みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 原作未読につき思い入れのある作品ではないため、前作はブルーレイで済ませたのですが、本作については1ヶ月後には完結編が控えていることからソフトのリリースを待つ余裕がなく、劇場での鑑賞としました。。。 感想は前作と同様で、アクションはとにかく凄まじいし、役者のなりきり具合も素晴らしいが、肝心のお話が見せ場に追い付いていないという印象を受けました。映画を見る限り、製作側は一見さんにも理解可能なお話を目指していたように思うのですが、それでもやはり原作未読者にはよくわからない点が多々あります。特に、前作より大幅に登場人物を増やした結果、行動原理が不明な人間が何人も現れたことは痛かったです。全体的に、私怨なのか大義なのかの説明が不足しているんですよね。特に御庭番衆にはその思考がわからない人物が多く、この集団そのものを切ってしまった方がよかったように感じます。。。 また、本筋とは無関係なサブプロットもいくつか目に付きました。剣心が刀を折られた後、錬治の家族の元を訪れて新しい刀を手に入れるというくだり、及び、その刀を巡る金髪の敵(名前を忘れました)との攻防戦は、明らかに不要だったように感じます。なぜなら、このくだりの前後で、剣心の心境や人となりに変化がないからです。本筋と無関係な上に、キャラクターの成長を描くために不可欠なパートというわけでもないのだから、これはスッパリと落として、志々雄軍団との攻防戦に専念すべきでした。その志々雄にしても、明治新政府を打倒するという壮大な計画のまさに実行段階にあるにも関わらず、神谷薫を誘拐して剣心をおびき寄せるという合理性を感じられないことをチマチマとやっており、その優秀さを疑わざるをえなかったことは残念でした。藤原達也による演技には大変な凄みがあっただけに、脚本上のこの落ち度は勿体ない限りです。。。 以上、いろいろと文句をつけてきましたが、それでもアクションの出来は超一流。日本映画界におけるマンガ原作映画はハリウッドの猿真似ばかりで、その出来を誉められないものが多いのですが、本作は日本映画界にしか作れない題材を選び出し、その方向を深彫りしたことで、唯一無二のシリーズとなっています。こうした作品が作られ、映画館にお客さんが入っているということは、日本映画界にとって非常に良いことだと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-25 01:27:37) 5.《ネタバレ》 下調べせずに観に行ったのがまずかった。まさか2部作だったとは…。楽しめるけど消化不良です。原作を読み返したくなりました。 【いっちぃ】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-24 02:56:52) 4.《ネタバレ》 テレビ放送した前作の録画を見て臨みました。前作見てなかったし、原作も読んでないし。で、前作は「まー、そこそこ?」みたいな感じでしたが、今回は「もうちょっと上のそこそこかな」って。 前作よりも大幅にスケールアップ。大がかりなセットに沢山の登場人物、大量動員のモブシーン、そして痛快なアクションシーン。 ちょっとドラマ部分がタルいかな、って感じがしないでもないですが(前作からのんびりした時間が流れてます、って状態の剣心周辺のヌルさがなんか弛緩した感じで)、見せ場をいっぱい作って、パワフルにガンガンと押してゆく感じは心地良いです。剣心独特の軽やかな殺陣が痛快ですしね。 気になったのはもうちょっと被写体から引いて欲しくてあまり動かさないで欲しいカメラと、前作同様になんだかとっても不自然に聞こえる剣心の「ござる」言葉(元のセリフ自体が悪いのか、発音・発声が悪いのか・・・)、演技に力が入り過ぎちゃって何を言ってるのか全然判らない少年のお兄ちゃんの今際の際のセリフ、唐突な刀鍛冶の息子の心の声(何故にあそこだけ?)。 でも、そのスケールの大きさを実感させる娯楽エンターテインメントっぷりは夏休み映画に相応しい感じで、物量主義的ではあるけれど、邦画でのそういう攻めの姿勢は、それはそれでアリなんじゃない?って思います。邦画ってかなりの話題作であっても物量だのスケール感だのエンターテインメント性だのってところからはワリと逃げますもんね。 結局は物語の途中で終わってしまって次回に続く、って状態なので(ラストは引っ張り過ぎかな)、最後に不満を抱く感じではあるのですが、僅か1か月後には続編公開という事で、次を待つ時間もストレスよりは期待の方が勝る程度の長さ。 内容そのものよりも、娯楽映画を老若男女が集まった満席の劇場の熱気を感じながら見る愉しさを味わえました。それはそれで貴重。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-14 21:44:43)(良:1票) 3.《ネタバレ》 佐藤健と武井咲が別れを交わす水路沿いのシーン。 背後には加藤泰的な素晴らしい水路の美術がセットされているのに、 映画は二人の会話をひたすら平坦なクロースアップでしか捉えない。 もちろん、人物の背後はソフトフォーカスでぼやけている。 抱擁の瞬間に至っては、カメラはさらに寄って画面を占拠してしまう。ダサい。 せせらぎの照り返しとか、木々のざわめきとかの情景を以て語るという ことを知らない。敵方の「炎」と対比しての静かな「流水」でもあろうに。 ハリウッドシステムであろうクロースアップ偏重が あらゆるシーンで、せっかくの美術をむざむざ殺している。 前作に対するすぺるま氏の批判がそのまま通用してしまう。 つまり、まったく進歩がない。相変わらずの下手糞。 脚本を兼ねる監督は、台詞もロクに削れない。 「薬はお前が持っていけ」で十分に意図は通じるところを、 わざわざ「癒してやるのはお前の役目だ」と 気障な蛇足台詞を付け足さずにはいられない野暮。 このパターンの繰り返しである。ゆえにダラケる。 主人公の長広舌など論外だろう。 それでなくても、時代劇的に違和感満載だというのに。 派手なチャンバラも、寄って(編集で)切って、単なる派手に終始する。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 3点(2014-08-08 14:21:47) 2.《ネタバレ》 前作鑑賞済。出来が良く2作目は映画館で鑑賞することに。見て思った事は、①アクションは文句なしにすごかったです。②この年になって改めて見ると、正直明治政府の扱いが残念です。やはり志士雄に振り回される明治政府という設定は無理がありますね。(子供の頃は夢中になって読んでいましたが。)③十本刀の扱いが雑。あの程度のクオリティなら数減らしてでも精度を上げて欲しかった。なんだか見ていてこっちが恥ずかしくなってきましたよ・・・。他にも気になるトコがありましたが、及第点ということで。次作は期待しています。 【はりねずみ】さん [試写会(邦画)] 5点(2014-08-06 20:09:55) 1.《ネタバレ》 アクションシーンすごいですね。よくここまでの映像に仕上げたなと思います。この映画に携わった人たちの並々ならぬ熱意をスクリーンから感じた気がします。前作は色々と原作とは異なる設定や展開がありましたが、今作はかなり原作に忠実に作られています。とは言えストーリーは映画用に削られたり変更されている箇所があるので、各キャラクターの行動が説得力に欠ける部分はあります。それでもそこまでの違和感はあまりなく、漫画の実写化としての完成度は高くなっているのではないでしょうか。キャスティングもそれぞれのキャラクターと役者さんがかなりハマってて、見た目だけ似せてるのではなくちゃんと中身も伴っていることが感じられました。ただ、原作上本来なら前作で出ているべきだったのに登場せず、今作無理矢理出した感が否めない蒼紫というキャラクターの言動がおかしなことになっていましたが・・。2部作の前編ということなので、もちろん良いところで終わって「つづく」になるわけですが、あまりにも消化不良のまま終わってしまいました。京都大火もやりっ放しだし、船出直後に剣心とひと悶着あった志々雄もなんか「はい終わり」という淡白な去り方だし、もう少し"その後"の描写をしてある程度話にひと区切り付けた上で後編につなげて欲しかったです。 【Nerruc】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-08-04 12:00:35)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS