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その男、凶暴につき

Violent Cop
1989年【日】 上映時間:103分
アクションドラマ犯罪もの刑事ものバイオレンス
[ソノオトコキョウボウニツキ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-11-09)【イニシャルK】さん
公開開始日(1989-08-12)


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監督北野武
黒井和男(監修)
助監督月野木隆
キャストビートたけし(男優)我妻諒介
白竜(男優)清弘
岸部一徳(男優)仁藤
佐野史郎(男優)吉成新署長
趙方豪(男優)精神科医
寺島進(男優)織田・清弘の手下
遠藤憲一(男優)柄本
石田太郎(男優)友里刑事
平泉成(男優)岩城刑事
上田耕一(男優)石橋刑事
芦川誠(男優)菊地刑事
音無美紀子(女優)岩城の妻
浜田晃(男優)荒木刑事課長
川上麻衣子(女優)
藤浪晴康(男優)ディスコの店員
勝部演之(男優)樋口新所長
小沢和義(男優)植田
原作奥山和由(原案)
脚本野沢尚
音楽久米大作
佐々木麻美子(音楽プロデューサー)
撮影佐々木原保志
製作奥山和由
松竹富士
プロデューサー鍋島壽夫
市山尚三
吉田多喜男
制作森昌行(制作協力)
配給松竹富士
特殊メイク原口智生
特撮納富貴久男(特殊効果)
美術赤松陽構造(タイトルデザイン)
録音堀内戦治
照明高屋齋
中村裕樹(照明助手)
その他吉川威史(キャスティング担当)
オフィス北野(宣伝)
東京現像所(協力)
BIG SHOT(協力)
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【クチコミ・感想】

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85.《ネタバレ》 ホームレスをリンチした少年の帰宅シーンにおいて、少年の帰宅からタケシがやって来るまでのショットが固定されていて何やら不穏な空気が満ち満ちており、頭っからもうこの映画はただ事ではすまされないぞという予感をさせます。事実、ただ事ではすまされず、例えば我妻と岩城が最後に会っているシーンでは会話を完全に省略してしまっていますし、妹についても全く説明がありません。しかしそんなこと説明せずとも物語はちゃんと成立していますし、映画としては素晴らしい出来栄えなのです。 例えば歩くシーンが頻繁にありますが、タケシさんの歩き方というのは別して格好良いものではないですし、カッポカッポいう靴の音にしたって響きが素晴らしいわけではありませんが、ここでは凄まじく魅力的です。・・・ただ、ラストに悪人を殺しても何も変わらないというオチをもってくるは良いのですが、菊地刑事がまるで我妻のように歩くショットを挿んでしまっているので、彼が我妻ではなく岩城の代わりになるのは妙な気もします。 ミスター・グレイさん [ビデオ(邦画)] 9点(2010-02-03 18:14:44)(良:1票)

84.《ネタバレ》 北野武の監督デビュー作品は後の武作品を語る上で絶対に通らなくてはならない。外すことは出来ない暴力的な世界の中に人間の持っている危なさ、警察であれ、刑事であれ、一人の人間であることには変わらないというものをこの映画を見ていると感じずにはいられなくなる。どんな人間だろうと、所詮は人の子、それはこの映画のビートたけし演じる刑事の性格にもよく現れている。北野武が北野武及びビートたけしである限り存在する危険性、冒頭の中年が少年達に暴力を振るわれた後に一人の少年の家に乗り込む所から既にこの映画には危険な匂いが充満している。坂道を走り、バットを持って逃げる男を捕まえに行く場面、車で跳ねたのか?と思わせておいて、犯人がボンネットの上に乗ってフロントガラスをぶち壊す所なんて上手いと言わずにはいられない。白竜が出てくる中盤からのシーンの殺気、少ない台詞と音楽をほとんど使わないことが余計にその殺気を感じさせる上手さ、更にこの映画、武らしいコメディセンスとしての場面も見ることが出来る。それは白竜を捕まえる所が何とラブホテル、しかも裸の男と一緒という所の如何にも武らしいこのセンス、妹がチンピラに捕まって薬を打たれる所でここでも一人のオカマを登場させるというのもこれまた北野武、いや、ビートたけしらしい。色んな意味でたけしらしいセンスを感じさせ、白竜との戦いに勝ち、白竜の遺体のポケットから薬を探す妹を見てる時の視線の怖さ、作品全体に怖さを十分に見せつけることに成功している。これがとても本職が映画監督でない人間の成せる技なのか?というぐらいの緊張感、全てにおいて、殺気が漲っている。監督デビュー作にしてこれだけのものを撮る北野武、そこらの芸人なんかとはまるで違うものを感じずにはいられない。最後にもう少し!北野武が映画を撮れるなら俺にも俺にもとやたら監督でもないタレントや俳優やら歌手やらが同じように真似して映画界に乗り込んでいくという現在の日本映画の現状がどれだけ今の日本映画を駄目にしていることか!ということを日本映画界全体として考えるべきである。はっきり言うけど、北野武(ビートたけし)はどうすれば映画として観ることが出来るのか?ということをよく勉強していると思うし、解っている。この映画は北野武以外では成り立たない映画であることをきちんと理解しないといけない。そういう映画である。 青観さん [DVD(邦画)] 8点(2009-11-26 20:36:55)(良:4票)

83.これは面白い。まず武と白竜の演技。二人とも大したことは喋ってないんだけど、表情と動作と声色で凶暴で勘の鋭い人物像がよく伝わってくる。特に武のせかせかした歩き方だけでなんとなくその人間性が伝わってくるあたりは本当に見事だと思った。それから二人のボス(佐野史郎と岸部一徳)が両方冷たそうなインテリっていうのも面白い組み合わせだと思う。初監督作品ってことでどれだけ下手かと思ってみたらとんでもなく面白い。北野武って監督でも演技でもお笑いでもできるって、いったいどんだけの才能なんだと思った。 54dayoさん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-18 01:23:38)(良:1票)

82.かなりソリッドな暴力映画でありながら、何度も観れてしまう一種の中毒性がある作品。 ただその後の北野作品に比べ、まだ「切なさ」においてはもの足りないかもしれない。虚無感は充分にあるが。 北野映画の「殺し」は、前置きなんて無く、あまりに無慈悲にさらりと描かれるので、 それがかえってリアルで恐ろしい。「殺し」のセンスは本作から既に確立されている。 そして特筆すべきはやはりこの作品中のたけしの恐さ、カッコ良さ。 滅茶苦茶に尖りまくっている。たけしが画面上に出てくるだけでヒリヒリした雰囲気が伝わってくる存在感は圧巻。 観る側の内に秘めた凶暴性さえ引き出すような、快感に近い危なさがこの映画にはある。 色々思うところはあったが・・・・・・一番はこのタイトル! この映画にこれ以上のタイトルは無いでしょう。 おーるさん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-27 14:08:51)(良:1票)

81.《ネタバレ》 公開時、なんとなく一人で観に行って、次の日友達を連れてもう一度観に行った。誘い文句は「なんせびっくりするから観て!!」の一言だった。それから数え切れないくらいビデオで観た。その度に、毎回ゼロのようにびっくりする。 たけしの映画はそのバランスの悪さ(やたら自分の絵が出てくるとか、やたら殴ったり撃ったり、突然メルヘンだったりそれが異常に長かったり急にバカだったり)に魅力があるとわたしは思っていて。 この映画の中で、一番印象に残ったシーンは…決めにくいけど、トイレでチンピラを殴るところ。「知らねえよ」バチッ!「知らねえよ」バチッ!「知らねえよ」バチッ!…4回目超えるころ、気付けばわたしは目をどんどん見開き、鼓動もどんどん早まった。サディスティックなところを呼び覚まされたのか?ではなく、やっぱりびっくりしたのだ。「三発くらいで終わるだろう」と思っていた自分の中で知らず固まっていた「お約束タイミング」の錠前がぶっ飛び、バーン!!と大きな扉が開いたのが見えた。それはラスト前清弘が子分を撃ち殺す時も、まさに飛び上がるほどの衝撃で繰り返される。暴力の場面でなくとも、殺し屋が車の中で呑気に落語を聞いていることさえ同じ種類の衝撃を受ける。 ただ、いつ見てもゼロのように新しいのだけど、長年を経て変化はあり、三十過ぎてみた時にはこの映画のたけしのことを、もの凄く美しい、と思う自分がいて。初めて観た時はたけしはおじさんだと思ったんだけど(笑。おじさんのたけししか知らない人は是非観て欲しいです。精悍で、色気あふれ、凄まじく怖いたけしが真空パックされているから。 airさん [映画館(邦画)] 10点(2009-04-05 18:38:14)(良:3票)

80.学生の頃は、この映画の良さがわからなかったが、今見るととてもおもしろい。年をとったということなのだろうか。だとしたら、年をとるのは悪いことばかりではないな。 センブリーヌさん [映画館(邦画)] 6点(2008-12-21 12:44:30)

79.説明的なシーンやせりふも多く、まだ北野武色は影を潜めている感じです。とはいえ、エンディングの流れは1,2を争う出来と思います。 njldさん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-27 13:58:22)

78.すき。このころのたけし映画が一番あつい STEVE-Oさん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-06-09 01:58:44)

77.《ネタバレ》 初の「たけし」映画でした。最初はたけしのカッコつけ映画と思ったがそうではない。歩き方もカッコよくなければ、きれいでもない。少ないセリフに、突然の暴力。中身は無いようで、実はいろいろ詰まっている。ただ、ラストの決闘が少々陳腐なのと、ラストのどんでん返しはいらなかった。完全にテーマから逸れている。でも、新しい映画を観た気分になれたし、観る人を選んでいない辺りは好感が持てる。 TOSHIさん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-05 23:26:23)(良:2票)

76.若かりし武の凶暴性が存分に出た刑事モノ。前半はコメディ風だが、どんどんヘビーになっていきます。生々しいバイオレンスシーンはスゴイんですが、いかんせん内容が薄い気がします。 すべからさん [DVD(邦画)] 5点(2008-05-26 14:55:28)

75.歩くシーンが多い。たけしがただ歩道橋を歩いているだけで、インパクトがある。これまで観てきたどの映画とも違う感覚。たけしは監督デビュー作で、既に異質な才能を発揮していた。公開当時、お笑い芸人が撮った暴力映画として酷評されていたが、故・淀川長治氏は絶賛されていたと聞いたことがある。海外で評価されるようになり、これまで無視していた批評家たちが、掌を返したようにたけしの映画を誉めるようになった。そんな連中に、たけしは心底うんざりしているのだろう。 フライボーイさん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-15 22:42:55)(良:1票)

74.完璧に恐いんですよ、我妻が。その衝撃と感動をいつまでも大切にしたいからこそ、北野武モノは(洋画1本を除き)観ないことに決めて早くも20年を迎える、そろそろパンドラの箱を開けてみようかな・・・。 成田とうこさん [地上波(邦画)] 9点(2008-04-06 11:06:11)

73.北野映画では、これが一番好き。 Yoshiさん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-16 02:28:02)

72.久しぶりに観てみると、初監督なのに切れ味に圧倒され、全く退屈せずエンディングを迎えられる。ストップモーションでない動かない演技を多用して、こっちの呼吸も止まりそうだ。 そういえば今のたけしは製作映画の内容が停止中! カーヴさん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-10 14:29:06)

71.初めて観た武映画。暴力描写が目立ち過ぎで、まだ洗練されていない感じ。 にじばぶさん [地上波(邦画)] 6点(2007-09-09 00:33:56)

70.《ネタバレ》 この映画、冒頭からすごいムチャクチャですぐに物語へ惹き込まれた。ラストシーンの撃ち抜かれて死ぬシーンとBGMが当時すごく印象に残ってました。北野作品は全て観ていますが、改めて、監督デビューとなった本作を改めて観ると、この一作目から北野演出の妙は冴えていたんだなぁと実感。 シネマブルクさん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-15 20:06:55)(良:1票)

69.北野作品では、「3-4X10月」の次にいい。というか、その二つしかいいのがない。「その男〜」は、純粋なエンタテインメント作品で、昔の日本テレビの「刑事もの」の匂いがします。よくできていると思います。楽しい映画です。 コウモリさん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-13 23:11:15)

68.主人公の行動原理は単純です。殴りたいから殴る。躾されていない子供のようです。自分は彼に賛同できません。暴力=悪だと躾られてきたから。でもその一方、無茶をする彼に爽快感も覚えるのです。しかし行き過ぎると、また眉をひそめてしまいます。この矛盾。戸惑い。それは社会が抱える矛盾でもある気がします。問題解決の手法としての暴力を人は認めています(もっとも、暴力という言い方はしません)。その代表が公権力=警察です。主人公が警官である意味が此処にあると考えます。人は生まれながらにして、問題解決手法としての暴力を獲得しています。教えなくても子供は叩くことを知っています。生まれ持ったものなのに、押し殺すように教育されのです。そもそも其処に無理があるのかもしれません。暴力を容認された警察でさえそう。力を振るえず、挙句チンピラに殺される姿は滑稽ですらありました。主人公の“正しくない”行動は、現代社会が抱える矛盾を明確に表していました。本作は北野武の初監督作品。処女作で、これほどスタイルが完成されているのは驚きの一言。監督の“人となり”が伝わってくるのも素晴らしいです。やはりベースは芸人「ビートたけし」の顔でしょうか。シニカルなコント風味の演出が、陰鬱な作品に上手く同調していたと思います。自分が特に気に入ったのは、たけしの蹴り。「バカヤロ、コノヤロ」と聴こえてきそう。芸人、監督、役者の顔が全て垣間見られる、見事な蹴りだったと思います。「長渕キック」と併せて『日本3大キック』と名づけたいくらい。残る一つは…後で考えます。暴力に対する問題提起はOK。これに対する監督の答えは何なのか。それが伝わってくれば、完璧でした。 目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-15 18:07:28)(良:1票)

67. 久しぶりにCSで見ました。この映画、放送禁止になっている言葉がたくさんあるので放送ではその語については音声をカットされていました。作品上、重要な言葉のような気がするので残念でした。最初に見たときもかなり過激な映画だと思いましたが、見直してもその印象は変わりません。 海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-10 21:11:40)

66.北野映画は、デビュー作から完成されていたのだと実感。とにかくすべてにおいて、すでに完成されていたのだな。後の作品は、すべてこの映画のヴァリエーションとすらいえるかもしれない。いや、もちろん、これは、誉め言葉。 いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-05 23:03:56)

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【点数情報】

Review人数 125人
平均点数 7.13点
010.80% line
110.80% line
210.80% line
321.60% line
475.60% line
5108.00% line
61310.40% line
72419.20% line
84334.40% line
91612.80% line
1075.60% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review8人
2 ストーリー評価 7.57点 Review7人
3 鑑賞後の後味 6.57点 Review7人
4 音楽評価 7.00点 Review7人
5 感泣評価 6.00点 Review3人

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