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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
6.宣伝で、たけしがたけしを演じる500%の体感映画とあったので、500%とは一体どういうことかと思い見てきましたが、体感どころか全く映画に入り込めないまま終わってしまいました。なんていうんでしょう、他人の見た夢の話を延々と見させられてるという感じでしょうか。また、これまでの北野作品のパロディ(?)が色々詰め込まれています。きっと、北野映画のファンにはたまらない映画なんでしょうねこれ。突発的な銃撃戦や、「HANA-BI」と似たような構図、「みんな~やってるか」並みの寒いギャグ、「座頭市」とは違い全く盛り上がらないタップダンス、そして「3-4X10月」以来の夢オチ・・・。かろうじて映画という体を為しているものの、完全に破綻していますねこれ。もしかするとこれは、その破綻ぶりを楽しむ映画なのかも。とにかく北野監督、好きなことをやりたい放題やってるなぁという感じでした。ワタシにはちょっと評価不能な映画です・・・。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 0点(2005-11-11 22:31:16)
5.《ネタバレ》 とても面白かった。初老期に達したエンタテイナーの厭世感が根っこにある。北野武という人は、ホントは木賃アパートに住んで、コンビニで店番して、レートの低い麻雀打って、センベイ布団でふて寝してたいんだろう。今さらそういう境遇に落ちるのは怖いけど、それが自分の青春だったんだから、そこへ戻りたくもある。っていうか、戻ってみんなを撃ち殺してやりたい。でも、そういう甘ったれを許さないのが岸本加世子。彼女は、要するにオカンですね。あらゆる場面に顔を出して、タケシのたくらみを必ずくじく。この映画は、全知全能のオカンに見守られて緩慢に死んでゆくタケシを、ホントはそうなってたかもしれない色々なシチュエーションで見せているわけだ。功成り名遂げた男の厭世感を、映画のキャラでなく現実の「ビートたけし」を使って表現した点が、欠陥と言えば欠陥だろう。だから「ビートたけし」という日本限定のポップ・ヒーローを知らないと、映画の意図が分からない。でも、そういうやり方で「ビートたけし」こと北野武が、ヨーロッパのTakeshi Kitanoファンを切り捨てた映画とも言える。すべての虚像を切り捨てたいという気持ちが根本にある。痛ましいくらい分かりやすい映画。 【哲学者】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-11 19:11:29)(良:2票)
4.《ネタバレ》 金髪たけしは激しく無口。あいつは何を考えているんだ? だが彼に蓄積していく鬱憤は見事に僕の心に蓄積した。岸本は殺したいほど役にはまっている。やがて「金髪たけし=俺」になる。これが正解で、気持ちよく劇場を出てこられる。だがだ、ちょっとしてから、ならばどうして俺はセレブの黒髪たけしになっていねえのか、金髪たけしと黒髪たけしの違いは何だったのだと。ハンフリー・ボガードとハンフリー・アボガド程度の違いなのかと。深そうに見えて浅い話なのかもしれません。 【解放軍2003】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-09 21:26:00)
3.俳優・北野武とタレント・ビートたけしを見つめる監督・北野武が主演・ビートたけしで撮影した自伝的映画なのかな。たけしにまつわる事件・事故を思わせる破滅思考、生死を感じさせる映像、たけしを見つめ辛らつな言葉を投げかける女性は妻なんでしょうか、母なんでしょうか。メガネに真ん中分けの男は森氏のイメージなんだよね。出待ちするファン、北野武とビートたけしの違いが判ってるのかと見ているこちらを試しているようです。北野武とビートたけし、2人のたけしはどちらも虚像のピエロ、実像のたけしは北野武自身しか判らない、まさしくTAKESHIS’です。この映画をこれまでの総括的映画だとすると、新生北野映画がまた楽しみです。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-08 00:16:31)
2.《ネタバレ》 夢と現実が入り乱れ時間軸もバラバラ、実験作というかよく作ったかなと。武の歴史というか記憶の出来事も多く描いている妄想の映画。自問自答を繰り返す武の武によるたけし達の映画かな。個人的にはアレだけど、やっぱ並の監督じゃないと思った。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-11-07 22:21:41)(良:1票)
1.マトリョーシカ人形のような叙述的トリックを駆使した作品ですが、トリックそのものを構造的に分析して楽しむような映画ではないです。そのトリックから見えてくるのは、あらゆる境界の不鮮明な流動性。二役以上演じられるキャスト、二挺拳銃の右と左、内山君と松村、ラーメン屋の親父と言葉を反復する組の若、テレビの向こう側とこちら側、そこに大した差異はなく、「ヨイトマケの歌」とクラブミュージックも等価に描かれ、虚構と現実、外在的心理と潜在的心理、素の自分と演じる自分の線引きが困難であることが露呈していきます。一見分かりにくい説話構造を拝借することで、二項対立的な分かり易さを崩す、そのために<ビートたけし>と<北野武>という身体が利用される、よって身体と心の境目をもぼやかしにかかったかのではないか。しかしだからこそ、銃器の前に一転ひざまずく人間の弱さ、惨劇の横でラーメンを食べる人間の無関心を反面として、自分を強く持たねばならない、他人を強く思わなければならないという声が聞こえてくるようでした。 ではまた夢で逢いましょう。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-07 13:23:22)(良:2票)
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【点数情報】
Review人数 |
66人 |
平均点数 |
4.11点 |
0 | 4 | 6.06% |
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1 | 8 | 12.12% |
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2 | 7 | 10.61% |
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3 | 11 | 16.67% |
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4 | 7 | 10.61% |
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5 | 12 | 18.18% |
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6 | 2 | 3.03% |
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7 | 9 | 13.64% |
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8 | 2 | 3.03% |
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9 | 3 | 4.55% |
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10 | 1 | 1.52% |
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【その他点数情報】
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