みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
55.どういうわけか、私の目にはウルトラマン(かっこよかった)と怪獣(なぜ変な当て字…?)と、それにたくさんの大根しか見えなかった。よくしゃべる大根だな、と思って見ていた。一緒に見ていた子供が映画開始から15分ほど経って「お父さんが日本の映画好きじゃないって言ってた理由がよくわかった」と言った。二人して笑いあった。 【空耳】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-11-19 12:24:53)(良:2票) 54.《ネタバレ》 完全ネタバレ雑感(旧ウルトラマン、シンエヴァ、第9地区のネタバレも含む)。 予め点数を詳しく言うと、メフィラス星人までなら9点、ゾーフィの行動原理が理解不能のため、合計7点。 登場キャラ。 神永:主人公、ウルトラマンの人。斉藤さんの無機質な顔が、宇宙人ライクで実にいい。宇宙人が地球人を理解していく、というよりは理解を最後まであまり出来ない、というところがいい。 滝:物理学者。登場人物の中ではメフィラスを除いて一番いいキャラ。ジャニーズでびっくり。顔が若い頃の阿部サダヲにしか見えない。物理学、数学を得意としているが、大して役に立たず、ザラブ、メフィラスが出てきて自分として、地球人としてのプライドがずたぼろとなるが、最後にゼットン攻略の陣頭指揮をするところがいい。さらにいいシーンはその直前、USBに気づかされる直前シーンで飲んでいるのが(恐らく9度の)500mlのチューハイなところ。しかも数缶買ってる。 宗像:上記の班の室長。最初はあまり有能そうに見えないが、至るところで有能さを発揮していく。地球人では滝の次に好きなキャラ。 大隈総理大臣:実に無能そうなところ、メフィラスとの交渉で「前向きに検討します」と言うところが実に好感が持てる。地球が滅ぶというときの顔のアップも必見。 メフィラス星人:この映画を見て好感を持った人の99.8%がメフィラスを好きと答えたという調査結果が出てませんが、好きです。「○○、私の好きな言葉です」という何にでも使える名台詞。団地、ブランコ、居酒屋はメトロン星人のちゃぶ台を意識してると思います。この映画も「新・メフィラス星人」でもいいと思いますし、シンウルトラマンとはパラレルで、メフィラス星人山本が主人公で、地球や日本と交渉する「メフィラスQ」とかAmazonが30分or1時間ドラマで10話くらい作ってくれないでしょうか。 ゾーフィ:山ちゃんはエヴァQに出られなかった恨み節を延々言っていたので、シンエヴァで山ちゃんが出たときはそれも影響したのか、と思いましたが、ゾーフィもなんかそれ影響してそう。はっきり言って行動原理がよくわかりません。原作ウルトラマンのウルトラの星の考えとは違ったとして、地球の人類、人間だけとか動物だけを中性子爆弾なり、人間だけ抹殺する兵器使えばいいのに、なんで一兆度で数光年蒸発、数百光年内の生物はまず死ぬようなことをするんでしょうか。危険なのは人間だけであれば人間だけどうにかすべきでしょう。まあ強いて言って地球だけ消滅させればいいでしょう。ここがどうにも理解できないので低評価になります。 話としてはウルトラマンが出てくるまでに自衛隊と専従班の努力で5体の怪獣を倒した状況。 そこからウルトラマンが2体の怪獣を倒し、偽ウルトラマンであるザラブを倒して、ウルトラマンが日本で信頼される存在となります。 そこで出てきたのがメフィラス星人で、浅見を巨大化し、巨大浅見が体や服まで完全に別な元素で構成していること(対怪獣に有用であること)を日本政府に伝えることで日本政府に人類が巨大化出来る機械をレンタルし、自分が日本にとっての上位概念(物語では神、となっているが、具体的にはアメリカとの入れ替わりレベルであろう)になろうとした。 そしてメフィラスは、先の怪獣7体とザラブはウルトラマンを地球(日本)に来させ、活躍させ、ウルトラマンの有能性をアピールした上で自分の商品を販売しようと目論んでいたことをウルトラマンに伝える。 これが、メフィラス戦までの流れです。 なぜ日本なのか、というのは明確な回答があります。 日本は核兵器を使えないからです。 アメリカロシア中国フランスインドその他は最終的に核兵器があるため、怪獣が街中以外、郊外に出てきた場合、最初の怪獣5体を倒したような細かな作戦を考えずにミニマムな核兵器を使うことを考えるでしょう。 そして恐らくそれは多くの怪獣にある程度は有効である。 それを考えると、核兵器を持てない、使用できない日本に売り込み、その上で巨大化人間が核兵器以上に有能であることを日本が証明することで他国に売り込む、この作戦がベストだと思われます。 本当に、人類だけ消滅させて、動物は全部生かす、くらいであれば、旧ウルトラの光の国の考えとは違っても、まあありかなと思えるんですけれどもね。 ゾーフィ部分だけ作り直す、というよりは、メフィラスをラスボスに据えて、いや、メフィラスはあくまで友好的、紳士的、戦闘を好かないキャラだからいいので、やっぱりゾーフィと一兆度をなんとかして欲しいところでした。 以上、一行でまとめると「メフィラス好き好き、山ちゃん嫌い」でした。 【にんじん】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-11-19 09:28:36) 53.《ネタバレ》 「ウルトラセブン」と「空想科学読本」と「とり・みき先生のSFマンガ」を混ぜたような「シン・ウルトラマン」。雑なCGのようなシーン(直立して話したりするウルトラマンなど)や、大事件が起きているのになんかこじんまりとした界隈で話が進んだりするのは、それがウルトラマンらしい趣きなんだと思っています。つまり、あえてそうしていると。よかった。【追記】もしかして、ブラウン管で見るのが最適な映画だったりして(困難)。テレビの画面にこそ、なじむんじゃないか。 【なたね】さん [インターネット(邦画)] 9点(2022-11-19 06:29:09)(良:1票) 52.《ネタバレ》 最初に登場したウルトラマンとその後神永と一体化した後とでは顔つきが違い、なんとなく斎藤工っぽくもあるのが面白い。クライマックス、神永が科特隊を勇気づけるように唯一見せた笑顔のシーンが印象的。ウルトラマンとメフィラスの会話シーンや科特隊の日常シーンでかかる音楽の曲調と音量に違和感があった。ジャニーズの彼は顔つきや立ち居振る舞い全てが子供...。イデ隊員は無邪気な大人というコメディリリーフ+有能な技術者として大活躍だったけど。ゾフィーのキャラに違和感があったが、鑑賞後にゾーフィーという設定があるのを知ってビックリ。 【リン】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-10-24 01:02:35) 51.《ネタバレ》 ウルトラマンって怖いよね。っていうか、あらゆるヒーローは「異形の存在」であり、その不気味さを見事に映像化した序盤、とくに最初のウルトラマン登場シーンは秀逸でした。さっと延ばされた左腕・・・のへんな姿勢からのスペシウム光線の恐ろしさ。もうこれ見ただけで満足。ただ、そこからは徐々に失速。ザラブやメフィラスとの頭脳戦は面白いが、やっぱりラスト、ウルトラマンがなぜそこまでして地球を守ろうと思ったのか、何を何から「学んだのか」がまったくわからないので、カタルシスもない。美女を巨人化してる暇があったら、そっちをちゃんと描けよって、制作陣もわかっているとは思うし野暮だとも思うが、やっぱり思ってしまう。自分も幼少期に夢中になった1人なので「わかる」ことも多かったけれど、結局のところ、制作陣の「思い入れ」を観客がある意味読み取りながら見なきゃいけないのって、なんだかんだいって苦痛なんですよね。「さすが○○、わかってるー」っていうのにあふれてる現在、そろそろそういうの抜きで楽しめるカイジュー映画も見てみたいかなあ。 【ころりさん】さん [映画館(邦画)] 5点(2022-09-08 14:49:31)(良:4票) 50.《ネタバレ》 ウルトラマンは自分が生まれる10年前に放送されたのもあって 自分は世代ではないですが なんとなくゼットンやバルタン星人の存在は知っていた。ってそのレベルの知識で いよいよ上映が終わりそうだったので慌てて鑑賞しました。 途中色々ツッコミどころがあった気がするのですが なんか色々ゴリ押された感じもあって すっかり忘れてしまった訳ですが メフィラス登場あたりは妙な展開で ウルトラマンと割り勘したり 令和のウルトラマンってこんな感じかぁって感じでもあって 楽しめたのですが いかんせん物語的に起伏があまりなく 肝心のゼットン戦も世界中の天才が集まって 色々計算されたはずがそのあたりは伝わらず 結果的にカタルシスを感じることができず あと、セリフがなんとも芝居がかった感じがして なんかこそばゆい感覚でした。 ってことで感覚的に6点という評価になりました。 ただ、特撮は昭和感が残りつつも 怪獣との戦いは見応えありましたし 上映後の特別上映(ゼットン登場回)で この映画がウルトラマン愛に満ちていたことに気づけたのは良かったです。 変な構図のアングルが庵野監督の某実写映画を思い出した感じですが 好きなんですね(あと電線) 【シネマレビュー管理人】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-08-03 00:20:14) 49.《ネタバレ》 特撮に執着のある人たちが撮っただけあって、それなりに見応えはあった。 しかし、シン・ゴジラのような仕上がりを期待していくと、見劣りするというか、志向性を異にする作品だった。 セリフが演技過剰で共感性羞恥心を呼ぶ、スカートの下から煽るアングルの必然性、学術会議のシーンの情報の薄さ、など。 そもそもが確固たる原作があって、かつての憧憬を大人になった今、新たな形で実現することが監督のモチベーションなのだろうから、 あまり作家性を求めても仕方ないのかも知れないが、「特撮モノである」以上に見るべきものが弱かった点で個人的には趣向とミートしなかったところがあった。 【よこやまゆうき】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-07-31 11:50:14) 48.《ネタバレ》 観たい人はほぼ観終えたであろうタイミングでやっと劇場鑑賞。それも私自身久々の映画館来訪で、ノーラン監督の『テネット』以来のご無沙汰ぶり。今回出張で地元を抜け出したついでに念願を叶えました(生活圏内には新作が公開される映画館はありません)。空白の約2年間の間に料金も値上がりしたようで、ちょっとした浦島太郎気分です。コロナ恨めしや。早く気軽に劇場鑑賞やライブに行ける世の中になって欲しいものです。すみません、舞い上がって前置きが長くなりました。感想に入ります。 率直に言うと想像以上に「面白くなかった」です。少なくとも『シン・ゴジラ』のようなエンタメ性は感じられず、ひたすらマニアックなオタク志向のエピソードが続きました。間口は狭く、敷居は高く。物語に起伏が無いので、ともすれば退屈してしまうかもしれません。しかし面白くないから駄目だとは思いません。少なくとも本作にはウルトラマン愛が詰まっていました。本気でウルトラマンを空想科学で検証し、現代にアップデートさせた努力に拍手を送りたいです。メフィラス星人やゼットンの新解釈とその帰結。ゾフィーではなくゾーフィの呼称。その拘りはリスペクトに値します。ただし、長澤まさみさんのケツ叩き癖など、おじさん丸出しのギャグは如何なものでしょう。センスは欠片も無く、シラケる御仁も多いに違いありません。それが分からぬ監督ではないでしょうに。あるいは監督は腹を括ったのでしょうか。おじさんの、おじさんによる、おじさんのためのウルトラマン宣言。その判断が賢明とは思いませんが、かつてウルトラマンに心を奪われたおじさんである私が、本作を否定できるはずもありません。「そんなに人間が好きになったのかウルトラマン」その台詞を聞けただけでもう何も言いますまい。見事な「大人だまし」映画でありました。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-07-08 20:59:46)(良:3票) 47.《ネタバレ》 『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』を思い出しましたよ。(艦内の描写を除いて)ヤマトのビジュアルは良かったのに、他の部分がダメダメだったアレ。今回の美しい銀色の巨人のビジュアルは最高でしたが、ドラマの部分が何だか。大体科特隊(面倒くさいので以降この表記)が、何ら実効的な役割をしないのはどうよ?自衛隊という戦力を実際に指揮する、その上に位置する人たちとは思えない感じ。ゼットン戦の時も分けの分からない計算によって「マルチバースへの僅かな繋がり」で成し遂げるのは、やっぱりウルトラマンの力。原作で描かれたように、地球人自らの力で驚異を防がなければ、ウルトラマンという物語の真の系統として語られないよねえ。 まあ、そこは我慢するとしてもだ、どうしても受け入れられないのは、昔雑誌に乗った間違い記事を「うまく取り込みました」的なオタク趣味で、光の国の人たちの性格を捻じ曲げたことだ。地球人が大量兵器になりうるからって、人類のみならず、他の生き物を含む地球全体を、いやいや太陽系全体をもろとも焼き払うって、ユダヤ人を殲滅しようとしたあの男よりも極悪人だろ。しかも何?怪獣たちも彼らが昔仕込んだの? 途中まで結構楽しく見れたのだが、最後に強烈に腹がたつんだよなあ。 でも、このビジュアルに7点あげちゃう私は、もうどうしようもないウルトラ世代です。 【Tolbie】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-06-29 23:34:28) 46.《ネタバレ》 知人から「ウルトラマンに興味なくても楽しめる」からと勧められたけど、全然無理。 自分、変身とか巨大化とかは子供のころから拒絶反応があって、馬鹿にしてまして・・ それでも、シンゴジラはまあまあ見れたから油断してしまいました。 今回はただの、お子様向けの特撮変身ヒーロー作品で、それ以上のものではありません。 せめて、演出や音楽の現代化、撮影技術向上による迫力の画像でもあるのかと期待しましたが 往年の円谷作品と変わりません。 貧相で進歩のない特撮で、コスプレのプロレス見てるだけ・・ 音楽も古臭くて昭和に逆戻りですよ。 マニアの懐古趣味目的ならまだしも、初期から一貫して守備範囲外の人達は見るべからずです。 シンゴジラにあった、自衛隊の攻撃シーンもありません。怪獣に着弾爆発のみが見えます。 米軍のステルス機の投下シーンだけはありますが、大変物足りない。 怪獣だけでもリアリティの危機なのに、正義の味方巨大ヒーローも出たらもうSFの欠片すら無い。 どだい無理なんですよ。 しかも、脚本のセリフ割りオカシイです。会話が変。長澤まさみのキャラも違和感。 バディに拘ってばかりで、いつどんな仕事してるのか・・? いやチーム全員違和感かも。 カトクタイの事務所狭くて、デバイスも資料も少ないし、なんでたった5人・・? 原作がそうだからとかいう説明は受け入れません。 シンを付けた上位レベルのモノが見たかった。 で、人類が強くなれたのか、ウルトラマンに頼り切ったのか、お茶濁した勝利の後で、ウルトラマンの 遺産のように生き返った「ただの人、神永新二」の姿を見せない「おかえり・・」だけの、エンディング。 安いわあ・・ テレビドラマでさえ、もう少しラストシーンに気を遣うでしょ。 背景無しで、役者の顔だけでラストって、お金かからなくてお手軽よね・・ 口が閉まりません。 結果、新鮮味があったのは、エンドロールの米津玄師の楽曲だけでした。 ここでも漆黒に白文字だけで 何の工夫もない数分間。 余韻も皆無なので、退場始まるまでが長いこと長いこと・・ 昭和世代に高評価と聞きましたが、ソレホントに多数派ですか? 信じがたいです。 とにかく無理でした。 【グルコサミンS】さん [映画館(邦画)] 3点(2022-06-26 23:21:36)(良:1票) 45.《ネタバレ》 ※極力ネタバレ無しで書いてみましたが、難しいですね。有りにしておきます。 リアルタイムにはザ・ウルトラマンや80の世代になるんだろうけど、子供の頃は初代からレオまでが大好きで、夕方や夏・冬休みの再放送を、何回も観ていました。ほぼ全話見ていると思う。そして私が初めて映画館で観た映画が、ウルトラマン(ハヌマーンのやつ)。何かと縁がある作品です。 オープニングのゴメスやペギラにビックリ。そうか、そこから話が繋がってるんだ。元々が30分完結の独立したショートストーリーを、1本の映画として連続性を持たせて完結させるための取捨選択。綺麗にまとまっていたと思う。 公開前から、どうしてネロンガとガボラって似た怪獣をチョイスしたんだろ?って思ってたところ、アタッチメントの件でひとりヲタ笑いしそうになったわ。似てる理由も、映画の中できちんと処理していたのは上手いな。 しかし登場人物全員の、あの理屈っぽく固っ苦しいセリフはなんだろう。みんな頭が良いからだろうか、禍特対も宇宙人も似たような難しい喋り方してて、私の周りにあんな人いないから、違和感感じたわ。子供は楽しめないだろうな。 神永が子供を助けに飛び出すのは、一般人と距離が近い科特隊なら違和感ないんだけど、対策本部で研究と指揮だけで、現場活動しない禍特対では難しそう。 1回目と2回目で容姿の変わったウルトラマン。AタイプからB・Cタイプに変わる理由としては上手いけど、このすぐ次にニセ・ウルトラマンを出したからまた容姿が変わっただけのように思えて、ニセ感が弱くなった気が…ここはもっと、目とつま先で表現してほしかったと思う。 ウルトラマンは神ではなく、特殊能力のある60mの巨人でしか無く、ゼットンには敵わないのを解っていたのに人間のために戦いを挑む姿に涙が出た。 どうしてカラータイマーが無いんだろう?って疑問は、劇中では解決せず。後で調べて、そういうマニアックなトコから設定を引っ張ってくるんだぁって感心する反面、当時の製作陣の知恵と工夫、白黒からカラーテレビに変わる時代背景を落とし込んだのが“カラータイマーのあるウルトラマン”だとも思った。カラータイマーがロボット的だという考えを織り込むなら、無機質な“光る目”も、生物的なディテールにしても良いのでは?って思ったりした。 よりオリジナル設定に寄せる訳ではなく、怪獣図鑑の後付設定“一兆度の火球”とかは入れるあたり、つまりは制作側が好きなものをブチ込んだ結果がこのシン・ウルトラマンなんだろう。 ウルトラマンは100人のファンが居たら100通りの思い入れがある作品なので、このシンがベストマッチの人もいれば、大ハズレの人もいるだろう。 庵野監督がウルトラマンが大好きなのは知っていたから、どんだけ“お約束ネタ”を仕込んでくるかと思ったけど、うん、これがもし押井監督とかだったら、絶対魚眼レンズの顔アップや、みんなで並んでカレーライスからの・・・は入れただろうなって。 もちろん期待ハズレという意味でなく、後半にかけての展開の意外さ。繋がりの上手さは楽しめました。だけどウルトラマンの王道リメイクと言うよりは、庵野秀明版・ウルトラマンの同人作品ってポジションがしっくり来るかも。 最後の方の会話は、どうしてウルトラセブンで怪獣より宇宙人が多く出ていたのか?に上手く繋げていたと思う。シン・セブン作るのかな。 【K&K】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-06-24 18:38:21) 44.《ネタバレ》 ※1当映画の監督様と同年代・同世代のであり第二期怪獣ブーム・変身ブームの洗礼を受けたオヤジである私です。 ※2当該作品に感激し高評価した諸兄方の反感と怒りを買うと思われます。バッドボタン代わりに【笑】をいくつでも頂く所存で書きます。以下、感想。 ⓪ OPクレジットでいきなり『え?違う映画?』と思わせられ驚き。本編進行につれ納得。同じ世界か。 ① 初登場から分離退場まで残ったままの疑問。「ウルトラマンさんは命を捨てても良いと思える程、地球人類全体を好きになってくれた理由って、神永の自己犠牲を一回見たから?それだけ?」。そりゃ、オマージュ元の初代マンさんは別にして、義理の弟たち(セブン・帰マン・A・太郎)はみんなそうしてきたけど、ストーリー進行と設定上、仕方ない流れだけど、ほんとにそれだけ? ② というか、『自分が助けに行きます(キリッ(`・ω・´))。』と一言で対策本部を飛び出して現場まで走って行ってしまって良いの神永?。アンタ対策チームの一員だし仕事の真っ最中だし。 ③ なので、誰か一人くらい止めてよ禍特対。 ④ で、その禍特対の働き、現状況と禍威獣の分析と作戦指揮だけなら今そこにいる自衛官の精鋭部隊だけで良いような氣が。 ⑤ 【隊】ではなく【対】だけど、ウルトラマンさんと共闘するための超兵器が無いのはリアル路線なので止む無しか。でもウルトラマンさんと人類が力を合わせて勝てました!が魅力なのだが、と思ったらラスト(以下自粛)。 ⑥ 『まーた単独行動?』。いやだから、五人しかいない国家レベルの厄災の対策チーム内で無断欠席っていいのかと。変身ヒーローの宿命だからしょうがないけど。 ⑦ 国家レベルの対策チームはいつでも和やかな雰囲気。どこにでもいそうな兄ちゃん姉ちゃんの集まり。『人類じゃどうしようもない!』と泣かれても、それでも見ていて和やかそう。 ⑧ 『発展途上の未開人は私らが指導した方が幸せだし、逆らんなら私らの植民地にした方が全てにおいて良いでしょう』というザラブやメフィラスや像フィの言い分は、やられたくはないけど現実的。 ⑨ 何を話しかけても『ああそうだ。』『ああそうか。』的なぶっきらぼうな答え方は幼い人類への対応だろうけど、それでも何でも、人類の味方でいてくれるウルトラマンさんに感謝。 ⑩ 【最強】の異名に相応しいゼットンの【超】が付くほどの変貌ぶりが嬉しい。いや、人類全滅レベルのやばさなので嬉しくない。 ⑪ でも、ウルトラマンさんはやはり僕らを救ってくれた。ありがとー--っ!て、手を振りたかったんだけどなあ。 ⑫ ところで、何度も何度も映し出される【あのぬいぐるみ】、売店には無かったけど、どっかで買って欲しいのか? 以上。 【蛇足】 他のレビューでも書いてるけど、私と同年代の当該作品の監督さんは必ずカワイ子ちゃん(オヤジ語)をストーリーの根幹に据えて活躍させたがる。 で・昭和の特撮ヒロインたるカワイ子ちゃんのフォーマット的役割は、 ① 敵に捕まり柱に縛り付けられ人質にされる。 ② 敵に捕まり催眠術を掛けられ敵の先兵として悪さの片棒担ぎをさせられる。 ③ コスチュームはミニスカを常用で、格闘シーンで高々とキックして【見せる】アクションを命じられる なのだが、私と同年代の監督は同年代のヒーローであるウルトラマンを制作したにあたって、同年代の御同輩へのサービスなのか②と③を実施してくれた。もっとも、昨今の変なコンプライアンスに配慮してかアングル的に【見せる】には至らせられなかったらしいが。 それでも言わせてもらう。 なぜかはわからないけど、人類を救ってくれてありがとうウルトラマン。 その氣持ちはよくわかるぞ!。同年代に配慮してくれてありがとう樋口監督。 あ、最後に一言。 ひろこ隊員が何度も『バディを何だと思ってる!』と怒っていたけど。 私はあなたを『ナイスバディ』だと思っている。 オヤジってやーねぇ(←きんどーさん風に)。 【役者の魂】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-06-11 16:07:29)(良:1票) (笑:6票) 43.序盤の怪獣が暴れるシーンは迫力満点だし、中盤のメフィラスのセリフ回しはメチャ面白い。 しかしその分、肝心のクライマックスシーンは退屈すぎる。はっきり言って眠かった。 全体として、ウルトラマンのパロディみたいだと思った。 自分は、ウルトラセブンの初回放送から見ている世代だけど、当時、テレビに向かって「がんばれっ!セブン!」って叫んじゃった記憶がある。 そろそろ会社も定年、みたいな世代になって、そんなスクリーンに釘付けされるような出来を期待してはいけないのかもしれない。 でも、庵野や樋口ならできるんじゃないかと期待しちゃうんだよね。 だからこそ、映画館まで行ったんだし。 【まかだ】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-06-10 07:50:59)(良:1票) 42.《ネタバレ》 ★素直に面白かった。庵野さんがオタク全開で好き放題やってるな、という感じがそこかしこに伝わってきた。 ★シン・ゴジラみたいに社会性の強く出た作品ではもともとないので~製作者の意図はともかく、要するに子供たちをターゲットとしたヒーローものだし~それをできるだけ大人の鑑賞にも耐えるもの(子供だまし、ご都合主義でない)にするための演出には凝りまくってたと思います。 ★ウルトラマンが音速を突破する描写、スペシウム光線のプラズマ効果、ハイテンポなバトル、ゴジラほどではないが政治と軍事ネタ、自衛隊と禍特対の対応シーケンス、と思ったらザラブ星人やメフィラス星人と日本政府のハチャメチャにイージーなコミュニケーション等々、宇宙人や怪獣がホントにいたらどうなるかなということを、シリアス(リアル)とおふざけとを混ぜこぜにして描写している。 ★多分、㈱カラーの前身であるガイナックスの「トップをねらえ!」や「新世紀エヴァンゲリオン(初期の)」とかを楽しめる人ならこのウルトラマンも楽しめるんじゃないかと思う。 ★ドラマはイマイチですよね、確かに。ラストバトルも緊迫させるだけさせといて、人類の結束と叡智でラスボス倒すかと思いきや、結局ウルトラマンの「犠牲」に頼る解決。しかも息切れしてしまったかのように安っぽいCGオンリーのビジュアルになっちゃうし。 ★あとまあ巨大化ネタとか匂い嗅ぐネタとか(犬か(笑))とか物議を醸しそうなトコもあったし ★でもこういうオタクな作品がほんとに世に受け入れられる時代になったのなら、喜ばしいことです。エロでもグロでもおふざけでも下品でもなんでもいい。感動しなきゃ!とかテーマやメッセージがなきゃ!ポリコレが!とかジェンダーが!とかとにかく正しくて高尚なのが正義みたいなのうんざりで。久しぶりに万人に受けなくてもいいやみたいな映画が見れて満足です。 ★追:「そんなに地球人が好きになったのか」って単に命を懸けて地球を守ろうとした行為、でなく、その前に「地球を滅ぼそうとする上司に逆らって」ってのがあったんですね。ちょっと手塚治虫のW3を思い出した。追2:ラストのCG、安っぽいって言っちゃったけど、最近は「見えないはずのブラックホールの映像が~」とか科学情報は日進月歩な感じだし、門外漢にはわからんオタクな知見をやっぱり披露してくれた映像なんでしょうかね。誰か詳しい人教えて? 【wagasi】さん [映画館(邦画)] 8点(2022-06-03 21:48:12)(良:1票) 41.《ネタバレ》 前半(巨大化長澤まさみの登場まで)は非常に面白かったです。 随所にあるオマージュや、 実相寺監督風のカット、宮内さんの音楽の使い方など、 さすが庵野・樋口コンビという感じでした。 しかし、メフィラスが名刺を出したり 「河岸を変えよう」と居酒屋で飲んだりするあたりから ちょっと違和感を感じ、 最後、ゾフィーが人類をせん滅するためにゼットンを起動するという設定と ウルトラマンが死んでしまうというエンディングは 到底、受け入れられるものではありませんでした。 光の国の戦士が、 「130億ある生命体のひとつがなくなっても宇宙には何の影響もない」と 人類を滅ぼそうとするという設定を 円谷プロさんがよく認めたな、と思います。 【あおみじゅん】さん [映画館(邦画)] 4点(2022-06-03 13:27:43)(良:2票) 40.《ネタバレ》 シンゴジラのウルトラマンバージョンて感じですね。 序盤のカイジュウ達がヌメヌメ動いて大暴れするシーンは胸躍りましたよ。 ただ、後半にかけての失速感は誰が見ても疑いのない部分だと思うので、その辺は非常に残念。 極め付けはラストにかけてのゼットン戦。映画的カタルシスが皆無なのは痛い点だと思います。 余談ですが、長澤まさみの件は「俺なら絶対下から見るけどなぁ~」と思っていたらやっぱり思った通りになっていて、自分を恥じました。 ウルトラマンは再放送で観ていた世代ですが、忖度抜きにして「まあまあ」と言った所でしょうか。 次回作(シン仮面)にも期待していますが、またこんな作風になるのかな?それとも…とやっぱり期待しちゃいますね。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 6点(2022-06-03 11:49:33) 39.久々に映画館へ観に行ってきました。日曜日ということで結構お客さんも多かったです。映画の感想は、いまいちかな。面白いところもあったけど。私にはちょっと面倒くさいストーリーに感じました。それに、地球の命運を握る(たぶん)禍特が学校の部活みたいなノリで緊迫感が削がれます。色んな話が詰め込まれてたけど、全編かっこいいウルトラマンが観たかったかな。シン仮面ライダーに期待しよっと。 【ぽじっこ】さん [映画館(邦画)] 5点(2022-05-30 20:38:52) 38.始まってしばらくは「シン・ゴジラ」的な気分で観ていたので、「いや、それはおかしい」「何故こうしない」等と心の中でツッコんでいたのだが、少し経つと「ああ、これはそういう映画ではないんだな」と気付いた。 映像同様、脚本にもリアルとチープが混在していて、そういうチープさを昭和的大らかさで楽しむのがきっと正しいのだろう、と。 自分は超有名エピソードのいくつかを知っている程度で、ウルトラマン自体には極めて乏しい知識しかない為、「ぎこちない・不自然と感じる部分は、恐らく元ネタを踏襲してそうなっているのだろう」と勝手に脳内補完して納得させることができた。 つまり、この作品は「”あの・昭和の”ウルトラマンを映画化したもの」を前提として観るべきもので、「シン・ゴジラ」のように、「ゴジラというものを知っている・知らない」によらない、一つの独立した作品として成立しているものではないと感じた。そう割り切ってみれば、知らない者でもそれなりに楽しめる。 尚、ちょっとしたエロ要素を入れること自体に拒否感はないのだが、今作に関しては「昭和のおっさんのゲス顔」がチラついていささか不快だった。品が無い。 【猫の足跡】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-05-29 18:11:28) 37.《ネタバレ》 正直、一般向けの「映画」として観るか、ファン向けの「ウルトラマン映画」として観るかで評価の分かれる作品だと思う。 マニアというほどではないが、かつては確かにウルトラマン好き少年だった自分としては、現代向け、大人向けにアップデート(アップグレード)されたウルトラマン映画として、”ほぼ”文句なしに楽しめた。 かつてのテレビ用特撮ドラマ感を残しつつ、映像的に洗練された怪獣バトル。シン・ゴジラにも通じるリアル指向のストーリー。 ことに、メフィラス星人を軸にして、個々の怪獣(禍威獣)や異星人(外星人)にまつわる事件を、外星人にとっての人類の”存在意義”と絡めて一本のストーリーラインにまとめあげた脚本には、「やっぱり庵野さんってすごいな」と唸ってしまった。 特に最後の敵ゼットンの扱い方に関しては、ある程度ウルトラマンに通じている観客は「そう来たか!」と意表をつかれた(し、それ以上の特撮マニアは苦笑しつつ膝を打った)事だろう。 ただ脚本に関しては、ファンならばなんとなく脳内で補完してしまうような、そしてあまりウルトラマンを知らない観客にしてみれば 理解できないまでも物足り無さを感じるんじゃないか、と思ってしまうような不備がちょくちょくある事も否めない。 (たとえばメフィラス星人との決着などは、ウルトラマンファンがその狡猾さと紳士的振る舞いが両立する行動を「メフィラスらしいなw」と思う一方で、あまりよく知らない観客は「え、ここまでやったのにそんなあっさり退散しちゃうの?」と戸惑うんじゃないだろうか) そして映画として最も物足りなかったのは、やはりクライマックスである。 絶対敵わない相手に立ち向かうヒーロー、ヒロインとの涙の別れ、敗北からの一縷の希望、人間の叡智の結集、そして勝利。上がる要素てんこ盛りのはずである。 なのに、あがらない…! 上映時間の制約や物語の構造上、個々の人間ドラマの掘り下げが難しく登場人物に感情移入しづらい(特に主人公は半分人間じゃないし…)など、原因は色々あるだろうが、やはり個人的には「人類絶滅の危機!」という絶望感が決定的に足りなかったんじゃないか、という気がしてならない。 「もう絶対勝ち目はないから人々にはあえて知らせず、平和な日々の中で皆で死のう」という対応策はある意味”リアル”ではあるだろう。だがそのせいで、最高のクライマックスが、ウルトラマンとごく一部の狭い人たち(その姿さえ画面では描かれない!)による「人知れぬ闘い」になってしまった。 やはりウルトラマンが全人類の希望を背負って戦い、たとえ一度は敗れたとしてもその意志を継いだ者たちと共に再び立ち上がり、そして最後には勝利を収めて全人類に讃えられ報われる姿を見たかった、というのは僕の的外れな望みだろうか… ただ、もちろんクライマックスはクライマックスとしてちゃんと機能していたし、幾分かの不満はあるものの、トータルすればこの作品にはそれをはるかに凌駕するワクワク感と興奮があった。 今はそれだけでいい。本当に時間が経つのを忘れて楽しんだ二時間だった。 ありがとう庵野さん、ありがとうすべてのスタッフ。 そして、そんなに人間が好きになってくれてありがとう、ウルトラマン!! 【大鉄人28号】さん [映画館(邦画)] 8点(2022-05-29 16:37:08)(良:1票) 36.《ネタバレ》 タイトルの「シン・ゴジラ」は不要だと思うんですよ、最後にサプライズでゴジラと闘うのかと思っちゃったし。 私、ウルトラマンは子供の時好きだったけど、まぁ覚えてないし、なので長澤まさみが巨大化した元ネタも分からず、女の人が巨大化する昔のアメリカ映画を思い出しました。 ウルトラマンの最大のテーマである「なぜ地球人のために同じ宇宙人と闘うのか?」が上手く表現できていたと思ったんだけど、それって自分の中のウルトラマンの知識があるからであって、よく考えると長澤まさみとのバディもイマイチ噛み合ってなかったし、禍特隊との仲間意識もあってないようなもんだったし、映画一本の時間でそれは難しかったのかな。 どうも「シン・ゴジラ」の既視感が最後まで抜けきらないまま終わってしまった感じ、そういう意味で最初のタイトルは正解なのか?難解な言葉を使い過ぎで、正直途中から物語が頭に入りにくかったし、もっといろいろな怪獣や宇宙人を見たかったな。 米津君の歌は良かった、ファンでもないけど素直に「良い歌だなぁ」と思ったよ。 【ノン】さん [映画館(邦画)] 5点(2022-05-29 16:21:06)(良:1票)
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