みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
54.色んなものを安く売ってくれているスーパーマーケットというところが、私は大好きなもんで、万引きなんかされては困るんですけどね。しかもこんな子供に万引きさせるなんて、もう、ドン引きしてしまいます。←結局、コレが言いたかっただけなのか。 それはともかく、この家族。「店においてあるものはまだ誰のものでもないもの」「万引きも店がツブれない程度ならいいんじゃない」という、迷惑といえば実に迷惑なことを仰る訳ですが、とりあえずそういう考え方らしい。で、その考え方に立つとして、では、「まだ誰のモノでもない“幸せ”」が道に落ちていたなら、それは持って帰ってもよいのではないか。これはそんなオハナシですね。持って帰っちゃっても他の誰も困らない“幸せ”。それ自身が持って帰ってもらうことを望んでいるような“幸せ”。 だけど、よその子を黙って連れて帰っちゃあ、アウトな訳です。本作においても、万引きという明らかな犯罪行為からの流れで描かれていて、間違いなくアウトな訳です。だけど。 だけど一方では、「ささやかな“幸せ”」からの流れとしても、それが描かれている。テキトーで、ささやかで、でもかけがえがなくって、なのに果敢無くて。だから、切ないんですね。 カップ麺を食べる、というささやかな幸せ。でも映画とかでカップ麺を実に美味そうに食ってるシーンを見ると、羨ましさを通りすぎて、何だか腹が立ってくるのは、どうしたことか。まあ、自分も後で食べればいいだけの話なんですけれども。 まんぷく姐さんとリリー・フランキーが愛し合うシーンの、ささやかな幸せ。股間のおでん君が映らないように、気をつけましょう。って大きなお世話。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 7点(2019-07-30 21:28:14) 53.これまでの是枝監督の作品というと、「設定は奇抜だがストーリーが展開しない」というのが私の印象でした。しかしこの作品は、しっかりストーリーがあります。それだけでも好印象。 終盤に登場する刑事の言い分が、仮にこういう〝事件〟があった場合の世間一般やメディアの評価を代弁しているのでしょう。たしかに外形的にはそのとおりで、この家族は犯罪集団でしかありません。しかし案外、疑似家族として精神的に支え合い、それなりの幸福感を味わっていたというギャップがおもしろいところ。こういうギャップは、世の中に多々ありそうです。 ただし「万引き」を生業としている理由や、それぞれが〝メンバー〟に加わっていく経緯や時系列がよくわからず。その部分だけ、最後までモヤモヤしました。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-07-30 01:41:07) 52.こんな形の家族が、遠い国の話でなく身近に起こっているかもしれない。そう思いながら観ていた。なるほど、万引き家族ってそこからかぁ。血ではない何かで結ばれた家族、それが他人から見たら異常な形であっても。子どもたちの成長していく姿が、あの家族の証であればと思う。 【ラグ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-07-28 22:02:54) 51.《ネタバレ》 タイトルには家族とあるが、特に家族愛を感じることはない。この映画は家族としての絆ではなく、人間としての絆を描いていたように思う。年恰好が家族に見える人間が集まって一緒に暮らすとそれは「家族」になるわけでそこに血のつながりは必要ない。お互いを気遣い、助け合い、支え合って生きていければ充分に家族と言えるだろう。ひょんなことからこの刹那的な家族は解体されてしまったが、一緒に暮らした想い出、人間関係までが消えてしまったわけではない。万引き少年は治とは「おじさん」の関係にはなったが、「父親」と海で遊んだことは忘れられないはずだ。また、虐待されていた女の子とのツーショットはスラムドック$ミリオネアを思い起こさせる。女の子は本当に可愛くていじらしい。いつの日か二人が再会したらどんな感情が芽生えるのだろう。安藤サクラは「まんぷく」の良妻賢母とは真逆のやさぐれた“女”を上手く演じていた。 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 6点(2019-07-28 09:23:00) 50.私たち家族を結びつけているのは、お金、血、それとも心なのか。家族の在り方を考えさせられる作品。是枝監督が「誰も知らない」や「そして父になる」で描いてきたテーマを、引き続き題材にしている。 安藤サクラと松岡茉優の演技もまた素晴らしい。 【アクアマリン】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-07-27 18:53:33) 49.《ネタバレ》 本物より偽物の方が勝っているなんてことはいくらでもあるし、このような疑似家族の絆も分からなくもないですが・・・もう一度見直したくなるような物語でもないと思いつつ二度見。 刑務所での接見シーンが印象的、 ♂「悪いな俺の分までよ」 ♀「あんた前あんだから・・5年じゃきかないよ」 ♂「でもよ」 ♀「私楽しかったからさあ・・こんなんじゃお釣りがくるくらいだよ」。 理不尽な過去を引きずっていてもこの感性、それ以外の場面も含めてこのヒロインの言動にとても心が動かされます。 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 8点(2019-07-26 20:56:34)(良:3票) 48.中盤までは、話題作がこれか...つまらない、だったが終盤に向けて圧倒的に印象的になった。 それでも映画に求めるのは、奥深さかエンターテイメントか、芸術性か娯楽性か、どうだろう。 【simple】さん [地上波(邦画)] 7点(2019-07-22 21:15:05) 47.《ネタバレ》 似通った題材の「誰も知らない」の方が若干良かったかな。 大人が全員「悪いところもあるけど、良いところもある」ってところを見せたいって意図からかは分からないが、風俗嬢を入れたのが ちょっとブレる原因になっていた気もする。お婆さんの悪いところは、「ゆすりをやっていたこと」ではなくて、「夫婦に利用されているように見えて、利用していた」とかでも良かったかも。 子役を含め、配役・演技は見事。 【くろゆり】さん [地上波(邦画)] 8点(2019-07-22 08:03:12) 46.《ネタバレ》 公開直後に映画館で観ました。カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞したことは確かに立派ですが、出来としては特に騒ぎ立てるほどのことはない、いつもの是枝監督の映画と思います。過去にもっと優れた作品はあるので、なんであえて本作が? っていう感じでした。本作、当時はいろんな意味で炎上気味でしたね。受賞の宣伝効果は大きな期待をさせたようで、「 思ったほど面白くなかった・・」 といった落胆の心境で酷評したくなる気持ちはわかります。しかし驚いたのは、万引きを助長するとか題名が教育上よくないとか、そういった意見が酷評の多数だったこと。私はこの内容が万引きを助長するとは思えません。むしろ、こういった悪いことは止めよう、と改心したくなる気がしますが? ちなみに、受賞について是枝監督は安倍政権の祝意を体よくお断りしたそうです。当然でしょうね、、万引きでようやく食いつなぐ貧困層のお話なんて、暗に政権 (政策) 批判をしているわけで。「盗んだのは、絆でした」にひねりをきかせて、あえて (体制側に向けた) 好戦的な題名にした試みは面白いと思います。でも、思っていた以上にその代償は高くつきました・・。良くも悪くも、人騒がせな映画であったことは間違いありません。 【タケノコ】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-07-19 21:44:40) 45.《ネタバレ》 なんか「エグい」映画だ。まずこんな無茶苦茶な「家族」がいるわけねーだろ!と思うんだけども、昨今の日本のいろんな実情を考えれば決して絵空事ではないものなのかとちょっと考えてみたり。実際是枝監督が実際にあった事件を参考にしたということも読んだ ----そこにこのキャスティング--- もうぅこれは確信犯的な監督の狙い,,,まぁズバリですな、ある意味お見事 リリー・フランキー、安藤さくら、、樹木希林、、松岡茉優、そして子役の子二人 この脚本にこのキャスティングを落とし込んだ是枝監督、すごい。。。エグいものに敏感な外国人の方々にはドスンとつたわったんじゃないかなと 日本人の私には5点がいっぱいいっぱいでゴザイマスハイ 【Kaname】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-07-18 23:50:52) 44.《ネタバレ》 「誰も知らない」と雰囲気が似ていますが、描いている内容は違いますね。この映画を一言で表わすなら、「人類みな家族」だと思いました。 後半の意外な展開により、この映画をどう解釈するかは人それぞれ全く異なると思います。ただ、観終わった後に「あれはどういうこと?」という部分がいくつかあり、もやもや・・・。結局ネットで検索して「なるほど、そういう事だったのか〜」となってしまった。映画を自分なりの解釈で楽しめる方には最高な作品ですが、私のようにきちんと理解しないと気持ち悪い!という方には、少々めんどくさい映画かも。(笑) それから、安藤サクラの演技は相変わらず素晴らしい! 演じているということを感じさせない、彼女の自然な立ち振る舞いは必見です。 【たけたん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-07-17 20:45:51) 43.《ネタバレ》 話こそ違えど、扱っているテーマは「そして父になる」と同じでしたね。 家族とは何か。血の繋がりだけの家族より、心の繋がりが大事というね。 是枝作品はいくつか見てますが、やはり家族というテーマのやつを扱うと秀逸だとな感じます。 そして何より、みなさん演技が素晴らしいです。 演じているという感じでなく、とてもナチュラルで不自然さを感じさせない。 話に説得力を持たせ、家族に共感を持たせる上で演出が光っておりました。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-06-27 21:09:03) 42.《ネタバレ》 いい映画の条件、その一つが余韻だと思うけど、是枝監督はこの部分においてとても長けているね。あえて明確な答えを出さないスタイルを逃げだとか表現する人もいるみたいだけど、簡単に答えが出ないテーマをあえて選んでる訳だから当然っちゃ当然かな。いじめと同じでみんなが良くないことだと分かりきっているのに、一向になくならないわが子への虐待。その一方で、確かに存在する親になりたくてもなれない人たち。保護という名の誘拐で作られた血の繋がらない家族。懲役を喰らっても、お釣りが来るくらい楽しかったと振り返った日々と、同時に進行した犯罪行為… そして別れ。数々印象的なシーンがあり、いろんなことを考えさせられて、心に残るこの感じはさすがパルムドールといったところか。安藤サクラ、リリー・フランキー、樹木希林などの素晴らしさは語り尽くされてるだろうし、自分も同意見なので、あえてここはちょい役を称えてみるけど、柄本明や池脇千鶴など実力者が細部をガチっと固めてるのも大きかったなー。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-05-21 19:39:41) 41.《ネタバレ》 ケン・ロ―チ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』同様、見えない貧困を初めとする社会問題に対する無関心への静かな怒りを発した作品だと解釈した。劇中で声を張り上げたり、暴力をふるうことを一切せず、グレーゾーンでひっそり生きる"家族"が皮肉にも血が繋がった家族よりも家族らしくて、ひたひたと心に沁み入ってくる。万引きといった犯罪行為が許されるわけでもない、だが盗みによって救われた命があり、正論だけでは何も解決できない。それでも犯罪で作られた家族の幸せは末長く続かない、終わらせなければならない。多様な視点で善悪の垣根を揺り動かす。仮に超監視社会になって、劇的に犯罪が減っても、都合の悪いもの、汚いものを切り捨てるだけの"美しい日本"を炎上に加わった人たちはその未来を望んでいるのだろうか。自分を含めどこかしら誰かを見下して、他人事のように見ているのかもしれない。"息子"がバスから見たのは最後まで走り続ける"父親"なのか、エンドロール後に"娘"は助けられたのか、本作は世の中を変える力があるのか。"母親"の安藤サクラの涙が印象に残る。格差による断絶が進むだろう令和の時代において、虐待死のニュースを見ても当たり前すぎて何も感じない時代が到来する無情さを感じてしまう。面倒臭いから蓋をする。 【Cinecdocke】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-05-17 00:51:16) 40.《ネタバレ》 各世代がきちんと揃っている疑似家族、とにかくお風呂場の汚さには参ったんですけれども日常の会話はいつもどおりリアルで面白い。安藤サクラのだらしなさは感動ものです。それらしい風情は秀逸でディテールへの拘りは毎度すごいなと思います。 「万引き家族」なんてタイトルのわりには特に万引きを強調しているようには感じず、ワザと捕まるということで祥太自身に善悪を示させているわけでそれはそれで納得できました。 この映画を観ていると、ほんとに何がいいのかわからなくなりますね。あの一家がやっていることはよくないことばかりです、けれど正論だけじゃ生きていけないのも確かです。おばあちゃんは死ぬまで仕返ししてるんですよね、思えばこれがいちばん怖い。 私が拘るのは警察で調書をとられていても、りんが自宅に帰ったと聞いても、どうしてひどい虐待を受けてたことを誰も言わないの? 自分の子どもがいなくなったのに警察に届けない親をどうしてもっと追及しないの?あの虐待夫婦が野放しっていうのがこの映画でいちばん矛盾と怒りをおぼえる部分です。「三度目の殺人」の時に感じたモヤモヤ感が残ります。 【envy】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-12 22:15:05) 39.《ネタバレ》 大家族から核家族、引きこもりなんかを経て、ついには他人と家族をつくる時代に突入か? 絆とはなんぞや、を問うには『万引き』はいささか邪魔な要素だったのかな。 キャッチーな感じで集客とか宣伝には良かったのかもしれないけど。 是枝監督の作品はこーゆー感じ、というのをわかった上で観て、見応えがあるんだからたいしたものです。 リリーさん、サクラさん、希林さんは流石です。 高良さん池脇さんの取り調べは、蛇足な感じもしたけど、避けては通れまいか。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-12 09:17:08) 38.なかなかおもしろかった。またこういった映画を期待したい。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-11 06:25:16) 37.賛否両論の本作..細かいところを言えばきりがないが..駄作、愚作、勘違い映画、のたぐいでは決してない..今の世相を反映した リアルな作品..少し手を加えれば もっと良くなる作品..一つだけダメ出しをするなら、タイトルが最悪..インパクトのあるタイトルとしては 正解 だが、映画として、作品として、かなりマイナス..「万引き」というフレーズに 観客が引っ張られてしまい、「万引き」ありきになって観ているはず..制作者のメッセージが 観ている人にちゃんと伝わってないと思う..そこが とても残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-03 17:06:03) 36.《ネタバレ》 これは「誰も知らない」の続編ですね。 是枝監督は、「誰も知らない」の子どもたちが どうなるか、きちんとしておきたかったんだと思います。 ラストは痛切ですね。 あの家族の絆は、本物だったのか?そこまではあまり描かれてなかったように思います。 多分、是枝監督のことだから、この作品のような家族の「絆」について、また別の設定で作品を創るんだと思います。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-04-29 20:42:51) 35.《ネタバレ》 賛否あるかもしれませんが リリイフランキー 安藤サクラ 樹木希林。 やっぱり演技すごい。 子役二人もなかなか。 汚く、ずるくもあり、悲しくもあり、正論では説明できない優しさもある。 安易にお母さん!お父さん!と言わせなかったラストは良かったのか、悪かったのか? 私はベタだが言わせて終わったほうが良かったと思うけど… 【まっか】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-04-28 22:00:59)
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