みんなのシネマレビュー

さらば、わが愛/覇王別姫

Farewell My Concubine/Farewell To My Concubine
(覇王別姫)
1993年【中・香】 上映時間:172分
ドラマラブストーリー歴史ものロマンス小説の映画化
[サラバワガアイハオウベッキ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-06-01)【Olias】さん
公開開始日(1994-02-11)


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監督チェン・カイコー
キャストレスリー・チャン(男優)チョン・ティエイー(蝶衣)
チャン・フォンイー(男優)トァン・シャオロウ(段小樓)
コン・リー(女優)娼婦 チューシェン(菊仙)
グォ・ヨウ(男優)ユァン(袁四爺)
山路和弘チョン・ティエイー(日本語吹き替え版)
江原正士トァン・シャオロウ(日本語吹き替え版)
山像かおり娼婦 チューシェン(日本語吹き替え版)
村松康雄グアン師匠(日本語吹き替え版)
千田光男ユァン(日本語吹き替え版)
家中宏老師爺(日本語吹き替え版)
幹本雄之チャン(日本語吹き替え版)
浪川大輔(日本語吹き替え版)
原作リー・ピクワー「さらば、わが愛―覇王別姫」(早川書房)
脚本リー・ピクワー
音楽チャオ・チーピン
撮影クー・チャンウェイ
製作シュー・フォン
チェン・カイコー
配給日本ヘラルド
その他テレビ東京(提供)
あらすじ
1920年代の中国北京。演技、歌唱、舞踊、アクロバットなど京劇の全てを教え込むために貧しい家庭の少年を集める寄宿学校で、ドウツ(豆子)少年は自分の生きる道は京劇の女形しかないことを教師や先輩のシートウ(石頭)によって思い知らされる。成長して「蝶衣」という芸名を名乗った豆子(レスリー・チャン)は「暁楼」と名乗った石頭と恋人同士を演じることに人生の全てを見出し、二人の「覇王別姫」は絶大な人気を博す。だが、暁楼の結婚や日本軍の北京侵攻によって蝶衣はいやおうなしに舞台から現実に目を転じなくてはならなくなる。

かわまり】さん(2004-02-20)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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92.二人の男に1人の女に激動の時勢が絡み。 NINさん [DVD(字幕)] 9点(2007-12-08 19:36:42)

91.チェン・カイコーの凄さを実感した作品。
そしてレスリー・チャンもそれに負けじと凄い。 にじばぶさん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-10 17:26:31)

90.《ネタバレ》 いやあ、激しいなぁ~~。久しぶりに激しいものを見てしまったな、という映画です。
といっても、動乱の時代の中国を舞台にしている映画ですが、誰かが撃たれて死んだり殺されたり、といった映画ではないんですよね。せいぜい捕まって牢獄にいれられたり
するくらいで。
何が激しいかというと、「愛」ですね。こんなに愛に全てをかけている男女というか
女二人(故レスリーとコン・リーが演じる二人)を見たのは久しぶりです。でも、
二人ともさもありなん、と思えるくらい、恋に落ちていく様子もちゃんと描かれています。レスリー演じる蝶衣は、子供の頃の京劇に入るまでから、入った後の体験が
あまりにも過酷な為、どうしてもその中で助けてくれた石頭を好きになってしまうんですね。コンリー演じる元娼婦もそう。本当はたまたま、気まぐれのような事なのですが、あまりにも助けてもらうタイミングが良すぎて、石頭の事を「特別な男だ」と
思いすぎてしまう。そして、二人とも、本当に石頭に尽くす尽くす・・・・。
愛を争いながらも、どこか蝶衣と菊仙は似ています。同じ男を好きになり、同じ男に
自分の夢も人生も賭けた・・・・。石頭は本当に二人に愛をささげられるだけの
価値のある男だったのでしょうか?それは私にはわからなかったのですが、こういう
「やたらとタイミングのいい優秀なセリフを吐く、罪作りな男性」というのは実際にも
結構居ると思います。悪気はないけど、肝心な時に鈍感で、絶対に言ってはいけない
セリフをぽろっと言ってしまう・・・。コンリーの演技が素晴らしく、女性の素晴らしさ・たくましさ・深さをよくあらわしていると思います。それだけに最後は残念
というか、菊仙の自殺だけは、監督の男のエゴが入っていると思いました。
菊仙くらい、頭のいい人なら、全てをかけた愛に破れても、あの男のもとを去り、たくましくやり直すほうが自然です。別れた女がいつまでも自分の事を好きだと勘違いしやすい男のタイプですね、監督は。女はもっとしたたかだぜ~。
蝶衣の10年後もまだ引きずってる様は、納得できました。蝶衣にとっては愛だけではなく、京劇という夢もすべてを賭けた愛だったのですから。いやあ、しかし、
愛って重いなぁ~~。 やわらか戦車さん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-25 19:27:07)

89.《ネタバレ》 はるか昔に録画したテレビ放送のビデオで鑑賞。
最初に見たときはそれほど感動しなかった。レスリー・チャンの美しさが嘘っぽく見えて、それで物語に入っていけなかった。
でも、二度目は、何故か違和感なく引き込まれた。同性愛的愛情を抱いていることや現実世界で逃げ場がないことで、舞台の上という虚構の世界でしか幸せを見出せない男が、現実の過酷な動乱の中にいやおうなく巻き込まれる悲劇。ひたすら美しいレスリーの舞台姿が逆に嘘くさくていいのだ。うその世界の中にしか幸せがないのだから。二度目で気がつきました。
コン・リーが派手に登場して、そういう破天荒な振る舞いをするキャラクターなのかと思ったら、結婚してからは意外と常識的な女になってしまったのが、不満といえば不満。でも、コン・リーも、苦労してやつれた姿ですら美しかったから、まあ、いいか。
いのうえさん [地上波(邦画)] 8点(2007-09-09 20:40:51)

88.《ネタバレ》 劇中劇と現実が渾然一体となり、ほんとうに項羽と虞姫が2000年の時を越えて現れたかのような錯覚を覚えさせる、、、、というのが映画全体としての狙いではないかと受け取れました。というのも、蝶衣が一番最後に自刃することや、最初と最後に観客のない、幻想性のあるシーンを設定してあることなどは、そうでないと説明できないように思うからです。・・・・そして、全体として、中国版の『旅芸人の記録』だとも受け取れました。・・映像も美しい。蝶衣は本当に綺麗だ。中国の激動の歴史もよく伝わる。・・・・では、その狙いは成功しているのか、と問われたら、わたしは、あまり成功していない、と答えたいです。・・・どうしてかというと、項羽と虞姫の史実よりも、蝶衣と小樓が生きてきた、波濤の中国現代史の方が、遙かに重く感じられてしまうから。・・・・特に、文化大革命の時に、お互いを罵りあい、かつ菊仙が縊死するという、あまりに重たい現実。これを華やかな京劇に包み込んで、項羽と虞姫の史実と一体化させようとしても、その現実の方が、あまりに大きくて重い。・・・・・結果として、この文革の現実を乗り越えて、蝶衣がどうして愛を継続させることができたのか、というところがわからない。また、虞姫は蝶衣に十分に重なるとしても、小樓は項羽とは重なりにくいし、また小樓の蝶衣に対しての愛情が十分に伝わってこず、蝶衣の片思いの話しでは、項羽と虞姫には重ならない。・・・・・・まとめてしまえば、この映画は、最初と最後のシーンのアイデアから出発したのではないかと疑わせますが、製作の過程で、中身が、最初のアイデアを遙かに凌駕してしまったのではないか、そのために全体としてのまとまりに今ひとつ欠けてしまったと思いました。蝶衣の自刃がないと話しにけりがつかないけど、余計だ、と思うのです。 王の七つの森さん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-03 14:27:29)(良:2票)

87. 高校を卒業後の長い春休みに映画館で観た、生まれて初めての中国映画 (字幕版) を、今回11年ぶりにCATV (字幕版) で再見しました。往年の洋画コメディ専門の小生には、11年経ってもこの中国・香港映画の「重さ」は強烈な影を落とします。レスリー・チャンと、黄土色が目に染み込む素晴らしい映像には、もう最敬礼して文句なしの10点を献上。

 余談ですが、2002年度のNHK教育テレビ『中国語会話』を毎週観ていました。ある週で、アシスタント役を務めていた京劇俳優の盧思さんが、同じく京劇俳優の殷秋瑞さんを覇王役に招いて、2人で『覇王別姫』のシーンを披露してくれた時、瞬時にこの映画を思い出しました。 Harpo=ひろしХирошиさん [映画館(字幕)] 10点(2007-03-02 22:20:33)

86.京劇の女形「蝶衣」が、男役「小樓」に抱く恋心。そして小樓の妻「菊仙」への嫉妬心。
この三角関係が描かれる時代背景として、近代中国における事変や革命があり、時代の変革に翻弄される三者の物語がメインとなります。
そういった意味で、近代中国史の知識の度合いによっては、この映画の理解度も変わってくると思います。かくいう自分は、鑑賞後に解説を調べてストーリーを理解したクチですが。。。
あとは、時間的にもう少しコンパクトにまとめられていれば良かったと思います。
Prayerさん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-25 21:35:39)

85.冗長な感じがした。
12timesさん [DVD(吹替)] 3点(2007-01-27 19:31:14)

84.中身がぎっしり詰まった濃厚な傑作。鑑賞後の余韻がなんともいえない。 Keicyさん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-21 23:45:08)

83.彼は演技ではなかったんですね・・・オェ マー君さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-03 18:01:18)

82.レスリーチャンの美しさは人間の性別だとかいった域を超えている。とてもただ演技しているようには見えなかった。早すぎる死が本当に惜しまれる。 トナカイさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-26 23:16:58)

81.《ネタバレ》 いやあ、素晴らしかった。

何よりもまず、普通に面白い。カンヌでパルムドールだとかいうとやや難解なイメージがあるが、これは娯楽性と芸術性を見事に両立させている。172分という大尺を感じさせないだけの牽引力を持った物語で、しかも映像や美術を楽しむといった観方もできる贅沢な作品だ。

 二人の役者の波乱の生涯とそこに秘められた愛が、中国の近代史に重ねて壮大かつ豪華絢爛に描かれる。大抵こういった歴史もので描かれるのは偉人や英雄の姿だが、蝶衣と小婁は才人ではあるものの、偉人には程遠い不完全で無様な人間だ。ときにはかっこ悪く、惨めで、卑怯としか言いようのない器の小ささを見せる。それなのに、なぜか憎めない。

 その要因は物語が蝶衣の視点で語られていることにあるのかもしれない。蝶衣は確かに京劇に一生を捧げた演劇狂いではあるのだが、その裏には『覇王別姫』という演劇の中でしか愛する男と結ばれない、という切な過ぎる想いがある。舞台の上では蝶衣は誰よりも小婁と深い絆を繋ぐことができるのに、現実の世界では決して重いが通じることはない。蝶衣の人生のひずみのほとんどはそこから生じたもので、だからこそ観客は彼を憎むことができない。蝶衣の視点から、愛情というフィルターを通して見た小婁も同様に。

 「運命は自分で切り拓くもの」とはよく言うが、こういった作品に触れるとその言い回しが実に軽々しく感じられる。歴史の奔流に弄ばれた二人は最後まで運命の呪縛に囚われ、抜け出せることなく消えていったように見える。

 救いなのは、哀しい結末が必ずしも不幸とは断じられないことだろう。二人はどこまでいっても覇王と虞姫であり、ある意味では誰よりも近い存在であるに違いなかった。蝶衣は最後の舞台で、微笑んだ。彼は幸福と絶望の両方を噛みしめながら喉を突いたのだと思う。その運命は残酷だが、本人にとっては確かに価値のある生涯だったのではないだろうか。 no oneさん [DVD(字幕)] 9点(2006-06-29 14:08:17)

80.京都の朝日シネマで公開当時観ました。レスリー・チャン、コン・リーとキャストも豪華ならストーリーも映像も豪華。圧巻。時代の波に翻弄される三人の姿に涙。 longsleeper21さん [映画館(字幕)] 10点(2006-05-27 21:20:05)

79.うーん。。文革って一体何やねん?中国は何度も行ったし好きな国なんだけど、歴史を振り返るとき文革だけはよう分からん。そのことが気になってのめりこめなかった。レスリーチャンはホントすごいけどね。コンリーの不可解な不愉快さがかわいそうな役柄。 MARTEL1906さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-05 04:03:21)

78.京劇「覇王別姫」の物語とそれを演じる二人の男の物語が重なり合ってゆく様が、美しくもせつなく描かれてゆく。(今となってはレスリーの人生までもが重なり合っているようだ。)この作品は京劇を介して出会った二人の男の、京劇を背景とした愛と友情の絡み合った人生劇が描かれると同時に、時代に翻弄される京劇と、時代に翻弄される人々という歴史ドラマが重厚に語られてゆく。この歴史ドラマの部分が物語が進行するにつれて画面を支配するようになる。中国激動の近代史がこのドラマにとって重要な要素であることは間違いないところではあるし、この時代を描くこと自体が中国映画としては非常に革新的であるため、「時代」が前面に出てしまうのはやむをえないところもあるかもしれないが、「時代」はあくまで背景として描いてほしかった。素晴らしい映画であるが、時代が大きく動くまでの見せ方で激動の時代を見せてくれたら、もっともっと素晴らしい映画になっていたに違いない。 R&Aさん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-03 17:45:30)

77.非常に見ごたえがありました。まず京劇の劇団の少年達の特訓がすごい。まるで少林寺か上海雑技団?というような激しさです。清王朝、日帝時代、国民党政権、共産党政権、文化大革命・・・時代が激動する中で二人の京劇俳優と一人の女の愛憎が描かれていきます。なんといっても主演の故レスリー・チャンが素晴らしいですね。ハリウッド映画に飽きた方にお勧めです。 ジムさん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-18 15:07:33)

76.この映画は凄い!レスリーチャンの美しさに感動し、悲しい愛の物語に涙してしまいました。それにチェンカイコーの作り上げる素晴しい映像と言ったら素晴しすぎます!少年時代の性描写を比喩的に表現しているところなど凄すぎます。いったい何が比喩的なのかわからない方がいるかもしれないので、ここに代表的な二つの例を解説をしたいと思います。その①六本目の指は性器の象徴であり、それを切り落とすことで、女形としての道に入っていきます。その②パイプを使っての、座長による処罰で、口から血を出すシーンは、処女膜の喪失を象徴します。子役を使うことで表現に制限が加えらてしまうようなシーンを、これらの比ゆ的な表現でカバーすることで、この映画におけるセクシャリティーの問題をいっそう深く提示することに成功しています。この映画以上に表現を工夫している映画は見たことがないですね。素晴しいの一言です。それにしても、この映画を今見ると、レスリーチャンの現実の悲劇とオーバーラップしてしまい、思わず涙を流してしまいます。素晴しい役者だっただけに本当に残念です。 ジャザガダ~ンさん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-01 22:40:30)(良:1票)

75.《ネタバレ》 中国では、自然に対する畏れの概念がない。だから人間の体も、人間の都合で、思い通りに形を変える対象となり得る。宦官、纏足、この作品に見られる6本指の切断、京劇を演じるための、過酷な鍛錬などに、それらが現れている。宮廷の女性が猫なで声でしゃべるのも、それであろう。これが京劇の女形の発声になっているらしい。日本人は自然に翻弄されて生きているために、自然を畏れ、そのために自然の一部であると考える人体の形状を変えることを思いつきもしなかった。豊臣秀吉は、功なり名遂げるまで指が6本あったらしい。京劇の美しさは、「不自然さ」の美である。大作。京劇映画の最高峰。 パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-06 20:45:21)

74.レスリー・チャンが女ですね、どこまでも哀しいほどに。通常あまり‘女の部分’を押し付けられるとうえ~っとなってしまうのですが、こういう映画を観ると純粋に悪くないなあと思います。やっぱり蝶衣が男だからでしょうか・・・。声にならない心の叫びを聞くような蝶衣の表情が胸を突きます。ただの恋愛ものにとどまらず、歴史も絡んでいるので見ごたえあり。これはやはり中国ものならではでしょう。 タマクロさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-30 18:20:53)

73.好評を聞いて、観たのだが.. 意外に普通で..平凡だった..期待ハズレ... コナンが一番さん [DVD(字幕)] 3点(2005-09-08 12:32:21)

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【点数情報】

Review人数 132人
平均点数 7.70点
010.76% line
100.00% line
221.52% line
353.79% line
421.52% line
5107.58% line
6118.33% line
71410.61% line
83325.00% line
92821.21% line
102619.70% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review13人
2 ストーリー評価 6.88点 Review17人
3 鑑賞後の後味 6.64点 Review17人
4 音楽評価 8.16点 Review12人
5 感泣評価 7.50点 Review10人

【アカデミー賞 情報】

1993年 66回
撮影賞クー・チャンウェイ候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1993年 51回
外国語映画賞 受賞 

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