みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
84.《ネタバレ》 なんといっても独房シーンのインパクトが凄まじい。それはまさに籠に入れられた蝶のようで、心身とも衰弱していくが、それでも生きることに執着する様子は怖く感じて直視するのが難しいほどだった。 ラストは独房で夢想した「人生を無駄に過ごすことは有罪」の通りパピヨンは真の自由を求めて死をも恐れず大海原へ羽ばたき、反対にドガは平凡な生き方を選んだ。どちらが正しいかは分からないが生き方について考えさせられる。 あの音楽が気に入っていて、聞くと蝶を採るところとラストの流されるところが目に浮かぶ。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-27 01:36:39) 83.「ゲッタウェイ」「パピヨン」「タワーリングインフェルノ」と出演作の続いたこの頃のマックィーンは実に渋くていい男です。公開直前に少年誌に読み切り漫画が掲載されて、それを読んで大変興味を抱いたのを覚えています。公開時の本作のキャンペーンはなかなか巧みで、大ヒット間違いなしを予感させるものでした。そして作品は、期待を裏切らない素晴らしいものでした。「流刑」の過酷な描写、切ない音楽に、二人の名優の競演と、実に見応えがあります。思い出深い作品です。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-30 02:49:25) 82.《ネタバレ》 「ショーシャンク」のように冤罪で収監された訳ではなく、それなりに犯罪は犯している主人公。でも「ショーシャンク」なんて比べ物にならないくらい酷い獄中環境。実話が元になっている本作は、その監獄で生死の極限を見た男の記録であり、当時、名実ともにトップクラスの俳優だったスティーブ・マックィーンが自らの演技でどこまでその極限に迫れるかに挑戦した作品とも言える。冒頭、護送される船上でパピヨンがドガと初めて言葉を交わすシーンが象徴的だ。降雨の中、配給された食事を雨粒に晒しながら腰を下ろして話し込む。この無造作な非日常描写のリアルさに製作者達の尋常ではない意気込みを感じた。パピヨンの闘いは2つに大別できる。ひとつは友人を看守から守る闘い。その独房シーンは圧巻だ。常識的には獄死する扱いを凌ぐためにゴキブリやムカデを口にする。それは非人間的な扱いに対する「人格」の闘争とも映る。そしてもうひとつが自由獲得への闘い。逃げても逃げても、裏切られ、弄ばれ、連れ戻される。度重なる不運にも心を折ることなく挑み続ける様は、巨大な運命に抗うような悲愴を帯びる。ラストシーンで、波間に漂うヤシ袋の心許ない浮遊は自由に繋がる道程のか細さと困難そのものである。パピヨンは「人生を無駄にした罪」を償うために自由を目指したのだと思う。ジェリー・ゴールドスミスの印象的なメロディが、作品を優しく物悲しく包み込む。スティーブ・マックィーンの演技者としての挑戦は勝利していると思います。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-13 22:52:10) 81.《ネタバレ》 なかなかの重苦しさ、狂う直前までいったパピヨン=スティーヴ・マックィーンの演技が良かった。暗闇&飯半減でも友を裏切らなかったパピヨンは強い男だ。後半、おっぱい出して暮らしてる民族に救われるとか古臭い展開だな~と思ったが、最後に実話モノと知ってびっくり、あんなココナッツ袋で向こうまでたどり着いたのも事実なんですね・・・、サメを意識しながらだから相当怖かった事だろう・・・。できれば自由になって喜ぶパピヨンの姿を見たかった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-12 17:48:13) 80.《ネタバレ》 ある種、完全なネタバレですのでご注意下さい 若い頃見たほどの感動は無かった。刑務所自体がかなり酷い環境なのはわかるけれども、例えば、ナチスのユダヤ人収容所、ソ連のシベリアの捕虜収容所、あるいはトルコの刑務所等に比べれば、最低限の食事は与えられる、囚人に対する直接的な暴行はそれほど酷くはない、二年間あるいは五年間という時期が過ぎれば独房から出される等規則に則った運営がされている、金さえあれば楽な環境を得られる(これなんか現在の日本の刑務所よりゆるいですよね)等、等、極端にまで酷い環境とも思えなかったので、主人公の自由への渇望にそれほどまでには共感できなかったからかな。 ただ、見ててあくまでリアルな映像なんで退屈はしませんでした。特に、最後の広大な海を漂うシーンは、その後に自由が待っていると知っているから感慨もありましたし。 あと、原住民の女性に無粋な衣装をつけさせないリアルさを追及する姿勢には、大いに好感を持ちました。w 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-11 10:21:21) 79.音楽が良い。 二つの夢の場面、特に最初。 自分も『有罪』に間違いない。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-20 22:17:20) 78.《ネタバレ》 「自由」への限りなき執念を情け容赦ないストレートな描写で綴った力作。ただ一度だけ原住民に保護され、パラダイスの様な村でひとときを過ごしますが、なぜか一晩で忽然と住人たちが消えてしまいます。まるで夢のような謎の一場面。最後に送られた絶海の孤島は、それまでの独房や強制労働と比べるとまだ自由があったが、主人公はあくまで本当の自由を求めて大海原へ泳ぎだします。「人生を無駄に過ごす」ことこそ有罪だと信じていたからだろう。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 16:37:11) 77.《ネタバレ》 これは凄い。中身も凄いけど、それを映画にしたというのも凄いです。時間と金と人をふんだんに使って、凄いドラマが展開されます。人間の崇高さと醜さを共に描いて、余すところなし。特にあの修道女はキツイなぁ~。ただ後から考えると、脱獄囚をかくまったと知れたらどうなるかわからないというところも、あったのかもしれません。それだけあの監獄が恐ろしいということですか。さすがにちょっと長いという気がしたので、その分マイナスです。しかし映画好きなら、一度は見ておきたいと思わせる作品でした。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-09-01 18:29:52) 76.《ネタバレ》 パピヨンの自由への渇望、脱獄に賭ける執念は、無実の罪であるという事(それが実際にはどうだったのかは語られませんが)から生じていると言うよりも、中盤の独房での、一切の自由を奪われ、生きていながら死んだも同然の状態を味わったからなのかな、と思いました。自分は生きているという存在証明のための脱獄、みたいな。最後の地など楽園のようで、もはや彼を苦しめる存在もなく、だけどそこからすら脱出しなければならない、生存が困難な道をあえて選ぶ、それは彼の名前、刺青に象徴される蝶のように、自ら羽を広げてこそのパピヨンだったのでしょう。ジェリー・ゴールドスミスの美しいテーマ曲と共に、マックイーンとダスティン・ホフマンの存在感が強烈な印象を残す映画です。ただ、全編陰鬱なムードが漂い、結構キツい映像が続出する映画ゆえ(ギロチンとか虫食べたりとか)、何度でも見たいとは言えない映画ではありました。海や空は綺麗なんですけどね。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-06-02 13:37:49) 75.《ネタバレ》 ■ずしんと重い映画。大半の脱獄ものはなんだかんだで囚人役の主人公が元気そうなのだが、本作はマックィーンがすばらしくやつれている。あそこまで体がぼろぼろになって、あくまでも逃げようとする執念がすごい。あそこまで独房をきちんと描いた作品はそうはないだろう。 ■ただ、逃げ出すところは本作の描きたいところではないのだろうが、あまりにもあっさりと逃げられすぎでしょう。ちょっと欄干の下を這って進めば出られたり。あの島には監視すらいないし。逃げてからのシーンの方がはるかに長い。 ■それと、マックィーンは無実の罪で投獄されたのかも知れんが、逃げる途中で人(追手)を殺していたような・・・・・・ ■だが、まさかシスターに裏切られるとは。ショック。油断大敵。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-22 00:32:03) 74.《ネタバレ》 何度も観たい映画ではない。しかし、マックィーンの映画の中でも、一際印象に残っている作品がこれだ。独房の中で見る夢のシーン(「人生を無駄に過ごした罪」と「ユーアーデッド!」)が強烈。中盤、せっかく脱獄に成功し、原住民の人たちと平和に暮らしていたのに、まさか神の使いに裏切られるとは!実はあそこがいちばんショックだった。人は見かけや職業では測れないということか。「誘惑にどれだけ負けないかでその人の価値が決まる」というような意味のことをダスティン・ホフマンが言っていたが、確かにその通りかも。そして、ただひたすら脱獄というひとつの行為に人生の全てを賭けるパピヨン=マックィーンに、「バカだなぁ、いい加減諦めろよ」と思いつつも、羨望の眼差しで見てしまう我々=D・ホフマンがいるのだ。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-10-14 21:54:58) 73.不屈な男の生き様を長々と見せつけてくれましたね。でも満足度は低めです。シュールな展開もよくわからないし。夢オチかと思いましたよ。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-07-25 16:56:29) 72.《ネタバレ》 君はパピヨンなのか?ドガなのか?そう問われれば、現在に生きるほとんど全ての男はドガの生き方を選択するでしょう。リスクを顧みずパピヨンとして生きることのできない男に、この映画はドスンとした想いを残します。理不尽と戦い続けることができるか?ただ人生を無駄にしていないか?良い映画です。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-21 14:46:01) 71.《ネタバレ》 もうこれ以上やめてと呟きながらも最後まで見てしまいました。大脱走はコミカルにどこか現実離れした脱走を描いておりました。マックィーンが好きだったことと大脱走がおもしろかったこともありこれを借りました。同じようなノリかと思ったんです。でもこっちは生々しいです。陰鬱です。怖いです。強烈です。へこみます。現実です。でも見ることをやめられませんでした。すごい映画だと思いました。大脱走とは違う意味で、もう二度と見たくないです。絶対にいやです。なのに、見てからもかなり時間が経つのに忘れられません。私は見た映画はよほどじゃないと忘れていく傾向があるのですが、6年ほどひきずっています(笑)最後のマックィーンの行動と、それを見て微笑むダスティンに10点です。 【Shiori】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-01-10 17:42:27) 70.執拗なまでに自由を求めるマックイーンの狂気じみた姿が心を打つ。「大脱走」しかり、彼はこういうキャラ設定がとても似合う。 【おまいつ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-29 18:10:41) 69.S.マックイーン主演で脱獄物と言えば、名作『大脱走』なのですが、ヒーロー然としていたそちらとは異なり、今作ではカッコよさとは別方向の強いインパクトがあります。怠惰な日々を過ごすのは罪という内なる声に呼応するように、端から見たら相当な無茶を犯しつつ自由を求めます。逃亡が思わぬ形で終了して打ちひしがれても、白髪のおじいさんになっても、遠くへは行けないけど一定区域内での自由なら許すよと誘惑されても、無限の自由にチャレンジし続けます。目の前の利益を捨てて大きな博打に打って出られる人間に凡人は憧れてしまうのです。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-08-25 21:23:53) 68.《ネタバレ》 最後にパピヨンが大渦に飛び込んでどうなったのかが気になります。映画全体に流れる哀愁感が何とも言えない味を出しています。 【民朗】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-08-12 01:07:52) 67.う~ん、なぜこの作品が高く評価されているのかわかりません。 しかし演技は見事です。 【norainu】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-10 23:36:49) 66.パピが最初の独房入りから出てきた時に不覚にも泣いてしまったので。 【Shott】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-02-18 03:37:58) 65.《ネタバレ》 ブー鳥に男(イヤ、漢か?)とは何たるかを教えてくれた作品。 海に飛び込むパピヨンが“かっこいい”でも“セクシー”でもまして”かわいい”でもなく“タフ”こそが男にとって一番のほめ言葉だとそう語っている(気がした) 以来パピヨンはブー鳥があこがれる男オールタイムベスト1です。 が、再見したら長かった。。。 もう少しうまくまとめられないもんなんだろうか??? 男の人になりかけの男の子(高校生くらい?)にハゲメンド(激しくリコメンド)人生のバイブルとなりうる一本かと。 【ブー鳥】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-26 00:19:59)
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