みんなのシネマレビュー

ダンケルク(2017)

Dunkirk
2017年【米・英・仏・オランダ】 上映時間:106分
アクションドラマ戦争もの歴史もの
[ダンケルク]
新規登録(2017-07-15)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2025-02-06)【タコ太(ぺいぺい)】さん
公開開始日(2017-09-09)


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監督クリストファー・ノーラン
キャストジャック・ロウデン(男優)コリンズ
アナイリン・バーナード(男優)ギブソン
ジェームズ・ダーシー(男優)ウィナント陸軍大佐
バリー・コーガン(男優)ジョージ
ケネス・ブラナー(男優)ボルトン海軍中佐
キリアン・マーフィ(男優)謎の英国兵
マーク・ライランス(男優)ミスター・ドーソン
トム・ハーディ〔男優〕(男優)ファリアー
マシュー・マーシュ(男優)海軍少将
ビル・ミルナー(男優)二等兵
ダミアン・ボナール(男優)フランス兵
ビリー・ハウル(男優)下士官
脚本クリストファー・ノーラン
音楽ハンス・ジマー
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
製作クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス
ワーナー・ブラザース
配給ワーナー・ブラザース
特撮ダブル・ネガティブ社
美術ネイサン・クロウリー(プロダクション・デザイン)
ケヴィン・イシオカ(美術監督スーパーバイザー)
衣装ジェフリー・カーランド
編集リー・スミス〔編集〕
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【クチコミ・感想】

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29.公開翌日に鑑賞。ノーラン監督のファンであればあるほど、評価の分かれる作品ではないかと思います。過去のSF作品では観る者の圧倒的な期待感を、それすら上回るおもしろさでねじ伏せるパワーがありました。登場人物が5人いれば5通りの目的や狙いがあって、そうした複雑さやリアリティが作品に多面性や重層感を与えていましたが、本作はそうではありません。史実を極力ねじ曲げることなく、各戦士の匿名性は高く、無駄なドラマや感動は排されています。これまでの作品から想起される期待感とのズレが大きければ必然的に評価は厳しいものになるでしょうし、私自身このパターンでした。どうしても肩透かされた感が拭えなかったというか、作品に入り込めなかったというか。。
それでも品質の高い映像美や、ノーラン作品では定番の三元中継的な展開が全編にわたる緊迫感ある構成はもちろん見どころとして健在で、そうしたポイントに「乗る」ことさえできれば、満足度は高いものになるでしょう。才能豊かな監督が戦争映画という新たなジャンルに挑戦した作品として、映画史の中でもノーラン監督史の中でも、この先末永く語られる作品になっていくはずです。 Thankyouさん [映画館(字幕)] 5点(2017-10-10 00:15:27)

28.冒頭からのいきなりの緊張感で、終始力が入った。いろんなエピソードも並行させていたけどそこは不自然さはなかった。でもエンタメ感は薄いんで、そこは覚悟しないと。記録映画だなあ。フライトシュミレータで戦闘機の撃墜はよくしていたんでその難しさは実感できた。海と砂浜のロケーションがしみた。 タッチッチさん [映画館(字幕)] 6点(2017-10-09 19:48:01)

27.《ネタバレ》 ★血が吹き出し内臓が飛び散り、首や手足がもげればリアル、ではないかもしれない。 ★にしてもこの映像は綺麗すぎる。冒頭の海岸のシーンからして、まるで「インセプション」のVR世界のよう。 ★その後も物語性を拒否するように、延々と続く緊張感、バラけた時間軸と場面。おなじく難解なSF映画のような雰囲気。 ★突然穏やかで荘厳な音楽(エルガーの「エニグマ」のアレンジ、かな)が鳴り響いて救出の船が続々と現れる場面にもなんだかカタルシスもないのはびっくりした。チャーチルの演説と、故郷に戻った「落ち武者」が暖かく迎えられるのは少しじんと来たが。 ★ダンケルクという日本人にはイマイチ馴染みのない、しかも誰がヒーローというわけでもない撤退劇のお話だったからか。もっと馴染み深い戦いだったら違っていたのかもしれない。 ★スピットファイアの勇姿が見れたのはよかった。独特の楕円形の主翼を持つ美しいこの戦闘機が、飛べる状態で残ってたなんて知らなかった。敵役のメッサーシュミットがいまいちはっきり見えなかったのは残念だったが。 ★敵戦闘機と爆撃機を墜とし、脱出船の人々から歓声が上がる。燃料切れで不時着した愛機を敵が来る前に火を放ち、投降するパイロット。そこにだけ物語があった。最後までこの映画の主役はスピットファイアだった。 wagasiさん [映画館(字幕)] 5点(2017-10-09 09:00:28)

26.とても質の高い映画だと思います。ただ、エンターテイメント性はあまり感じられず、繰り返し見たいかと問われれば、そうだ、とは言えません。これまでのノーラン監督作品と比較すると、極端に台詞が少なく、映像で語らせているかのようです。実話を基にしているということなので、この映画で楽しんでほしいというよりも、こんな事実があったことを皆に知って欲しい、という気持ちの方が大きいと感じられます。 shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2017-10-02 17:57:03)

25.《ネタバレ》 とにかく音による恐怖演出が過多で、生理的にも受け入れ難く、途中から辟易してしまった。
なんというか、「予告編の方が面白い映画」の典型的なパターンとなっていて残念だ。
どうもクリストファーノーランは「インセプション」辺りを境に演出力が曲がり角を曲がってしまった気がしてならない。

一点、ハリースタイルズはカメオ出演程度かと思っていたら、結構重要な役柄で演技もしっかりしていたので驚いた。 rain on meさん [映画館(字幕)] 6点(2017-09-24 00:18:39)

24.耳をつんざく爆撃音、ぶつかり合う鉄の質感、あらゆるものが燃え焦げついた臭いが漂ってくるような生々しい空気感。
映画が始まったその瞬間から、「戦場」に放り込まれる。
凄い。と、冒頭から思わず感嘆をもらさずにはいられなかった。
これほどまでに、最初から最後まで“IMAX”で観ることの価値を感じ続けた映画は記憶にない。
この「体感」は極めて意義深い。

第二次世界大戦初期、ドイツ軍に包囲された連合軍は、フランスはダンケルクの海岸に追い詰められる。

この映画は撤退を余儀なくされた連合軍兵たちの「敗走」の様をこれでもかと描きつける。
登場する人物の前後のドラマを一切描かず、無慈悲な戦場での過酷な「敗走」のみをひたすらに映し出すことで、「戦争」を表したこの映画の豪胆さに何より感服する。

映画史には世界中のありとあらゆる戦争を描いた数多の「戦争映画」が存在する。
その数の分、一口で「戦争映画」と言っても、映画表現の“手法”と“目的”は様々だ。
「プライベート・ライアン」のようにリアルな戦闘シーンを究めた作品もあれば、「地獄の黙示録」のように戦場で苛まれた人間の心の闇を果てしなく掘り下げた作品もある。またはチャップリンの「独裁者」のように風刺と情感を込めて、強く反戦を訴えた作品もあろう。

「ダンケルク」は、戦場の「体感」を究めた戦争映画である。
ただ、だからと言ってこの映画が、戦争の「リアル」を描き抜いた映画かというと、それは少し違う。

“本物主義者”のクリストファー・ノーラン監督により、今作も例に違わず極限までCGによる映像処理は避けられている。
本物の空、本物の海、本物の飛行機、本物の船、本物の人間によってすべての映画世界は映し出されている。
それにより、観客はまさに極限まで「本物」に近い“感覚”を味わうことができる。

ただしそれは「リアル」ではない。言い表し方が難しく語弊があるかもしれないが、クリストファー・ノーランは、リアリティを追求するために「本物」を求めているわけではないと思う。
それは、映画という表現方法で「何か」を伝える上で、必ずしもリアリティの追求が「正解」ではないことを、この偏屈な映画監督は知っているからだ。

「現実」に起こったことをありのままに表すよりも、より効果的に伝えるべきテーマを観客に表現する方法は確実にあり、それを導き出すために、本物の素材を使い、スクリーン上で目に映るモノのリアリティを高めるという試み。
その一連のプロセスこそが「映画」をつくることだと、クリストファー・ノーランは信じて疑わない。

そのつくり手の「信念」がこの「戦争映画」には溢れ出ている。
だからこそ、ただただ「敗走」を繰り返すという、あまりに無骨でストーリー性に乏しい映画であるにも関わらず、圧倒的に「面白い」。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2017-09-22 23:57:42)

23.《ネタバレ》 ノーラン監督ということと、体感型の戦争映画との触れ込みに期待して劇場まで足を運んだが、正直期待外れだった。

戦いの全貌を説明することなく、セリフすら最小限で、ひたすら局地戦での撤退の様子を名もない一兵士の視点で追う、という発想は悪くないが、あまりにも展開が地味すぎて、面白さを感じることなくエンディングを迎えてしまった。

唯一「スピットファイア」と「メッサーシュミット」の空中戦シーンは、(CGではなく)実機を使用しているだけあって、リアルな画づくりが印象に残ったが、良かったのではその程度で、イギリス国民が誇る「歴史」に共感するまでには至らなかったのは残念。

あえていえばIMAXで鑑賞していたら、もう少し点数が上がっていたかも知れない。 田吾作さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-22 13:40:00)

22.《ネタバレ》 ノーランの最新作で当然気にはなっていたけど、あまり期待せずに観に行きました。それもあってか、かなり楽しめた。開始早々に文字で状況が簡潔に説明された後、いきなり銃声が轟き、そこから僕はずーっと画面に釘付け。

登場人物、とりわけダンケルクから身動きが取れなくなっている兵士たちがどういう人物なのか紹介はほとんどされない。戦争映画でありがちな、夜に兵士たちが輪になって座って故郷を想うシーンなんてものもない。この映画では、いつ死ぬか分からないような状況の中、母国に戻るためにもがいているので、戦地で友情を育む暇はなく、兵士同士で他愛のない会話など交わされない。その部分はリアリティを意識していて、他の映画では意外と(?)見られないものだったので面白かった。
ダンケルクからの脱出劇(現地の兵士にとって)であり、救出劇(英国の空軍や民間人にとって)であるので、ストーリー性はあまりない。映画というよりは、一つのアクションシーンを100分くらいまで延ばした感じ。そういう意味では緊張感が途切れることがなかった。
アクション自体もなかなか素晴らしかったと思う。兵士が銃撃や爆撃に倒れるシーンよりも、例えば船と防波堤に挟まれる場面や、海に溺れて苦しむ映像の方が印象に残る。実際にはこういう状況で命が危機になるんだろうな。本作では海、水の怖さがよく伝わる演出が多く、生々しい表現をあまり用いていないのも評価したい。

しかし、気になる点もあった。ケネス・ブラナー演じる海軍中佐のあの顔面どアップの連続はベタすぎて芸がないし、あれだけ空襲とか受けてるのにずーっと防波堤の上に軍服も乱さずに立っているのがなんか不自然。実際に居た人物をモチーフにしているのかもしれないけど、あのキャラクターの描き方がなんか粗雑に感じた。ラストのややハッピーなエンディングもちょっとどうかと思った。中佐は「負傷兵をこれ以上船には乗せられない」と恐ろしいことを言っていたり(仕方ないけど)、目の前で転覆する船から兵士たちが海に飛び降りる光景をその目で見ているのに、民間の船がずらーっと並んだシーンでニターっと誇らしげに笑っているのには違和感。なんか、ブラナーの悪口ばかり言っているようだけど、そんなつもりではないです、あの中佐にこの映画の良くない部分が詰まっているような気がして。
「ギブソン」が亡くなった後、彼を追悼するシーンがないのも寂しい。それはそれでリアリティはあるけど、序盤に船に乗れなかったり、のけ者扱いされたり、仏兵の扱いが全体的に可哀想だった。最後の中佐の「俺は仏兵のために残る」という取って付けたようにフランスをフォローする台詞には苦笑い(また中佐の悪口)。同盟国とは言えど国は違うので、ああいうことはよく起きたのだろうけど、ラストはハリウッド的なハッピーエンドにしてるんだから、もう少しフランス人が観てもモヤモヤしない作りにしても良かったんじゃないかな?

それと、「ここで音楽は必要か?」となることも多かった。不安感を煽る音楽が映像とマッチしていなくて気が散ることも・・・。ノーラン、ハンス・ジマーに心酔しすぎじゃない?ハンス本人が彼に言ってほしい、「あんまり俺に頼らないでよ」って。

最後にこれは自分自身の話なんだけど、この映画を観て楽しい気持ちになってしまっている自分がどうかなと思いましたね。この映画は戦争ものというよりは『脱出もの・サバイバルもの』に近いけど、それでも空中戦などを観て興奮しちゃってたりするので、自分は平和ボケしているなと嘆いてしまった・・・。

でも、実際、この映画ってあんまり政治色はないですよね。思想がないというか。戦争を題材にした映画って結局は戦地の惨さ冷酷さだったり、母国に帰ってからの苦悩を描くイメージがあるけど、これにはそういうのもあまり感じられない。このダンケルクの物語を映画化して何かを伝えたいというよりは、「この話、映像にしたら面白い画が撮れそう」ってノーランが思って製作されたような気がして、そこはちょっと引っかかった。自己満足で撮ってない?って。

なんかいっぱい書いてしまった。またトンチンカンなこと書いてないといいが・・・。 Y-300さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-21 10:59:05)

21.《ネタバレ》  初めてMX4Dなるもので観た。いちいち水しぶきを顔に吹きかけ息ができなくなったり、銃撃時には背中を突かれて、何だオレ撃たれてるの?って感じたり。なかなか面白い体験感だが、(当たり前だが)映画なので視点が突然変わっったりするので感覚が突然切り替わるのが不思議。
 などと言いながらも、取り残された浜から祖国へ帰り生き延びる事のみを徹底して描いたこの映画には、ふさわしい体験型鑑賞だったのかもしれない。

 物語的な部分では、徴用された民間の小型船の親子の話が、ちょっと感動的でよい。どちらかというと、そっちの大勢の船乗りたちの物語をもっと見たかったとも思う。それと、最後一機になるまで戦った戦闘機乗りの話。

 なんだ?結局作戦を遂行した人たちの活躍が見たかったのじゃないか。製作者側の意図とは真っ向から反するかもしれないけど。 Tolbieさん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-21 10:48:08)

20.《ネタバレ》 期待値MAXで見ましたが、正直自分には合いませんでした。
「生」にしがみつく演出は見事でしたし、追い詰められた英仏戦士からは「なんとしてでも生き抜く」という強い意志が感じられ、戦下の緊迫感は伝わってきました。
しかし、実話ベースになっていてリアリティが追求されている余波からか、ストーリーは地味目で退屈。特に、空中でのドッグファイトのシーンも単調で同じような光景の繰り返し。意図的にキャラクターの掘り下げも浅くしたんでしょうけど、登場人物に魅力が感じにくい。 カジノ愛さん [映画館(字幕)] 3点(2017-09-20 14:12:58)

19.《ネタバレ》 先日IMAXにて2度目の鑑賞を決行。
1回目の鑑賞後は只々音響と映像に圧倒された。
一週間、一日間、一時間と異なる時間枠を平行に並べるコンセプトは面白いが、
一回の鑑賞ではどうにも見落としてしまう部分が多くあった。
でもこの映画にはそれを吹き飛ばすエキサイト的要素と映像美があった。

2度目の鑑賞ではストーリーもぜんぶ把握でき、
尚且つIMAXの環境でこの映画の最大限のポテンシャルを経験することが出来た。

その一方で気になったのが、ストーリーのシンプルさだ。
今までノーランは絶妙に難解なストーリーを組み立ててきた。
今回も上記のような時間のトリックを活用しているが、
大枠のストーリーはあまりにもシンプルで
2回目の鑑賞ではどうにも味っけなく感じてしまった。

ノーランの次回作に期待だ。

1回目鑑賞10点→2回目鑑賞6点
総評8点
なんだかジェットコースターのような映画だった。
二回目の搭乗ではどこで落ちるか、どこでカーブするかわかっており、
残念ながらこのアトラクションの楽しさは半減した。 鈴木さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-19 21:47:11)

18.《ネタバレ》 至極当たり前の事だが、「ノーランはノーランで有って、決してスピルバーグでは無い」のだと感じた。
私にとっての戦争映画No.1は、スピルバーグの「プライベート・ライアン」。
ここまで書けばお判りかと思うが、本作は私には物足りなかった。
「一風変わった描き方の戦争映画」と言う個性は充分に感じられたし、
鑑賞して損をしたなどとは微塵も思っていない。
しかしながら、私にとってはあっさりし過ぎていた。
「戦争映画」と言うジャンルに何を求めるのか? これにより本作の評価は大きく変わるだろう。
極個人的な意見だが、ノーラン監督には史実の映画化では無くもっとフィクションを撮って頂きたい。
「ダークナイト・ライジング」「インターステラー」のラストシーンで感じた「これぞカタルシス!」と言う思いを、
別の作品で是非もう一度味わってみたいのだ。 たくわんさん [映画館(字幕)] 6点(2017-09-18 17:38:10)

17.《ネタバレ》 ドンパチするだけが戦争じゃないと感じさせられる作品。ただ期待値が高かっただけに肩透かしをくらった感があるが、それでも面白い。 ぷるとっぷさん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-18 16:20:29)

16.一人一人が故郷を思い、お互いを想い、戦争を生き抜く。それだけです。丁寧につくられた良作です。
戦争映画なのに、派手な戦闘シーンも血なまぐさいシーンも、ありません。
戦争の大局は描かれていないですが、この作品はそれを伝えたかったわけではないと私は思っています。

CGもなく、淡々と流れるストーリーなのに、疲れるほどの緊迫感を演出できるのはさすがと言えるでしょう。頭を殴られるような、胃が痛くなるような衝撃はありませんが、心の奥から、ジワジワとくる感情の揺れがあります。名前も出自もよくわからない登場人物の想いに、目頭が熱くなります。
新しい戦争映画の描き方を見せてくれた監督に敬意を評します。 うらわっこさん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-18 14:09:08)

15.《ネタバレ》 ストーリーの欠如が映画を単なる映像にしている。スクリーン全体に展開される映像の数々はノーランらしく見入るものがある。しかし、そこに感情移入できる物語はなく、映画の世界に入ることのないまま終わってしまう。 カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-17 19:46:11)

14.《ネタバレ》 バットマンのクリストファーノーラン監督作品で、前評判が高かったため期待して見に行きました。結果からいうと、ややつまらない映画でした。
良い点
・音響は素晴らしいと思います。
悪い点
・兵士たちの時間(1週間)、民間人の時間(1日)、パイロットの時間(1時間)を編集の妙で同時並行で進めていきますが、結構分かりにくいです。結局船が何隻沈められたのか、途中で分からなくなりますし、兵士の顔と名前も覚えきれません。
・軍の船だけでは足りず民間船が助けに来る、本来であればカタルシスな場面があるのですが、これが映像的にショボいです。とても30万人も運べたようには思えません。
・ずっと緊迫感のあるBGMが流れていますので、メリハリがなく、気を抜けず疲れます。
感想
ダンケルクの歴史的背景を知らないと、あまり入り込めないかもしれません。
最初の「時間編集」に気が付かないと、何が何だか分からなくなりますので注意が必要です。 RForestさん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-17 19:16:50)

13.《ネタバレ》 大好きなノーラン監督に期待していただけにがっかりだった。
インセプションやインターステラーのようなエモーショナルな物語を期待していたが、
ストーリーと呼べるだけのものがなかった。
人物ごとに時間の経過を組み替えているのも、わかりずらいだけで、効果をあげているとは思えない。
30万人救出という大きな作戦であったが、そのスケールも感じることができなかった。
CGをできるだけ使わず、実写にこだわったのはノーラン監督らしい。

※普通のシネコンで見たのだが、スクリーンの上下左右に黒帯(濃いグレー)が表示されており、
せっかく大きいスクリーンで見ようと思ったのに、気になって映画に集中できなかった。
劇場に聞いたところ、IMAX仕様で撮影したものなので、正しいそうだ。
スクリーンマスクをかけるとかズームで上映するとか何とかしてもらいたいものだ。 puta-ppさん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-17 17:50:53)

12.《ネタバレ》 まずはさすがにノーラン、全編にわたる緊張感と迫力はかなりのもの。その手腕で撤退戦全体を描けば壮大な映画になっていたと思うのだが、描かれるのはごくごく一部の人たちだけのなんともスケールの小さな映画。1週間・1日・1時間とストーリごとに時間を区切っているのも、ほぼ何の役にも立たず、むしろ全体が1時間程度の出来事かと錯覚してしまい、スケールの小ささを助長している。生に執着し自分勝手な行動をとる人々を描くのはとても人間臭くてよいのだが、最後の英雄表現との整合性がとれておらず違和感を感じる。思い返すと残念な点ばかりが目立つ、いろいろな演出がことごとく失敗に終わった作品。 ふじもさん [映画館(字幕)] 6点(2017-09-17 00:26:49)

11.《ネタバレ》 CGではなく実機を使ったという海上の空戦シーンは迫力があり、映像的にも綺麗でよかったと思います。また艦船沈没シーンもリアルで、水没の恐怖感もとてもよくでていたと思います。ただし大撤退作戦の海岸は遺棄物資やら何やらでもっとゴシャゴシャじゃないんでしょうか?映っていた兵士数も少なかったですし、資材や車両もいかにも「映画の道具として配置しました」という感じでリアリティに欠けているように感じられました。あと、基本ずーっと撤退作戦の最中の行動を追っており、同じような音楽もなりっぱなしで、個々の場面は凝っていても緩急感やタメがなく、作品全体としてのまとまったインパクトを薄めてしまっていると感じました。
ストーリーは史実の作戦中での陸、海、空3つの現場の人々のエピソードを絡めて描いていますが、台詞も少なく、ドラマとしての凝った筋書きはほとんどありません。結局のところ最後のチャーチルの言葉で〆ているのであれば、パイロットから民間、銃後まで色々な立場の人々がお国のために困難な中で自己犠牲を尽くし、英国の勝利に繋がりました、という話であり、戦勝国ならではの作品だなあと思いましたね。 クリプトポネさん [映画館(字幕)] 4点(2017-09-16 19:58:12)

10.《ネタバレ》 スピットファイヤー三機の働きで、30万の兵士が助けられたり戦争が勝てるなどというほどあまいものではないんだぞ(元ネタわかるかなw)

といいたくなるくらい戦局の全体像がわからない映画。 rhforeverさん [映画館(邦画)] 5点(2017-09-14 18:00:00)

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【点数情報】

Review人数 89人
平均点数 5.98点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
377.87% line
455.62% line
52629.21% line
61921.35% line
71617.98% line
81011.24% line
955.62% line
1011.12% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.60点 Review5人
2 ストーリー評価 5.90点 Review10人
3 鑑賞後の後味 6.20点 Review10人
4 音楽評価 5.90点 Review10人
5 感泣評価 5.28点 Review7人

【アカデミー賞 情報】

2017年 90回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞クリストファー・ノーラン候補(ノミネート) 
撮影賞ホイテ・ヴァン・ホイテマ候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ハンス・ジマー候補(ノミネート) 
音響効果賞 受賞 
美術賞ケヴィン・イシオカ候補(ノミネート) 
編集賞リー・スミス〔編集〕受賞 
録音賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2017年 75回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
監督賞クリストファー・ノーラン候補(ノミネート) 
作曲賞ハンス・ジマー候補(ノミネート) 

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