺めるシーンなんかドキドキものです。あとはシガーですね。このキャラがハンパじゃない。BGMが無かったのも大正解と思います。 自分は実際メッセージをしっかりと把握できなかったのですが、確かめるためにもう一度金を出してレンタルしてみても損な気にはならない程度の人を惹きつける力を持った怪作だと思います。 【HIRABAYASHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-08 13:19:41) 10.《ネタバレ》 偶然の積み重ねか、はたまた運命のいたずらか、人生なんてコインの裏か表かで左右されるようなちっぽけで不確定なものでしかないんだよ、というのがシガーの哲学であり、その不条理を自ら受け入れている人。それが正しいとか正しくないってのは問題ではありません。他の人たちはそんな世の中の無常に抗い、足掻き、知ってか知らずか、それに抵抗を試みる人達でもあるのでしょう。 見終わった直後は、あれ?これって世の中に対する絶望?もう世の中は暗黒に染まっちゃってて、年寄りはグチ言いながら引退するしか無いんだよって言ってるように思えたのですが、こうして思い返してみると、要所要所に微かな希望もあったんじゃないかと思います。 【ぽーち”GMN”ありしあ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-13 22:47:25) 9.《ネタバレ》 BGM一切ナシの異様な雰囲気の中で無表情の殺人鬼が圧倒的な存在感を醸しだしたアカデミー作品賞受賞作。三つ巴の追跡戦が展開。激しい暴力シーン、目を覆うようなグロテスクな殺人映像。アカデミー助演男優賞を受賞したハビエル・バルデム演じるオカッパ頭の不気味な殺し屋・アントン・シガー、まさしく最凶の男。意外な結末がこの物語が言わんとすることの重さを伝えていました。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-25 01:15:27) 8.《ネタバレ》 終わり方が唐突で印象に残るデスね。シガーさんはあっさり不意な事故で死ぬと思いきや、しぶとく混沌とした時代を生き抜くとこがよろしい。それと、あ、あのデスね。シガーさんがジ・アンダーテーカーさんにしか見えなくなったデスよ。。 【睡魔】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-21 17:21:29) 7.おもしろい。始めから終わりまで引きつけられる魅力がある。随所に見られる緊迫感もグッド。ただ、これがアカデミー作品賞と言われるとなると・・・。なんとなくエンディングがしっくり来ない。いや、ただ単に自分が理解できていないだけかもしれないけど。数年前の作品賞受賞の「クラッシュ」のように、観た後にすっきり感はないとしても、作品賞受賞ならではのあの重厚感が、このノーカントリーにはなかったように思う。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-09 17:12:05) 6.激しくなり過ぎたアメリカ。資本原理主義のカルト性。アメリカ人もひしひし感じているのでしょう。映画としては暴力に頼りすぎて、人間を描くことの回避は感じられる。「ファーゴ」でも扱った、足りることを知るものと知らぬものの対比が少しあり。それとは少し違うけどシガーの超個性と缶コーヒー演技のトミーリージョーンズの対比にもっと焦点を当て、もう一度じっくり観たくなる気持ちにさせる力はあります。シガーは、Drレクタ-以来の超個性です。しかし、殺すなぁ・・・。殺しすぎるなぁ・・。そこが欠点。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-04 22:39:16) 5.鑑賞後の気分が「ゾディアック」を見た時と似ていて、それはつまり徒労感なのだが、「ゾディアック」の157分が事実をベースにしておきながらストーリーがどこにも向かっていない印象、だとするならば「ノーカントリー」はどこにも向かってなさそうだったが実はその方向性が見えてなかっただけだった、という感じだろうか。ラストの提示に疑問は残るが、まあそういう事なんだろう。No country for old menか、アメリカって怖いなー、ぐらいのものだ。それより途中に挟まれるいくつもの挿話、そのほとんどが殺人鬼であるハビエル・バルデムの行動原理及びその実践を示すものであり、それらは彼の人物画を読み解くものとして有効に働いているのだが、結局の所キノコ頭と空気ボンベ銃とコインなのである。こういう徹底的なキャラクタライズは極めてマンガ的であり、つまり静止画的だと思う。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」でヴィゴ・モーテンセンが演じる元殺し屋は反対に、まず彼の動きによって記憶される、そんな人物だった。カメラを向けられた対象(人物)へ潜行せず、その周辺で巧みにやり繰りする、そのやり繰りレベルの高さは相当のものだと思う。けれども、なんとなく抜け殻のような(そこがこの映画の良い所なのかもしれないが)映画だな、という感じは残った。とはいえ全体的に面白いし、中盤の追いかけっこはかなりドキドキさせられた。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-10 01:17:18)(良:2票) 4.《ネタバレ》 ハビエル・バルデムが強烈でした。保安官の夢の話という中途半端な場面で終わってしまったのがよく分からなかった。全体的にけっこう良かったのですが、あそこで終わってしまったので7点です。 DVDが出たらもう一回見てみたいです。 【エムシュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-02 19:44:37) 3.《ネタバレ》 現代のアメリカにおける裏社会を静かだけど暴力的に描いた映画。まず・・・序盤からどんどん人が死んでくので怖すぎる。これが現代のアメリカなの!?完全に無法地帯じゃないですか。通して、おもったことは結局「お金」なのかということ。お金に目がくらんで死んでいく男、そしてラストシーンの少年。親切で服をあげたけど結局、お金をうけとってしまうし、友達にはわけようとしない。お金をもらうまでは「いらない」といっていたのに。ラストにもっとも意味がこめられてる映画じゃないかな。 とても奥が深いですね、何度かみてみようとおもいます 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-24 15:56:44) 2.《ネタバレ》 アカデミー賞受賞作品なのでとりあえず観ておこうと思って行くと、 冒頭からリアルな描写に圧倒され思考停止状態に陥るでしょう。 一人の殺し屋の理論あるいはルールを理解しようとさせるのが、 監督のねらいでしょうか。 彼は自分が人の命を収奪できる神のような存在と知らず対応する目前の人との会話を、 楽しんでいる様に見受けられます。 こんな殺人鬼を雇う人がいるとはとても思えない。 あのヘアースタイルと強烈な個性は受賞に値する怪演でした。 トミー・リー・ジョーンズは物語には直接関係せず傍観者のように登場するが、 彼がいなければアメリカの病理をより重く告発出来ず、 アカデミー賞も受賞出来なかったでしょう。 コインの表裏を答えなかった娘を殺した後に事故に遭うのは、 動揺したからなのでしょうか。 初めて人間の心を垣間見た思いがしました。 ラストは意外と盛り上がらないし、病んだアメリカを垣間見た後には 無力感しか残らない。 【くだごんべ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-23 10:44:22) 1.《ネタバレ》 アカデミー賞にふさわしいかどうかは分からないが、完成度は高い作品。 本作品からは他の作品からは感じられない、得体の知れない“気持ち悪さ”を感じられるようになっている。 その象徴的なものをハビエル・バムデルが好演している。 感情すら感じられない存在、人間とは異なるような存在、トミー・リー・ジョーンズも語っていたが幽霊のような存在を演じている。 シガーとは会話自体も成立していない。 雑貨屋のオヤジとの一切噛み合うことのない会話や、人間の生命をコイントスで左右する手法が印象的だ。 映画自体も、シガーとの会話のように全体的に噛み合っていないようなところが多数見られるが、そのためか、得体の知れない“気持ち悪さ”をより感じられる効果が増しているように思える。 もちろん、コーエン兄弟は完全に狙って演出・編集しているだろう。 水を欲しがっていたメキシコ人に水をあげに行くことでトラブルに巻き込まれたり、シガーが銃撃戦などではなくて青信号を走っているときに致命的なダメージを受けるということも、善行や悪行といった既存の概念を超越している。 金、麻薬、殺人によって、人間の感情が麻痺しているように見られる。 人間が動くのは全部金ともいえる。 シャツをもらうのも金、病院に運んでもらうのも金、ホテルのオヤジから情報を提供してもらうのも金、殺人を依頼するのも金。 飲みかけのビールですら金をせびろうとする姿勢や、金をもらった瞬間に仲が良かった少年たちが喧嘩をし始めるということも本作が言わんとしていることをよく表しているように思える。 このような気持ち悪い世の中になったのは最近のようにも思えるが、1900年台初頭にも同じような惨劇があったという、トミー・リー・ジョーンズとネコ屋敷のオヤジとの会話も印象的。 本作が描こうとしていることは、近年において人間の本質自体が変わったということではないのかもしれない。 暴力と欲求が“人間の本質”であり、人間の本質自体は変わっていないということだろうか。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-16 02:39:53)(良:1票)
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