みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.オリジナルは社会派映画でした(と私は思っています)。このリメイクはホラーです。しかしながら、少しでもオリジナルに近づけようと、センチメンタルな作りになってます。オリジナルを見ているので、リメイクのこの方向性には疑問が残ります。とは言っても、オリジナルびいきの台詞なので、この映画しか見てない人なら満足できるかも。ヴァンパイヤの特性に関して、少し予習しておいた方が、映画を楽しめると思います。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 4点(2011-08-19 23:56:24) 5.《ネタバレ》 すいません、この映画の良さがわかりませんでした。 原作もオリジナル映画も観ていません。 この映画だけで女の子(というか吸血鬼)の視点だと次のような話だと思います。 ・最近、召使(一応恋人)の仕事(人を殺して血をとってくる)ぶりが悪いし、ジジイになってきたんで気力も薄れている。 ・新しく越してきた狩場で、召使に使えそうな少年を発見。モーションをかけてみる(いじめられていたり、両親の離婚などで使えそうだと判断する)。 ・召使は仕事に失敗し、自殺(みたいなもの)。 ・いくつかアクシデントはあったものの、うまく召使ゲット。新天地へ。めでたしめでたし。 ルービックキューブを簡単に解いたり、パズルが好きだという設定は、予想外の展開をうまく自分の望む方向へコントロールする能力の高さを表していると思います。 その能力を使い、恋人を希望する少年に肉体的なことはしないと約束させたり(おそらく前の召使にも少年時代に同様の約束をさせたのだろう)、町から去ったとみせかけて絶好のいじめのタイミングで少年を救出したりして、少年を魅了させたのでしょう。 まるでオレオレ詐欺の犯人と被害者のように、彼女と少年では経験も知能も情報もフェアではありません。でもオレオレ詐欺と同様に決断しているのはいつも被害者の少年の方です。 このサイトでの高評価をみると、自分の話の解釈に思い違いがあるのかもしれません。原作やオリジナル映画を見れば感想が変わるのかもしれませんが、この映画だけだとどうしても良さがわかりません。 【三流】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-08-17 23:56:13)(良:1票) (笑:1票) 4.《ネタバレ》 オリジナル未見という、ちょっと不勉強な状態で触れる事になりましたが、良い作品だったと思います。ホラー映画としての恐怖と、切ない淡い恋の物語とが、抑制されたタッチの中で程よくマッチしていて。決して悪趣味に走り過ぎず、少年が出会う事になる正義と悪、美と醜、愛と憎悪の価値観の相対的な揺らぎをじんわりと描いています。パナビジョンレンズが生み出す青い横線なレンズフレアを強調する70年代風な画面(舞台設定は80年代ですが)と、クラシカルなホラー音楽(美しくも物悲しいメロディとダンダン!と打ち付けるショッキングなサウンド)がマイケル・ジアッキノの作という事で『スーパーエイト』とイメージがかなり被っていて、エイブラムスファミリー、懐古主義に走りまくりという印象が無きにしもあらずですが、同時代に思い入れのある身としては素直に受け入れてしまう訳で。ただ、突如として発動するCG丸出しのメタモルフォーゼポイント、アレが「笑わせたいのか?」というくらいに雑にシャカシャカ動くシロモノで、あそこでいちいち興を削がれてしまったのが残念です。アレは現代に作られた映画としての烙印として存在しているとでも言うのでしょうか? あれらは別にカメラの視点を逸らしても良いくらいの映像だったと思うのですが。全編を貫く、中性的な二人の醸し出す退廃的な儚い美しさの中にあって、アレだけは特異過ぎてしまって。時代を意識してまで作品に求められた純化に濁りを与えてしまったのが時代性だったというのは皮肉な話ではあります。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-16 20:25:57)(良:1票) 3.《ネタバレ》 原作は未読。映画版の「ぼくのエリ」は鑑賞済み。どうしても「ぼくのエリ」との比較になる。 「ぼくのエリ」は良くも悪くも荒削りな映画だった。CGや特殊効果はほとんど使わず、ただ役者の演技力だけで勝負していた。この作品は効果的にそれらの技術を使用することで、オリジナルに現実味を与え、観やすい作品に仕上がっている。さらに監督は、舞台をアメリカに移し、意欲的に当時の時代背景(共和党レーガン政権における二極思考の強まり)を作品に付加して、どちらかというとはっきりとした「テーマ」を持たなかった原作にバックボーンを与えようとしている。そのチャレンジ精神は評価したい。しかしながら、この作品が原作に比べて優れていたかというと私の答えはノーである。 私はこのお話の魅力は子供の人格が孕む不安定さや二面性にあると思う。その点についても、本作品は明確に意識しており、オーウェンは「弱虫!」ではなく「この女の子野郎め!」と言いながら、立ち木をナイフで傷つける。つまり、彼は自分をいじめるケニーたちに復讐したいと思いながらも、女の子のように見える自分自身をも傷つけているのである。この映画は、善悪二元論的な世界観が支配的である時代背景との対比で、自分を全面的に肯定することができない主人公の意識を浮き彫りにしようとしており、そのテーマ自体はオリジナルに対して分かりやすくなっている。 しかしながら、この作品はこのテーマをはっきりさせようという点に腐心しすぎたがために、子供の持つ魅力を映しそこねてしまっている。マクフィーとモレッツ、主役二人の演技力は確かであり、その堂々とした演技はこの作品のテーマをしっかり伝えられた上での演技だろうなと安心感を持って観ていられるものだ。だが、その代償として、オリジナル作品の二人がもつ儚さや頼りなさは損なわれた。そこにあった頼りなさは本人達が意図したものではなかったのかもしれないが、結果的に、オリジナルでは彼らの演技の頼りなさが役柄上の頼りなさと見事にシンクロしていたのである。その巧まざる一致が原作を傑作にしたと私は感じている。それゆえに、ハリウッド的に上手にまとめたこの作品も私は好きだが、やはりオリジナルには及ばないと感じるのである。 ところで、オーウェンが生きていれば、現在は40代。どこでどのように血液を確保しているのだろうか。観終わって、ふっとそんなことを考えた。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-07 13:47:30)(良:1票) 2.★前情報は何もなしで観ました。クローバーフィールドの監督ってことで、なんか変わった趣向でもあるかと思ったけど、案外普通でした。 ★因果は巡る、じゃないけど、そういう繰り返しのシチュエーション、的な面白さはあるけど、それを成立させるための環境理由付けがいまいち説明不足で、「ええ?じゃあ・・・・はどうしたの?」って思う場面がしばしば。 ★それとCG特撮を使った描写は・・・いまいち好みじゃないですねえ。いままであんなワイルドじゃなくてスタイリッシュな描き方の映画になれちゃったからかな。 ★あと邦題の「モールス」、なるほど、描写としては目立つけど、映画の主題にはほぼ関係ないでしょ。原題のlet me inじゃだめだったんですか?(ああ、あとその原題を活かした描写もあまりなかったなあ。残念) 【wagasi】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-08-07 13:13:55) 1.《ネタバレ》 良く出来たリメイクだと思う。 ただ、綺麗にまとまり過ぎている感は有るので、原作・オリジナルの映画に対し何らかの思い入れが有る人は不満かも知れない。 もしこれから本作を観ようという方がいらっしゃるなら、原作・オリジナルの映画に関する情報は一切入手しないで鑑賞する事を強くお奨め致します。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-07 11:33:37)
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