みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
58.アナは確かに可愛すぎるが、この映画はそれだけで評価できるものではなく、かつ言葉では言いあらわす事が出来ないような余韻を残す。 思いだしただけで胸が締め付けられる、宝物のような一本。 【エーテル】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-01-23 12:48:16) 57.封切当時映画館でみました。 その後も何度もみている作品。 「絵画的」「芸術的」「難解」という言葉で語られることが 多いですが、今風のハリウッド的な文法や演技観や映画=ストーリ という見かたの習慣を一度カッコにいれて、虚心に作品に望 めば、何も芸術的でも難解でもないことがわかる、ごく単純で 極めて娯楽的な映画だと思います。 むしろ、今風の刺激過多のハリウッドものよりも 往年のハリウッド映画らしいかもしれません。 西部劇とか「ジャイアンツ」とかのゆるーい?空気感に似て いるのかも。 いや、寧ろ今でいうならアニメに近いのかもしれませんね。 意味や解釈等言葉に置き換えないと、つまり、「謎解き」を しないと見たことにならないような気がする観点からは解放 されると思います。 【ウンコマン】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-12-05 00:59:43) 56.うーん、すこしわかりにくかった 【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 4点(2011-11-25 18:57:53) 55.《ネタバレ》 生と死の狭間に揺れる少女の無垢な魂の成長を極力言葉を排した映像詩で綴る。 母は内戦前の過去に生きる人物。友に安否を尋ねる手紙を出すが、返事は芳しいものではなかったようだ。 父は社会や家族には無関心で、養蜂にしか興味がない。その蜜蜂に嫌悪感を持っている。 アンの魂は幼く、蜜蜂のそれのように未分化で、人間と精霊の中間にある。精霊は人間(生者)と死者の中間に位置する。 映画のフランケンシュタインの怪物は、水辺で一緒に遊んだ少女を誤って殺してしまい、最後は村人に殺される。アンは死に対して強い興味を抱く。質問された姉は、怪物は実は精霊で村はずれの廃墟に住んでいると出まかせを言う。また精霊は友達になるといつでも呼び出せるとも。廃墟を訪ねると大きな足跡があるだけだったが、ある日そこで脱走兵を見つける。脱走兵が懐中時計を消す手品を見せて、アンは精霊と確信する。次に行くと脱走兵は消え、血痕がある。父が殺したと誤認したアンは父から逃げ出す。夜の森の水辺で精霊と遇う。友達になれたのでアンは危うく死を免れる。 ◆暗喩が多いのが特徴。窓の六角形の格子=家は政府の監視下にある硝子の蜜蜂の巣。死=怪物の映画、解剖人形、鉄道での遊び、絵画の髑髏、毒キノコ、猫の首を絞める、死んだふり。火を飛び越える=大人への通過儀礼で、アンは見ているだけ。圧政=汽車の青年兵、村人、父の無表情と無言。水辺=精霊と会う場所。蜜蜂=政府に飼いならされた民衆。 ◆少女と怪物の対比が印象的。無垢な魂の前では、どんな怪物も本来の無垢な姿に立ち戻る。人間の本質を見ることを大人達は忘れがちだ。解剖人形も最後に目が入って完成した。蜜蜂の社会は管理社会で、個々の蜜蜂に自由や独立はなく、魂も未分化状態。圧政下の重苦しい状況にあえぐ民衆になぞらえているのは明白。「怪物=政府」と「少女=無垢の魂=民衆」が友達になれたときに明るい未来が約束されるだろう。だからアンは最後まで対話を求め、精霊を呼ぶ「私はアンよ」と。フランケンシュタイの映画を自家薬籠中の物として見事に取り込んだ手法に驚嘆。他に類を見ないのではないか。脱走兵は母の元恋人であったかもしれない、脱走兵を殺したのは村人等、深読みが可能で楽しい。映像詩の美しさの多くは子役の演技に負うところが大きい。人間は子供時代があるから素晴らしい。怪物にも子供時代があったから共鳴するのだ。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-09-07 23:46:15) 54.《ネタバレ》 大切なのは生きているということ。いずれは時が癒し、若き命は優しく美しく強く育っていくのだろう。その透き通った眼差しで失った物を含めて世界を見つめるのだろう。「私はアナです」小さなささき声なのに力強ささえ感じる。まだ夜明け前かもしれない、だがいずれ日は昇る。未来は明るい。スペイン内戦からフランコ政権下で人生を感じる心を忘れてしまった人々へのメッセージ。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2011-06-10 04:36:43) 53.《ネタバレ》 映画好きなら、必ずと言って良いほど、この作品に興味を抱かざるを得ない。10年に1本のペースで作品を発表する寡作の映像作家ビクトル・エリセ。その最高傑作の誉高いこの作品。否が応でも期待は高まる。少女たちの美しさ、広漠たる風景。一つ一つが実に絵画的である。エリセは画家を志望していたのではないか? そう思わせるほど絵画的な美的表現になっているように思う。焚き火を飛び越える少女、汽車と少女の黒白のコントラスト、敗残兵に林檎を差し出す少女。何れもが、額縁に納めて客間に飾っておきたいような芸術性を宿している。然しながら、それが総合芸術たる映画にあって、最良の表現方法なのかというと疑問がある。映画とは、もっとエモーショナルなものなのではないか。絵画的芸術表現の先を行くのが映画なのではないか。したがって、この作品が、映画史にとって極めて重要な作品であるとは思えない。しかし、自我の芽生えの以前、幼年期の、死と隣り合わせのような、あたかも精霊の化身であるかのような、儚さ、神秘性を、アナ・トレントはその大きな瞳でストレートに、実に上手く表現している。この映画は、アナとイザベルの映画だ。アナ・トレントはこの後「バカス」で青年期の女の美しさを見事に演じている。スペイン作品としても、私はそちらの方が印象深い。 【高畑カムバックプリーズ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-17 22:56:10) 52.田舎の風景と愛くるしい子供・・・視覚的には申し分ないですが、残念ながら内容がよくわからず、置いてけぼり感を食らい、退屈してしまいました。 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-07-28 12:38:50) 51.好奇心旺盛な少女が、死』に興味を持ち、出会う。それを台詞で具体的に描くのではなく、象徴的に比喩的に描く。ミツバチの羽音、風の音、草原の音、汽車の音、時計の音、陽の光、月の光、焚火、灯の光・・感覚が研ぎすまされた、非常にデリケートな作品。言葉では表せないものを、スクリーンに映し、そして語る。アナ・トレントのつぶらな瞳は、とても印象的。素晴らしい作品です。 【泳ぐたい焼き】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-18 20:58:49) 50.自分が生まれて来て初めて、「死」というものを知ったのはいつだったのだろう。そんなことを思わずにはいられない作品でした。 【ともとも】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-18 23:27:16) 49.《ネタバレ》 私にとっては高評価ですが、観る人を選ぶ作品です。 純粋無垢の少女がいろいろな物を感じとって形に見えない新しい何かを発見するという、詩的情緒溢れる作品です。 冒頭は「フランケンシュタイン」のフィルム鑑賞から始まりますが、少女アナにとっては映画も毒キノコも姉のいたずらも逃亡者も同じレベルの衝撃です。 小さい頃、私もチャップリンの映画を観て夢中になった記憶がありますが、今もう一度鑑賞して同じ気持ちを味わうことができません。 「監督はこの子に何をさせたかったのか?」なんて疑問に思ってはいけません。 生も死も関係ないのです。 私たちにも記憶の奥底にあるはずです。それは特にパソコンもテレビゲームもなかった世代ほど共感できるのではないかと思います。 目に見えない何か…それを描き出すのは自分自身で作り出したイメージだけ。 子供部屋の窓はまるでミツバチの巣の様だが、その子供のシーンに重なる父親のミツバチの解説は全くマッチしていない。ラストはフェイドアウトまでしてしまう。 子供が映るのシーンと大人の映るシーンが水と油のように混ざってないのは、子供には子供にしかわからない世界があるということだと思います。 少女アナの前に現れたフランケンシュタインがそれを証明しています。 アナはこれらの経験を通して「死」が何であるのかなんて考えているはずありません。 むしろ新しい何かを発見して感動を見つけたのでしょう。 補足。レーザーディスクの字幕は縦書きの上、字が汚くて読みづらい。 【クロエ】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2009-02-16 17:02:40) 48.《ネタバレ》 子供が持つ好奇心は旺盛だ。幼いアナが人生において初めて漠然と「死」に興味を抱き、その意味を理解しようとする。しかし理解できないもどかしさがどこか切なく、そのまっすぐな好奇心は彼女の中でどんどん膨らみ、時に危うさを見せる。そんな少女を演じる、演技を感じさせないアナ・トレントの魅力がそのままこの作品の大きな魅力の一つになっていますね。そしてエリセ監督はこの作品でも朝日、夕日、月光、焚き火やロウソクの炎が創り出す自然光とその影を自在に操り、思わず見入ってしまう実に静かで美しい絵画のような世界を見せてくれます。そんな美しい世界に描かれるまっすぐな子供の心、好奇心旺盛な瞳がいつまでも心に残ります。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-01 11:46:29) 47.どうにも難解というか中途半端で、私にはよく分かりませんでした。死の世界の概念をダイレクトに受け止めてしまった少女心理というものを表現したいのであれば、もっと純度の高い、したがって常識を突き抜けるような、大人から見たら到底受け容れがたいかもしれないような描写が必要なのではないでしょうか。作品の構成そのものは大人視点なので、その辺が分かりにくいです。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-01-11 23:23:41) 46.美しく、生々しい。これに尽きる。 【Leannán-Sídhe】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-30 00:35:58) 45.《ネタバレ》 素晴らしい映画。 この子供時代に味わうような深い感覚を何度も味わいたい。 そして大切にしたい。 非常に神秘的な美しさと温かな温もりがあり、また死を連想させる暗い雰囲気がある。 それらが非常に生き生きとして描かれる。 アナという少女の視点を通して見た世界は非常に繊細で不思議な世界だった。 映画フランケンシュタインを連想させる場面がいくつかあって興味深い。 学校に子供たちが入ってゆく場面は、まるでミツバチが巣に帰るかのようで面白い。 ここから子供たちはミツバチに置き換えられてるのだと思った。 ドンホセの人体人形は人体実験をされているかのようで、フランケンシュタインの怪物のようでもある。 夜の森を村人が捜索する場面は映画フランケンシュタインにも登場する。 夜の森でアナがキノコを触ったときに炎が燃え上がる場面は性的なものを強く連想させる。 そのときのキノコは非常にグロテスクだった。 少女の火渡り遊びはあまりに危なっかしく、これは大人になる儀式のようで怖い雰囲気が漂う。 その光景を見つめるアナの孤独そうな瞳が印象深い。 映画中に流れる音楽が非常に温もりのある音で、幼い遠い過去を思い出すかのよう。 少女アナというアバターにより、不思議な世界を疑似体験するかのよう。 アナの大きな瞳には何が映るのであろう。 アナという少女の美しさは伝説化し、あまりに霊的な美しさは生きる妖精のよう。 他の映画の深さがまるで色褪せてしまいそうなほどの深さを持ったこの映画は 言葉には出来ない本物の価値がある。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-11-12 00:29:00) 44.やはり本作は、アナ・トレントの可愛らしさに尽きるでしょう! 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-11 09:27:30) 43.消えていなくなってしまいそうな。主人公の少女 どこまでも寂しい風景、かわいたザワつき。 動く絵画をどこまでも見ていたい。 【突っ込み】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-10 10:44:48) 42.《ネタバレ》 子役のアナちゃんはとってもかわいい!懐中時計のメロディが印象的なノスタルジックな映画でした。 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-02-28 22:17:46) 41.《ネタバレ》 何というか、炉辺で美しい絵本を読んでいるような気分でした。とりあえず、アナの演技が凄すぎです。かわいいだけでなく本当に7歳の演技とは思えない位の見事さでした。 映像も影と光の使い方が非常に見事で、風景の撮り方も素晴らしかったです。(音楽も良かったです。) 繰り返し何度も観たくなる、心が癒される美しい作品でした。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-01-30 18:26:25) 40.なんてかわいいアナ・トレント。 【Michael.K】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-23 23:35:23) 39.自分は、幼いときは些細なことを疑問に思ったり、些細なことに悲しくなったり感傷的になったりすることがあった。しかし次第に忙しくなったり、大人ぶってすれたりしてこういう感覚は疎まれ失われていってしまう。これは姉との関係に示されているように思う。淡々としてるけど、淋しいような切ないような気持ちが映画につまってて心に残った。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-25 17:22:04)
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