みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
56.黒人と白人を隔てていた壁がいとも簡単に崩れ去ってゆく。愛すべき予定調和を見せた『グラン・トリノ』の後でもさすがにこれには拍子抜けした。おそらく誰もこんな語り方はできない。なぜならそこに辿り着くには様々な障壁があり様々な苦労があり複雑なやりとりがあり複雑なからくりがあったに違いないから。何よりも前提となる南アフリカの歴史があるから。しかしイーストウッドはシンプルに語ってゆく。障壁が描かれなくても誰もそこに障壁がなかったとは思わない。苦労が描かれなくても誰もそこに苦労がなかったとは思わない。観客を信頼している証しとしてのシンプルさ。そして白人と黒人が手を取り合うことがさほど難しくないとでも言うように簡単に話は進む。実際に難しいことではないのかもしれない。それを行うことが難しいのであって。イーストウッドの描くマンデラはそれを適格にこなしてゆく。自分を虐げてきたものたちを許すということを。『グラン・トリノ』のレビューで私は書いた。過去の自身の作品の中で十字架をちらつかせながらの残虐行為を描いてきたイーストウッドはキリストが成し遂げたことを生身の人間で成し遂げさせることで自身の宗教観に対するひとつの答えを見せたと。ここでも同じことをしている。マンデラは計算する。どうすれば政治手腕を発揮できるか。どうすれば国が豊かになるか。その手段として「許す」という行為がある。そして「許す」を演出する。あえて白人の象徴のユニホームを着る。白人の護衛を信頼する。並大抵のことではないだろう。しかしそれは成された。やったのは人間だ。神話ではなく実話なのだ。娯楽であることを意識したこれ以上ないくらいのシンプルな語り口の中にもイーストウッドの印が確実にある。そこがたまらなく嬉しい。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-07 15:34:14)(良:4票) 55.安心して観ることができる感動作。マンデラ大統領の寛大な心と政治指導力はすごいなあと感心しました。ちょっと綺麗にまとまり過ぎてる気もしますが、限られた時間内でテンポがよくストレスを感じません。誰にでも推薦できる作品です。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-01-10 16:38:57) 54.クリント・イーストウッド監督作はあまり好きな方ではないのですが、この作品は素直に感動しました。楽曲がうまく使われていて、久しぶりにサントラCDを買ってしまいました。私も特に南アフリカの歴史や政治に詳しいわけではありませんが、マンデラ大統領の過去のことを知っていると、この映画のおもしろさが倍増します。もし、この映画を気に入ったなら、ぜひ「マンデラの名もなき看守」を観られることをお勧めします。モーガン・フリーマンが適役だったので、ちょっと配役に違和感を感じるかも知れませんが、こちらも良い映画ですよ。 【とらおとめ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-06 18:38:12) 53.大作映画の王道の一つ。巨大なスケールでものすごく前向きな映画。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-04 23:42:17) 52.スポーツものは動感を感動へ繋ぎやすい題材。わだかまりがある関係を繋ぐものは共通の目的。そんなモチーフを国家規模で見せてくれます。ベタな手法だけど、上手くまとめている。反目していた者たちが喜びを分かち合うシーンには胸が熱くなる。モーガン・フリーマンって、何気にネルソン・マンデラ氏に似ている。それはけっこう大事なことだったと思う。マット・デイモンは最近の他の映画で太ったなぁと思っていたんだが、この映画のためだったのかな。その体格的存在感も含めて好演でした。マンデラ氏の赦しの精神は、マット・デイモンがひとりで肉付けしたようなものでした。マンデラ大統領の時代に比べて、今の南アフリカはかなり荒んでいるようです。殺人事件と強姦の発生率が世界最悪で、国民の4人に1人がHIV感染者って異常です。今作のラグビーワールドカップが和解への契機になったように、今年のFIFAワールドカップが治安好転への契機になることを願います。監督の想いは、この国に再び世界の目が向くことにもあったように思います。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-03 15:11:48)(良:1票) 51.《ネタバレ》 平成23年1月2日にこの映画をみました。クリントイーストウッド監督作品は、あんまり、すきじゃないというか信用できないというかそういう気分でした。この映画もインビクダス、よくわからない名前、でも見始めるとぐいぐい引き込まれました。モーガンフリーマンすばらしいし、マッドデイモンもよかったです。でも、素朴な疑問として、なぜマンデラは30年も釈放されなかったのだろう?。また、なぜ釈放されたのかも、微妙に疑問でした。アパルトヘイトの怖さなどは、遠く日本ではたまのニュースでしか、知りえないし。今日ほどクリントの視点のすばらしさ、監督の才能を肌で感じたことはありませんでした。サッカーのワールドカップができるような国になったのも、その前にこういうことが起こっていたからできるようになったのだなというのが、とてもよくわかりました。日本の試合の結果をチラッと話していましたが、145点を南アフリカが、取っていたのは、とられたのはよくわかるような気がしました。日本のラグビーなんてテレビ放送しているの?、みたいにやっている人少ないし。一番記憶に残ったのは、「ラグビーは紳士が戦う野蛮なスポーツで、サッカーは野蛮な者たちが戦う紳士なスポーツだ」とのお言葉、なるほどそういわれてみれば、ラグビーは横にしかボールが出せない、そして後ろへパスするルール、だから、次々後ろのものが、ボールを受け取って走るのだと素朴に理解できました。しかし、映画ってすばらしいと思います。1月2日にクリントの作品をみれてよかったです。 【yasuto】さん [地上波(吹替)] 10点(2011-01-03 11:14:30) 50.実話がもとになっている映画は興味を引くエピソードに乏しく、途中で飽きてしまう事が多くなりがちです。 しかしこの映画はストーリーに無駄が無く良くまとまっているせいか、最後まで楽しく見ることができました。 テーマは黒人の人種差別で、見せ方が上手く素直に感動できました。黒人差別があった国の人が見ると、もっと違った感動があるのではないかと思います。 【アシュ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-01-02 02:13:13)(良:1票) 49.国が一つになっていく感動とスポーツ物の感動とが一体となって押し寄せてくる。4300万人の南アフリカ国民が応援しているという事を表現しようとするとき、家族みんながテレビの前に集まってるとか、スポーツバーで騒いでるとか、そういう画は当然だけど、あの飛行機のくだりですべてを感じられるってのが巧い。サッカーワールドカップの決勝はだいたい頭に入ってるからダメだけど、ラグビーワールドカップの結果等は全然知らなかったので決勝はドキドキ、でも「負けざる者たち」というサブタイトルは結果ばらしてるみたいだからあまり良くないかな・・・。それにしてもクリント・イーストウッド監督の安定感は凄まじい。素晴らしい時間を頂いた。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-28 22:40:32)(良:2票) 48.《ネタバレ》 「赦す」ということは何と偉大なことだろうか。自分を投獄し殺そうとした人々を「赦す」マンデラ大統領。彼の言葉と行動に人々も徐々に変わり始める。黒人と白人が一丸となってラグビーチームを応援し、一喜一憂する。クリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマン主演の安心印の感動作。「自分もちょっとしたことで怒るのはやめよう」と観た後には思ったが、次の日にはいつもの夫婦喧嘩。マンデラ大統領の境地に達するにはまだまだ遠い…。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-22 07:20:43)(良:1票) (笑:1票) 47.王道。安心して観れた。ホルストの木星がずしりと響く。 【すたーちゃいるど】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-10-30 23:59:33) 46.アパルトヘイト批判はともかくスポ根ものは苦手だな~と思いつつ観ましたが、こてこての社会派やスポ根映画ではなかった。またもやすばらしい作品を見逃してしまうところでした。さすがイーストウッド監督。自身が出演しない方がいいのかな?ってか、監督自身が出演しちゃうとどうしてもハリーになっちゃうんですよね。 暗闇の中を一人歩まねばならないときに一編の詩が魂を支え鼓舞する。言霊ってことの意味をあらためて感じてしまいました。 【カエル本舗】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-17 22:19:13) 45.《ネタバレ》 最後のニュージーランド選は、ベタな勝ち方で緊迫感がない・・・ でもそこはラグビー勝敗の闘争感を出すよりも、マンデラ大統領の「全てを許す心」の寛大さを表しているかのような、ゆったり、のんびりした映画の撮り方。そこがクリント・イーストウッドの映画の良さだなーと思う。でも、クリント・イーストウッドにしては何かメッセージが少ない・・・かな?? 【himenotthi】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-09-05 18:01:10) 44.《ネタバレ》 マンデラ就任や南アフリカ優勝など、いいことが連続で起きるのでちょっと肩すかしくらった。ラクビーの世界の知識がないと、ちょっと楽しめないですね。南アフリカがラクビー盛んとは知らなかったし、逆に前知識を知ってた方が楽しめた感じもある。最後のNZ戦は長すぎて退屈だ。特典映像でマットの撮影風景やオフがありますが、やはり彼の欠点は欠点がないところだと思う。ナイスガイ、謙虚、ファンサービスありなど。それが今回の映画でも出ている。なぜチームがまとまり、国民に認められたのかなどの描写がマットじゃ物足りない。しかし太ったのか筋肉つけたのか、体が一回りでかくなってたのには驚いた。 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-09-05 08:25:15) 43.んー普段映画を観ない人でも誰にでもすんなり見られる無難な映画。でも私には物足りなかったです。 華やかさも鳥肌が立つような刺激もありません。学校の映画鑑賞会にもってこいの映画という感じです。 マット・デイモンのキャラがサエなかったのがかなりの不満かな、ジェイソン・ボーンを期待してたわけじゃないけど、もうちょっと「やっぱりスターだ!」みたいなのがほしかったです。 「こんな脚本があるんだけど、やってもらえない?」みたいな感じで監督したような印象です、イーストウッドの思い入れは感じなかったです、時期が時期だけに南アフリカをしっかりプロモートしたみたいですね。 無駄なものはなく、無難で大衆的な映画にささっと仕上げちゃうイーストウッドはやっぱりたのもしいです。 【envy】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 22:07:28) 42.《ネタバレ》 マンデラ大統領は、本当に素晴らしい人物ですね。融和の為に、真に公平の立場、完全平等の精神を貫いた。本作のテーマは「赦し」であります。自分を許し、相手を許す。人間にとって、あるいは最も困難なことかもしれない。でもマンデラは、とてつもなく大きな器を持ってして、それを成し遂げた。数十年も監獄に入れられようと、たとえヤジを飛ばされ、命を狙われようと、その理想を貫き通した。そして自分と他人を許したら、次のステップは「信じる」こと。不可能はないんだと、自分たちを信じること。2時間ちょいのこのドラマには、人生の教訓が果汁100%のように、ぎゅっと詰まってる。 【あろえりーな】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-08-12 22:20:20)(良:1票) 41.どうしてもマンデラではなく、モーガン・フリーマンに見えてしまうのです。。。エンドロールに出てきた写真の方がやっぱり迫力ありましたね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-11 22:44:58) 40.淡々と物語が進み、派手さはありません。退屈になりがちな内容を、監督と出演者の力量で引き込んでくれます。最近少なくなってきた貴重な映画だと思います。 【あるまじろ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-08-11 15:54:57) 39.信頼のイーストウッド印はまだまだ健在!ベタでベタでどうしようもないくらいにベタなんだけど根底にある漠然とした「優しさ」のためか、伝えたいことがしっかりしているせいか、揺らぎのない、どっしりとした感動作に仕上がっております。 あと、マッド・デイモンはいい役者ですね。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-08-06 23:17:25)(良:1票) 38.イーストウッドが凄えな、と思うのは、こういう「感動の実話に基づいた映画」という、並みの監督ならいかにも「大作!」「感動作!」って感じで仰々しく作りそうな作品を、ほんのちょちょいと撮りました、みたいに「軽く」撮ってしまえるところ。 【ぐるぐる】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-07-28 15:55:31) 37.《ネタバレ》 この映画でイーストウッド監督は結局何を言いたかったのか、というと「より大きく成長するには自分達の敵だった者も許して取り込め」ということかと思います。マンデラ氏の不屈も物語でもなく、弱いチームの成長物語でもなく、国家再生の物語でもない、中途半端と言ってしまうと身も蓋もありませんが新国家の設立をラグビーワールドカップ優勝までのストーリーを軸に世界(特にアメリカ国民に)何を言いたかったか、というと上記のことだったと思います。 【rakitarou】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-26 20:58:55)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS