みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 登場人物たちのキャラクターが意図的に掘り下げられておらず、物語は淡々と進行する。 この、観客をエベレスト登頂チームの一員として参加させるかのような映画の意図に、まんまとハメられましたよ、はい。 けど、史実を基にしているとはいえ「優しさが招いた悲劇」ってのは、ホントにやり切れないよなぁ。 最後に一言。 B級感を大幅に増幅させる邦題の「3D」の2文字、この映画には絶対必要ないでしょ? 【チャップリ君】さん [映画館(吹替)] 7点(2015-11-09 10:39:56) 2.《ネタバレ》 いやこれは凄いね。見た後で確認したがほぼ100%事実に基づいた描写だ。作中でも語られているが、なんでこんな思いをしてまで山に登らにゃならんのか?登山家は異星人だと言う思いを強くした。技術的なことで言えばあの登頂シーンはどうやって撮ったのか、セットか、CGか、その組み合わせか、ヘリもベースキャンプより上には上れないと初めて知った。 個人的にはダグの最期がショックだった。あんなにあっさりといなくなって。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-11-08 20:01:08)(良:1票) 1.《ネタバレ》 エベレストは初登頂が記録されて以降、登山経験の蓄積や登山用具の進歩を受けて、幾分かは登山が容易になったと言われている。 そこに生まれた錯覚とも思える余裕と、最高峰の冠に執着する人間の思惑がどの様な事態をもたらしたのか。 邦題についた「3D」を見ると、なんだか飛び出る山岳アクションみたいな感じだが、実際に起きた遭難事故を描いた真面目な実話ドラマだ。生き証人であるブクレーエフとクラカワーは後に事故の顛末を出版しており、本作はそれらを下敷きとして「現実の事故」を強く感じさせる。 (ちなみにクラカワーは映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の原作者でもある) 過度の脚色を排しているが、エベレストの過酷な環境はそれだけでフィクションをも超えてしまうほどの恐ろしさがある。 目を見張る豪華キャストが起用されているのも本作の良い所で、要所で適格な人間ドラマを演じられるこそ、人の理を超えた自然の厳しさが際立つ。様々な想いを秘めた人間たちが、ベテランもアマチュアも関係なしに力尽きていく様子は、映像だけでは表現できないエベレストの恐ろしさを付加することに貢献している。 では本来、この山にはどのように挑むべきなのだろうか。 もしかしたらこの事故は、単純な日程調整や登頂断念で回避できたかもしれない。しかし商業登山という側面がこの事故を必然に変えてしまった。 極端な話、金さえ払えば登山に挑戦できる。また客を募るガイドたちは、登頂の実績を作って次に繋げなければならないプレッシャーがある。資源に乏しい国の政府にとっては、登山客は貴重な外貨収入源になるため、なかなか政策を打ち出せない。 G・マロリーの「そこにエベレストがあるから」という言葉があるが、そんな純粋な「山と人」の関係の間に、不純なモノが混ざってしまったのではないか。 今では登頂では飽き足らず、「最年少」だとか「最多~」とかの別の冠を求める賞レースが過熱しており、世界のトップには相変わらず渋滞が出来ている。 この映画は、信念や夢などの裏にあるシビアな部分を詳細に記しており、未曽有の遭難のみならず、現在この山が抱える問題についても警鐘を鳴らしている。 サバイバル映画としては抑揚にかけ、実話故に状況や登場人物の把握が困難で分かりにくい面も否めないが、全体的にとても丁寧に作られて、なおかつ有意義な映画である。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2015-11-05 13:15:00)(良:1票)
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