みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
2.《ネタバレ》 本作で何を伝えたかったというと、一言で表せば「親子愛」である。 確かに土俵はホラーではあるが、本作は間違いなく母と息子の親子愛を描こうとしている。このスタイルは恐らく「宇宙戦争」と同じではないかと思われる。あちらは宇宙人の地球侵略という舞台で親子愛を描こうとしている。したがって、この続編の方向性やその在り方自体は間違ってはいないと思う。 しかしどう考えても誰かがこのテーマを理解していない気がする。脚本家が親子愛なんて描くつもりも無いのに監督がその方向性に持っていったのか。監督が脚本家の意向を全く理解せずに演出してしまったのか。プロデューサーがこんなんじゃ怖くないと言い出して、監督がそれに逆らえなかったのか。そもそも「親子愛」なんてテーマにしていないのに、俺が勝手に思いこんでいるだけなのかは分からないが、これでは何もかも中途半端すぎる。 この程度で怖がらそうとしているのならば、もの凄い出来の悪いホラーであるし、親子愛を描くとしても伝わってこないので、何がやりたいのかさっぱり分からない。 自分が考えるこの映画の根本の欠陥は「サマラがエイダンの身体を乗っ取ろうとしていることをレイチェルが始めから分かってしまっていること」ではないか。 この部分は、レイチェル自身にも観客にも最後まで取っておく方が良い。サマラが何を考えているか分からないところに、ある程度の恐怖を感じることができるのではないだろうか。サマラの目的がはっきりしてしまったら、精神的な恐怖は何も無い。 ストーリーのプロットとしては、エイダンが謎の奇病を発症し、彼の周辺で不可解な事件が起きる。サマラの影に気づいたレイチェルは、原因を探ろうとして、サマラの出生の秘密とサマラの目的を知る。サマラの目的を分かったても時すでに遅く。エイダンの身体を完全に乗っ取られてしまうという流れの方が素直ではないか。 最後には、サマラにエイダンを乗っ取られようとも、それが本当の息子ではないことを知っており、息子の心の声を聞くことができるレイチェルの姿をもっとアピールした方がよかった気がする。そして息子の身体を救うために奔走するレイチェルの姿と母を想うエイダンとの心の絆を。この本当の母子の深い絆には、いくら母を求めるサマラでも断ち切れないとサマラ自身に思わせないとダメだろう。あんなコトするぐらいでサマラを封印することが出来るなら楽な話だ。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 3点(2005-06-19 00:31:26)(良:1票) 1.祝・中田秀夫監督ハリウッド進出…と、いきたい所ですけど、邦画リメイクに反感がなく、続編好きでもある私が観ても、本作に好意的感想は持ちかねます。そもそも「ハリウッド・オリジナル・ストーリー」ってのが、てんでダメ。折角前作でばっさりと削った日本版の悪い部分を、わざわざ続編で持ち出してくることないじゃない。また、サマラの呪いの源をアメリカ流に単純化・矮小化した上、こんな無茶苦茶なオチで解決なんて、納得しろと言う方が無理。大体、前作と辻褄が合ってないんじゃないの? これじゃ貞子も浮かばれないよ。ストーリーがこんなだから中田演出も相まって、まるで日本版「リング2」のリメイクを観てる雰囲気。しかも、馬の次に鹿を持ってくるセンス。それって自分達が馬鹿ってことを言いたいのか? 3点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 3点(2005-06-12 00:10:54)(笑:1票)
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