みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 興味深いですね。 何故「ワーニャ伯父さん」なのかが、よく分からなかったです。 あの話は見せ場が多いから、劇中劇に使ったのかなぁ? 確かに、車の中での話は面白く、喪失と再生をうたった映画として、 興味深かったのですが、「ワーニャ伯父さん」との統一性が見えずに残念。 死と生(セックスの中も含めて)がよく描かれてたのですが、 それなら「ワーニャ伯父さん」よりもいい戯曲があったんじゃないか?と 演劇をよく知らない僕は思ったのでした(汗) 全編にわたる棒読みセリフが、森田芳光や山田太一を思わさせて、新鮮でした。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2022-03-06 00:27:53) 7.《ネタバレ》 色々な映画祭で賞を取っている本作、では面白いのかと言われれば非常に微妙。劇的な展開もド派手なアクションも、ゾッとする展開や胸を高鳴らせる恋愛やスコアもなし、いろんな言語が飛び交う劇中劇、禅問答のような会話、玄人向けの作品というよりも完全に好みの問題だよね?とう感じです。 では自分はといえば、冒頭5分くらいで「あ、この作品、好き」となった口です。 難しいことは分かりませんが、街や部屋を映すショットや、道の奥/手前に伸びる道と走っていく車、引きの画の構図というか雰囲気がすごく自分好みだったから。 そして、家福の心象世界ともいうべき車内の様子、最初は亡き妻の声以外は受け入れなかったのに、次第に会話をし、タバコを許し、そして音と寝た男との会話で深淵を覗き、今まで目をそらし続けてきたことへ向き合い、主人公2人の投影ともいうべき舞台の登場人物の演技で呪縛から逃れたであろうことを示唆、そして思い出の車の持ち主は、、、という展開は非常に自分好みでした。 同監督の「ハッピーアワー」が非常に好きな身としては、3時間全然時間を感じさせず、むしろ心地いい時間でした。 ただ、これを「面白いから!」とか「いろんな賞取ってるすごい映画だから!」と人には薦めないと思います。 【クリムゾン・キング】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-02-21 03:03:51) 6.《ネタバレ》 外国で評価される以前には、日本では話題になってもいなかった映画。 理由がわかりました。 これは、売れません。 見せ場なし、意外性なし、起伏なし、エロは・・変に多くて、お茶の間には無理。 雰囲気は昭和の映画ですね。 カメラワークも大人しいというより手抜き。 セックスシーンが多いのに、絶対胸は見せない。下だけ脱いでって、俳優の都合だけでしょ。 原作は知りません。ただ、この映画自体が、小説の文字読んでるみたいなもの。 延々と会話ばかりで、間に間延びした風景描写。風景は外国人には日本の観光ムービーみたいでウケるの? クライマックスは、一体どこなのか・・? 雪の中で、家福がベソかいてるシーン? それとも、舞台でワーニャを演じるシーン? 家福が泣きべそをかくに至るシーンなんか酷いものだ。棒読みのような会話の応酬。カンペ見てるの? 演劇の稽古の初期に、台本読み合わせしてて、棒読みでやれと拘っているけど、あれが伏線なの? だとして、意味あるのかソレ? 結局不自然な会話で泣き出されて、見てるコッチが困ってしまった。 モロに西島君のドラマ「真犯人フラグ」の相良凌介そのものでした。見てて萎えちまった。 妻とセックスはできるけど、コミュニケーションは上っ面だけで、気のいい夫を演じていただけの家福。 妻はそれが不満なのかわからないが、浮気にドはまり。子供失った後遺症は言い訳でしかない。 すれ違う夫婦仲は、妻の突然死でエンド。家福は責任に苛まれつつ喪失感を引きずる毎日。 出会ったのは、死んだ娘が生きていれば同い年の女性ドライバー。こちらも、生い立ちの不遇から トラウマと十字架を背負っていた。 で、互いにカミングアウトの末に共感、抱き合って号泣。 話は判るんだけど、引っ張り過ぎだし、絵がつまらない。 映画なのに、思い出話聞かされただけの展開。 まあ、土砂崩れ災害の話を、映画だからと映像化したところで、家福にすれば言葉で聞いただけなんだから リアルではないとも言える。 ただねえ・・ 映画としては、会話だけって・・ねえ・・。 まあー撮影は楽だよね。 予算かからない。 いずれ、この話で3時間も引っ張ったのは間違いでしょう。娯楽映画の対極に位置してる。 ただ、なんだかんだ言ってもヨーロッパの評論家にはウケそうだ。あと、ハルキストにもかな・・。 娯楽映画好きの自分にはこの点数。 アカデミーノミネートは、マジ意外です。 【グルコサミンS】さん [映画館(邦画)] 3点(2022-02-19 00:32:47) 5.上映時間が3時間、長い、長すぎます。 私だったら編集の仕方で2時間くらいまで短くできそうでした。 とは言え、ストーリーは興味深く、あっという間に映画に引き込まれます。 主演の西島秀俊以外は岡田将生しか名の通った出演者はいません。 この2人以外は演技らしい演技もなく、正直たいくつです。 何でこんな映画が大きな賞を取るほどの作品なのか、ちょっと疑問です。 まあ、CGや造り物の映像ばかりであふれている今の映画界に、昔ながらの丁寧なカット割りや映像やセリフ回しに心がホッとするのかもしれません。 万人受けする作品じゃありませんが、じっくりと映画を観たい人にはおススメの作品です。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-02-01 15:40:12)(良:1票) 4.《ネタバレ》 まず、かなり長尺な映画だが、一方で(根本的な)話の内容はそんなに大層なモンだったかな?と思ってしまう…てのがごく正直なトコロ。もちろん、主要キャストの演技&文学的な脚本とかの端的な質の高さは在る、でも、その西島秀俊と妻の霧島れいか、そしてこの2人の関係に纏わりついてくる岡田将生にしたってソコまで複雑というワケでもないごく分かり易いキャラにも思えるし、結局は西島秀俊が霧島れいかに終始振り回されっ放し(→そして何だかんだ最後には吹っ切れてゆく)というごくシンプルなお話だ、とも思う。ただ構成自体は、丁寧にタップリと夫妻の関係性を語り込む序盤+ある一つの「演劇」をつくり込んでゆく中盤+西島秀俊のお話の本チャンたる終盤、と3時間をある程度密度を高く維持するだけの要素の物量は備わっていたとも思うし、個人的にはその中盤なんかも後述どおり実はかなり面白く・興味深く観れたのは確かなのですよね(でもだからとゆーか、全然違う映画な筈なのに観終わった感じは監督の『親密さ』を観た時のソレにかなり似通ってた…と思ったりもしますケドね)。もうひとつ確かなのは、本作で一番「ユニーク」なのは間違い無く三浦透子のキャラ(と実際のその演技)だというコトですね。お話的にも特に終盤は非常に重要な役割を果たしていますし、全編通して(実は)彼女のアレコレにより注目して観てゆくべき映画だ、という様な気がしますですね。 中盤の演劇の話が面白かったという部分については、私が個人的に特に興味深かったのは、演出家の西島秀俊と俳優・スタッフとのやり取りとゆーのは、イベントそのものとゆーよりはそのイベントをつくり出す「チーム」をつくってゆく過程の方により近いモノに見えた、という点ですかね。演劇なんか取り分けそーなのかと思いますが、結局ソコが一番本質的な「クリエイト」なのではないかな、と言いますか(モノよりヒト、的な)。その意味では今回の演劇の建付け(メンバーの多国籍さ・ダイバーシティと、だからそれこそ表面的な「言葉」に頼らないという様な手法)も相まって、なんとゆーかむしろその過程からは博愛主義とか或いはコスモポリタニズムにも通じる様な価値観を感じ取れるとゆーか、その意味でもどこか爽やかなモノを感じました。ソコら辺を加味してもう一点足そうかとも思ったのですが、迷いに迷ってこの評点(据え置き)とします。 【Yuki2Invy】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-01-26 00:48:33) 3.数々の賞を受賞した映画だということで、見る前から期待を持ちすぎてしまいましたが、最初から最後まで退屈の3時間でした。日本語、英語、韓国語、中国語、韓国手話が入り乱れるあたり、かなり海外で上映されることを意識した作品なんでしょうね。延々と続くセックシシーンや手話のシーンは、正直長すぎて苦痛でした。短編小説ならおもしろいのかもしれませんが、3時間映画向けのストーリーではありません。それにしても『ドライブ・マイ・カー』に『ノルウェイの森』と、村上春樹はビートルズをかなり意識しているんですね。。。 【みるちゃん】さん [インターネット(邦画)] 3点(2022-01-15 07:17:29) 2.《ネタバレ》 シネマート心斎橋で観ました。 3時間あるけど中だるみしないというふれこみですが、 韓国人夫婦の家での手話による会話の場面 と 終盤、献花を一本ずつ放り投げる場面 以上の2か所が長く感じました。 そして、ラストは車名をタイトルにした東森監督作品のラストと 同じテイストでした。 【大通り・ヘップバーン】さん [映画館(邦画)] 7点(2021-12-15 19:20:33) 1.<原作未読>3時間の長尺だが「長いなー」とか「疲れたなー」とかは感じなかった。セックス、タバコ、ウイスキーに80年代あたり?の古い車、そして風景と、オシャレな演出や美しい映像に酔える映画だが、ストーリーも次の展開が気になりダレることはなかった。そして映画は山場を迎える。西島秀俊に「今凄いことが起こっている」と言わしめた岡田将生の語りによって、妻の秘密が明らかになるのだ。主人公の心から後悔が消えることはないだろう、しかしそれに縛られてはいけない。そんな思いがこもった結末に胸をなでおろす。ただ、残念なことに自分は舞台関連はあんまり飲み込めてない。2回目の鑑賞が必要かもしれないが、今すぐという訳にはちょっと…。余談だが台湾の女優さん、綺麗でした。 【リーム555】さん [映画館(邦画)] 7点(2021-08-20 20:22:57)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS