みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.《ネタバレ》 正直あまり期待せずに軽い気持ちで観ていたのですが、すっかり吉田恵輔ワールドにハマってしまいました。初めは登場人物のリアルなバカっぷりに苛立ちさえ感じていたのですが、妹が実家に戻ってからの展開の凄まじさに惹き込まれ、最後にはそのバカッぷりに笑わせられ、泣かされましたね。 まあ、子どもの領域と大人の領域の間は相互不可侵が一番ということですかね。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-01-16 17:08:50) 10.《ネタバレ》 AKBじゃなきゃ見なかった映画。イタイな。古傷をえぐるような映画。見たくなかったな。恋愛なんて勘違いのたまもので、双方が勘違いをすることで成り立つわけで。えれぴょんが小悪魔的にミスリードを引き起こしているのだが、この映画で最も勘違いしたのも、えれぴょんなんだよな。 【ビアンキ】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-01-10 22:27:23) 9.いいねえ!これぞ映画!あたりまえだが、やはり映画というのは、”俳優”というよりも、”監督”のものだ。監督、脚本、照明でしょ、この監督。もう、すんげーよ!マイッタヨ!としかいいようがない。俳優の演技というのはもちろんなのだが、わたしはこの作品の主要3人物にホレてしまった。やっぱ、撮り方です。この、もう過去にも何度も撮り尽くされていて、いまさら、って感じのこの平平凡凡な内容(すじ)が、これほどまでに、胸のすくように、斬新で、輝いていて、驚きに満ちて感じられるとは。 【男ザンパノ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-01-02 16:18:21) 8.《ネタバレ》 吉田恵輔監督は宮崎あおいの熱烈なファンであるに違いない、と推測してみる。宮崎との結婚で世間の反感を買った高岡蒼甫が扮する本作の主人公百瀬のキャラクターは、結婚騒動で高岡を逆恨みする宮崎ファンが憎き彼に抱くマイナスイメージそのものなのだ。ビッグマウスでナルシストのくせに器の小さいダメ男。女癖だって絶対に悪いに違いない。こんな奴が俺のあおいちゃんを幸せにできるもんかい畜生!という、やっかみ120%なイメージ。だが面白いのは、吉田監督(および観客)のこのどす黒い悪意を真っ向から受けて立つ当の高岡が 実に生き生きと、このいけ好かない軟弱男を演じ切っていることだ。不敵な面構えを見せた『パッチギ』での好演をも凌ぐ高岡の凄まじい本気っぷりは、演じるキャラクターに反してもはや清々しいほどだ。そして田畑智子。彼女もまた、 かつての天才子役というナメられたレッテルを、ここでついにぶち破る。田畑智子という役者をここまで見事に活かし、さらに神がかったそのポテンシャルを引き出した映画監督は、それこそ彼女のデビュー作『お引越し』を撮った相米慎二以来だろう。多少なりとも角のとれた感のあった前作『純喫茶磯辺』は別にしても『なま夏』『机のなかみ』と、吉田の意地の悪さはすでに折り紙付きだ。だが本作で吉田はさらにその上をいく。ラストシーン、田舎町の畦道にたたずむ男と女と少女のストーカー三角形。幕切れは女、佳代の笑顔だ。佳代=田畑の慈愛に満ちたその表情の何という 美しさ!だがこれは能天気なハッピーエンドなどではおそらくない。劇中、佳代にとっての「愛」は相手をうんざりさせるほどヒステリックに泣き叫びまた見苦しく追いすがるイタい行為として終始描かれる。ではそんな彼女が笑顔を見せる瞬間とは何なのか。自ら両腕を掻き切るほど必死で追い求めたその男の正体を前に、彼女は別人のように柔和にほほえむ。それは「百ちゃんがバカなのは知ってる」はずの彼女がついに真実を悟り、はたと我にかえる瞬間だ。怒濤の愛から醒め呪縛から解き放たれた彼女は、その時本当の意味で男のすべてを赦し、男のすべてを包み込むことができる。菩薩の如き慈愛は、裏を返せば女としての拒絶でもあるという残酷。美しい映像や照明に騙されてはいけない。柔らかく照らし出される田畑智子快心の笑顔。そのラストショットに、吉田恵輔は、愛が今まさに終わる無慈悲なその瞬間を描いている。 【BOWWOW】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-11-29 00:01:26)(良:3票) 7.《ネタバレ》 高岡蒼甫のはまり役っぷりが半端ない。こういう奴いるなぁなんて思いながらも自分にもどこか当てはまったりして‥(笑)こんだけリアルなダメ男を表現できた吉田監督はすごい。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-21 00:33:09)(良:1票) 6.《ネタバレ》 ある事情から、最ッ低ランクに位置付けしていた高岡蒼甫という役者、彼なんですが(ある事情というのは本線から反れた話となりますので別で【エピソード・小ネタ情報】のほうにて述べますが。)今回、吉田監督が彼を主役として起用していた事にすごく残念でならぬ思いを感じていた一人なんです自分。ただし、そんな思いをよそに さんかく、夢中になってしまえる。高岡のあの痛々しさって一体なんなんだ(リアル過ぎるぞオイ!) 田畑智子の痛々しさだって負けてはいない(その救いようのない溺愛ぶりに外野手として救いの手をって求めてしまったではないかよオイ!) そして主犯格の元アキバの子、、、もうなんつったらいいんやら、、、例えば、この子のファーストショット(電車内での居眠りシーン)を目にしてしまったなら もうきっと視聴者既に金縛りにしてしまってて 後の90分の視聴率確保は間違いないんじゃないかとさえ思えてしまえるようなそんなショットとその魅力。吉田監督の大物ロリコンGETぶりもまたしても半端ナイ というか、過去三作品のロリコン題材はせめて女子高生だったのに、ついには15歳にまでその悪の手が伸びてしまったかというような禁断ぶりにはもうメロメロ。ほんとノックダウンされてしまったさ。 そんな甘ったるさやら痛々しさで90分突っ走ってしまってたこの題材、ラストシーンだってかなりのインパクト残しちゃってくれちゃいましたな 好きだな~ 【3737】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-11-13 17:30:17)(良:1票) 5.これはいい!いいんだけど面白さを説明するのが難しい。何を言ってもネタバレになってしまいそうだから。 一点だけ言うなら「超痛い」映画です。もう本当何度「勘弁してくれ」と思ったことか。 予告編の時点ではこんな映画だとは思わなかった。いい意味でだまされた。 こんな地味そうな映画が面白いの?と疑問に思う人がいるかもしれないけど、こんなに人間の痛さと愛おしさを感じた映画はなかなかない。面白い恋愛映画が観たい人全てにおすすめします。ラストシーンはこのうえない素晴らしさでした。 ◆ネタバレはこちらでhttp://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-26.html 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-10-01 23:34:57) 4.《ネタバレ》 観ているこっちが恥ずかしくなるくらい、オトコの心理に踏み込んだ傑作。この監督のものは全部観たい。 百瀬はどの男の心にも潜んでいるはずだ。愛車に対する異常な入れ込み具合。そして、彼女である佳代に対して、その改造費用を110万円と偽るセンス。10万円の部分がリアルとでも考えたのだろうか。佳代しか騙せない何とも不毛な嘘である。後輩に対してはやたらとでかい態度を取るくせに、影では逆に馬鹿にされている。ダメでイタい男の典型を演じている高岡蒼甫はなぜかハマり役だ。ちょっとタレ目のところが、とどのつまりはお人よしである百瀬のキャラにぴったりなのだろう。 一方、このイタい男・百瀬に入れ込む佳代のイタさも相当なもの。百瀬のくだらない嘘には騙される。マルチにはまり、百瀬に捨てられると泣き喚き、挙句の果てには犯罪まがいの行為まで。そもそもけっこう可愛い美容部員なのに、ダメ男の百瀬に入れ込んでいる時点で「ちょっぴりイタい」なんてレベルじゃない。 この2人の同棲先に佳代の妹である15歳の桃ちゃんが夏休みにやって来る。男のロリコン心を最高にくすぐるキャラ設定が絶妙だ。舌足らずなしゃべり方、子供っぽいストレートさ、「女」意識の萌芽、キスへの抵抗感。自分に対する言い訳を繰り返しながら、桃への思いを募らせる百瀬。最高に滑稽で哀れとしか言いようがない。しょうもない言い争いから、佳代と別れる彼の姿は若者の持つ「軽薄さ」を体現している。冷徹に登場人物の「イタさ」を抉り出すとともに、それをやわらかく包み込むような視線で見守る監督の視線が心地よい。 ラスト付近、佳代を前にしてしゃがみこむ百瀬には共感を通り越して、自分が見えた。佳代の微笑に心が熱くなった。そして15歳でも十分ストライクゾーンに入ってしまうという余計なことを知ってしまった。 【枕流】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-09-25 19:15:43)(良:3票) (笑:1票) 3.面白いのだけど、なんか腑に落ちない。 メインの3人は物凄く良いのだけど、脇がグズグズで、もうちょっとこの辺を何とかしたら名作にもなり得たと思うのだけど、ちょっと中途半端かな。シナリオ的には最初の数十分を見てしまって後半が予想出来ちゃうほどのペラペラ感があります。まぁ、これが現代の若者の感覚や感情にマッチするって事なのかな?役者的には小野恵令奈って言うんですか?あの妹役の子は。演技は兎も角、中途半端な美人って感じがとても子供っぽくて良かったと思います。演技の面では高岡蒼甫と田畑智子がちょっと今まで観た事の無い様な演技で非常に良かったと思います。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-09-04 15:25:24) 2.前にロリータという作品を観た事があるが、それに近い作品だと思う。これは男性諸君にでこそ理解してもらえる作品ではないでしょうか。田舎に行ってからの展開は、9回裏に、さよなら逆転ホームランを打たれたような感覚。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-09-02 23:18:28) 1.いやー、やはり痛面白い!! この監督は一体どんな人生を送ってきたんだか。 痛い人間の生態の描き方が、ひたすら生々しく滑稽。 恋をしている男女なんてものは多かれ少なかれ痛いものだから、少しくらいは、自分と共通する部分を見つけてしまうかもしれない。「そんな痛いトコみせないでくれよ」と居心地が悪くなり、笑えるシーンも苦笑いしかできなくなってしまうことだろう。 キャスティングがかなり絶妙。 出ている映画のほとんどがヤンキーか柄の悪い高岡蒼甫は、本作ではかなりの新境地を開いたのではないかと思う。これこそが、本当の高岡蒼甫なのでは?と思うくらい自然にかなり痛い男だった。 そんでもってこういう男にコロっといっちゃう痛い女っているよなー。っていうのを演ずるのが田畑智子。この方も痛い女を演じさせたら恐ろしいくらいにハマってて「ザ・男をイラつかせる女」としてかなりリアル。 そして、ひっかき回すのがAKB48の小野恵令奈。この娘がとびきりエロい。15歳と言えど、バカにできない肉体。可愛すぎない程度の可愛さ、計算しつくされた無防備さと、あどけなさ。寝起きとか風呂上りとか、もう! このエロさで責められたら、ロリコンでなくとも悩殺されてしまったとて何ら不思議ではない。 ナタリー・ポートマンにデレデレのジャン・レノを責められないのと一緒である。 喋りも相当に舌ったらずで甘ったるく、何を言ってるのか分らない場面もしばしば。普通の映画では、まず起用されないだろうが、本作ではこれでいいのだ。「こういう娘フツーにいるよな」っていう自然的な若い娘を演じるには演技力などむしろジャマにしかならんのだ。そして、こういう娘に弱い男は多い。 恋をするのに年齢は関係ないと言うが、ロリコンにだけはならないようにした方がいいと思うばかりである。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-04 23:00:44)(良:4票)
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