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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
3.過ごしている時間の速度が全然違うな、と思った。東北まで1日以上かかる電車に二人で揺られたから高峰秀子は途中の温泉街で下車する決断を下せたのだと思う。「はやて」ではこの映画は成り立たないのである。電車のシーンからラストまでの展開は本当に息を呑むシーンの連続で、最後のクローズアップは呼吸が止まる。それにしても加山雄三よかったなー。今まで「サライ」とか若大将的なイメージしかもってなかったのだけど。加山雄三が飯をいっぱい食うだけで楽しかった。そして「ぼかぁ義姉さんが好きだ!」と言わせるほどの高峰秀子のけなげな後家ぶりに胸が痛くなる。あのシーンの時だけ茶の間の雰囲気はガラリと変わり、そこから物語は一気に転調する。だがこの映画、それまではドタバタ劇のような語りが進行する。スーパーの宣伝カーをまるで死神の襲来のように見つめる商店の人々のまなざしには思わず笑ってしまう。彼らにしてみれば笑えない事態なんだけど、笑えない事を笑いにする事にかけて、成瀬監督のセンスはとにかく冴え渡る。喜劇とか悲劇とかいう枠組みを越えて、人間の滑稽さ・あわれさや戦後の家族のあり方を背景におきながら、映画的興奮を常に喚起させるその圧倒的な才能。この映画は成瀬の映画の中でも飛びぬけてお気に入りです。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-06-21 14:41:43)(良:1票)
2.《ネタバレ》 ちょっと近親相姦っぽい要素があるので生理的に受け付けない方もいるでしょうが、個人的には家庭の心を描いた良い映画だと思いました(少なくとも最初の内は…)。かくいう僕もスーパーマーケットでアルバイトしているので、主人公たちの嘆きが身に沁みます。しかし気になる点がただ一つ、普通これから自殺しようとしている人間がその前夜に仲間たちと楽しく麻雀なんかやったりするものなのでしょうかね?例えそれが突発的なものだったとしても。刑事コロンボなら真っ先に疑いそうなところです。最後の唐突な終り方もまるでフランス映画のようでした、「FIN」ってな感じに。 【かんたーた】さん 8点(2005-03-04 18:08:29)
1.■主要な舞台となるのが、雑貨屋奥の和室。襖に挟まれた二間続きで、通りに近い側はちゃぶ台が置かれ一家の食事の場となり、奥の側は高峰秀子の亡夫の遺影が飾られた高峰の寝室となっている。この二間を使った演出が素晴らしい。半分だけ開けられた襖、片方の部屋だけ点されている灯り、この二間を行き来する高峰と加山雄三。とりわけ加山が義姉への思慕を告白するシーンは絶品としかいいようがない。■さらにこの二間は、土間を挟んで台所、二階へ続く階段へとつながっており、この空間には灯りが点されていない。階段へと挙がる加山、あるいは通りを背景にした高峰の姿を逆光のシルエットで捉えることとなる。■と、セットについてしか私は言っていないのだけど、そんなの観れば分かるよ、って話だ。でも、そうとしか言えないっす。成瀬のこうした巧妙なセットの使い方と、それを心得た撮影やら照明やら演技者にただただ感服するのみ、ただただ頭がぐるぐるするだけっす。もちろん、後半、電車での加山と高峰の道行きは名シーン中の名シーン。DVDを買うのは国民の義務だな。 【まぶぜたろう】さん 10点(2005-02-08 00:34:28)(良:2票)
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【点数情報】
Review人数 |
43人 |
平均点数 |
8.09点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 1 | 2.33% |
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5 | 2 | 4.65% |
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6 | 3 | 6.98% |
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7 | 8 | 18.60% |
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8 | 11 | 25.58% |
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9 | 8 | 18.60% |
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10 | 10 | 23.26% |
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【その他点数情報】
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