みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
366.《ネタバレ》 「モノは実に立派だ」 おそらく監督の思惑通りに、初めのお医者さんとの会話は男性同士のよくある下ネタかと 勘違いさせられました。 このセリフの意味するところは、男性器の退化ですね。 ガチムチもボンキュッボンもガタカには居りません。皆中性的。 不適正を生み出すおそれのある愛の営みは忌避され、“普通の方法”で数世代に渡り 子孫を作り続けた結果、男性の精子を送り届ける大切な機能は必要とされず衰えていった。 それが特にエリート集団では顕著だ、という事ではないでしょうか。 他にも多くの方が挙げられている通り、遺伝子等を象徴するいろいろな場面が観られ、 含意を読み解くのが非常に面白いです。 ユージーンが最期に提げたメダルは二位の意味で二人の人物が刻まれていますが、私には 彼とヴィンセントが競い合って楽しく泳いでいるように思えました。 もう十何年も昔の箱根駅伝で、優勝間違いなしと目されていた大学が二位で終わってしまい ました。一位と三位の大学は大喜び。対して優勝するはずだった大学は、誰も言葉を発さず、 ものすごい落ち込みようでした。 今の彼らは当時をどう思い起こすでしょう。銀メダルにどのような思いを抱くのでしょうか。 自分は無関係なのに、ずっと気になっています。 【ぱいなぽ】さん [DVD(字幕)] 9点(2020-06-27 02:53:57) 365.《ネタバレ》 最近、なぜか若いころのイーサン・ホークを立て続けに観てます。 本作は苦手なSFなので未見でした。 SFとはいってもハリウッド的な派手さはないし、スピード感も無くゆったりしてる。 スタイリッシュなスーツ姿にロボットみたいなガタカの社員たち、無機質でなんだか「2001年宇宙の旅」とか キューブリックを思い出すような。「月に囚われた男」にも似た雰囲気に感じました。 これはヒューマンドラマですねぇ、いちばん人間臭かったのはリアルジェローム、最高の遺伝子であることが彼を苦しめてるんですよ、金ではなく銀だった、死のうとしたけど死にきれなかった。え?自殺の可能性は0の遺伝子なんじゃなかったの?? 遠泳で兄は弟を超える。優秀なはずの上司はあそこまでしてロケット打ち上げようとするし。 感情や精神性、人間性は遺伝子操作の及ぶ域じゃないってことですかね。 ジュード・ロウもロボットぽくてハマリ役だったと思います、でもあの最期は悲しすぎる。 もともとミステリアスなウマ・サーマンはこの雰囲気にピッタリです、ゲイリー・オールドマンと離婚してこの共演をきっかけにイーサン・ホークと再婚したわけだけど、映画の中ではそういう関係になるのは必要だとは感じなかったです。 そしてみんなスーツのままロケットに乗り込み無表情のまま宇宙へ飛び立っていきました・・・ なんかあのまま帰ってこないような気がする。 すごく面白い映画じゃないけど、途中でいやになるわけでもない私には不思議な魅力のある映画でした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-03 15:29:04) 364.毎日何発ものロケットが打ち上げられる、SF世界観が受け入れられず、2度途中で見るのをやめましたが、3度目の挑戦。 おもしろかったです。SFなんだけど、哲学的なテーマがあってそこがこの作品の魅力です。 ハラハラ感もあって単純にみても楽しめます。 【へまち】さん [レーザーディスク(字幕)] 7点(2019-05-02 18:25:15) 363.《ネタバレ》 決して派手さは無いが、地味に面白かった。 20年近く前の価値観だと、それも大いにあり得るのかも知れないが、ジェロームは「死ななくても」と率直に思った。 死ぬとしたら、もっと前にやってるだろし。 弟は、遠泳勝負で諦めすぎ。まあベタだけど。分かってるんだから、危険を冒してやらなくても。 【♯34】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2019-01-02 00:00:35) 362.《ネタバレ》 何時バレるかとずーっとハラハラさせられっぱなし。ユマ・サーマンが美しい。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-04-29 08:09:18) 361.《ネタバレ》 人間が人間をつくる、なテーマ。 この映画が撮影された時期を考えると斬新だったのだろうか、と思いつつ "不自然"に創られた人間のみが宇宙飛行士になれるという設定が面白い。 "自然"に創られた男の体力的な劣等感、それでも夢を追い、 "不自然"に負けないための努力をする姿は非常に人間らしい。 が、 その努力をする泥臭いシーンであるとか、 劣等感を感じ失望するシーンであるとか、 とにかく、期待する人間くささの描写が少ない。 むしろ、どうやってシステムを騙して宇宙飛行士になろうかという描写に 傾倒しており、感動には結びつかなかった。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-02-23 10:57:21) 360.《ネタバレ》 テーマとメッセージは明確だし、サスペンス性もあるのだけど、いまいち、乗り切れなかった気がする。 展開が地味というか…。 ゴール地点である「宇宙飛行士」が、飛び立つシーンでしか描かれないため 宇宙飛行士になれることがどれだけ名誉なのか、カタルシスがあるのかが伝わってこないせいかも。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:05:20) 359.かつて観たが再鑑賞。ちょうど20年前の作品。近未来という設定だけど、さすがに古臭さは隠せない。これはSF映画の宿命ですかね。有名俳優がたくさん出ているがみんな若い。そして以前観ていたのに全然覚えていた内容と違ったのにはちょっと恐怖。。。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-05-21 02:56:10) 358.《ネタバレ》 なんか変ですね。「そう遠くない未来」って言ってますが、スーツにネクタイ姿のまま乗り込める宇宙船って「そう遠くない未来」に可能か?ジェロームとヴィンセント全然顔似てなさすぎ。いくらなんでも気づくでしょう。そりゃあね、確かにヴィンセントは殺人犯じゃなくて結局冤罪だったけどね、それでも警官殴り飛ばして頭突きして逃げればそれはもう立派な公務執行妨害+暴行罪。闇の世界でクライアントにサンプルを与え続ける仕事のはずが、なんだか楽しそうに一緒に連れだってクラブへ遊びに行っちゃうし。二人一緒にいるとこ見られちゃまずいでしょう。みんなに顔を知られてる銀メダリストなんだし。 【S.H.A.D.O.】さん [ブルーレイ(吹替)] 3点(2016-12-18 20:41:02) 357.《ネタバレ》 捜査開始直後「ヴインセントに家族は?」と聞かれ「家族はいない」と答えたイケメン刑事。 そのシーンで「あれ?死んだの?」と思ったんですが、そうか実は弟だったわけですね。 不適正者のヴィンセントを周りが地味に応援してくれて結局無事宇宙にいけるという一見感動的ストーリーなわけですが、うーん、映画として面白いんでしょうか? 娯楽映画としては致命的に地味で華がないように思います。 話にしても、遺伝子によりいろいろ差別(というかこれは区別ですね)される世界というのはSFの世界ではごくごくありきたりで取り立てて目新しい要素はありません。もっと言えば映画中で不適正者がそこまで差別されている印象もないですから(何しろヴインセントが上級者との遺伝子取り換えができるくらいの金がちゃんと仕事で作れるわけですからね)、ある意味職業に対する適材適所選別をきちんと行っているだけに見えます。 ヴインセントが宇宙に行けない最大の理由は能力ではなく心臓にあるわけですから、これはいけないのが当然で不当でもなんでもないわけで、それを無理やり宇宙に行こうとする方が悪いわけです。 また、そういう事を考えずに表面だけとらえて感動ドラマとして見るなら、もうちょいケレン味がほしいところで、あまりに地味です。 推理物としてみれば、ヴィンセントがやってないとなれば、もう犯人候補者は1人か2人しかいないわけで推理物としてはそもそも成立してません。 個人的にはいまいちな感じがぬぐえない映画でした。 あ、でもアーネストボーグナインに似てるな、と思ってたおそうじのおじさんが、ほんとにアーネストボーグナインだったのがちょっと嬉しいかな。 それから、些細な事ですが、全体的に男性同士が耽美気味に(いやらしい意味ではなく)絡み合うシーンが多いですしストーリー的にも、これはかなり腐女子の方におすすめできる映画ではないかと思います。 「実は腐女子向け映画ランキング」とかあったら、上位は確実ではないかと思われます。 一般に誤解されがちですが、腐女子の方は最初から腐ったものは食べません。健全なものの中にそういう事を見出すのが好きなのです。 【あばれて万歳】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-11-05 22:43:07) 356.《ネタバレ》 生まれつき“適性者”でなければなれない職業、宇宙飛行士。何でも出来るのに、適性がない自分に悩む。下半身不随でありながら適性者の血統を持っている、同僚の協力を得て、別人に成りすまして宇宙開発社ガタカに入り、宇宙飛行士を狙う。後半はいつバレるかとドキドキです。よく出来た作品です、面白い! 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-04-04 00:09:55) 355.《ネタバレ》 遺伝子が劣等、不適正者というだけで差別されて来たヴィンセント。夢は宇宙に行く事だった。 だけど誰よりも努力しても不適正者というだけで認めてもらえない近未来。不適正者と言うだけで犯罪者扱いされる近未来。 彼のした事は不正。しかし彼の能力は紛れもなく彼の物だった。 そしてヴィンセントの夢ために自分の名前と遺伝子を差し出すジェローム、彼もまた完璧に生まれたばかりに事故で全てを失ってしまった男。 その男同士の友情かなんなのか彼らの持ちつ持たれつの二人のジェロームの生活はどこか切ない。一人は夢に向かって歩き、一人は夢を捨てた。 最後、一人は宇宙へ旅立ち。一人は焼却炉に入る。彼が唯一のジェロームになるために。そのために彼は最後に身をも捧げたのだ。 美しい構図と美術、柔かな音楽そして張りつめた緊張感がありながらも、希望を胸に夢へと向かう男の切ない物語でした。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-09-16 17:10:47) 354.近未来のSFではあるが哀愁が強いヒューマンストーリーだね。 ジェロームが最後に諾したヴィンセントへの友情は心に迫るものがあった。 【mighty guard】さん [地上波(字幕)] 7点(2015-09-06 23:14:47) 353.とてもよく出来ているし、面白い。発想が良いし、結末も自分としては妥当。 全編を貫く静かな雰囲気と内に秘めた哀しさを強く感じる。サスペンス色が強く、微妙なバランスを何とか保っている映画。こういったSF作品をたまに観たくなる。プラスに評価したい。 【simple】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-08-23 17:59:17) 352.生まれつき「劣等」の烙印を押された男は、他人になりすまし宇宙飛行士を目指す。わずかな痕跡からも人物同定がなされてしまう未来社会。異分子である彼は、ひたすら「自分自身の存在を消すこと」によってのみ、存在が許される。うわーコレ、ツラい。何がツラいって、我々も社会生活を乗り切っていくにあたって多かれ少なかれ、そういう不自由、偽りの仮面を被って素の自分を隠し続ける不自由の中に、生きてる訳ではないですか。何とも身につまされますなあ。そういえば、同様に身につまされ系設定のSF作品『TIME/タイム』も、同じくアンドリュー・ニコル監督の作品でしたね。まあ何にしましても、本作の主人公、別に我々のように穏便に暮らしたいがために自分を消している訳ではなく、宇宙飛行士となる夢のために敢えてこの苦難に身を投じている、というところにドラマが生まれます。打ち上げられるロケットが遠くに垣間見える。この「垣間見える」ということが、主人公の憧れの気持ちを実によく表現しています。現実世界以上に厳しい設定の世界でありながら、ラストはいささか甘いものであるかも知れませんが、ただ甘いだけではなく、そこには犠牲を伴うという苦さもあって、余韻が残ります。それにしてもジュード・ロウ、「他人になりすまされる」役が、良く似合う・・・? 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2015-05-19 22:39:09) 351.《ネタバレ》 発想が面白く、世の中急速に遺伝子情報万能社会へと進みつつあるので一層身近に感じられます。表現したいことは伝わってきますが、DNA適正者でない私にももう少し心に響くようなシナリオを望みたいです。サスペンスも適度にあって障害者である本物のジェロームが腕の力だけで階段を上がっていくシーンは見るからに辛そうです。近未来なんだから自宅にもエレベーターくらいつけとけよと言いたくなります。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-03-01 23:17:59) 350.タイトルからしてハイセンス。オシャレだけを追求しても作れないと思う。映像編集も素晴らしい。 自己啓発的な側面も見ようによってはあるだろうが、 鬱々としているときに見ても自己啓発にはならないような内容なので、 元気なときに見て余韻を味わうのがいいのかな、とも思う。 【よこやまゆうき】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-11-26 16:08:27) 349.全編を貫く独特の色彩、そして低いテンションの空気感が個人的には非常に好みだった。 セットや背景はスタイリッシュなのか単に安っぽいのかイマイチ判断し難いが、この物語には上手くハマっていたと思う。 派手さは無いが、非常に印象に残る作品。 【すけこまし】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-05 01:20:06) 348.あまり好きではない。 過大評価され過ぎでは。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-02 01:00:37) 347.この映画は、本当に素晴らしいです。 観た後に何かが残る映画です。絶対にDVDを購入しようと思った映画の1つです。 【たぬき野郎】さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2014-08-11 22:53:25)
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