みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
42.単なる悲劇というわけではなく、人の醜さ、怖さ、そして、哀愁といった情景が見事に伝わってくる大作である。やや長さを感じるテンポの悪さがあるので、再編集したバージョンなどがあれば、名作と成り得たかも知れない。ストーリーはよく練られた秀逸なものであり、それぞれの登場人物も魅力的、美しささえ感じさせる合戦シーンも見所。主人公の境遇がその後の黒沢作品のとち狂った方向性を暗示しているとか言ったら、誉め過ぎか??? 【もとや】さん 8点(2004-05-25 05:56:49) 41.黒澤監督の独特の映像美。素晴らしい。 【ボバン】さん 7点(2004-04-28 00:41:12) 40.ストーリーが理解しにくくて入っていけなくてほとんどが退屈だった。おまけに3時間という長さも気になって観ているのがとても苦痛だった。だけど映像が昔の映画とは思えないほどすごく綺麗で迫力もあった。観ている最中に「この映画なに?」と聞かれて「ラストサムライだよ」とウソをついても5分くらいはばれないないと思う。 【Syuhei】さん 4点(2004-04-25 19:47:46)(笑:2票) 39.日本の映画の中でこれほど外国人受けする映画はないと思います。統計をとったわけではないのですが・・・でも、外国人がこの映画を評価するのは色鮮やかな旗が乱舞する合戦シーンなどの日本趣味でしかないのかもしれません。また、この映画を一度しか見ないで出来不出来を云々する方の中には外人がこの映画を見る目とそれほど変らない見方で評価していらっしゃる方も多いのではないかと思います。でも、私はこの映画を二度目に見た時にはシェークスビアの原作にはない何か、日本的、あるいは仏教的と言ってもいいかもしれない何かを感じました。二度目には長男の妻と同じ経緯で一文字家に嫁いできたのにもかかわらず寛容な心でもって秀虎を許す次男の妻やピーターが演じた狂阿弥の台詞の一言一言に着目する余裕があったせいだと思います。参考になるかどうかわかりませんが、シェークスビアは「リア王」を書くに当たって作品をキリスト教と無関係なストーリーにしたいと考え、わざと舞台をキリスト教伝来以前のイギリスに設定したそうです。だとしたら、この映画は黒澤監督がシェークスビアの意図を受けてセンター前にヒットさせたような作品かもしれません。でも、私はやはりこの作品は「黒澤」で「日本」だと思います。 【かわまり】さん 9点(2004-03-09 11:31:28)(良:2票) 38.映像は「影武者」よりも綺麗だった。この映画を見ると、カラーの黒澤作品はストーリーよりも映像に着目して見るべきだなと感じる。 【ボーリック】さん 7点(2004-02-03 02:39:20) 37.最近、見直してみると..やはり、つまらない..言いたいことは分かるが、説得力が無いし、ストーリー自体が、かなり幼稚!..とても、黒澤作品とは思えない... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 2点(2004-01-15 13:09:59) 36.出来ればもっと派手に合戦してほしかった。なかなか大作 【亜空間】さん 8点(2004-01-03 13:42:12) 35.醜作。大金を使っていながら、この程度とは。 このような失敗が、後続の芽を摘む。 怒りを覚える。 【TU】さん 0点(2003-12-29 12:51:08) 34.映像の美しさ、武満音楽の不条理さなど、さすが黒澤と思わせる場面はあるものの、どうしてもウソ臭く感じてしまう。この映画の前に、かつての名脇役藤原釜足が亡くなっているのだが、主人公の「建前」に対して「そうはいっても・・・」という人間の「本音」をしっかりと演じ、黒澤ヒロイズムが荒唐無稽になるのを陰で支えていた彼がいなくなり、この映画が製作されたのはある意味象徴的である。最後は我々に向かって、「神は嘆いているのだ」と説明してしまった。また、莫大な費用を投じて落城シーンを演出することに文句はないが、あんなだだ広い高原にポツンと建っている城が炎上しても、必然としか感じられない。 【神谷玄次郎】さん 5点(2003-12-20 11:46:18) 33. 後期の黒澤映画って役者がのびのび演技してるように見えないんだけど・・・ドキュメンタリーで黒澤が怒鳴りまくってるの見たからかな。 【ロイ・ニアリー】さん 5点(2003-12-12 16:21:25) 32.三船がいないとキツイ・・・。昔風に言えば「クリープを入れないコーヒー」、今風に言えば「牛丼のない吉野家」のようだ。 【STYX21】さん 4点(2003-11-13 07:08:49) 31.まず絢爛豪華な映像に唸らされます。特に三の城攻めの描写は鳥肌ものでした。何だかんだいってこんな画は黒澤監督にしか撮れません。ドラマについては所謂「悲劇」なので面白いという感じではないですが、憐憫の情を感じさせるラストが印象的です。 【shakunin】さん 8点(2003-11-10 09:49:04) 30.色彩がすごく美しい。この頃からから、ある種の様式美に黒澤監督は移行しようとしていたのだろうか。テレビで見たんだけど、それでも画の強さに圧倒された。映画というより、絢爛たる襖絵を次々と見せられてる感じ。黒澤作品中、もっともペシミスティックな映画だろう。それにしても本当に黒澤監督って「姿三四郎」の時から日本では苛められてるんだな・・・・。淀川さんが「黒澤さんはね、磔になったキリストなの」と言ってたのが、よくわかるよ。 それにしても、城が燃えるところ、あの燃え盛る凄まじい炎の美しさ、凄さ、あれがこの映画の命みたいなところでもあるのに、誰もそれを言わないし、誉めないね。あれだけの炎を出せる人はいないと思うけど。 【ひろみつ】さん [DVD(邦画)] 8点(2003-11-04 22:20:35) 29.色使いが気に食わない。原色だらけで、まるで小学生が絵の具をそのまま使ったかのような印象を受けてしまう。口の悪い三男が、実は一番まともだったというのは結構好きな点だが、あっさり殺されて終わりってのもどうも・・・。 【のほほん息子】さん 6点(2003-10-31 03:33:24) 28.《ネタバレ》 楓の方が首をきられるシーンでの躍動感と凄み、大炎上する城、ラスト近くで三郎が矢に倒れるシーンでの衝撃など、見応えのある場面が点在していますが、途中で何回か息切れをしてる感があります。新人や素人の役者を使い、自然な演技を求めたというものの、逆にあまりにもお芝居が堅く、効果的ではない気がします。『影武者』にも言えることですが、違和感すら覚え、作品に入り込めない一つの要因になっているような気がします。また、秀虎が発狂する場面も「大殿が狂われた!」と衝撃的な演出で成功していますが、この後、この狂った様をピーターとの絡みで何度も繰り返し描かれるとさすがに流れが悪い。もちろん狂言の様式を取り入れた台詞のやり取りは往年の力量で、個々のシークエンスとしては評価できますが、あまりにも同じ要素を持ったシーケンスが次々と繰り返されるのは評価の分かれるところ。ただ、この作品は一文字家の家紋が「日」と「月」を象った、「明」であって、秀虎はまさに黒澤の分身との意が強い。その意味では、他の作品に比べて、特に個人的な趣向が直接的に作品に反映されている、いわばライフワークと考えてもよく、多少のしつこさは致し方ないところか。とにもかくにも、この作品は黒澤監督がやっと自分の為に映画を作れた作品であると位置づけたいのですが、こうした重要な作品に黒澤の最良の分身であった三船がいない、ということはやっぱり悲劇であったという気がします。往年の作品に比べて、何か悲壮感が漂うこの作品も、三船であったならば、何か違った演出を試みたのではないか、と思われてなりません。 【スロウボート】さん 7点(2003-10-28 00:52:56)(良:2票) 27.《ネタバレ》 中学生の頃、黒澤明の先入観なしに初めてテレビ放送で観た感想は「難しそうな映画かと思ったが意外とわかりやすくて面白かった」。 これが黒澤初体験であった自分は、それ以前の黒澤名作群の面白さをビデオや名画座で知ることになるのだが、 全盛期とは作風が違うといった評価は自分にはない。「乱」は比類なき「乱」であると、最近の4Kブルーレイを観て改めて思った。 今、映像の仕事をしていると見るたびにカメラワーク、絵作り、編集のバイブルのように思う。 稽古を重ねて凝縮された名優たちの演技も素晴らしいし、だからこそ誤魔化しの無駄なカット割りも無い。 自分にとって編集は見るたびに参考になり、今見ると無駄なカメラワークを感じさせないために、実はリハーサルを重ねて大変難しいカメラの動きを大勢のスタッフでやっているのが理解できる。 極力カメラや編集の技巧を感じさせないために実は大変な労力を費やしている仕事は美しいと思う。 今の映画の作り方はいかにカメラワークや編集で驚かせるかという真逆の方向が主流と思うが、それを自分は否定しないし、その面白さもあるのだが、この作品のスタッフワークの素晴らしさは公開後30年経った今もいささかも自分の中で風化しない。 「歴史に残る」とはこういう作品なのだと改めて思う。 若いころはセリフが説教臭いと思った部分もあるのだが、「人間は愚かなことを繰り返している」というこの作品が訴えるものは、今の世の中を見ても明白である。 ぜひ、若い人に観てほしいと思う。実際に燃える城、大人数の合戦など、今後日本映画では決して実現できない映像を見ておくだけでもいいと思う。今のテレビドラマではとうていお目にかかれない凝縮された役者たちの演技を見るのもいい。 映像と音楽が一体となった効果(特に落城シーン)も観てほしい。 世間の評価がどうであれ、自分にとっては教科書であり続ける作品です。 【どっぐす】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2003-10-02 03:12:05) 26.昔、「乱」がリア王を下敷きにしているという情報を知って、クロサワが三人姉妹の映画を作るのかと思って唖然とした記憶があったが、まもなく三人姉妹ではなく、三人息子のドラマと知って納得した(笑)。やはりクロサワは男の世界、ということだろう。ところで内容だが、まず痛感するのはクロサワ・ワールドを十全に表現できる役者が、この頃でも殆どいなくなっていたという事実だ。仲代達也とてこの役柄は必ずしもしっくりしてはいない。そういった事情かドラマ性がなんとなく希薄である。全体にエピソード羅列的で骨太なドラマの展開というわけにはいかない。復讐のために一文字家に嫁ぎ、奸計をもって一族も己が身も滅ぼし尽くす楓の方には、マクベス夫人より、「ニーベルンゲンの歌」(中世ドイツの叙事詩)のヒロイン、クリームヒルトの影が濃いように思われるのだが如何?ドラマの歯切れ悪さを補うかのように映像美は影武者以上のこだわりぶりで、絢爛たる色彩の氾濫だ。この作品からはクロサワ自身の衰えと老年ならではのこだわり、そして今日の芸能界事情といったものが透けて見えるような気がする。 【トコトコ】さん 6点(2003-09-27 11:30:27)(良:1票) 25.映像はキレイでスケール感があってすごいです。ただどうしても「お城を燃やした映像が撮りたい」このための映画という気がします。道化のピーターが一番よかった。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-08-24 19:59:48)(良:1票) 24.色彩の美しさ、構図の素晴らしさ、原田美枝子の超迫力。古い映画だけど退屈しませんでした。 【ticketyboo】さん 8点(2003-07-26 17:19:34) 23.7点でも良いのだが、他人に薦められるか、という基準をみると、6点なのだ。かなりの黒澤映画の信奉者であるが、この作品はいただけない。確かにビジュアルは凄い!が、登場人物に感情移入が出来なかった。救いはピーターと植木と井川であろう、脇役ながら実に魅力的な役を演じてくれた。(エイエイオ~!もう一丁!は最高!)昔の黒澤映画には、こういう役者達がギッチギチにつまっていたものだが……。何回も観たくなるのが黒澤作品だが、本作品を観る時間があったら、「影武者」を観るね。 【すぎさ】さん 6点(2003-07-07 18:03:23)
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