みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
18.《ネタバレ》 60年代に人気を博した「フォー・シーズンズ」の結成から解散までを描いた音楽映画。彼らの代表曲の数々と、主演のジョン・ロイド・ヤングの素晴らしいファルセット、特に〆の「君の瞳に恋してる」は聴いているだけでゴキゲンになってしまいました。 但し、物語としては正直言うと凡庸かと思います。ある人物の栄光と衰勢というストーリーは作り尽くされているものですし、しかも本来の映画だったら描くであろう部分(家族との不和etc...)等はアッサリと片づけられる。 これから述べることは私の考え過ぎだと思うし、クリント・イーストウッドにそんな意図は無いと信じている。でも気になったのは以下の部分。 この映画では黒人が驚くほどに除外されている。フォー・シーズンズの観客には100人に1人位の割合で黒人女性が映るけど、それ以外には一切映らない。確かにフォー・シーズンズのポップスは主に白人に人気があったのでしょう。黒人音楽と言えばゴスペルを起源とするジャズですが、60年代にその人気は失われていきますが、その後はファンクやR&Bと進化して人気を博し、更にその後はフュージョンとして深化を続けます。そういう音楽はこの映画からは影も殆ど映らない程にオミットされている(パーティー場面で流れるファンキー・ジャズの名曲『モーニン』もお洒落な白人風にアレンジされている)。この映画はフォー・シーズンズを描く映画なのだから他のジャンルはいらないだろうという意見もまあ分かる。でも黒人という要素すら映画から殆ど省いてしまうのは如何なものかと思いました。あの『グラン・トリノ』を撮ったイーストウッドが何故、という気持ちが強かったです。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-09 16:32:52) 17.《ネタバレ》 軽やかに飛ぶ映画。 もったいつけたりタメたり、そういう余計な事はしないで省略できるところは省略する、その飛躍が気持ち良く、そのテンポが心地良く。 物語はありきたり。仲間を集めて成り上がって不協和音が生じて解散して。 エピソードは後半になるほど重く。メンバー間のもめ事。莫大な借金。家族との不和。大切な人の死。 けれど、その語り口はあくまで軽やか。名曲の力を借りてリズミカルに駆け、そして飛びます。 齢八十超の重厚なる巨匠イーストウッドの爽快な、気持ちのいい、心地良い、なんと軽妙なる技! 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-11-05 22:01:12) 16.《ネタバレ》 素晴らしい。近年まれにみる傑作でした。 4人のキャラクターがいいね。 揉めてもなんだか内容がショボイのが笑わせる 4人それぞれの視点で藪の中形式で進められるストーリーも秀逸。 変にベタベタせず、まず自分の主義主張がありそれがうがまく機能した時に素晴らしい音楽が奏でられる。 いいじゃないですか。 最後に思いの丈を述べていくシーンで涙が。 たしかにメンバーの中でリンゴスターポジションは嫌かもな。 笑いながら泣いたのは久しぶりです。 【CBパークビュー】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-11-04 02:46:50) 15.最初この声どーなの?って部分はあったけど徐々になれてくる。 でもこの4人のハーモニーであってこそかなぁと思います。 【とま】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-11-02 14:25:50) 14.《ネタバレ》 イーストウッドの映画というだけで映画にもフォーシーズンズにも何の知識もなく鑑賞。それでも安定感のある演出と良い音楽で充分に楽しめました。途中ストレスの溜まる展開もありますが、Can't take my~が流れるシーンでは鳥肌が立ち、ラストダンスでは思わず笑みがこぼれました。心温まる良作です。イーストウッドってこんな軽快な演出ができたんだぁ、ということと、突然のジョー・ぺシの登場に驚き! 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-11-01 23:20:11) 13.面白かったですが どうしてもあの声に魅力を感じることが出来ませんでした。 【naniwahito】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-01 17:42:00) 12.以前、劇場の予告で本作を知り、興味を持ったので公開を待ち鑑賞。 かろうじて、ABBAを知っている年代なので、フォーシーズンズは知らないが、耳にした事がある曲は幾つかあった。 メンバー4人中3人は、舞台でも同じ役を経験している為だろうか、見事にハマっていた。 フランキー・ヴァリ演じる役者は、さすがブロードウェイの一員という印象で、知らない曲でも退屈することなく聞けた。 ラストの見せ方は舞台版に合わせているのか予想外であったが、個人的に好きな締めくくり。 グループの成り立ち、メンバーの生き様はクリント・イーストウッドが好みそうな話。 金曜で20時開演のレイトショーなのに、観客が他に3人しかおらず、評価が高い作品の割にヒットしていない印象であった。 【4th Officer Boxhall】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-30 10:51:04) 11.《ネタバレ》 楽しい音楽映画でした。イーストウッドの映画には我田引水的なものを感じることが多いのですが、マフィアとのつながりでのし上がっていく過程に同じものを感じました。 フォーシーズンスの全盛期は今と違って外国の音楽の情報がはいってこなかったのでいろいろと新鮮でした。 当時から彼らの音楽を聴いている人だと、この時期にこの曲は時代が違うというのをいくつか気が付くかもしれないです。そんなところも楽しめました。 【omut】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-10-25 19:09:54) 10.《ネタバレ》 イーストウッドの作品のすごいところは、作品ごとにそれぞれのコンセプトがしっかりがっちりしていてブレがないのでどんなジャンルでも観ていてイラつきも不安も感じないところです。 本作は映画を頻繁に観ない人でもミュージカルが苦手な人でも楽しめるエンターテイメント、素直に観られる良作だと思う。 古き良き時代のアメリカの夢と栄光と挫折と再生、そして今があるだなあなんて感じました。 思いがけずジョー・ペシの存在が・・・ボブをトミーに紹介したのはジョー・ペシなんですよね? フォー・シーズンズは名前だけは知ってました「君の瞳に恋してる」は80年代にBoys Town Gangのディスコミュージックとして知りました「バイ・バイ・ベイビー」はベイ・シティ・ローラーズの曲だと信じてました。「スリーパーズ」で4人揃った最後の夜に歌っていたのも彼らの曲でした、こういう発見もうれしい。 イーストウッドの作品には「誰この人?」と知らない俳優が多く出演することが度々ありますね、でもみんな結構印象に残るんです「グラントリノ」の神父とか。ハリウッドの俳優の層の厚さにはほんとに驚きます。 「バイ・バイ・ベイビー」がバックに流れただけなのが残念、でもクリストファー・ウォーケンのダンスとキメのポーズで帳消しになりました。楽しい映画を観たあとはほんと気分が良いです。 映画館で観てすぐにもう一回観たいと思えたのはかなり久しぶりです。 【envy】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-10 07:44:18) 9.《ネタバレ》 エンタテイメントに対する、監督の敬意を感じた。あのマフィアによる仲裁のシーンで、ニックやボブがトミーのだらしなさをここぞとばかりに言い立てたあと、フランキーはニックに対して「音楽に対して真摯でないのが残念だ」とだけ言うんだよね。それまで、ニックへの評価を曖昧にしてきたフランキーのこの言葉にこそ、監督がいかにエンタテイメントに深い敬意を抱いているかが表れていると思った。 もちろんイーストウッド作品なので、人間ドラマも描かれてはいるが、フランキーの家庭の壊れ方なんかはわりとステレオタイプな感じがして、ちと残念。 この作品もまた、一流エンタテイメントへの敬意を持ちつつも、気楽に楽しめばそれでよいのかな、と思った。 【ぽん太】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-10-09 20:49:01) 8.《ネタバレ》 劇場は、年配客が8割方で、ほぼ満席状態でした。作品はもちろん満点です。楽曲の素晴らしさ、演奏場面の見せ方のうまさ、破綻のないストーリー展開で、ぐんぐんと観客をドライブさせます。横の妻は、「Sherry」の時点で泣いてました。ただ、主人公たちがカメラ目線で(観客に向かって)語る場面が、若干違和感がありました。ブロードウェイの舞台さながらのカーテンコールで、御年80歳の御大がゲストで歌ってくれたら、最高にうれしかったのですが。なぜ、妻が泣いたのか。「やっとヒットして、苦労が報われたから」だそうです。 【大通り・ヘップバーン】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-10-05 14:02:09) 7.《ネタバレ》 トランクに無理矢理金庫を押し込んで前輪の浮き上がった車が夜の街を 迷走する。 金の重みに後輪をとられてうまく舵をとれない車は、その後のドラマの暗示でも あろうか。それでも必死にハンドルを駆るジョン・ロイド・ヤングは 上方の光に向かう姿勢で前へと進んでいく。 それはそのままラストの街路で光を見上げる彼らの擬似ストップモーションと 釣り合う形ともなる。 60年代へのオマージュか、厳格なロケーション主義かと思われた監督がさらりと スクリーンプロセスを使う趣向があったり、長身のエリック・バーゲンが カウンター席で斜め後方を振り返るといった特権的な仕草を見せたりと あちらこちらがさりげなく面白い。 「SHERRY」をはじめとする楽曲とそれに合わせた4人の振り付けにももちろん心踊るが、 やはり既成曲の力に寄りかかりすぎの気がしないでもない。 クライマックスも少々くどくはないだろうか。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2014-10-03 15:58:21) 6.「ボーイズ・タウン・ギャング」がオリジナルと思っていた世代です。メッシと岡村を足して2で割って、美空ひばりの声にした感じ? 【マー君】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-10-03 00:04:11) 5.《ネタバレ》 あらかじめ白状しておかなければならないが、Can't take my eyes off youは個人的に最も好きな楽曲のひとつである。が、カバーの多いこの曲、私も知っているのはBoys town gangによる方でオリジナルを誰が歌っているかは全く知らず、そもそも本映画で描かれるFour Seasonsというグループも、恥ずかしながら存在自体知らなかった。(実は知らなかったことが幸いする)主人公らによる「若いうちに結婚→破綻で悲惨な家庭」エピソードや「自堕落で無鉄砲な生活の果ての破滅」というイタリアンマフィア映画に極めてありがちなパターンを見せつけられるばかりで、ちょっとうんざり気味になる映画終盤で前述の曲が流れたとき、素直に感動し、この映画に対する全ての感想がひっくり返りました。この曲を好きな人は、絶対見るべき映画です。逆に、特に関心のない方にはたいしてお勧めしません。以下余談:全く宣伝してないこの映画。私が観たのが平日のレイトショーとは言え、観客たった3人でした。確かに人を選ぶ映画と思うけど、もったいないんじゃないの? 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-02 06:37:08)(良:1票) 4.《ネタバレ》 これまでも映画の中で様々な人間の人生を描き続けてきたイーストウッド。 本作でイーストウッドが取り上げたのが、60年代に一世を風靡したフォー・シーズンズ。 とりあえずその名は聞いたことがある程度の知識しかなかったですが、 曲が始まると、「これも彼らの曲だったんだ!」と聴いたことがあるある曲が幾つもありました。 盗みを働き、仲間が塀の中に出たり入ったりを繰り返しながらも音楽的に実力を付けていく、仲間と苦楽を共にした青春時代。 少しずつ演奏するステージが大きくなっていく。自分たちの曲が次々ヒットする。 やがてグループは人気の絶頂を極めますが、その後は大きな成功を収めたグループの光と影を描き出す。 友情、成功ゆえの苦悩、挫折、グループの分裂、大切な家族の死。それらを力強く乗り越えての復活。 60年代というビートルズをはじめ、魅力的なグループ、ロックスターが数え切れないほど存在した時代。 そんな彼らの人生のドラマを見ていると、イーストウッドが彼らを取り上げた理由が分かるような気がしました。 勿論音楽の使い方も素晴らしく、エンドクレジットでのミュージカルシーンも楽しかった。 (ぎこちなく手拍子を打ちながらリズムをとるウォーケンがなんか良かったな…) 鑑賞後に重く考えさせられることも多いイーストウッドの映画ですが、 素晴らしい音楽にのせて軽快に魅せる本作はとても楽しく鑑賞させてもらいました。 もうとっくに80歳を過ぎたイーストウッドですが、まだまだ元気で映画を撮り続けてほしいと心から思います。 そしてまたいつか自身の映画の主要キャストに俳優イーストウッドを起用してくれると嬉しいのだけど・・・。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-01 18:45:18) 3.《ネタバレ》 日本ではあまり前情報がなく不安でしたが、とても楽しめました。登場人物が観客に向かって語る構成に始めは違和感があったのですが、この構成がラストに活きてます。それもそのはず、調べてみたら原作はミュージカル舞台だったのですね。イチバンの盛り上がりは「君の瞳に恋してる」の場面でしょうか。俳優陣はC・ウォーケンが存在感を発揮しているくらいで、ほかの俳優は映画ではあまり見かけないですね。「音楽」が主役の映画です。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-09-30 19:58:04) 2.《ネタバレ》 ミュージカルでも安定のC・イーストウッド作品。恐るべき84歳です。実話だけにそれほど波瀾万丈な展開はないが、なにしろ音楽が素晴らしい。50年代からキャリアをスタートさせずっと時代遅れにならないF・ヴァリに感激。タモリ倶楽部のテーマソングがフォーシーズンズのメンバーの曲とは知らなんだ。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-09-28 21:56:39) 1.《ネタバレ》 監督がイーストウッドということしか知らずどんな内容なのかなど基礎知識なしで鑑賞しましたが、とても楽しめる映画でした。私の中ではイーストウッド作品の上位に入ります。 イーストウッド作品なので途中いろいろとネガティブなことも発生する(お約束?)のと、前半ちょっとご都合主義なところもありますが、映画に勢いがあってひきこまれます。音楽っていいなと思わせるいい映画でした。 【jcross18】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-09-28 15:29:34)
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