みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
19.《ネタバレ》 暴力を受けた側が暴力をする側に回り、暴力をする側が暴力を受ける側に回るという負の連鎖と、その負の連鎖から逃れようとする魂と魂の交錯といったテーマのもと、韓国社会の闇を描き出しつつ、漢江のシーン等映像も美しい作品。ただ、暴力シーンが多すぎるのと、テーマを超えたプラスアルファが見たかった気がするので、この点数にしました。 【ashigara】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-09 22:01:17) 18.《ネタバレ》 「息も出来ない」って、サンフンの気持ちなんだよね、ということがわかったような気がする、映画をみていて、思わず引き込まれ、見ている自分も息が出来なかった。この先、どうなるんだろう、どうなるんだろうって、気が気じゃなかった。すごい映画って、いう表現になるのかな、サンフンのドツキがすばらしい、あの、女子高生と歩いているときに、女子高生がポリスにあのーとか、理由を説明しようとしていると、そのときには、すでに、2人のポリスがボコボコ、あのシーンだけは、笑えました。あの彼の表情、男気が漂っている。しかし、自分的に耐えられないのは、女子高生の兄貴、中盤以降でサンフンの弟子になるのだが、、、彼は、許せない気がする。男気のかけらもない、駆け出しの若造だから、こうなるのか?、ブラックレインの日本ヤクザをやっていた人、膀胱癌でなくなった、俳優、映画の中では、あれと似た立場なのかもしれないけど、義理も人情もない、ニューエイジ世代なのか、彼だけは、私は絶対許せない。サンフンの心変わり、あの女子高生とのかかわり、膝枕、もう、なきながら見てしまいました。サンフンの怒りは、すごく、私は良くわかりました。あのくらい、喧嘩が強ければ多少なりと、面白い人生を送れたかもしれない、とか思いながら、見る場面もあったし、最後の取立てで、こいつは本当に金がないんだ、と、判断したところ、気持ちに、情けが出てきたのだなとか、思えたし、彼を通行人か、あの、最後の取立ての彼かがみつけて、病院に運んで終わりにしてくれれば、これほど、つらくならなかったのに、その辺が私的には、悔やまれます。とにかく、ひたすら感動しました、映画って本当すばらしいと思います。 【yasuto】さん [地上波(字幕)] 10点(2011-06-18 04:11:30) 17.《ネタバレ》 てっきり娘の復讐が話の本筋になるのかと思ってた。母の仇。ヤクザモンに突っかかっていった態度は、その復讐心を秘めているからだと思ってたら、憎しみの感情は曖昧なまま、彼女は男に「癒しの膝」を提供してたりする。男は、娘の母と自分との関係を知らないまま最期を迎える。その最期を導く男と娘の関係さえ知らない。もちろん現実世界ではこういう知られない偶然は多々あるだろうし、作者は物語の綾を最後にはほぐさなければならない、という義務があるわけでもない。現実社会は物語ではない。でもそれなら甥を絡めるのは物語の定番過ぎないか。遊び相手になってやり、時にはマスクまで付けてジャレあってる。最後は幼稚園の学芸会だ。主人公の柔らかい内面への示唆だとしたら安易過ぎないか。そこらへんの作者の態度が不確かなので、観てて主人公やヒロインを「すっきり掴んだ」って気になれなかった。一番気に入った人物は、下につくチンピラ。お笑い芸人にでも似合いそうなヒョロッとした顔してて、主人公にはビクビクしてて、でも荒れると本気で、なんか一番現実にこういう環境にいそうな若者の空虚をリアルに感じた。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-12 10:44:27) 16.《ネタバレ》 サンフンの死を前に呆然と立ち尽くし、しだいに涙が溢れてくるヨニ。これがすごく自分的にはよかった。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-02 16:31:51) 15.《ネタバレ》 手負いの獣のようなサンフンは、愛し方も愛され方も分からずひたすら自分の暴力衝動を持てあます。その姿は哀しくもいじらしく、やっかい者でありながら親友や義姉に愛されるのも分かる気がする。主人公2人を見ていると、家庭という安住のベースを持たない人間は自分を大切にしないということがよく分かる。ついでに、彼らに感情移入できるか否かも観る側の育った環境や家庭観によって大違いとなる、ということがここのレビューを読んでいるとよく分かる。サンフンのやり場のない憤りやヨニの他人に期待しない諦めの姿勢、その奥底の悔しさや哀しさを察して勝手に心が痛くなる自分のような人間は、残念な子ども時代を享受した分、大人になってからこういう映画を深く味わえるというご褒美がもらえるのだ。それにしても高利貸しから焼き肉屋に転身したマンシク、アンタいい人過ぎ(笑) 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-29 14:29:39) 14.《ネタバレ》 名作だと思うが、後味が辛すぎる。2回目観たときに、やくざのボスがヨニのお母さんの屋台を壊している場面に出ていたのがわかったけど、サンフンもその場にいたのでは?となるとラストシーンはヨニが単に弟の将来を案じていた不安な表情ではなくて、サンフンがいた事を思い出したのでは?と思ってしまった。考えすぎか。どこかのサイトでサンフンが事務所で着替えるシーンで体に傷があったのはまさしくヨニのお母さんが切りつけた傷跡なのではと書いている方がいた。そうするとそうすると、実はヨニの弟がある意味復讐を遂げたとも言える。いずれにせよ暴力の連鎖は哀しい。だからこそ、どこかで誰かが止めなければならないのだと思う。漢江の川辺のシーンは秀逸だと思う。ただ暴力シーンの多さに自分は少し引いてしまうのでこの点でご無礼。 【カボキ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-05-27 10:45:45) 13.最初はローン取立て暴力のピリピリした雰囲気で「息もできない」って事かと思いましたよ。途中から女子高生が出てきて、主人公に魅力を感じてきて、でも避けられない因果応報で、主人公は殺されてしまう。でもあの主人公役の俳優が監督もやっているという、一体、韓国はどこまでやってくれるんだ。テイステ的に似てるっていえば日本のたけしかな?監督主役も兼ねてるし。この映画とたけしの映画の関係がそのまま、韓国ドラマと日本のドラマの比になるのかな、と感じました。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-08 05:23:49) 12.《ネタバレ》 主人公はチンピラ。口べた。だからなにからなにまで・・愛情の表現すら暴力なのだ。 肉体言語というべきか。 根はいいやつ。よって暴力シーンも殺伐とせず、どっかほんわかしてるところがある。 彼は同じように心に傷を持つひねくれた女子高生と出会い、親交を深めるうちに自らの人生を反省し、 暴力を捨て、やり直そうと思う。 しかし、彼が暴力を捨てた時、すなわち、力を失ったとき、因果応報のごとく暴力に殺される。 残酷でせつない末路。 主人公が自殺しようとした憎い父親を背負って走るシーン、 そして女子高生の膝の上で・・二人で傷をなめ合うようにすすり泣くシーンは圧巻。 体験者ならわかるはず。傷ついた男に女の子の膝がどんなに優しいものか。 惜しむらくは、女子高生がちゃんとした萌え系の制服であってほしかった(笑) もっとうわべは明るい女の子でもよかった。そこが-1点。 是非日本でリメイクしてください。 【うさぎ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-24 17:28:06) 11.《ネタバレ》 チンピラの末路としては、かなり良かったんじゃないの?あんだけ泣いてくれる人がいたんだもの、サンフンは幸せモンだよ。まぁその他の人達にとっては「死んで当然」のような人間でしたが。。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-01 10:45:26) 10.《ネタバレ》 自分を殴り倒した相手にああまでなつけるものなのかな。悪人を懲らしめる手段以外で一般人に暴力を振るうやつには同情できない。家庭環境のせいにしちゃうのもどうだろうなと思うし。映画や役者の熱は感じ取れたが、そこまで絶賛したい映画ではない。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-26 22:14:12) 9.いい映画だと思いますが、大島渚が60年代前半にやっていたことという感じもします。「暴力表現のかつてない必然性」というやつです。しかしこういう映画を観ると暴力表現は「感染する」ということも自覚しますし、けっきょく観客の知的エネルギーを消耗するものという感じもします。暴力の直接的な表現は極力控えて(かつてのフィルム・ノワールのように)隠然たる暴力についてはきちんと暗示するという方法の方が貴重であると私は思いますが、そうなると映画の質がまったく変わってしまいますね。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 5点(2011-02-24 00:50:57) 8.《ネタバレ》 ここでの高評価に期待して観たのですが…これってよくあるヤクザ映画じゃない?ひと昔前の長渕作品みたい。そもそも出てくる連中がどいつもこいつもガラの悪い奴らばかりで、誰ひとり感情移入できない。不幸な境遇だからって、人に迷惑をかけて生きる人間は最低だと思う。また、妹を殺した父親だが、自分だったらもはや人間として許す範囲を越えている。手首を切って倒れているのを見つけたら、そのまま死ぬまで放っておくだろう。あの親父がニコニコ孫と遊んでいる姿を見るだけで吐き気がする。そんなわけで点数は厳しめに。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-02-09 22:17:25) 7.う~ん、7点かな..最初から、最後まで、殴る、殴る..そして殴る..主人公サンフンのDVによる不幸な生い立ち..ヨニの荒んだ生活..借金..なぜか切ない、二人の生き様と、親子、姉弟、家族との関係..そして、周りの出来事がクロスしていく..サンフンは、ゴミのような生活から抜けだそうとしても、安住の地は無く..結局、今までの行いのツケがまわってくる..メッセージ性が有るとすれば、これを見て、「反面教師にしなさい」ってことかな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-07 15:14:38) 6.最初から最後まで期待を裏切りませんでした。欲を言えばもうちょっとひねったオチが観たかったですが。全体的にちょっと前の日本の雰囲気。お姉さんがなんかええ感じでした。佳作。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-25 15:34:25) 5.《ネタバレ》 ぱっと見は昭和の日本映画風なんですが、それだけではなく、韓国の社会や家族関係の抱える問題点をクールに描いた作品だと思います。 役者陣の演技が皆本当に素晴らしく、最初から最後までまさに「息もできない」緊迫感に包まれていました。 よほど幸福な家庭に育った方以外は、かなり身にしみる映画だと思いました。 【TM】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-19 23:14:00) 4.《ネタバレ》 ここでの高評価を見て、私の住む街での公開を心待ちにしていましたが、実際に観てみるまでは分からないものですね。最近の韓国映画は軒並み好きな私ですが、この作品については最後まで面白さがよく分かりませんでした。登場人物、脚本、撮り方全てに違和感を感じました。 まず、登場人物ですが、サンフンに感情移入できないのが最もつらい点でした。それはもう凄まじく暴力的な上に不愉快な男で、早く死ねばいいのにとしか思えませんでした。実際に虐待を受けた方なら共感できる点があるのかもしれませんが、父親はぶん殴るわ、取り立て先を半殺しにするわで最後に死んでよかったとしか感じられず。そもそも、自分の妹を殺し、母親を死に追いやった父親を非難してはボコボコにするくせに、自分は仕事上、散々人を半殺しにしているんだから始末が悪い。「家庭内暴力を受けたものは暴力を振るう」とはよく言われていますが、彼に対して全く同情心が湧かないのが正直なところです。あと、「父親を殺す!」と息巻きながら帰宅し、父親が死にかけているのを発見するや、急に彼を背負って病院へ走るなど、行動の一貫性も皆無。ヨニの弟ヨンジェのラストの豹変っぷりとともに理解不能でした。 続いて脚本ですが、もっと登場人物の関係性を効果的に使う余地があったと思います。例えば、サンフンの姉は異母姉ですが、映画の進行上、特に必要は無い設定ですし、ヨニの父親の状態についても説明不足で(流石に包丁を持って襲われたら病院に入れるのでは?)、何で同居しているのか分かりませんでした。 また、撮り方についても、この作品で手振れの激しい手持ちカメラを使う必要は全く無かったと感じます。臨場感が必要なアクション映画では真価を発揮すると思いますが、本作ではただ観難いだけという印象でした。また、サンフンとヨニのデートシーンを音声なしの音楽と映像だけで表現していたのも、彼らのコミュニケーションが分かりにくく、あまり得策ではない気がしました。 サンフンやヨニの家族と比較して、僕は恵まれた環境で育ったんだなあとあらためて両親に感謝できたことが、この映画を観て一番大きい収穫だったかもしれません。キャストの熱演に4点。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-06-20 21:23:58) 3.《ネタバレ》 夜の外のシーン、っていうのは、明かりがないと真っ黒のまま。そこに映像を浮かび上がらせるためには、光るもの、照らされるものが必要。だから夜の外のシーンに収まる光には意図が含まれていないはずがないのだ。 海辺の白い波が泣ける理由は、「月の光」であった。では漢江の2つの街灯は何だ!? その場の奥行きを作り出すためだけではないはずだ。事実、あの街灯二本がいつまでも脳裏に焼き付いているのだ。手前のめそめそ泣くDQNと女子高生なんかよりも、何も言わず微動だにしない、ただたまたま写りこんでいる街灯2本が泣けるのだ。なんでですか? 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-05-25 00:16:50) 2.執拗すぎる暴力シーンに好感は持てないが、夜の漢江のシーンを撮りあげた、主演・監督であり、制作・脚本・編集まで行ったという1975年生まれの韓国の青年ヤン=イクチュンには大きな好感を持った。今度は暴力及び「シバラマ」抜きの作品を見てみたい。 【勝五郎】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-12 23:24:27) 1.《ネタバレ》 対峙する人物達のすぐ後方あるいは真横に密着する手持ちカメラは同化の効果と圧迫感を生み、勝手口で諍う姉弟の場面の生々しさなど一部では非常に効果を挙げている。が、開巻から延々と繰り返されるカメラの不自然な揺れはあまりに煩わしい。海外市場志向の韓国映画のひとつの傾向というべき主流ハリウッド大作スタイルに対する浅薄な模倣が明白だ。キャメラをぶん回してうわべの迫真とスペクタクルを捏造する撮影にはうんざりする。もっとも、暴力的手ぶれショットがほぼ全編にわたるゆえに、娘と主人公が何度か並び座り、膝枕するシーンでの静かな叙情が逆に活きてくるのも事実だが。フィックスで暴力を冷然と凝視し、絶命の過程を大幅に割愛する小津作品の省略の凄みと過激さ。または北野作品のそれと比較するのは酷か。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-10 23:13:21)
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