みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17.《ネタバレ》 個人的に「月に囚われた男」で1人芝居かつ1人二役をやってのけたサムロックウェルが好きだったので、この映画で彼がアカデミー賞の助演男優賞をとったこともうれしく期待値高め設定で鑑賞。 結論からいえば「そうだね、うん、サムロックウェルの名演技が見れてよかったよ」程度の映画である。 特にサムロックウェルが、ヤケドして入院した病室で、窓から突き落とした男にオレンジジュースをおごってもらってシクシクするところは印象的だった。 でもそれ以外に何かグっとくるものがあるかといえば特になく期待値を大きく下回った。 イライラしている人たちをこれでもかこれでもかと見せ付けられて、胃もたれするな映画。上映時間の8割はイライラしてる人たちのイライラしてる場面ばっかりである。 「広告出したのはオメーか!」 「ホモはむかつくんだよー!」 「このウサギの置物ぶっこわしたるわ!」 「車かしてくんないならいいわよ!」 「あの娘、くさいわね!」・・・・ 見てるこっちも 「さっきからイライラしてる人間ばっかで、いい加減飽きるわ!」となり、オチのフワっとした終わりかたに「もっとエッジはっきりさせぇやゴルァア!」 ってイライラする映画だった。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2018-06-29 20:52:18) 16.《ネタバレ》 面白かったです。 シェイプ・オブ・ウォーターも悪くはなかったけど、個人的にはこちらの方が作品賞に相応しかったのではないかと思います。 フランシス・マクドーマンドとサム・ロックウェルがそれぞれ受賞してましたが、こちらは本当に納得。 ケチのつけようがない完璧な演技だったですね。どハマりですよ。 怒りは怒りを来たすというテーマを見事なまでにストーリーで説特力持って示してくれる。 最初のうちは、嫌な感じのやつらばかりだと思ってたのが、いつの間にかみんな好きになる。 それと、適度なブラックユーモアも良かったですね。重みとユーモアのさじ加減が素晴らしい。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-22 19:37:28) 15.この人達、好きになれないな・・・とか思って観てたんですけど、終わってみればみんな嫌いになれない人達でした。 【タフネス】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-05-21 12:51:47) 14.ミズーリ州エビングという(架空の街)で起こった悲しい事件が発端で「ある」ことが始まります。 出てくる登場人物は田舎町に暮らすそれぞれに問題を抱え傷つき生きて来たひと癖もふた癖もある住人達ですが実は皆心根の優しい人達ばかりで病んでいるのは犯人とこんな国に成らざるを得なかったアメリカという移民の国の影の部分を凝縮したような映画でした。 場面ひとつひとつに商業映画特有の嘘っぽさがなく物語に入り込んで観られあっという間の2時間弱でした。 【潤平】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-05-20 11:37:12) 13.2018.03/10 映画館鑑賞。ラストシーンは私の好みではないが・・・。何故か「テルマ&ルイーズ」が頭によぎった。主人公にこれ程共感を覚えない作品も珍しい。しかしそれがこの作品の肝要な部分か? 【ご自由さん】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-13 23:01:35) 12.《ネタバレ》 やりきれない人々の怒りの矛先は鋭くなる ミルドレッドはおかしい。でも同情せざる得ない。街の反応も同感できる。署長は良い人だ。(でも自殺するのは間違ってる)、でもミルドレッドの悲しみから生まれた怒りは三枚の真っ赤な看板となり、署長が自殺してしまった事で事態はさらに混乱を極め更なる怒りへと伝染する。 友人の逮捕、広告屋への暴行、警察署への放火、看板への放火。 やりきれない思いとやり場のない怒りは時が進むにつれ矛先は鋭くなり、最終的にレイプ犯「かもしれない」男へと向かう。 沸点の低い連中が多いこの町で起こった騒動の終幕はそんな殺人へと向かう彼らを見送って終わる。時に恐ろしく、時にユーモラスに見える彼らの先が見えない犯人探しは進めば進むほどグイグイ引き込まれる逸品でした。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-09 23:09:21) 11.《ネタバレ》 なんだこんな腹立つヤツばっかりの作品で・・・ と思いながら、けっこう面白いとじっと観続ける。 その訳は、登場人物の上手くいかないイライラ、我がまま、劣等感などを私に的確に見せているから。 セリフだけでなく画面の切迫感、静かななかの怖さも良かった。 何やりだすか分からないキャラクターに、今度はどうやるか?と期待している自分。 ひとつひとつの行動に「それはわかるかも。」「そりゃあないよなー。やりすぎ。」 など、隣人への興味のように、どんどん入り込んでいきました。 この作品は自分以外の方のレビューもとても気になりました。 視点の違う方のレビューも興味深く読みました。 どういう考えを持つのか、自分が想像つかない見方に感心する。 そういう楽しみ方もある作品でした。 監督や製作者が観客の思考力に訴えかけ、こちらがどう考えるか? その作り方が成功したのだと考えています。 サム・ロックウェルさん、フランシス・マクドーマンドさん、良かったですねぇ。 こういう演技は映画って良いなと素直に思います。 それから皆さん気になっている警察署のシーンは私もちょっといただけないと思いますし。 歯医者のシーンも処置と使う道具がマッチしていないので、あれは良くないですよ。 ファンタジーやコメディじゃないのなら気合入れて、凡ミスみたいな間違いはして欲しくなかった。 面白い作品だからこそ感じた事でした。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-01 15:17:56) 10.《ネタバレ》 強い信念を持ち合わせた人間が 己の正義を盾にぶつかり合う物語。 その意外性と心打つ各俳優陣の演技により 近年稀に見る名作に仕上がっている。 特にサムロックウェル演じるディクソン。 後半の彼の「変身」に一杯食わされた。 こんな単純な男にここまで涙を流すとは思いもしなかった。 おそらく最後どちらの選択をとっても、 ディクソンとミルドレッドには 地獄が待ち受けているに違いない。 それでも、二人の心情の変化には何か希望を感じる。 [anger begets anger] 彼らの怒りに終止符は打たれた。 そして、怒りの連鎖は引き止められた。 先日2回目の鑑賞を決行したが、 同じ箇所で同じぐらいの量の涙を流してしまった。 こちらの作品に是非、アカデミー賞を勝ち取っていただきたい。 【鈴木】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-02-28 21:26:29) 9.《ネタバレ》 始まって5分で、あコレは西部劇だと。 鑑賞後は、実年版キック・アス…現代アメリカ的リベンジ系スーパー(おばさん)ヒロインと(とっちゃん坊や)サイドキックの誕生物語だと 笑 まぁ正当なレビューは出尽くしてるでしょうから。 多少まじめに言うなら〝復讐しない西部劇〟かな。 当たり前の事が行われない普通のアメリカ田舎町を舞台に、なぜ普通の事が出来ないのか?を、多民族国家アメリカの持病として描いている。 我々日本人からすれば、そのアメリカ的倫理観が異質過ぎて登場人物に共感できないかも知れませんね。 テーマも演技もアカデミー賞の受賞は然(さ)もありなんですが、個人個人の置かれた日常的差別(or被差別)の状況や、いじめ体験の差によって心への響き方は変わる作品だと思います。 ただ…私たちを取り巻く環境もどんどん多国籍化されている現状を考えると 今後、日本も他人(ひと)を信じられない無意識の差別社会になっていく可能性もあると思い…ぞっとしました。 【墨石亜乱】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-02-23 21:39:17) 8.《ネタバレ》 すごい映画ですね。酒でも飲みながら話してるときに思いつきそうなことを、実際にやってみたらどうなるのか、そんな感じに話を膨らませて作ったみたいです。始まりは過激でワクワクさせられましたし、話の展開も早くて、面白く見ていられました。犯人探しが目的の映画ではないので、何がこのストーリーの終着点になるのかがつかめず、ラストシーンが物足りなく感じました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-17 00:16:08) 7.《ネタバレ》 何ともやりきれない気持ちになる映画です。 根本的に、舞台が田舎だから事件も解決できないし、過激なビルボード設置が可能になってしまうんでしょう。 差別と暴力が日常化している田舎町なんて、どこにでもあるんでしょうし、都会の尺度で見たらイライラが募るばかりです。 いい作品ですが、アカデミー作品賞が取れるほどの佳作とは思えません。 せいぜい主演女優賞クラスじゃないでしょうか。 ただ、どうしても納得できないのが、警察署が夜間無人になるというところです。 ありえないでしょ、って、これも都会の尺度なんですかね? 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-14 18:30:49) 6.出てくる人ほとんどクズで誰も得しない。ひたすら救い無いんだけどその中にパンドラの箱に残った希望みたいに愛がほんのり感じられるそんな作品。アカデミー脚本賞は取るでしょう。 【とま】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-02-13 10:06:35) 5.《ネタバレ》 「道々決めればいいさ」…最後のシメのセリフに全てが集約されているような気がする。娘殺害のホシを探す犯罪ミステリーが、作り手にうまく丸め込まれちゃったな。文句しか言わない好戦的なお婆サマは、「ワンピース」のDr.くれはみたい。米アカデミー作品賞候補との呼び声の高い良作だが、何とも味気のない結末。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-10 19:00:36) 4.負の連鎖で予想外の展開が続くスリリングなストーリー。登場人物の行動が皆、常人では理解できないものでハラハラの連続、そして、ちょびっとブラックな笑い。F・マクドーマンドが怪演。彼女が出ているからかコーエン兄弟作品にテイストが似ている気がした。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-02-03 23:28:17) 3.《ネタバレ》 三枚の広告看板を見下ろす高台にあるブランコ。 一方が腰掛け、一方が立って対話することで、画面に高低差が活かされ、共に並んで腰かけることで 二者の距離が縮まり、心が通い合うのを演出できる。 頑ななフランシス・マクドーマンドが、ウディ・ハレルソンやサム・ロックウェルといっとき心を通わすのも この遊具を介してだ。 敵対し、あるいはギクシャクした関係の者たちは斜めに向かい合って座ったり、背中を向け合って座るという関係にある中、 マクドーマンドとサム・ロックウェルが運転席と助手席に並びあって座るラストは苦味を含みつつも後味がいい。 ハードボイルドのヒロインの家の庭先にある二台のブランコという小道具が、彼女のキャラクターや背景について 様々な想像の余地を与えてもくれるのだ。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2018-02-03 23:24:25) 2.《ネタバレ》 この作品、全く圏外だったんだけど劇場で予告編を見てその過激さに驚いて急遽見た。もう少しコメディタッチかと思ったが、想像をはるかに超える深刻なドラマだった。この夫人の行動は個人的には行き過ぎだと思うが、そうせざるを得ないやり場のない怒りは理解できる。そして怒りをぶつけられた署長も、その署長を慕う部下も皆やり場のない怒りを抱えている。結局誰も救われる事なくドラマは終わる。せめて映画なんだから観客に何らかのカタルシスは与えてほしい。と思うが、捨て難い作品なのでこのくらいの点数は上げざるを得ないです。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-03 15:43:10) 1.《ネタバレ》 先の読めない全編にわたる緊張感の維持は称賛もの。俳優陣の演技も素晴らしく上質な作品に仕上がってる。一方、個々の人物の行動があまりにも過激で、やや現実感を失い興ざめ。放火・傷害何でもありでしかも全く捕まる気配もないって・・・この土地の警察はいったい何をやっているんだ。そりゃレイプ犯も捕まらないはずだよ。もう少し現実味のある範囲内での脚本であればさらに高得点だったのだが、やや惜しい。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-01 21:49:50)
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