みんなのシネマレビュー

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Arrival
2016年【米・カナダ】 上映時間:116分
ドラマSFミステリー
[メッセージ]
新規登録(2016-12-18)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-07-22)【TOSHI】さん
公開開始日(2017-05-19)


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監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャストエイミー・アダムス(女優)ルイーズ・バンクス
ジェレミー・レナー(男優)イアン・ドネリー
フォレスト・ウィテカー(男優)ウェバー大佐
マイケル・スタールバーグ(男優)ハルペーン
ツィ・マー(男優)シャン上将
中村千絵ルイーズ・バンクス(日本語吹き替え版)
加瀬康之イアン・ドネリー(日本語吹き替え版)
立木文彦ウェバー大佐(日本語吹き替え版)
原作テッド・チャン「あなたの人生の物語」
脚本エリック・ハイセラー
音楽ヨハン・ヨハンソン
ヒドゥル・グドナドッティル(チェロの奏者)
作曲マックス・リヒター“On the Nature of Daylight”
撮影ブラッドフォード・ヤング
製作ショーン・レヴィ
アーロン・ライダー
製作総指揮エリック・ハイセラー
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
編集ジョー・ウォーカー〔編集〕
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【クチコミ・感想】

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52.《ネタバレ》 ○他の言語を理解する=思考も変化する、というのが受け入れられるか否かで評価は変わるだろう。理解するにつれて徐々に増えてくるフラッシュバック(正確には違うが)が良い伏線となっている。○イアンとの間に子供をもうけるが子供は若くして病死する、それをイアンに言って別れることになる、でもその運命を受け入れて(ヘプタポッド語の理解ではもうすでに決まっていることなのでやや違うが)、それでも子供を作って生きていく。○昨年個人的に評価1位だった「ボーダーライン」の監督であり期待したが、その期待を凌駕する作品だった。音楽も中毒性がある。 TOSHIさん [映画館(字幕)] 10点(2018-03-17 10:46:16)

51.《ネタバレ》 ネタバレから入ります。「娘を失った過去を持つ言語学者」だと思っていたら「これから娘を産み、さらに失う運命を持つ言語学者」でした。このヘンテコリンな倒置が、そのまま異星人と地球人の根本的な相違点であり、ストーリーの起伏を作り、最後には決着の鍵になっていました。しっかりSFしていて私は楽しめました。
SFに分類される映画に登場するエイリアンの多くは脊椎を持ち四肢を持ち2つのレンズ眼の下に口があり地球人と大差無い思考形態を持っていたりする。そんなバカな、といつも思っております。肌色を変え極端に平和的だったり、あるいは攻撃的だったりすることで異星感を表現しようとするけど、実際には言葉にも出来ないような性質のはずなのです。その点で本作のエイリアンは鑑賞後にも多くの疑問が残る程に理解の外側にいました。この分かりにくさが私には高評価です。
我々の言葉では「未来が見える」だけど、彼らにはそれが当たり前で「なぜそんなことが分からないの?」くらいのノリなのでしょう。時間の流れに対する認識が全く異なります。う~ん、想像するのが難しい。我々に取って、それは将来をネタばらしされた生活で、ほとんどの人はそんな能力を否定すると思います。劇中でも主人公と結婚した物理学者は彼女の能力を知り、彼女の選択に怒って離れて行った。普通の反応だと思いますものね。その能力は何千年か後にエイリアンたちを救うことになるらしいけど、地球人にはそぐわない能力でしょう。進化の過程で獲得していないものは不要、ってことだと思いますけどね…。
早世する運命にある娘を何故産んだのか? 敢えて解釈するなら、娘の運命を知りつつも娘と過ごす時間の愛おしさも知っていたからなのでしょう。まぁ、何故産んだのか?ではなく、産むことは決定事項だった訳ですけど。
因みに、攻撃的な挙動が無い異星人に対して先制攻撃を仕掛けようとしていました。アホか、と思いましたね。星の海を越える技術力を持つ者に戦いを挑むのは自殺行為です。そんなことは基本中の基本だと思います。各国のコンタクトの先頭にいるのが軍人だからですが、その設定には無理がありました。ゴジラに対して、攻撃命令を下したのは文民でしたよ。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-17 00:50:12)

50.《ネタバレ》 もとのタイトルのarrivalでよかったじゃん。ラスト見終わってのarrival含めての作品でしょ。英語わからなくてもGoogleで解読できるわ。 osamuraiさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-03 03:12:09)

49.《ネタバレ》 あまり風呂敷を広げすぎずに、宇宙人とのコミニュケーションに話を絞っているのが他の映画との違いが顕著で面白かったです。まだ見終わった所で話の内容を整理出来ていないのですが、亡くなった子供の話は元々映画本編の時間軸よりも未来の話でこれから救うって話なのかな?未来予知から未来を変えていく力を与えられたみたいですが、ありえない未来の出来事(中国の電話番号をゲットなど)から未来を変えていくというのはご都合主義的でやや腑に落ちない感じ。まあ他の漫画やアニメでも同じような展開は何度も見たことありますけど笑 映画大好きっ子さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2018-02-21 11:40:36)

48.最初に観た後では見逃していたり、よくわからなかった細かい点が、2度目で色々とつながって、より理解ができた。あんなに難解そうな言語を、あんなに短期間で解読できるのか?あと宇宙人の造形とかは気にならないけど、やはり主人公の見た目がもう少し前後で違いがあると、と思ったが、ラストの展開を考えるとあまり違ってもいけなかったんだろうな。 nojiさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-19 09:57:26)

47.《ネタバレ》 後になってみればちゃんと理由があってのことだけど“殻”出現前は省いて話を始めるテンポの良さに惹きつけられた。が、これ以降はエイリアンに英語を教え、相手が出す文字を解析。これを繰り返して意思疎通を図る…という地味なもの。緊張感はそれなりに保たれているが、人によっては眠くなるのも致し方ないなぁと思いながら観ていた。また、中国の肩を持つ訳ではないが、どんな反撃をしてくるか分からない相手に先制攻撃を仕掛けるような真似はさすがにしないだろう。こういう点もやはり違和感はある。とはいえ原作未読の自分は綺麗に騙されたので終盤に満足感はあった。そして未来を変えることもできるのに、そうしなかった彼女の決断。悲しい物語ではあるけど「生まれてこない方が良かったのか?」と問うならば、力強く「そうじゃない」と答えてくれる。これはもう「母」の映画。愛に溢れた母の。 リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-18 23:41:29)

46.《ネタバレ》 ママと呼んでくる女の子の幻覚を見る女性言語学者と、墨で語るタコみたいな異星人との対話劇。異星人の綴るコトバは、いつも「マル描いてチョン」にしか見えないね。対話シーンは重厚で緊迫感があり、よく表現されていた。地道な対話の末に墨で綴られるコトバが解るようになり、さらに予知能力の特典までが付いてくる。その能力で堅物な中国軍の上将を説得して世界を救い、夫もゲット。暗い雰囲気だけど意外といいお話で良作。2017年の上位に進出するかも。 獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 7点(2018-01-17 01:24:53)

45.《ネタバレ》 まあ、各国が全て理性的な対応をしたら映画にならないのだろうが、どう考えても、動力も理解出来ないような巨大物体で来訪してる未知のモノに対して、圧倒的な科学力を有してると判断できないような政府は無いだろう。軍も軍なら民衆も簡単に暴徒化、好戦的過ぎ。これで宇宙人が技術提供してくれるって。
タコ星人が姿を現してテンション下がり、最後の種明かしで更に下がった。
ドンパチが少なくても、今のCG技術に頼ってるだけの駄作。その技術を女優のメイクにもっとかけて欲しかった。ところどころ幻覚っぽく出て来るのは、てっきり過去に娘を失ったのかと思ってた。大学の講義のシーンから40代半ばに見えてたから。 ♯34さん [ブルーレイ(吹替)] 4点(2018-01-15 05:08:35)

44.《ネタバレ》 骨太のSFドラマ。淡々としていましたが、なかなか見応えありました。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-09 19:51:45)

43.《ネタバレ》 その昔、僕は英語を逆から訳すクセがありまして、だから英文が苦手で、嫌いで。でも、もちろん外人は英語を逆から読んでるわけじゃないので、じゃー、頭から読めと言われても、なんか、できん。まー、日本語にワザワザ変換して訳していたから、しょーがないか。でも、ある日、言語と思考の違いがテーマの本を読んで、日本人は結論を最後にもってくるけど、英語は、まず結果が先にあり、それが思考に影響を与えてるってのを読んだとき、僕の中で、英文に対する印象がガラってかわって、なんかフに落ちたってゆーか、ピタってきたとゆーか、それからは英語を日本語に変換するんじゃなく、単語の意味を理解するようにして、普通に頭から、直接、理解していくようにすると、英文を読むのが、昔ほど苦痛じゃなくなったことがありまして。日本語でも、学者とか頭のいい人が、結論を先に話してるのが、最近、特に気になっていて、結論言った後に、つまりこーゆことですと後から、詳しい内容を話すやつで、でもこーゆう人って、恐らく英語とか触れる機会が多いから、こんな話し方するだろなーって、要するに頭が英語的ってゆーか、この映画を観てると、そーゆうこと、なんとなーく考えちゃう。この映画の主人公は、宇宙人の言語を時間をかけて学ぶことで、徐々に思考が宇宙人的になっちゃって、でもそれは、物理的には不可能なことができちゃうってゆうトンデモ発想なんだけど、この飛躍がSFやなーって関心したんやけど、結局のとこ、そんなことどーでもいいほど、冒頭からなんか泣けてきちゃって、いや子供を失くした設定から入るのは、今の僕にはたまらんほど泣けてくる設定で、映画が始まってスグに映画にドップリはまっちゃって、だけど、結末のあの驚きと切なさには、もうそれ以上にボロボロ泣けちゃって、こんな泣ける映画やとは思ってなかったから、泣けまして、おめでとう。今年もヨロシクです。 なにわ君さん [インターネット(字幕)] 10点(2018-01-06 00:14:32)(良:1票)

42.《ネタバレ》 めちゃくちゃに綺麗な映像と、説明台詞のほとんどない静かな展開というドゥニ・ヴィルヌーヴ節全開の作品であり、もはや環境映像と化していることからやたらと眠気を誘われました。また、チマチマと作業をする数人の科学者と、宇宙人への即時攻撃を主張し始める軍部という構図はこの手の映画ではありがちなのですが、人類との間の科学力の差が圧倒的であり、どの程度の反撃を仕掛けてくるのかの予想も立てられない宇宙人相手に最初の一撃を繰り出すなんてことを主張する軍人がいるとは思えず、この辺りでもテンションが下がってしまいました。
ただし、ラストでネタばらしをされると、なんちゅー素晴らしい映画なんだろうかと評価が反転しました。未来と過去が同居し、因果関係が失われた人物の主観が見事に表現されているし、冒頭から挿入されてきた主人公のドラマの断片がここで見事に整合することの気持ち良さも相当なものでした。また、多くを語らないヴィルヌーヴの作風が本作には欠かせなかったこともネタばらしの後で判明し、映画を最後まで見ることって大事だなと思い知らされました。 ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2018-01-05 20:09:17)

41.《ネタバレ》 リアリズムSFとしてとても楽しめました。
アーサークラークの「宇宙のランデブー」とか、カールセーガンの「コンタクト」に通じるような設定。
印象的なシーンは、最初に言語学者の主人公があの物体の中に乗り込むとこかな。
入り口のところで、重力に逆らい出す様子とか、中に入ると霧の中からボワーンと異星人が登場してくるところとか、
ミステリアスな雰囲気がとても出ていて良かったですね。
異星人たちも、よくあるグレイタイプみたいなのじゃなく、巨大なタコ足みたいな形相で
しかも墨のようなものを出して意思表示するという。なんか新鮮でしたね。
世界平和を訴える内容になってると思いますけど、今までの宇宙人映画って
宇宙人と戦うことで人類が一致団結するみたいな、そういうスタイルで人類の調和を描くのがほとんどだと思うけど、
本作はそれとは逆の切り口で訴えてる。それもまた新鮮で良かったと思います。 あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-12-25 23:06:30)

40.もっともっと期待してしまった。
ちょっと分かりにくかった。 aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 6点(2017-12-04 00:55:35)

39.《ネタバレ》 面白く興味深く見れた。異星人との接触があったとしたら、まずぶち当たるのがコミュニケーションであるのは確実なので、そこにフォーカス。どんなオチに向かうのかドキドキしながら鑑賞。自分も言語の謎解きしてた。いろいろ疑問点や細部に粗いとこもあったけど、まず置いといて、素直に見てた。ルイーズの未来への切なさもあったし、良かったんでは。シャン上将との会話の場面の息をのむ感じはクライマックスに相応しい。内心音楽がいいなあと思っていたら、賞獲ってた!というよりこの作自体有名作品だったんですね。 タッチッチさん [DVD(字幕)] 7点(2017-11-29 11:42:58)

38.《ネタバレ》 評判が高かったけど、少し評判倒れかな。
一つの要因は、タコ型異星人だ。スミで字を書く発想は面白いと思うが、姿かたちはもう少し工夫しようよ。
それと、言語は意思の伝達手段として優れているとは思うけど、最初のコンタクトは数学じゃない? あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 5点(2017-11-23 14:20:52)

37.「プリズナーズ」の監督ということで、かなり期待して鑑賞..う~ん、ハズレだった..ビルヌーブ監督は、コテコテのヒューマンドラマの方が、得意なのでは..って言うより、そもそも脚本がダメダメでしょ..地球外生命体ものとしては、ツッコミどころ満載..手が込んでいるわりには、さほど驚きもなく、ドラマチックさもない..異色作と言っていい雰囲気は持っているけど、中途半端な〇〇が空回り..映画として、「策士策に溺れる」って感じに..残念!! コナンが一番さん [DVD(字幕)] 6点(2017-11-19 15:57:09)(良:1票)

36.《ネタバレ》 ツタヤでレンタルしようと思ったら、全部貸し出し中で、こうなったら意地でも観てやると違うレンタル店まで行って借りて観ました。このサイトで評価の高いみなさんもおられるので、深いストーリーなのかもしれませんが、私にはしっくり来ませんでした。まあ、はっきり言って面白くなかったです。なかなかエイリアンと意思の疎通が出来ないこととすぐに攻撃的になる人類にイライラしましたし、(私が頭が悪いだけかもしれませんが)結局彼らの来た意味が分かりません。千里眼の主人公が、将来離婚する夫との結婚や亡くなることが分かっている娘を出産する選択をするのは、今の一瞬を大事に生きたいとういことかもしれませんが、これも理解できませんでした。とにかく、エイリアンは恐ろしいほうが面白い! ぽじっこさん [ブルーレイ(吹替)] 4点(2017-11-18 16:52:16)

35.《ネタバレ》 言語学者が異星人の言葉の翻訳に挑戦するという基本プロットが提示される序盤。久々のハードSFであることと地に足の着いた画面設計も好印象でここまでは大いに気分が高揚した。しかしその上がった気分も肝心の異星人が姿を現したところで一気にしぼんでしまう。なにあの意外性の全くない造形。肌の質感がまるで地球上の既成生物のそれだなんて。なんで時間を超越してる存在が地球上の動物みたいな声で鳴くのよ。そんでイカ型だからスミで文字を書くってえのか?有り体な生物感からどうしても抜けられない、毛唐の怪獣観の持つ弱点がモロに出ていて泣きたくなった。本当にイマジネーションが貧困なのね。あんなのに比べたらウルトラマンのブルトンだの帰りマンのプリズ魔だのの方が数百年先を行っている。日本の怪獣で比べたらドゴラかバイラスってとこでしょうかね。最後まで付き合った印象から言うと、どうも制作者にはハードSFを作っているという自覚がないようだ。なんか肝心の翻訳作業も解読の理屈は曖昧なまま進んでしまうし、後半は愛がテーマの甘ったるいファンタジーになっちゃうし。まあただの暴力とサスペンスに汚染された最近のメジャーなSF映画に比べれば大分マシとはいえますが。 皮マンさん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-11-14 12:30:02)(良:1票)

34.人類が、“ただなんとなく”明確な「希望」を見い出せなくなって久しい。
つい昨日も、英国でまたテロ事件が起きた。不安と脅威に怯え、「対話」する勇気を持つことが出来ない愚か者たちによる蛮行が後を絶たない。

時の流れに縛り付けられ、今この瞬間にも訪れるかもしれない得体の知れない恐怖に、全人類は焦り、怯え続けている。このまま希望を見出だせない人類には、進化はなく、必然的に未来も無くなってしまうだろう。

このSF映画は、そんな今この瞬間の人類全体に対しての警鐘と救済を等しく描き出す。

「言語」とは、「思考」の具現化であり、即ち未知なる言語との邂逅と会得は、それまで想像すらもし得なかったまったく新しい思考を繰り広げられるようになるということ。
そしてそれが、人類が長らく縛り付けられていた「時間」という概念を超越する手段になる、という科学的空想。

突然現れた“前後ろ”のない来訪者が、時間の概念が存在しない「円」で表された言語を人類に提示する。
荒唐無稽ではある。
幻想的かつ錯綜的な表現も手伝って、非現実的に美しい映画世界はファンタジーのようにも見える。
だけれども、これは紛れもない“SF”の傑作であると思う。
科学的に説明尽くせることがSFではない。科学的に説明できないことの空想こそがSFであり、その追求こそが「科学」なのだ。

来訪者によって与えられた「武器」=「言語」を、全人類に先駆けて受け取った主人公は、自らの運命とその意味を即座に理解し、受け入れる。
それは、“進化をしていない”人類にとっては、あまりに過酷で、残酷で、受け入れ難い運命かもしれないけれど、彼女を通じて、その進化の意味の一端を理解した我々は、感動的な充足感に呑み込まれる。

ふと、自分自身のことを顧みてみる。
自分の子が生まれて早くも6年の月日が経とうとしている。二人の子に恵まれ、幸福な日々を過ごしていると思う。
ただ、この6年間ずうっと心の片隅で押し黙るように抱え続けてきたことがある。
それは、幸運にもかけがえのない大切な存在を抱えるということは、同時に、それを失ってしまうかもしれないという恐怖を抱えるということでもあるということ。
それは、悲観的だとか、不謹慎だということではなく、必然的な事実であろう。
その恐怖を否定することは、同時に存在する幸福をも否定することであり、決して逃れることはできない。

この映画の主人公が、「言語」を理解したと同時に解したことは、そういう人生における普遍的な真理だ。

大切なものを失ってしまう悲しみよりも、その大切なものに出会えなかったことを想像する方が、何倍も、いや何万倍も悲しい。
SF映画の新たな傑作を目の当たりにして、涙が止まらなかった。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2017-11-08 20:18:12)(良:2票)

33.《ネタバレ》 個人的には大好きな内容。とにかく映像とドラマの進行が、美しくそしてスリリング。めっちゃ好きになるはずなのに、この地球の命運はUSA様とチャイナ様によって左右されまっせ、と言わんばかりの強烈なメッセージを発信しているようで、どうしてもそこが、その部分が、なんだか俗物なレベルに下げてるように思えて仕方がない。全体的な作りが良いだけに、チャイナさまさまにゲンナリです。

北朝鮮は絶対に出さないのね。どうするんだろう、もしこういう状況になったら。あの国は? Dream kerokeroさん [DVD(字幕)] 6点(2017-11-05 09:46:38)

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【点数情報】

Review人数 92人
平均点数 6.42点
000.00% line
100.00% line
244.35% line
333.26% line
477.61% line
51213.04% line
62021.74% line
71920.65% line
81617.39% line
955.43% line
1066.52% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.75点 Review12人
2 ストーリー評価 6.00点 Review14人
3 鑑賞後の後味 6.92点 Review13人
4 音楽評価 7.54点 Review11人
5 感泣評価 5.23点 Review13人

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞ドゥニ・ヴィルヌーヴ候補(ノミネート) 
撮影賞ブラッドフォード・ヤング候補(ノミネート) 
音響効果賞 受賞 
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞 候補(ノミネート) 
脚色賞エリック・ハイセラー候補(ノミネート) 
編集賞ジョー・ウォーカー〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
主演女優賞(ドラマ部門)エイミー・アダムス候補(ノミネート) 
作曲賞ヨハン・ヨハンソン候補(ノミネート) 

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