みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
320.タイタニックのJ・キャメロンが次に挑んだのは3D作品。 "U23D"は一緒に見た友人に「3Dにする必要があったのかわからない」と言われたが、今作は間違いなく3D技術を存分に活かした作品だと言えよう。 3Dな分、普通の映画の1.5倍ぐらい目が疲れた気がするが、2時間半強という長い上映時間は全く苦痛に感じなかった。 これは3Dだからなのではなく、ひとえに作品の出来がよいからだ。 美しい映像、テーマ性のあるストーリーとこの映画の魅力は尽きないが、私が一番惹かれたのはそのストーリーである。 見終わった後にやっと、劇中の「人間は何も学ぼうとはしない」という、先住民が主人公に発していた言葉の意味がわかった。 人間は端っから先住民を見下していて、高圧的な態度で価値観を押し付け、そのくせ彼らの価値観を理解しようとしない。 違う存在同士が理解しあうためには、相手に自分の価値観をわかってもらうことも大事だが、それとともに相手の価値観を受け入れなくてはならない。人間は傲慢さゆえに、そのことにすら気づいていなかったのかもしれない。 冒頭の言葉は、人間は一方的に価値観を押し付けてくるだけで、自分たちの価値観を理解しようとはしない、という先住民たちの呆れにも似たつぶやきだったのではないか。 相手の価値観を無視し、自分たちの利害のみでの侵略というものが、いかに愚かであるかを改めて考えさせられた。 戦い合う場面は、悲痛なほどじっくりと描かれていた。流血などはないが、大事な物たちが壊れていく様が痛いほど胸に迫る。タイタニックでいえば、沈没の場面をじっくりと描いていたように、今作は戦いの場面を痛烈に描くことによって、伝えたいことがここにある、という監督の思いを感じた。 テーマ性はあるが、難解な作りではないので万人に受け入れられる作品になっていると感じた。それもヒットの一因ではないかと思う。 娯楽作品でありつつ、反戦映画でもある作品。 【Sugarbetter】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-01-27 16:28:49)(良:1票) 319.《ネタバレ》 10歳の甥がツマランと言ってました。わたしもつまらなかった。まあ、これは映画館で見てナンボなのでしょうが・・・。 【Robbie】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-27 01:19:50)(良:1票) 318.映像がもったいない… 【棘棘棘棘棘棘棘】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-01-23 21:46:22)(笑:1票) 317.これだけの映像なら5点はあげれると思いますが、散々環境保護のためだ何だと言っておきながら、特に心に響くほどの強いメッセージ性はなく、ただ単に最新のCG技術を見るだけになっています。この映画の良い(?)所は、かなりのアメリカ人がFacebookやYahooなどに載せる自分の小さな写真のことを「Avatar」と呼ぶようになったことです。将来的に現代語辞典に載るかもしれませんね。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2010-12-26 11:26:00)(良:1票) 316.《ネタバレ》 うーーーーん。なんといっていいのか・・・・。中国に旅行したときここがアバターのロケ地です!!ってものすごかったので(世界遺産なのにみやげ物やポスターすべてにアバターの写真が・・・・)一体どんな風になっているのか見てみたかっただけなんですが・・・・。まあ風景は加工されすぎててよくわかりませんでしたがすばらしかったです。 でもストーリーは時間の無駄とまではいわないけど近いものがあります。ほかの人も書いていたけど、インディアンと白人とかまあどこかでみたようなお話です。 主人公がはじめてアバターに乗り移って(?)わーいってかけだしちゃったりお子様過ぎ。そんな人がいきなり特別な人で異星人のお姫様に気に入られちゃって・・・。とか一昔前のマンガみたいに都合よすぎです。本体が脚が不自由だからってポイしちゃうんですか・・・。 【ぺーこ】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-12-19 00:30:58)(良:1票) 315.観客を再び映画館に呼び戻したたエポックメーキングな作品ということで、遅ればせながら、アメリカ旅行中に現地で特別編が上映されていたので劇場で見ることができました。3Dの映像は圧巻・・というか、巨大な樹木、水、奇妙な植物や動物、そして巨大な鳥の飛翔まで、この映像を3Dで見せたい、というところからスタートして、それに合わせてシナリオを書いたのではないかという感じでした。というわけなので、脚本が「浅い」というのはしょうがないのかなと思いました。観る側もやはりまずは映像体験への期待が先で、物語は二の次だったわけですから。ジェイクがアバターとしてパンドラの自然のなかでの生活に慣れて「自由」を獲得していく前半は、その映像美とストーリーが見事にマッチして出色の出来でした。しかし、後半は、観客側が慣れてしまったのか、ただのありがちなCG映画という感じで徐々にテンションは下がっていきました。映像体験の刺激は、思ったよりも持続しない。やはり映画は物語なのだ、ということを実感した3時間弱でした。他の方も述べていますが、本作は、「ジュラシック・パーク」と同様に、「一時代の代表作品」以上の普遍的な傑作とはいえないように思います。「ジュラシック・パーク」も本作も、その時代的インパクトを共有できたという意味では、私の個人映画史のなかでは「大事な作品」になるとは思いますが・・・。そういう意味では点がつけにくいのですが、やはり見終わった後は多くの方が指摘しているマイナス面のほうが気になってしまったということで、6点とします。 【ころりさん】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2010-08-29 16:10:46)(良:1票) 314.《ネタバレ》 3D映像は良かった。といっても感動は最初だけで、慣れてくるとそんなにでもない。 一方ストーリーはべた。どっかで見た・読んだストーリー。 さらに、環境破壊がテーマみたいなことろに腹がたつ。 環境をテーマにしたいならドキュメントを撮れ。 それに映画は敵に勝って終わったけど、これからミサイルでも 飛んできたらどう対処するんだろう?ってとこまで考えるとぜんぜん喜べない。 たしかジェームズ・キャメロンは、構想14年って言ってたような気がしますが、 何を14年も構想してたのって感じです。 期待して観に行った分ものすごくがっかりしました。 映像も、ファイナルファンタジーとかのゲームの映像みたいで新鮮味が無かった。 3D分しか楽めなかった。 自分が大人になりすぎて楽しめないのでしょうかね。 子供向け映画、アカデミー賞なんてもってのほか。 こういう映画を駄作って言うんでしょうね。 【うどん】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-08-07 14:33:19)(良:1票) 313.《ネタバレ》 水面や波のCGなんか随分うまくなってるなあと感心したけど、ナヴィの世界が人間世界に切り替わるときの質感の違いは、やはり気になる。同一地平で起こっている出来事という共通感が得られなかった。CGの進化は、どうしてもアナログ的な実写からは遠ざかる方向にあるようだ。だからそれを生かす筋立てならいいのだろうが、この話の場合どうだっただろうか。その質感の違いは、車椅子の人間が元気に動き回れる夢としてのナヴィの世界として一番感じられ、自然保護テーマの物語としては、加害者側と被害者側がうまく噛み合ってくれなかった。そしてアメリカ映画の原型のような話の展開、無邪気なのは分かるけど、悪意がないからといってすんなり受け入れるわけにもいかない。インディアンが蜂起するとしても、その中心にWASPを置かないと落ち着けない大前提がある。それでラストでは主人公は敗北の側からスルリと抜け出してしまう。また、竹槍で近代兵器に対抗しようとし最後は神頼みで敗れていった歴史を持つ国の住民としては、あの展開はかなり鼻白む。エイワの神が助けに来た! って言われても、なかなか神風は簡単に吹いてくれないことを、あなたの国にいやというほど教え込まれたもので、理想を描いたオハナシだよとは思っても「なんだかなあ」である。住民たちの祈りのシーンは東宝にやらせてほしかった。ああやってただ祈ることに関しては、ハリウッドより年季が入っている。宙に浮く岩山って、すでにパン兄弟の『リサイクル』で目にしてるけど、あっちはただ浮いてただけで登ってはいなかったな。 【なんのかんの】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-07-20 11:04:48)(良:1票) 312.《ネタバレ》 圧倒的映像美だけでなく、主人公が地球人そのものではなくアバターに行動させるというひねったストーリーで見る者を飽きさせない作りは見事だ。ただ映像が見事であればあるほど、根本のテーマが気になる。征服者の優越と傲慢さから端を発し、一方で、それを阻止しようとする主人公の行動はまさにマッチポンプそのものだ。滅びゆく地球のために新たな物資のためなら何をしてもいいという論理。もちろん映画の中でもそれを悪としているが、何も解決していないのだ。今回は地球人の攻撃は食い止められたが、いつか必ず地球人は再び侵略してくるだろう。原住民や生態系を維持するために攻撃するのはやめようなど考えるはずもない。なぜ人間は自分たちの都合で破壊や殺りく行為を繰り返すのか?スケールを大きくしたためそんなことまで考えざるを得ない。それがこの映画の最大のミスだと思う。よくジブリ的というたとえをする方も多いが「もののけ姫」「平成狸合戦ポンポコ」は自然破壊を「変えることが出来ない過去」という<時の流れの宿命>として扱っている。決して異端者ではない。また「風の谷のナウシカ」は異端者による侵略ではあるが、それを食い止めるのは主人公たち人間ではなく、自然そのものの大いなる力である。ジブリ作品に爽やかさを感じるが、この作品に後味の悪さを感じ、手放しで「面白かった」と言えないのはその点かもしれない。 【やしき】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-06-08 20:36:33)(良:1票) 311.観るんじゃなかった・・・。これは3D以外で観賞しちゃいけませんね。完全に3D映像美あっての映画。3D観賞すれば感動するであろう映像と珍しさを評価しておまけで5点。ストーリーは正直私には陳腐としか思えませんでした。でもSF好きな人なら3Dじゃなくても楽しめるかも。 【爽やか林檎】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-06-02 02:44:26)(良:1票) 310.《ネタバレ》 映画館で2回、DVDで1回鑑賞しました。最近では珍しく短期間に何度も観た作品です。とにかく映像の美しさ、壮大さに心を打たれた作品です。3D映画の始まりとしては申し分無いとおもいます。何故この作品がアカデミー賞を逃したのか判りません。対抗のハートロッカーも観ましたが総合的に明らかにこちらの方が上だと思います。物語的には良く使われる。先住民vs侵略者、原始的vs最新鋭、そしてお決まりのまず勝てないだろうと思われる方が何故か勝つ・・・でもいいじゃないですか、そうゆうのが人は好きなんだから。『どこかで観たよそんなシチュエーション』なんて批判はナンセンスです。とにかく物語が単純で、結末がハッピーエンド、映像が綺麗で大満足でした。恐らく3D映画の始まりとして今後語り継がれ行く映画だと思います。 【みんてん】さん [映画館(吹替)] 10点(2010-05-31 16:00:45)(良:1票) 309.《ネタバレ》 3Dで見ることで価値が生まれる映画。DVDで見たんだけど、そうするとストーリーを重視してしまう。その結果、つまらなさが際立ってしまった。大佐が悪者役になっていたが、見せ方の問題。ジェイクの方が、よっぽど信頼できない。終盤の合戦で、人間側の一斉攻撃で歩兵を使うとかありえない・・・。空から落とす予定だった爆弾も、何だか原始的だし。テポドンのような遠距離射撃で一掃して終了でしょ。「はい、これから人間側が負けますよ」って空気がムンムンで、一層興醒めした。環境問題とか反戦をテーマにしてるけど、どうせ製作者たちの懐はこれでがっぽり儲かってんでしょ?本当に地球の事考えてるんだったら、ゴミ拾いでもボランティア活動でもしてればいいのに。金の亡者だね。結局、映画の中の大佐達と同じだねw 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-05-04 16:35:50)(良:1票) 308.隣に越して来た『映画好き』と名乗る旦那が「ジェームズ・キャメロンてどんな監督でしたっけ?」ときくので、「ほら、あの監督ですよ。『ピラニアの続編』と『人が考えた話を無断で引用して裁判で負けたSF』と『そのSFの続編』と『エイリアンを味付けを変えて上手に料理した続編』と『フランス映画のリメイク』を監督した人ですよ」と答えたら「ああ、じゃあ、あの船が沈む映画の...?」と思い出したようなので「そうそう。何度も映画化された実話のリメイクだけど味付けを変えてCG使ったら大ヒットしちゃったアレの監督ですよ」と答えたところ「ああ。わかりまた。ところで今度は何のリメイクですか?」とさらにきくので「エイリアン2+マトリックス+宮崎アニメです」と答えたら「じゃあ面白そうですね」と素直に楽しみにしてました。それだけです。 【nizam】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-20 17:03:07)(笑:1票) 307.《ネタバレ》 今日某映画館にいきました、今にも、つぶれそうな、入り口も探すのが大変なような、私のほかに、男の人がうろうろしていましたが、その方、入り口で、帰っちゃいました。ジェームスキャメロン監督作品なので、前から気になっていました。2時間40分には、ちょっとビビリました。中に入ったら、ポスター貼ってあったので、安心しました。客は、私一人かなとおもったら、他に男性2名、うち一人は、途中で帰った模様。な、なんと、アバターキャメロン映画を、2人きり、いや、もう、感動しましたよ。 あの画面の迫力。宇宙人は妙にどうと、あしが、長いんだけど、あれは、3Dですか、それとも、着ぐるみ?。顔とか、表情は、役者さんとしても、お化粧とか、すごいなあ、と思いました。しかし、何十年も先の物語、100年位先かな。それなのに、現地で使われているのは、プロペラを利用した、飛行機ですか?。ちょっと、小さな疑問でした。 エイリアンにでていた、あの博士も、現地の大木さん助けてあげればよかったのにとおもいました。人間は死んでも、アバターは動き出すのでは、と、ちょっと、期待したのに。あと、アバターも、Tシャツみたいな、服を着ていましたよね。あれも、ちょっと、なぞを感じました。アバターは、食事とか、しないのかな?。途中一瞬なりと、タイタニックをもう一度看たいと思ったのは、私だけだろうか?。迫力はあり、2Dで、看たのですが、きっと、あれも、これも、3Dの画像がイメージできたのが、不思議でした。シガニーウイバーだっけ、年取ったなあと思いました、でも、ちょっとうれしかった。あの彼女の映画、大好きなので。映画見ながら、入れたし、思わず、ここで、死ぬなよ、とか、涙出ちゃったし、やっぱり、すごい映画なのかもしれません。でも、自分的には、タイタニックの3D海、船、沈没船の合成、冒頭の場面が、好きなので、比べようもないですが、不思議な無念さを感じました。映画って、本当にすばらしいと思います。とても楽しめました。 【yasuto】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-03-13 21:30:41)(良:1票) 306.《ネタバレ》 映像は確かに凄い。CGの質も素晴らしいし、風景の圧倒的なビジュアルも驚嘆に値する。 でも、鑑賞し終わったあと一番最初に思ったのは「これ何てもののけ姫?」だ。 環境問題と人類の関わりというテーマについては他のレビュアーの方も 触れていらっしゃる様に、プロットがよく似ている。 だが、こちらの方がステレオタイプで底が浅い。そう考えると宮崎駿監督は ジェームズ・キャメロンより凄いのかな?とも思ってしまった。 もうひとつ、開拓者と原住民の対立というテーマでは新大陸にやってきたヨーロッパ人が 資源を搾取し、原住民を虐殺していった歴史物語を仮想の世界で描いてみたともいえる。 現実では、神の救済は無く、現地の文明はヨーロッパの文明に淘汰されてしまった。 だがこの映画では一応、原住民が勝利を収めて幕切れとなる。 アバターはハッピーエンドで良い。こうでないと後味が悪すぎる。 しかし、そうなっていない現実を思うとなんともやりきれない気持ちになった。 主人公の成長についてはあまり共感できなかった。 異民族との交流によって赤ちゃんから大人へと成長する物語だよということを 実際に言葉を使って説明してしまっているのが最悪だ。 ネイティリはしきりに「赤ん坊みたい」を連発しているが、 3ヵ月後には成人の儀式である。 なんだかどっかのTV番組でやっている、世界の僻地の原住民と 1週間くらい生活し、なんだかわかった様な気になって涙でさよならするみたいな 薄っぺらいドラマだ。他のテーマに比べると非常に出来が悪い。 しかし、それらを補って余りあるほどの映像と演出で最後まで観れてしまう力があるのは間違いない。お勧めかお勧めでないかと問われれば、間違いなくお勧めである。 よって採点表にしたがって7点献上です。 【おなや】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-07 01:02:22)(良:1票) 305.表現されている以上の世界が設定としてその背景に隠れている、というのは、『機動戦士ガンダム』の「一年戦争」に代表される(戦史としての)メタ物語の典型であり、仮想現実的なキャラクター世界の手法そのものである。『アバター』も同じで、それが多くの人に今熱狂されている「世界観」というものだと思うけど、僕にはそれが模造的であるが故に映像としてもアカル過ぎて、陰影を感じない。全てが計算された「世界観」の一角のみを映像で示してみせる。それが設定としても映像としてもあまりにも「浅い」と感じるのは何故だろう。おそらくそれが自然ではない、人工の模造的映像の限界であり、設定そのものがデータベースからの類型としての演繹に過ぎないからなのだろう。そこに自然という驚きや想像力を超えた迫力が無いというのは、全てが所詮は数値変換の産物に過ぎないということが透けて見えるからなのだろう。 今後、こういったCGを駆使した新しい映像表現はどんどん進化していくに違いない。しかし、それはどうにもアカルすぎるのだ。(僕らのミライと同じで) 「明瞭な色分けは、それこそ仮想世界にのみ可能なのだ。現実は単純ではない。多層的で多面的だ。曖昧で不可分だ。ちょうど今日の天気のように。晴れでもないが雨でもない。曇りかと思えば日が差し込む。この曖昧さは、人の営みの実相でもあるはずだ」-森達也『東京番外地』- 上記は、正常な精神と「精神病」との間の差異についての森達也の言説である。 あえて言えば、『アバター』は精神的に正常にすぎる、そういう映像に思える。だから退屈なのだ。 と、ここまで書いて、僕が『アバター』を退屈だと思うのは、TVゲームを全くやらないからかもしれないと思った。ゲーム空間がこれまでどのように進化してきて、全面CGの『アバター』がどれほど凄いのか、歴史的にも技術的にもいまいちよく分からないのである。あしからず。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-05 00:37:03)(良:1票) 304.《ネタバレ》 良かった、3D存分に楽しめました。いろいろな要素が盛り込まれていて3時間はあっという間でした。自然と生き物と調和しながら人間本来の生き方を失わずに暮らす先住民ナヴィ、アバターの体を借りかれらの生き方に心を通わせてゆくジェイク。気がつくと完全に感情移入、いや自らがアバターに成りきっているような錯覚をこの3Dの世界は展開させてくれます。ジェイクが車椅子で、鉄の扉とモニター画面で囲まれた部屋にいるときと、アバターとなっての空を大地を駆け巡るとき、本当に人間らしいのはどっちなのか、どちらが命ある生物として幸せなのか、考えさせられました。そして終盤、強欲な人類の戦闘殺戮、かってのアメリカインディアン、太平洋戦争末期の日本、ベトナムの人たちと同じ気持ちがにじみだし、炎の中を逃げ惑う住民たちのシーンでは涙を禁じ得ませんでした。武力ではかなわないのです。映画の展開としてナヴィも武力で立ち向かうのですが、できることなら武力には武力でなく、もっと別の力、人間のもつ愛や絆の力で立ち向かってほしかった。思えばあのナウシカは偉かった。このアバターでジェイクが味わった錯覚のような現実、現実のような錯覚が、リアルな3次元の描写と音響効果で味わえるなんて、まさに新時代映画の幕開けです。すべての映画が3D化、リメイクされることも考え、この革新的映像音響技術に無限の可能性と21世紀未来人である自分を感じました。(土手の上で3丁目の夕日をみていた少年が、じじいになって3D映画をみているという図式です。) 【杜子春】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-03-01 13:26:34)(良:1票) 303.三次元効果の加わった映像は、驚異の映像と言っていい。映画の開始から5分間、僕は画面を唖然として見ていた。その間字幕をよく読まなかったため、話の流れを追うのにしばらく苦労した。 だが……それでも、これだけの力をもった映像でも、しばらくすると慣れてくる。飽きてくる、と言ったら残酷だが、より正確だろう。30分もすれば、シーンが切り替わるたびに興奮していた心は、次第に落ち着きを取り戻してくる。 しかし映像が立体的であることよりも、もっと大きな驚きがあった。 映像のCGっぽさが無い。 ここでいう「CGっぽさ」とは、もちろん良い意味ではない。CG独特の、質感のない映像。パソコンのモニタのドットが見えるかのような映像。画面上でどんなにものすごい事態が描かれていても、「しょせんCGだから」と吐息がもれるような、そういう映像のことだ。 しかし『AVATAR』では、それがない。CGと実写の間の違和感がない。 これが、この映画の成功の最大の要因である。 このことが3D効果によってもたらされるものなのかどうか、僕は知らない。だがその可能性は高い。なぜなら、『AVATAR』の映像をテレビやネットの動画で見ると、その印象は全く違うからだ。テレビで見る『AVATAR』の予告は、まさにCG。一瞬にしてCGと分かる、僕が最も嫌いなタイプの映像だ。その激しい「CGっぽさ」は、CGというよりもアニメーションと言う方がふさわしい。だから僕はもともと、この映画をあまり見る気がおきなかった。 もしジェームズ・キャメロンがCGの弱点を克服するために3Dという手を打ったのだとしたら、その功績は非常に大きい。宣伝文句は確か「驚異の映像革命」だったか。確かに革命だ。だがその内容は3D映像ではなく、CGの弱点の克服だった。 CGについて書くだけで長くなった。ここ数年いろんな映画を見るたびに、CGのもつ限界について懸念していた。これをどう克服するかが、映画界の一大ミッションだと思い続けていた。その懸念への回答の一つが『AVATAR』で示された。非常に喜ばしいことである。 内容の方も良い。もし上に書いたような「映像革命」が無かったとしても、この映画は非常に好きな映画の一つになっただろう。アメリカの、他国を武力で制圧しようとする姿勢をまっこうから批判したことは、大いに評価されていい。 映像革命の意味は果てしなく大きいが、それだけの映画ではない。傑作である。 【佐吉】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-03-01 01:45:57)(良:1票) 302.《ネタバレ》 とにかくすごい映画の一言。3Dで観てよかった、というより、3Dで観ないと意味ないかも、と個人的には思いました。 最初気色悪かったナヴィの人も、徐々に慣れ1時間後にはヒロインに至っては恋してしまいそうなほど美しく見えてきました。 単純なストーリーの割に、2時間半があっという間。 ただ細かいところに関して、人類側の事情が分からないので、たぶん金儲けが目的なんだろうと思ってナヴィ側に肩入れしてしまいましたが、金儲けのためならあっさり諦めて帰るべきではないし、末期状態の地球を救う、あるいは取って代わるために必要なら、その辺のサイドストーリーもほしかった。 あと気になったのは、ジェイクはいつ自分自身の睡眠を取るのかということ。まさかアバターになってるときは睡眠状態ではないよね? ま、いろいろあってもこういう大金がかかった作品は大好きです。 余談だが、3Dをより体感するため、スクリーンが視界に収まる範囲で前の席で鑑賞したが、おかげでやや見上げる目線になってしまい、3Dメガネがフィットせず、終始手で押さえながら観ていました。USJのT2とかスパイダーマンのメガネの方が軽いしかけやすいかも。今度USJに行ったらこそっと持って帰ろうか? 【ベッカー】さん [映画館(吹替)] 10点(2010-02-16 18:18:06)(良:1票) 301.《ネタバレ》 凄い映像なのになぜかセンスオブワンダーを感じないんですよねぇ、キャメロンが日本アニメやマンガのヲタクなのは有名な話ですが、神経接合とか結合率99パーセントとか、まるっきりエヴァですね、そもそもナヴィ族の体系ってエヴァそのものだし、ご丁寧にアンビリカルケーブルも付いてるし・・・・、で、お話のほうはまんま「もののけ姫」ナヴィ族=森の神々、エイワ=シシ神(デイダラボッチ)ジェイク=アシタカ、ネイティリ=サンっていう構図がどうしても浮かんできてしまいます、ラスト近くの大型獣の突進とかも、イノシシ軍団に見えてしかたありませんでした。ただ何もできなかったアシタカと違って、ジェイクは行動します、その「行動」の代償として人類は完全悪として描かれています、神に抗わざるをえなかった人間達の言わば原罪を描いた(だからこそアシタカはなにもできなかったわけですが)もののけ姫に対して「人間といえど完全悪なんだから殺されて当然」っていう構図はあまりにも(もののけ姫に対するオマージュだとしたら特に)浅いストーリーだと言わざるをえません。もちろん、3D映像のアトラクション映画としてあえて「浅い」お話にしたのかもしれませんが、それなら人類が一致団結して完全悪のエイリアンをあのカッコいい(ホントにカッコいい)ヘリ部隊やモビルスーツでブチ殺すお話にしたほうが、よほどスッキリした作品になったでしょうに、○次に話題になっている映像については、(IMAX3Dにて視聴)「金かかってんなぁ」「手間かかってんなぁ」だけってのが正直なところ、3Dと言っても、画像内に奥行きを感じられるだけで、決して物体が立体に見えるわけじゃありません、つまり手前に存在するモノは近くに見えますが、そのモノ自体はあくまで平面です、困るのが、奥にピンが合ってて手前がボケてるようなシーンでは手前はボケたまま手前に飛び出して見えます、当然ですが、それを凝視してもピンが合ったりはしません、要は舞台演劇の大道具のようなもので、とても「入り込んでいるような臨場感」とはほど遠いです、ただそれを否定はしません、Liveの舞台に独特の臨場感があるように、ひとつの表現方法としてはアリだとは思いますが、映画に関しては私はあまり好みじゃありません。○余談・・・エイリアン4のときも思いましたが。シガニー・ウィーバーって、いくつになっても裸にされるんですねー(笑) 【るね】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-02-12 19:22:06)(良:1票)
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