みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
22.《ネタバレ》 東京タワーのシーンで、最後の一瞬で良子が振り返って目が合い、その瞬間に扉が閉まる。その後はまったく良子は登場しない。この容赦なさには痺れましたが、他方、利一については、砂の器の使い回しみたいな感じで父子旅が延々と続いて、中延びしてしまいました。最後も、なんか親子の絆みたいな方向に話が向いてしまって拍子抜け(ラストは利一のアップだし・・・)。それよりも、タイトルがこうである以上、主人公夫妻の人間としての堕落ぶりと崩壊ぶりをもっと見たかったし、岩下が終盤でほとんどいなくなるのも不満。本来、父子関係よりも夫婦関係の方が中心であるべき設定ではないだろうか。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-02-17 01:55:18) 21.《ネタバレ》 岩下志麻がとっても怖かった。赤ちゃんが死んでしまう場面では、泣けてしまいました。この映画は、銀座の名画座で松本清張シリーズと銘打ち「砂の器」と2本立てで見たのですが、この映画でとても情けない父親を演じる緒方拳が、「砂の器」で善人役の警察官役で登場してきたときはなぜか館内、大爆笑でした。それだけ、この情けない父親はインパクトありましたよ。 【ジブラルタの星】さん [映画館(邦画)] 5点(2007-10-26 14:46:44) 20.まあまあといったところでしょうか。 どうも小説の粗筋をそのまま映画にした、みたいな作りが苦手です。 川越の古い町並みを観ることができたのは思わぬ収穫でしたけどね。 岩下志麻は相変わらず綺麗でしたね! 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-10-15 19:32:27) 19.なんといっても子供を虐待する岩下志麻が演技とは思えぬほどに狂気に満ちていて恐ろしい。「愛を乞うひと」の原田美枝子もすごかったが、ここまでではなかったと思う。緒形拳はそんな岩下志麻の尻に敷かれたダメ亭主という感じなのだが、東京タワーで娘に「自分の名前言えるか。」とか質問する姿に気持ちがすごく伝わってきてやりきれない気分になった。ラストシーンの解釈はいろいろあるみたいだが、どっちにしても悲しすぎるラストシーンだ。見終わってこんな凹んだ映画も久しぶりだが、映画製作当時よりも児童虐待が社会問題化している現代においてもう一度、再評価されるべき映画だと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-26 15:36:30) 18.パンを無理やり口の中に押し込めらて「食べろ!」って言われても、苦しくて余計食べれんがな。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-10-02 21:42:41) 17.《ネタバレ》 怖い!何とも恐ろしくて残酷!それでいて、この悲しさの中に見える家族の絆とでも言うのかなあ?切っても切れない親と子の関係をここまで恐ろしく描いた作品など観たことがないぐらいの恐ろしさです。作品の出来、又は好き嫌いで言うならば断然「砂の器」の方が好きですが、人間の持って生まれた残酷さ、矛盾さというものの描き方ではこの作品の方が上だと思う。もう、とにかく最初からしてやられました。3人の幼い子供が無邪気に遊んだり、歌など歌ってるシーン(この時の歌の誰だ!誰だ!誰だ!空の彼方に踊る陰♪白い翼のガッチャマン♪は丁度、この頃の子供達とほぼ同年代の私にはこの歌からして、これはと画面に釘付け!)そして、そんな子達を連れて別の女と暮らしている旦那の元へと向う母!この後の展開はまるでちょっと前の昼間のドラマのような雰囲気?違うか?とにかく観ていて恐ろしくなりました。東京タワーに次女の良子を置き去りにし、去っていく父の姿とそうとは知らず、よっこは?よっこは?と父に聞いて回る長男、利一の姿と「お父さんじゃないよー」「知らない人だよー」ていうあの台詞、何とも残酷なシーンだと思うと共に二度と忘れることの出来ないほどの大きな衝撃を与える台詞となりました。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-26 20:13:10) 16.ラストで原作にはないエピソードが追加されていて、より切なさ倍増(;;)。原作より面白い映画を久々に見ました。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-05 09:41:07) 15.結婚して所帯を持つまでは今ひとつピンとこなかったが,子の親になった後で観ると一気にくる,私にとってはある種の時限爆弾的映画。緒方拳扮するダメ親父の行為は許し難いとはいえ,父性を確立できなかったその弱さに同情心をかき立てられるのも,父親の目線で観ているからだと色々な意味で思う。他の方が書いておられるように,私も東京タワーに置き去りにされた少女の行く末を案じている。娘を置いて立ち去った父親が夕暮れの街中でふと振り向くと,夕空に浮かび上がる東京タワーに照明が灯るシーン。はっと胸を衝かれた。野村芳太郎の演出は残酷で美しい。8点献上です。 【Roxy】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-07 09:53:16) 14.豊かな現代にのほほんと暮らしていると、本作品の時代背景や描写にぴんと来づらいものはあるが、それでも最後まで釘付けにさせる緊張感はさすが。 【じゃん++】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-17 12:22:16) 13.子供への虐待..それでもなお、父親を守ろうとする..ところに、見せ場があるのでしょうが..私的にそれほどの感動はなかった..映画としての演出、映像は時代を感じますね..それから、子役の台詞棒読み、無表情、は如何なものか... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-03-30 12:25:38) 12.子供に対する母性という幻想が確立したのは、日本では明治以降のことだと言う。親が子供を思いやる気持ちというのは、ある意味で作られていくものなのだ。しかし、子供にとってはそうではないだろう。この映画を昔何度となくテレビで観た。ラストシーンでの少年の赦し、父親の懺悔には、毎度必ず涙したものだ。しかし、少年が本当に父親を赦せるのは、ずっと先の話だろう。いや、実際、そう簡単には赦せるはずがないのだ。社会の中で、子供は親を必要とするものである。ただそれだけのことかもしれないではないか。人が自らのエゴを抱えながら、生きていく原理としての「優しさ」を掴む為には、あなたが私と同じ弱い人間であるということを認めることから始めるしかない。だから人は人を赦せるのである。少年もいつかは大人になる。生き難さを生み出す様々な生の捩れに身を裂かれながら、いろんなことを徐々に赦していくのであろう。そうであれば、少しは救われるのだが。。。ということを今では考える。 【onomichi】さん 8点(2004-10-25 21:42:56) 11.《ネタバレ》 やっぱ一番怖くて残酷なのは人間なのだと改めて痛感。 何が怖いって岩下志麻の鬼畜ぶり。 極妻の片鱗を見ました。あっちより怖い。 最後に子供が「父ちゃんじゃない!」と言うのは色々意見がありますが、私は父親をかばったのではなく彼は、父親を「捨てた」のだと思います。弟・妹が捨てられ今度は自分が・・・・。長男だった彼は一番父親との思い出も多いでしょう。だからこそ私は彼が父親を許せないかったと思いたい。 あんな親こっちから捨ててやる!ってね。 【あずき】さん 7点(2004-06-13 16:46:49) 10.よくこんな後味の悪い映画を創ったものだ。ちょっと前にタケシと黒木瞳でテレビドラマ化してたけど、こっちには全然敵わない。邦画の傑作。 【マックロウ】さん 8点(2004-06-09 10:52:00) 9.《ネタバレ》 息苦しさを覚える映画です。自分たちが実母に捨てられたことを知らず、ただ無邪気に父を慕う幼い三人の子供。 自分が産んだわけでもない三人を押し付けられ、憎しみを抑えきれない義母。そして、子供は可愛いが、同時に厄介者とも考えている優柔不断な父親。私はこの映画の初見が中学時代だったので、どうしても子供へ感情移入してしまい、そのために彼らの居場所の無さが気の毒でならなかったです。中でも、東京タワーに置き去りにされた瞬間の女の子の表情が。よく考えれば死んだりしたわけじゃないのですが、背筋のぞっとするシーンです。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2004-05-28 22:53:01) 8.《ネタバレ》 岩下志麻の鬼畜ぶりと緒方拳のダメ男ぶりはとてもよかった。小川真由美もよかった。蟹江敬三もなかなか良かった。 ただ 子供の演技が下手すぎる。子供の学芸会みたいで全てを台無しにしている。もうちょっと他にうまい子がいなかったものだろうか。音楽はよかったと思う。 【ぷー太。】さん 5点(2004-04-02 17:32:48) 7.《ネタバレ》 小さい頃に見て、怖かった思い出があります。特におどろおどろしいのでは無く、人間と言うか大人の感情が剥き出しになるのが、子供にとってはこの上なく怖いのだと思いました。岩下志麻と緒形拳の演技もリアリティーがあって(こういう夫婦いる!みたいな)一層始末されてしまう子供への同情心が湧いてきました。ストーリーと演技と映画の演出が成功している作品だと思います。捨てた親と捨てられても尚親をかばう子供。この感情の違いに、涙せずにはいられません。 【森のpoohさん】さん 8点(2004-02-28 01:24:48) 6.真夏のうだるような暑さの中、生活苦に追われる印刷屋夫婦のもとに、夫の隠し子3人を引き取るハメになる。松本清張原作の同名小説を映画化したものなんですが、問題提起であり戒めとも受け取れる作品です。突然襲ってくる最悪の事態に対して、貴方ならどう受け止めどのように解決しますか? …と、作り手は提示しているようだ。気弱な主人公・宗吉は突然の出来事で気が動転してしまい、とんでもない解決策をとる。子供達には何の責任も罪もないのに…。この映画では、(見方にもよるかも知れないが)救いようのあるラストで締めくくってくれる。やはりこういう時はまず冷静になり、受け皿を広くして、ひとつひとつ問題を解決していくべきであろう。うーん、何だか身が引き締まる思い。社会派サスペンスの秀作です。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-02-18 15:54:04) 5.子を捨てた実母、突然夫の隠し子を押しつけられた女、そして自らの不始末の結果を目前にして何の行動もとれない男。三人三様の鬼畜の物語だが、私は岩下の嘆きと怒りに共感を覚えるのだ。実母も男もある意味自業自得だが、岩下だけは違う。信じていた者の裏切り、いきなり降りかかってきた不幸に、どうして平静でいられようか。やりきれない怒りに切れてしまった岩下が、幼児の口に「食べろ、食べろといってんだよ」とごはんを手で押し込むシーンはすさまじい。圧倒的な迫力に観客は飲み込まれてしまうだろう。 【駆けてゆく雲】さん 7点(2004-01-27 20:58:05) 4.怖い映画ですね。子供ができて、その残酷さと悲しさが改めて分かります。岩下志麻と小川真由美のバトルは日本映画史上に残る対決です。そこでの「もぉやめてくれよぉ」という緒方拳の無能っぷりもよい味出してますね。また何よりこの映画は、芥川也寸志の音楽をおいては語れない。ストリートオルガンのかわいらしい音色が映画の不気味さをより際立たせていたと思います。 【神谷玄次郎】さん 9点(2003-12-17 21:47:47) 3.イヤな話ですが、邦画の中では好きな作品の一つです。緒形拳のダメ男ぶりも、岩下志麻の悪妻ぶりもなかなかの見ものだと思います。最近観てないのではっきり覚えていない部分も多いですが、ラストシーンでは胸の詰まるものがありました。この頃の日本映画って評価される機会が少ないですが、ちゃんとアメリカンニューシネマに対する日本なりの回答になってるような気がします。小粒ながら、訴えるものはある作品です。 【anemone】さん 8点(2003-12-13 00:40:42)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS