みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 原作は当然読んでいて、アニメも一通り見た派です。 まぁ、アニメには満足していないので声優が変わってもなんとも思わなかった訳ですが CG作画が唯一気になっていた部分でしたが これが全く問題ないとは。 っていうか、原作がまんま動いてる感覚が強いです。 今回リョーちんがフォーカスされたのは ゲームメイクする立場にありながら 思いの外掘り下げる事ができなかった井上先生のやり残しを 形にしたかった感じがしますね。 で、なんでCG作画のしたのか。ですが。 個人的には「汗」を違和感なく作画したかったのではないかと思います。 終盤の激戦を表現するポイントとして原作でも この「汗」が効果的だった訳ですが これをセル画でやろうとすると結構地獄なのと 多分違和感が出てしまうと思うんですよねぇ。 それがCGになることでしっかり計算した上で描写できているんだと思います。 あとは、バスケの試合描写が違和感なく行えるのかという所になるのですが これがすごい。 旧連続アニメも駄目だったところを全部直してます(笑) CGのお陰で10人が独立した動きを描写できていて これもセル画でやろうとすると大変なので結果 クローズアップが多様されて他のメンバーの描写を省略してますが 結果的にバスケの試合に見えなくなるんですよね。 本作ではしっかりバスケの試合になってました パスからのシュートまでの流れとかめっちゃスームズ。 もっさりとか存在しない。 クライマックスに従いスピード感が猛烈に増す作画になっていて 正直PS3のゲーム映像みたいな感じになったらどうしようかと思いましたが 全然杞憂でした。 こういう作画ってハイキューの制作のProduction I.Gじゃないと厳しいと思ったんですが すごいなぁ。 原画に進撃の巨人の神作画を担当する今井有文さんがいて 要所要所で神作画をされていたんでしょうねぇ で、本作は予想通り「山王戦」なんですが ゾーンプレスからの大量失点とかって 原作ではめちゃめちゃ絶望感があったんですが 本作では途中リョーちんのエピソードが入るので そのあたりが分断されてるんですよねぇ。 ここはトレードオフになるんですが あのエピソードがある事で 緩急が生まれたり、物語に深みを増していると思うんですが そこで損なわれたものもある感じです。 あと、晴子さんヒロインなのにキャラデザがなんか違うのと せっかくの名台詞がカットされているいう 彩子さんがヒロイン化してるレベルですよ(笑) まぁ、多少不満あるものの、花道が逆襲のきかっけになる部分とか 知ってても熱いシーンが多く、非常に見応えがありました。 クライマックスの演出とか個人的に理想に近いです。 これが完全オリジナルだと、カットした部分とか原作の意図を組んでいないみたいな 批判が出てくると思いますが、ナウシカとかAKIRAと一緒で これこそが原作ですね。 9点で あと、やっぱり最後はあのシュートじゃないと(アニメが不満の一番の原因) ---- ↓個人的に好きだったシーン(リョーちんメインがぼやけるのでカットしたのでしょうがなくもある) ・安西先生が鬼になるシーン ・「お前が見つけてきた変な男は 湘北に必要な男になったぞ」 ・「大好きです 今度は嘘じゃないっす」 ・「初心者だけどいつかバスケ部の救世主になれる人かも知れないよ」 ・「おそらく現段階でオレは河田に負ける でも湘北は負けんぞ」 【シネマレビュー管理人】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-23 13:43:53)(良:1票) 8.《ネタバレ》 『スラムダンク』ミリしらだったのだけど(『ジャンプ』卒業して49年経つし)とても楽しめた、面白かったわ。 何が良かったって、巧いのよ、原作の人が脚本書いて監督したこの映像作品が。映画の言語よりはマンガの言語、アニメの言語で描かれているのだけれど(多重モノローグたっぷりだし)、時系列を崩した上で再構築して、説明し過ぎずに行間を読ませ、要所要所に情景描写を挟み込んで。映画らしいかどうかなんてどうでもいいくらいには見事な映像作品になってると思うわ。ロン毛の番長風のカレが仲間になってゆく過程はさすがに行間空きすぎてて読み切れなかったけれど。 核になっているリョータのエピソード(原作は彼が主人公ではないのよね?多分あの赤い短髪のガラ悪い兄ちゃんが主人公よね?)が静かに情感豊かに描かれ、交互に進行してゆく試合シーンのダイナミックな映像との差で生まれるコントラストが上手いわ。実のところほぼリョータのお母さんの物語で、それは『スラムダンク』って大きな核からしたらかなりな脇道なのかもしれないけれど。でも多くを語らないあのお母さんの存在感がこの映画を深い、味わいのあるものにしていたわ。 原作ミリしらだったので試合の進行もワクワクと楽しめたし、相手校のあのずーっと表情に変化のないカレが最後に突然号泣するところなんかも上手いわぁ、ってカンジで、つまりこれって井上雄彦って人の才能よね。それだけの才能を持った人が、その才能を発揮した作品っていう。マンガ家さんって凄い才能の人が多いのだけれど(自らの個性と絵と物語で世界を創造するっていう)多くの人の共同作業となる映像製作にまで長けてゆくとなると、もうひれ伏すしかないわ。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-20 15:43:17)(良:2票) 7.《ネタバレ》 オープニングの時点でもう「すっげえ…」という言葉しか出てこないんですよ。インターネットのまとめサイトなんかでは声優交代がどうとか憶測で炎上してたけど、結局そんなの全く気にならないほど、とてつもなく良くできた作品だった。これは絶対に観ておくべき作品。 ただ、この作品のメインターゲットは恐らくこの映画で初めてスラムダンクを観る人ではなく、原作までの既読者になるんだとは思う。だからこそラストのシュートはちょっともったいぶりすぎで演出過多な感はある。みんなオチを知ってる話で、無音でそこまで引っ張らなくても…と。 【Fukky】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-18 15:26:47) 6.《ネタバレ》 実際に映画鑑賞に至るまで、正直懐疑的だったことは否めない。 「完成」されている原作漫画を四半世紀以上経過した今(1996年連載終了、え、マジ?)、敢えてアニメーション化することの意義があるのだろうかと思ったし、原作者本人の手によってそれを侵害するようなことになれば、悲劇でしか無いと思った。 が、鑑賞し終えた今となっては、多大な満足感とともにこう断言したい。 紛れもない、完全な、「漫画の映画化」だった、と。 それはかつてのTVアニメシリーズでは遠く到達する余地も無かった領域だった。 桜木花道の跳躍、流川楓の孤高、宮城リョータの疾走、三井寿の撃手、赤木剛憲の迫力……、「SLAM DUNK」という漫画世界の中心で描きぬかれた“バスケットマン”たちの一コマ一コマの“躍動”を、まさしくコマとコマとの間を無数の描写で埋め、繋ぎ合わせ、動かす(Animation)という崇高な試み。 敢えて語弊を恐れずに言うならば、この映画作品に映し出されたものは、いわゆるアニメーションではなく、稀代の“漫画家”が己のエゴイズムを貫き通した先に到達した漫画作品としての極地だったのではないかと思える。 「THE FIRST」と銘打ち、まさかの“切り込み隊長”のバックボーンを描いた本作。 殆どすべての原作ファンにとって、そのストーリーテリングは、是非はともかく驚きであったことは間違いないだろう。 賛否が大きく分かれていることからも明らかなように、その追加要素が雑音として響いてしまったファンも少なくないのだろうと思う。 ただ、個人的には、この加えられた物語こそが、連載終了から四半世紀経った今、井上雄彦が描き出したかった物語であり、「SLAM DUNK」という漫画をもう一度クリエイトする理由に他ならなかったのだと思う。 例えばもっとシンプルに「山王戦」のその激闘のみを精巧に描き出した方が、特に原作ファンのエモーションは更に高まったのかもしれない。 でもそれでは、井上雄彦本人が監督・脚本を担ってまで本作に挑む価値を見い出せなかったのだろうし、そもそもこの企画自体生まれていなかったのだろう。 井上雄彦は、時代と価値観の変化と混迷の中で、「バガボンド」、「リアル」という彼にとってのライフワークとも言える作品を、その終着点を追い求めるかのように描き続けている。 漫画家という立ち位置を崩すことなく、ただひたすらにその表現力を進化させ、思想を発信し続けるクリエイターの矜持が、本作には満ち溢れていた。 そのすべてを井上雄彦自身が生み出している以上、無論これは後付などでは決してなく、原作漫画「SLAM DUNK」の研ぎ澄まされた1ピースであろう。 いや、四半世紀前から知っちゃいたけど、「天才」かよ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-15 21:20:53) 5.《ネタバレ》 SLAM DUNK映画化と言うニュースを知って、気持ちはわぁ~っと盛り上がった。あれは確か去年のこと? 何気に楽しみにしていたし、しっかり公開初日のチケットを取った。その前になにやらネットでいろいろ炎上していたけれど、本編を見てそんなに声優交代に違和感は感じなかった。何しろリョータ以外はそんなにセリフないじゃんね。 だがしかし、それこそが井上先生の目指した作品だったのではないかしらん??動きはリアルに、セリフは極力そぎ落とした実写のようなアニメーション作品を作りたかったんでしょう。30年ほど前に放送されたTV版は、子供が見る時間帯と言うこともあってどうしたってギャグ要素は必要だったと思うし、ロボットアニメや戦隊物と違っておもちゃメーカーがこぞって商品化できないジャンルのアニメをよくぞ1年以上放送したと思う。端折ってはいたものの、途中までは原作に沿っていたし、声優さんたちの演技も良かった。だから、TV版キャストにこだわる気持ちはわからなくもないけれど、あそこまで口汚く罵るほどだろうかね?と見ながら思ってしまった。 そういう人たちはTV版SLAM DUNのファンであって、井上雄彦ファンではなかったのかも。井上先生が言うように、一度映像化を許可すればそこから先は制作会社の仕事であって、原作者は口をさせず「原作 〇〇」とテロップが出るのみらしい。(これは宮部みゆき原作の「模倣犯」でも言われていたこと)5年もの月日をかけて制作されたこの作品は、評価に値すると思う。映像としては。 SLAM DUNを知らない人が見たら、リョータに1ON1をしかけた少年と、かつてのキムタクみたいな不良と(でもちゃんとゴムの上履き履いてて可愛かった)、「俺にはもうリングしか見えねぇ」とつぶやいたカッコいい三井が同一人物とわかったかどうか。 あと、どうしてもこの映画をつまらなくしてしまったのはリョータと母親の関係である。 重すぎる。あの病的なまでに笑顔を見せない母親。息子に「俺が生きててごめん」なんて思わせるなんて最悪な親だわ。 井上先生が、なぜあの設定にしたのかわからないけど、リョータの描写を少なくして試合のシーンをもっと見たかったなぁ。花道が背中を傷めたシーンはグッと来た。「俺は、今なんだよ」。そうだよねー、そのセリフだよ。そしてファンならだれでも心の中でつぶやいたであろう「左手は添えるだけ」。 再編集版で試合のシーンを作品化してくれないかなぁ(笑) 【mila】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2022-12-10 12:25:02) 4.《ネタバレ》 原作既読、アニメ未視聴。リョーちんがメイン。thefirstの意味は第1話ではなくポイントガードって事かな?原作で唯一きちんとした過去編がなかったキャラを補完するというのは素晴らしい試みだと思う。脚本は井上先生ご自身なのでアニメ(映画)オリジナルストーリーではなく、明らかにこれは原作です!原作で描かれた桜木や流川の過去をおさらいしたところで「あのシーンがない!」「あのセリフが変えられてる!」などと感じそうだし。感動的にストーリーを組み立てていくのは井上先生の十八番。次々に見せ場がやってくる展開にグイグイ引き込まれました。30点差の絶望・ブザービート・美しい絵とリアルな音でのハイタッチ…分かっていてもドキドキするし本当に幸せな124分でした。ただ、左手〜のセリフは言って欲しかった&桜木と流川が超絶に仲悪いのがわかるシーンが欲しかった(ハイタッチがより生きるはず)。劇場の観客は古参のスラダンファンばかりかと思いきや、バスケ部っぽい中高生の男の子の姿もあり嬉しかったです。 【Bebe】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-07 19:45:02) 3.《ネタバレ》 SLAM DUNKはジャンプ連載開始から最終回までリアルタイムに追いかけた思い入れのあるマンガ。一方アニメは自分の中でアニメを見ていない時期とちょうど重なっていたので劇場版含め全く見ていない。なので声優の変更が話題になっても何も感じなかったし、見終わったあと声優に関して違和感は全くなかった。 マンガがアニメ化されるとき原作者はよく「アニメになるということは自分の手を離れるということなので好きなように作ってもらってかまわない。どうなるのか楽しみ」と言う。この言葉に嘘はないと思う。けれど一方で自分の思い通りに作りたいという想いもあるはず。今回原作者の井上雄彦が監督と脚本を引き受けたのは、インタビューによるとプロデューサーの熱意に押されてということのようだが、自分自身で納得のいくものを作りたいという気持ちがあったからだと思う。自身の関わらないアニメは自分の手を離れているので、新たなアニメを作ろうということだと思う。それは原作の最終盤の山王戦を題材にしているにもかかわらずタイトルに"THE FIRST"と付けたり、アニメでも使われた連載時のロゴを使わなかったりという点からもわかる。 そんな井上監督が目指したのは原作を「映画的に」再現するということだと思う。見た方なら共感していただけると思うが原作の持つスピード感・息詰まる緊張感が完璧に表現されている。特に原作ではセリフがないことでもそれらを表現していたが、映画でも一切のSEやBGMなしでそれを実現している。 また、原作では宮城リョータ以外の主要メンバーは過去のエピソードが効果的に挿入されていたが、宮城リョータのエピソードはなかったと記憶している。今回はそれを補完した形になっているのも新しい試みでいいと思う。 長々と書いたが結論は「原作のファンなら満足すること間違いなし!」 【MASS】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-07 16:04:12) 2.あー…今朝、うん。 起きた時から少し身体の調子が悪かったー…。 なので、いい感想になってるかどうかは分からない。 もう一回観るなら…アレだ。 気分が好い時に観たら感想が変わると思うけど。 さて、観てきた! 本当は「マッドゴッド」にするか迷ったけど、今日は時間のタイミングが合わない感じ。 なので、コレにしたんだわ。 ――THE FIRST SLAM DUNK なんか周囲(マニアさんら)が色々と煩い感じだったけど、俺はコミック準拠モノなので、アニメは全く観てないんだな。 んで、ストーリーっつーか…ネタバレには気を付けたいけど…コミック読んでるんだったらキャラの着眼点以外は、あまり関係ない気もする。 上映前に、過去からのアニメファンが騒いでたのが「声優の変更」だったけど、俺はアニメを観てないので全然、なぁぁぁぁぁぁぁんとも思わなかったし…監督であり、作者の井上雄彦先生の意図した事は何となくだが、理解できる。 多分だが…実写映画っぽくしたかったんじゃないかなーと思うんだ。 要は、キャラの声がアニメに準拠してなかったので、実写映画を観てるような感じを受けた。 ともあれ、愛の力は凄いもんなー…マジで。 アニメ版のスラムダンクに「愛を持ってる人」は悔しかったかもだけど… ずーっと「アニメの●●さんが~!」とか「だよね~」って言い合ってた女子2名が居たが、終わった後で「これはこれで良かったね」と言ってて(俺は全然無関係なのに)少し嬉しくなったな。 クリエイターの意図が組み込まれたようで、さ…。 さて、SLAM DUNKだ。 もう一回観るかどうかは迷うけど、ずっと観てる間は胸がワクワクした作品だった。 漫画で読んでるから、作品の情報が頭の中に入ってるけど、この映画からスタートした人だったら、どういう感想になるんだろう? そこも気になるけど、全体的にカラーが沈んでるのも、少し(俺的に)勿体ないなーと思った。 やっぱりキャラの服装じゃなく…景色だけで春夏秋冬を表現出来てたらいいなーと思う。 しかし、キャラの心理や表情は流石だ。 漫画連載の時から、井上雄彦先生には想ってたけど… 絵の上達速度や、場面やキャラの表現力はやっぱり半端じゃないね。 才能と努力が見事に連結してるんだろう、きっと。 世の中ってのは「見本」は嫌って程にある。 けど、その「見本」をみんなで知らん振り。 勿体ないね、マジで。 特に――俺に。 【映画の奴隷】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-05 00:13:20) 1.《ネタバレ》 いやー、良かった!最高です。もう、涙腺ボロボロでした。個人的に、テレビアニメなんて数十年前の記憶なんで声優さんの違和感なんか皆無、むしろみんなカッコ良かった。音楽もカッコ良かった。多分、スラムダンク初見の人にはちんぷんかんぷんなんでしょうけど、すごく思い切った、ファンのためだけの映画でしょう。 でも、この感動、震えるほどの感動、すべての人に感じて欲しい。この憂鬱な時代に、この映画で日本が元気になって欲しい。「諦めたらそこで試合終了ですよ」が今年の、いや来年の流行語大賞になって欲しい。再びスラムダンクブームが来るんじゃないでしょうか? だって、「セカンド」以降もあるんでしょう? いつか自分のこども達に見せてあげたい映画が、また一つ増えました。 【ノン】さん [映画館(邦画)] 10点(2022-12-04 17:24:01)
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