みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
99.銀行強盗による篭城事件を描いているものの、緊迫のサスペンスと呼ぶには程遠い、奇妙な展開。緊迫感どころか、むしろ、登場人物の誰もが、なんとなく状況に流されてます。誰もこんな展開望んでないのに、誰にもどうにもできない迷走ぶり。いわば、この映画の主人公は、「この奇妙な状況そのもの」とでも言うべきか。「銀行強盗中」という異常な状況、本来「非日常」であるその状況が、ナントモ淡々と現実的に続いていくその一方で、「日常」であるハズの犯人の身の上がむしろどこか奇妙。アル・パチーノ演じる主人公が、チョット普通でない家族や愛人と長々と電話するシーン、これは彼にとっての「日常」なのだが、電話を終えてふと回りに目をやると、人質の診断をする医者の顔。まさにそこは「非日常」であるはずの「犯行現場」なのだけれども、まるで「日常」のごとく一見穏やかに、しかし問答無用に人々を押し流していく。「状況」に流されていく人々の無力さと、それを映画としてハタから眺める残酷さ・・・。それにしても、このふたり、やっぱり兄弟には見えないなあ(←それは映画が違います) 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-06 21:48:28) 98.アル・パチーノは、完全に悪になりきれない役が実にうまいですな。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-19 22:31:54) 97.ストーリーは普通だったけど、役者の演技がよかった。アル・パチーノもよかったけど、自分としてはジョン・カザールが非常に印象的だった。おとなしいけど挙動不審で、沸点に達すると何するかわからない危険人物を見事に演じていたと思う。セリフは大してないんだけど、狂気を内に秘めてる感じがひしひしと。。しかもノンフィクションなんですね、これ。タクシードライバー然り、当時の社会を垣間見れる映画って好きだわ~。 【スペクター】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-31 02:33:01) 96.久しぶりにDVD借りてきて観たけど、この作品の頃のアル・パチーノは今とは全然、違う演技で観ていて楽しませてくれる。(最近のアル・パチーノには大いに不満)そんなアル・パチーノの凄みのある演技、これが本当の役者の演技というものだ!それに比べたら今のハリウッドの若手を中心とする俳優の演技など腐って見えます。そして、もう一人、ジョン・カザールの演技も忘れてはならない。そんな2人の見事な演技が印象に残る。シドニー・ルメット監督の相変わらずの力強い演出も見事なアメリカ的な光景を描いた秀作です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 18:35:47) 95.子供の頃TV洋画劇場で観て衝撃を覚えた一作。その後何年もたって彼らのモデルである本人たちの映像を見て、あの映画は実話だった事を知りさらに衝撃。事件が起きてから事件が終わるまでの時間しか描いていないのにも関わらず、ソニーが語る会話の端々からソニーのこれまでの人生、生活が徐々に浮き彫りにされてくる。そして銀行の外へ目を向ければその風景には米国の世相、社会情勢がしっかり語られている。俳優陣の演技も衝撃モノ、この当時のアルパチーノは神のような存在感。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-24 22:46:10)(良:1票) 94.《ネタバレ》 次第に犯人に同情的になっていく人質達や、犯人を熱狂的に支持する野次馬たちがいかにも権力に卑屈に反発するこの頃の低俗な社会イデオロギーを醸し出す実話に基づいた映画。飛行機を要求し海外へ逃亡しようとする点でよど号事件と被るが、この事件では犯人の片方を強行に射殺、もう片方には重刑が課せられた。この強行さはよど号事件をまんまと成功させ日本人連続拉致事件の足場を作ったり、浅間山荘事件で犯人を生かしておいたばかりに「超法規的措置」を許しその後の日本赤軍テロに結果として加担した日本警察も見習うべきところがある。 【Arufu】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-24 21:07:30) 93.社会派映画として見るべき映画というものがある。例えば「カッコーの巣の上で」「スモーク」「タクシー・ドライバー」「パリ、テキサス」等々。この「狼たちの午後」も、死ぬまでに一度は見たい映画としての価値を持つだろう。驚異といえるほどの俳優たちの名演技。一瞬たりとも目が離せない展開。結末の分からない人間ドラマ。 残念ながら、個人的にもっとオプティミスティックでエンターテインメント性に富む映画が好みなのでこの点数だが、すべてが一級品の作品といえるのは間違いない。 印象的だったのは、ソニーと女性の会話。ずっと自分中心に話しつづける妻、愛情の裏返しなのか、どこか押しつけがましい母親・・・。ソニーの苦悩を受けとめるべき女性たちが、逆にソニーに重荷を課していたのではないか。 銀行強盗犯が間抜けだという意見が多いが、ソニーは決して間抜けな男ではなかったと思う。観客の見守る前で自分の主張を通し、多くの人間を味方につけることは容易なことではない。 それだけの人間的魅力を持ちながら、社会からのけ者にさせてきたものはなんだったのか。彼の背後にあるものを必死に探そうとしたが、明確な答えは見えなかった。あれから、ソニーはどうなったのだろう。 【mhiro】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-08-09 21:43:08) 92.アル・パチーノの演技は良いけど..映画として..かなりイマイチ..何も感じないし、面白味もない... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-06-22 10:03:37) 91.馬鹿な銀行強盗でもうちょっと計画してから実行しろよと言いたい。 【ボバン】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-06-11 14:44:20) 90.俳優達の演技とキャスティングに免じて7点。パチーノはもちろん他の役者も名演技を見せてくれますが、いかんせん脚本が・・・実話に基づくのはいいけど、縛られちゃいかんでしょ。 【ぷらむ少佐】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-09 01:15:14) 89.最後のさばきかた、さりげなくかなり痛っ(><)。 【ジマイマ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-06-08 00:36:00) 88.よくできてるし、つまらない話ではないと思うけど、ただただフツーに話が進んでいくように思えて、特別テンション上がらず。ねむ~くなってだるかった。え?音楽がない…?そう言われてみれば…!音楽なしと脚本と監督の力で、こんなにも「実話」ということを感じさせることができるんだなぁと思った。 【Syuhei】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-06-04 22:34:09) 87.BSの予告解説によると、妻や愛人との電話シーンは、かなり何回も撮りなおしたそうな。ソニーの体からたちのぼる、あのどうしようもない焦燥感は、監督の作戦の賜物だったのですね。OKの合図で泣き出したというアル・パチーノに今さらながら拍手をおくりたい。「dog day」が「夏のとても暑い日」だということを知った高校時代、あえてこの邦題をつけたセンスに感心したものでした。現在の配給会社はこの努力をあまりに怠っているのではないでしょうか。(「フォーガットン」はひどすぎる.......)ところで、キムタクの演技はこれのパチーノをかなり参考にしていると思ったのは考え過ぎかな? とにかく、役者ならこんな芝居を一度はしたいと思うんだろうな、というほどの名演。助演者も演出も見事の一言。まぎれもなく秀作。 【showrio】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-06-03 14:48:02) 86.綿密な計画、浮世離れしたハイテク武器、仲間との連携、スマートな身のこなし、邪魔者を削除する冷酷さ、映画でよく見かける犯人像とは対極にある三人です。一人は怖気づいて逃げ、一人はワイオミングを外国と思うお粗末な仲間を持つリーダーのソニー。妻とゲイの愛人との電話から漂う彼の絶望感にうっかり同情してしまいそうになります。行員達や野次馬達の態度に彼は自分の気持ちが理解されていると勘違いしたのでしょうが、空港で彼を一顧だにしない行員達に、苦しさに負けて罪を犯す事は同情される事ではない事を彼は思い知らされ、自分も気づかされます。サルと行員を見送るパチーノの眼差しはパチーノ名シーンの一つで忘れられません。実話がベースでなかったら10点でした。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-01 13:35:54)(良:1票) 85.社会派ルメットが実際にあった事件を映画にしたものだが、社会批判を随所に見せながらも犯人VS警察(FBI)の心理戦を軸にすることでなかなかの娯楽作品となっている。ソニーのどうしようもない家族の描写に、環境が犯罪をつくる、ということを伝えたいのかと思ったがそうではないように思う。ソニーは遺書で家族への愛を語っていますから。メディア批判もありますが、それも大きなテーマではなく付随したものにすぎない。きっとルメットは弱者をつくる社会そのものに対する憤りを実際の事件に感じたのだと思う。ソニーはゲイでありサルは無教養。外国に逃げるのにどこがいいかと問われてワイオミングと答えるサル、このシーンがなんとも痛々しい。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-04 19:10:22)(良:2票) 84.《ネタバレ》 人間的過ぎる銀行強盗たちを主役に強烈な社会風刺の効いた傑作。実話の方もテレビを見て知っていたのですが、最初に守衛が解放されたり、糖尿病の人質がいたりするところが結構忠実で、こちらはとことん警察をコケにしていて痛快でした。題材はつまり犯罪とは何かということ。警官たちはソニーたちが何者なのかという事より彼らを逮捕するか、銃殺する事を念頭においています。しかし、人間的な主人公と人質の間に奇妙な友情が芽生えます。そんな彼らを民衆はヒーロー扱いし、ついには警察も手を出しにくい状況へ。ここら辺の警察の惨めさがかなり痛快です。そして、ラストで逮捕されてしまった主人公たちに事実を知っていてもやっぱり同情してしまいました。このラストが映画の最大のテーマを伝える素晴らしいラストでした。普段私たちは彼らを見ていても「まぁ、罪を犯したんだし、仕方ないな」と思うところですが、そんな単純な考えでいいのでしょうか。法律は悪人だけを罰するものではないという事をしみじみ実感させられました。正直、逮捕されたあとのソニーと人質との間にもう人ひねり欲しかった感じですが、逮捕された人はそれまでのことと関係なく忘れ去られてしまうという皮肉だとも思いました。ちょっとした後味の悪さは残りますが、後日談でこの映画のおかげでソニーのモデルの人が妻に手術を受けさせられたと思うと気分がよくなります。やっぱり善人が報われる後日談まで揃ってるところが「事実は映画より奇なり」ですね。主役二人の演技も個性的で素晴らしかったです。 【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-03-31 17:43:57) 83.何とかシンドロームってやつですね。 【たま】さん 6点(2005-01-23 21:08:33) 82.《ネタバレ》 音楽がない。でもそれは決して不自然と言うわけではなく、この映画には音楽が無いという事が一番しっくりくる音楽のような気がした。そして、その音楽が無いと言う事が映画というより生中継のニュースを見ているような気分にさせた。淡々と進むストーリーは、実話だけにとてもリアルで、不気味だった。しかし、逆にその不気味さがとても良かった。そして、強盗は延長戦になり、犯人と人質との間に不思議な延滞感が生まれ、人質は犯人が上手く逃げれる事を願い、犯人は人質たちを無傷で解放したいと願うようになる。しかし、ラストでソニーが逮捕されると、人質たちはさっきまでの連帯感が嘘だったかのように、ただの被害者になる。やはり結局は自分が“助かる”事を前提に置いた連帯感だった。それがやはり人間らしいと言えば人間らしいのだが、でも簡単に壁を作り、簡単に被害者ぶる事ができる人間の心が悲しい。 【ボビー】さん 7点(2005-01-23 12:23:49) 81.主演のアルパチーノ以上に鮮烈なイメージを残すのが、この作品でゴールデングローブ賞の助演男優賞候補にもなった、早逝の名優、神経質なジョン・カザールの演技。アルパチーノが縁で映画界に入ったカザールだけに、この映画はカザールにとっては思い出深いものであるはず 【永遠】さん 5点(2004-11-03 02:20:31) 80.おぅ!ゴッドファーザーの兄弟かという感じで観てて、銀行強盗と犯罪なんだけど意外に”優しさ”を感じた二人がよかった。でも女性のアル・パチーノファンだったらあの嫁さんには嫉妬するかな。私のほうが上よってね。そう思いません? 男の私だって嫉妬しましたよ。 【tetsu78】さん 7点(2004-10-31 23:45:51)
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