みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
87.《ネタバレ》 ○これだけの上映時間でも多少なりとも物足りないと感じるのは人物描写がもう少しほしいと感じるからだろうか。○井上真央も小池栄子も女優として、これから更なる成長をされるのだろうという期待感というかそんなものを感じた。特に小池栄子は今まで女優としての認識がなかったこともあり、異質なまでの存在感はすごかった。 【TOSHI】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-24 20:10:38)(良:1票) 86.これ観たら、小豆島に行きたいと思いたくなりますね。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-22 01:50:02)(良:1票) 85.《ネタバレ》 妻が観たいというので付き合ったのですが,やられました。 「この子,ごはんまだですから!」のところでたまらずに涙してしまいました。 【まきげん】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-07-16 15:22:44)(良:1票) 84.邦画も捨てたもんじゃないという思いを強く感じさせられた一作。フィクションの中に見せたノンフィクションの伝導率の高さ、原作を映画に最善の方法で料理し直した手腕は監督の力量の顕れ。母であるとか女性であるとかを越えた、生きることのきびしさと救いがよく表現された傑作だと思う。細かい不備を越えたそのメッセージの強さと表現力に素直に10点。 【ムッシュ★いち~ろ!!】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-07-02 21:28:30)(良:1票) 83.この映画を見た後、何とも嫌な気持ちになった。心が痛む。子供にとっては親の都合、大人の身勝手さの前には何もすることが出来ない。ただただ親の言う通りに従うだけしかないのである。それは自分が誘拐された娘であるということを何も知らずに偽の母親である誘拐犯の希和子(永作博美)と共に行動している時の薫と名付けられた少女の姿からも見ることが出来る。自分の本当の母親でない女を本当の母親だとばかり思う薫は果たして本当の事を知った時、どう思うであろう?という気持ち、同じく本当の母親に対しての感情というものが幼い薫にはあるのだろうか?という気持ち、どちらの母親も薫にとっては母親なんだと思わなくてはならないのか?大人たちの都合により犠牲となる子供の気持ちを思えば例え、それがどんなに母性愛なるものを見せようとも私には感動なんて言葉は沸いてこない。子供は子供なのである。大人達のようには行かないのである。そういう何とも惨酷な人生感のようなものを役者達の演技力によって見せる演出の上手さなどもこの映画が一般的に高い評価を得ている原因だと思う。私もそれはそれで大いに認めつつもこの映画に対する評価としてはこれ以上の点数は付けられない。作品のテーマは「母」と「娘」そして、「母性愛」なる映画として色々と考えさせらる作品である。原作者は女性であり、主役も女性である。つまり女性映画なのである。それを男の監督が撮っている点に注目して見たし、もしも女性の監督だとしたら別の意味で「母性愛」とは何なのか?というような作品になっていたと思うと女性監督の演出による映画としても観たいという気持ちにもさせらた。寧ろ、男の監督よりも女性監督でこそ撮って欲しかった映画である。 【青観】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-06-15 22:27:30)(良:1票) 82.《ネタバレ》 様々なシーンで繰り返される反復表現。薫と希和子は真に親子としての生活を送っていたことを鮮やかに表現している点は素晴らしかったです。美しい物語だと思う。気になったのが、いくつものカットが余りにも綺麗に切りだされ過ぎなことです。いくつもの場面で画がキマり過ぎていて、監督が「どーですか?上手く撮れてるでしょ?シネマスコープ完璧でしょ?」って自慢している様な感覚に襲われました。確かに上手いんですけど、ここまでされるとどうも完全に作り物であることを意識してしまいます。なんか大林宣彦監督の「時をかける少女」を見た感覚と似ていましたね。あと許せなかったのが、ライターを演じた小池栄子です。好演と言われていますが、私にはまるで大根役者にしか見えなかった。勿論彼女が抱える心の傷を表すための演技なのかもしれないですが、明らかにやり過ぎでしょう。しかもこのライターの役は無茶苦茶で、過去に誘拐された女の子を取材するときに、いきなりバイト先を訪問して彼氏をストーカー呼ばわり。その後も執拗に追いかけまわして、仕舞いには女の子の家に入って酒盛りを始めようとする。この映画ではスルーされていましたが、こんな女に自分の過去を明かしたくなるでしょうか?お前の方がストーカーだろ。この一連の流れが私には不自然に思え、非常に悪印象でした。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-06-13 01:12:16)(良:1票) 81.《ネタバレ》 サイアクだーと叫びたくなるような映画。最後まで見た自分を褒めてやりたい。 「不幸な女」という記号周辺の、ほとんど現実的意味を持たない台詞。むろん肉体化できるわけもなく、ただ棒読みを交互に繰り返す女優たち。物語は肉体を根拠にせず記号中心に進み、取ってつけたような映像美を義務のように少しく提供しつつ、ただ不幸だ不幸だ不幸だと膨張しおおかたの日本人の共感を期待しつつ、だから罪を軽くして頂戴っ、と言って時間的な収束を迎えて終わりである。甘えとか抵抗とかいった概念は脳裏になく、むろん不幸でも力強く生きるというメッセージもなく、ただ何もせずひたすら共同体に対して罪をなすりつけておるだけなのだ、この映画は。そしてテレビに慣れた観客たちは、そうよそのとおりなの、みんな世間が悪いの私は悪くないのと泣いて、すっきりして帰るのである(たぶん)。 思えば私がレビューを始めたのも、『おくりびと』なるテレビ映画があろうことかアカデミー賞を授かってしまい、膨大なテレビ的観客が一気に映画館に押し寄せるのではないかという悪夢を見てしまったからだ。私の好きな映画がどこかへ行ってしまったらかなわん、と。しかしどうやら徒労に終わったようだ。今後少しづつ映画は侵食されるだろう。体制には逆らえんよ、デッカード君。うしろの正面だあれ。 【アンギラス】さん [映画館(邦画)] 1点(2011-06-12 13:02:29)(良:1票) 80.《ネタバレ》 数年ぶりに映画館で映画を見た。前回はポニョ(何という落差) 最近映画館を避けるようになったのは、前評判が良くてもはずれが多いことと、映画館でのめり込んで泣いてしまうのが恥ずかしいから、それで無難なものだけを選んでいたのだったが・・・。 この映画は正解だった。永作博美と井上真央という大好きな女優が出演していたこともあるが、まさに心を揺さぶられる映画であった。 原作、TVドラマ、映画にはそれぞれの良さがあり、較べることは無意味だとも思う。インタビューで原作者の角田さんが、「小説は私の手を離れた時点でひとり歩きをしていくと私は思っています」と言っていたのが印象的だった。 映画はいきなり裁判のシーンから始まり、親の永作博美と子の井上真央の物語が平行しながら進められていく。最後の最後までこの二人がスクリーンに同時に登場することはなかった。いかにも映画らしい効果的な演出だったと思う。 印象的なシーンも多かった。泣いていた赤ん坊が永作博美に抱きかかえられ、笑うシーン(私にはそう見えた)出るはずのないおっぱいを飲ませようとするシーン、4歳の女の子が駆け下りてくるシーン(家出?)など、もちろん大詰めのフェリー発着所のシーンは私だけでなく周り中が号泣だった。 さて「八日目の蝉」という題だが、理解力に乏しい私には、八日目の世界がまだ見えてこない。これからもたくさんの人が書くであろうレビューをぜひ参考にしたいと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-05-18 23:26:15)(良:1票) 79.《ネタバレ》 冒頭の裁判時の証言から、物語の中へ自然と引き込まれていく。永作博美さん演ずる希和子が素晴らしく、逃亡誘拐犯の「母親」を演じきっている。一方の井上真央さんは、非常に難しいプロットであろうが、その揺れ動く、定まらない心情を淡々と顕している。見る方も2時間半近くの長尺であるが、全くそれを感じなかった。「どうなるの、どうなるの」と心地よく急かされる。希和子の逃亡跡を辿る恵理菜は、遠い記憶の中で焦燥、あるいは認めたくない当時の幸福感を、最後の小豆島の港で許せたのであろう。逃亡中の小豆島の光景はやや冗長なのではと感じていたが、最後に恵理菜(薫)に納得させるには、必要でありまた、素晴らしい光景、風景、人々で溢れていた。一方で(原作未読だが)原作から切り取った脚本は、映像にする上で過不足無い表現だと言える。出演の長短の関わらず、脇の女性俳優の方々の演技、存在も素晴らしく光っており、この作品を支えている。 【プライベートTT】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-05-15 18:12:32)(良:1票) 78.「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした」って、こんなキャッチコピーにやられて期待せずに見に行きました。が、いい意味で期待を大きく裏切られました。お決まりの展開のお涙頂戴ものかと思いきや、2時間半以上の長時間にも関わらずまったく飽きの来ない展開、重いテーマなのに語りすぎずにスーッと入ってくるし、、、名作です!役者さんもみんな名演技でした! 【ぬーとん】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-05-10 00:46:09)(良:1票) 77.《ネタバレ》 当時小説も映画も話題になっていましたが、テーマ的に 気が進まずスルーしていました。今回テレビで放送されて初めて観ました。 観る側の立場や年齢によって評価が分かれる作品ではあるとは思いますが 現在の自分にとっては、非常に良かったです!映画館で観ていたら野々宮 さん確保からラストのことろで号泣してしまったかもです。 4年間とはいえ、仮の母親からの最大限の愛情を注がれて育った薫ゆえにその 後のわけのわからない展開に混乱し苦悩してしまうというのは皮肉ではあります。 子役も含めて役者さんたちの演技がすばらしかったですね。井上さんは これまで可愛いだけのパッとしない女優さんだと思っていたのですが、こんな 演技力があったんですね、お見それしました。 他の人の評価の中でも触れられていたのですが、この悲劇的なお話の原因は母娘 にまとわりついた自分勝手で無責任なダメ男たちの所業であるのに、その点につ いてほとんど描かれていないのはやや片手落ちとは思いますが(特に丈博さんは 実際なら世間から叩かれてボロボロになっていてもおかしくないのにその雰囲気が なかった)、赤ちゃんを置いて外出したいきさつや秋山家の社会的立場などはくど くど描くことなく、あくまでも野々宮さんと薫の描写に集中したということかも しれませんし、それで良かったと思います。 無名の俳優で充分だった薫ちゃん確保の婦警さん役で吉田羊さんが出ていましたが、 あれって友情出演か何かだったのでしょうか。どこで出てくるのかと思っていたの であれれっていう感じではありました。 【番外編】ダメ男たちについて: 本筋とは分けて考えるべきかと思いますが、最も非難されるべきは丈博氏である ことは明らかですね。 避妊をせずにセックスすれば子供が出来る可能性があることを知りながら、子供が 出来ると将来は一緒になりたいが今は子供は作れないと堕胎を強要、その一方で奥 さんとはセックスして子供を作るという、支離滅裂な場当たり的な行動をとっています。 奥さんは当然そういうことを分かってはいるが、丈博氏への怒りも含め全てを野々宮 さんにぶつけてしまうような弱い人間と言えますが、非難する気にはなれません。 そんな男と不倫をした野々宮さんも、きつい言い方ではありますが、自業自得の一面 はあるし、責任は逃れられないとは思います。 もし実際に野々宮さんの裁判が行われた場合、弁護側が優秀であれば徹底して丈博氏の 責任を追及し、野々宮さんの行為は追い詰められ心神喪失となった結果の犯罪として情状 酌量を求めるでしょう。野々宮さんは薫ちゃんには危害を一切加えておらず、薫ちゃんは 両親から逃げ出して交番に駆け込んだことからも野々宮さんを愛していることは明らかで この点も情状されるのではないかと思います。一方、生まれたばかりの赤ちゃんを家に放置 したことから、秋山夫婦の子供への愛情の希薄さも指摘できるでしょう。 また裁判で奥さんが「死んでしまえ」と罵倒したのは、野々宮さんの「空っぽの女」と罵倒 されたという供述を裏付けてしまいました。 奥さんは裁判ではあくまで子供を誘拐された可哀そうな被害者を演じなければなりません。 これらの点を訴えれば執行猶予はつかないにしても刑期はかなり短縮される可能性は高い ように思います。 そして再び同じタイプの岸田氏と恵理菜さんは関係を持ってしまうわけで、物語の結末に 持っていくために必要だったとのでしょうが、これはいささかやりすぎではあります。 世の中はこんなダメ男だらけではないことを祈るばかりです。 【キムリン】さん [地上波(邦画)] 7点(2022-08-13 11:04:21) 76.ドラマの印象が強かったが、映画も本格的に作られている。 内容は比較的暗くちょっと長いので、気分が乗らないと観続けるのがきついかも、というのが難点か。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-11-09 11:12:52) 75.人間の欲望の話。 やられた側のやりきれないと思う。 暗い映画だが、見て良かった映画。 【バッジョ】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-06-11 21:16:02) 74.《ネタバレ》 これは3.11の後にNHKのドラマで同じ原作のがあってたんですよね~。 そっちは壇れいが誘拐犯役で・・ 最後のセリフで涙がワッと出ました。 「その子は、その子は、」 「私の子どもです」と言うかと思ったら、「まだご飯を食べてません!」って。 もう母親の愛がここ一番のときに口から出るんですよね。 やられた~って感じで涙腺一気に開きました。 この映画もよく出来てます。 「母」子が引き裂かれると分かってて、なお島の愛情たっぷりの生活が描かれる。 あ~切ないなぁと思って、どうしようもない気持ちになる。 永作博美がまたいい笑顔してるんだよね。 犯罪者の顔じゃないよ!この人が逮捕されるって何かが間違ってるよ! そうなんです。男がいい加減なんだね。 このお父さんが井上真央に裁かれるラストかと思いきや、違うんだね。 もうこの手の男には何を言っても仕方ないと思ったか・・ 井上真央が生まれてくる子をいい表情で迎えようというとこで話は終わるんだよね。 田中泯の写真屋が良かった。 浮かび上がる写真に井上真央が何とも言えない気持ちになる。 そして、やはり誘拐犯の「母」への愛を確信する。 もうね、身勝手な男は3.11以降、置いていこうという感じだよね。 日本の生まれ変わった時期に、ふさわしい一本だよね。 NHKのドラマも負けずに良いですよ~♡ 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-06-02 00:03:31) 73.《ネタバレ》 希和子を擁護するわけではないし、あくまで私個人の解釈ではあるけれど、希和子の恵理菜への愛情は本当の母親が子供へ持つ愛情と同じだったんじゃないかと思いますね。子供を欲しいと願う女性が何かの理由でそれが叶わなかったときの悲しみは想像するだけでも心が痛みます。 映画としては決して悪くありませんが、母親とエンゼルさんのキャラクターがテンプレート的だったのはマイナスでした。純文学でああいうわかりやすい愚かな人間が登場すると急に作り物臭くなって冷めてしまいます。恵理菜と希和子がとても良かっただけに残念ですね。劇団ひとりも、なんか笑っちゃって急に現実に引き戻されるんですよね。申し訳ないけど邪魔だった〜〜。 また写真がコンクールの大賞をとっただけで、あっさりと捕まってしまったのはちょっと納得いかなかったですね。子供の顔もかなり変わってるだろうし、あれくらいでバレますかね?恵理菜の父親があの写真を見て、自分の愛人だと気づいたのならまだ納得できますが、そういう描写もありませんでしたし。 なんというか全体的に爪の甘かったような気がしますね。もっと良くなったんじゃないか?という思いが強く残る映画でした。 【ばかぽん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-02-19 06:29:24) 72.中々胸糞悪い映画・・・ 【へまち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-12-06 22:20:43) 71.泣ける映画としてお勧めされて鑑賞。 テーマは面白いし、演技も良いので、引き込まれてしまうのだけど、 ざっくばらんに言ってしまえば、性欲のままに行動してやらかしている馬鹿な人達の話。 だから、冷めた目で見てしまうので泣けたりはしなかった。 【田中一夫】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-10-31 17:38:23) 70.●小豆島へ渡ってからの思い出作り、突然の別れ、そして薫の決意。ラストへ近づくほど、じわじわとこみ上げる物がありました。普通に考えれば不幸な終わりしか見えない誘拐の物語なのに。あの二人の姿に親子の絆を感じたからでしょう。●この作品で一番の被害者は実の母親です。気の毒ですが、幼いころに自分を守ってくれた大人の記憶は消え難いのだろうと思いました。●前半は陰鬱そのものだった希和子・薫の演技が後半では快活に変わっていくのがお見事でした。(2018年再見)虫送り・海辺での語らいのシーンが好きです。だって、親子が本当に幸せそうなんですもん。無理は承知で、この二人に水を差したくない、ずっとこの幸福が続いてほしいと思いました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 10点(2016-07-25 20:11:19) 69.平穏な社会に遵法精神は欠かせないけど罪とか罰のルールは人が作るもの、その基準と心情にズレを感じるから共感するのだろう。 【マンデーサイレンス】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-05-20 20:40:02) 68.《ネタバレ》 結局、男が浮気して、両方に妊ませて。それがなかったら、子供堕したり、人の子がほしくなつまたり、なかったんよなと思う。男がどっちも腐ってる。 井上真央を引き立てた小池栄子が上手い。最初はズカズカと踏み込んできて、ウザいなーと思ったが、後半は本当メインで引っ張ってます。永作博美はさすがに上手い。見た目、かわいいですが、これで40過ぎて、ありえんなーとも(^_^;) 最後、島を出て行く時の焦りの緊張感と、捕まった時の情けない表情も良かったです。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-04-24 00:40:43)
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