みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
52.《ネタバレ》 狡猾な家族が金持ちの家に入り込み甘い汁を吸う。まさにパラサイト。 しかし不在中にどんちゃん騒ぎをやらかす等、賢さのバランスがおかしい。 4人とも雇われた時点で、「無計画」などではなく最高の作戦で金持ちの鼻をあかすようなストーリー(そして誰も死なない事)を期待していたので後半は残念であった。 【チェブ大王】さん [インターネット(吹替)] 2点(2020-08-02 22:40:43)(良:2票) 51.《ネタバレ》 映像美も相まってとても面白かったです。前半までは。 ただ後半に掛けての地底人誕生からモールス信号、大量虐殺で何でもありか!と一気にリアリティが無くなり興味関心が薄れてしまいました。アカデミー作品賞は…どうなんでしょうか? 明るい話ではありませんが奥様の存在が救い。綺麗でチャーミングでしたね。 【Kの紅茶】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-07-26 07:21:45) 50.アカデミー作品賞 受賞、「殺人の追憶」の ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ 主演、期待値 MAXで 鑑賞..う~~ん 中盤までは 面白かったんだけど..後半、大風呂敷を 広げるだけ広げておいて、あの結末..映画として 物語として どうなんだろ..現代の格差社会を風刺しているとは言え..あまりにも 短絡的で ガッカリ..期待ハズレ 残念... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-07-25 12:55:22) 49.《ネタバレ》 私は鼻がいいので「匂い」というキーワードが刺さりました。 上辺は繕えても匂いはごまかせない。特に身体に染みついた匂いは。 そんな「匂い」と「上流」「下流」の物理的&心理的な高低差。 上流に入り込んで飯のタネにしようとしただけの半地下の家族は、さらに下の地下の住人により、束の間の優越感も安息感も打ち砕かれます。 もっと別の機会に知り合ったら、貧しいもの同士が結束できたのか、パラサイト仲間になれたのか。 ここでは、ただただお互いに墜ちるところまで墜ちていくだけなのが残酷でした。 豪雨で水没している町、半地下の家の中での便器から噴き出す汚水の描写は耐え難く思わず鼻と口を手で覆いました。 そこで蓋の上に座り、天井裏から煙草を取り出して吸う妹。 諦観のような達観のような表情。印象的なシーンでした。 彼女は、半地下の人生から早々に脱出してしまいます。 それが自分で望んだかどうかは別として。 半地下家族の絆は強く、無職でも甲斐性無でも父親の尊厳は保たれています。 それ故に精神的に追い詰められていく父親は、地下住人の強烈な匂いに顔を背けたパク氏を衝動的に刺します。 それまで、下流の町が水没したことすら知らず呑気にパーティをしたり、既に表情を無くしてる父親にインディアンの格好をさせたりするあたりから、不穏な雰囲気を醸し出していました。 無表情に見えて感情を押し殺して爆発寸前なのがわかるソン・ガンホ。巧いです。 父はこの下はもう無い地下の住人になり、息子は多分達成不可能と思われる計画を立てる。前半のコミカルな展開から怒涛のようにシリアス展開、そして虚無感が漂うラスト。ただ、あの強い母はきっと逞しく生きていくと思います。 見ごたえはあったのですが、今後トラウマで立ち直れないかもしれない上流家庭の幼い息子を思うと胸が痛みます。 上流家族に実質的な罪は無いので気の毒です。鈍感・無神経・無意識の罪の代償が大きすぎます。 後味悪いのが悪いのではないけど、たくさん死人を出さずに済ませる描き方もあったのではないかと思いました。 【nanapino】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-07-24 13:56:30)(良:3票) 48.《ネタバレ》 ポン・ジュノの映画はやはり娯楽作品として非常に完成度高いですね。今回も面白かったです。 根底として韓国の格差社会をテーマにしてるんだろうけど、それをエンターテインメントでしっかり楽しませる手腕が良いです。 普通にみれば荒唐無稽な話なんですけど、役者たちのリアルな演技でそこに現実味を持たせてる。 惨殺シーンで、誰が誰を刺す展開に関しては疑問もあるのですが、それもまたメタファーとしてあるものなのかな。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-07-14 16:39:28) 47.《ネタバレ》 テンポも良くて最後まで見入ってしまった。序盤こそ無茶な設定で強引な展開だと思うが、不思議なことに気にならなくなってくる。むしろ、観終わった後は、社会問題としての風刺を強烈に感じてしまう。予備知識がなく、あの映画ポスター(目線の入った家族写真)の足さえ気づかなかった自分としては、元家政婦が訪ねてきた時からの展開が結構衝撃でした。ピンポン押してモニター越しに話したシーンからの緊張感がすごい。この辺が本当にうまいですね。もう一つ、匂いの使い方は貧富の差をストレートに表現してインパクトがあった。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-07-05 00:29:10) 46.《ネタバレ》 映画館で観て、確かに面白い。がしかし、これがアカデミー賞作品賞か。アカデミー賞は映画界で最も有名であるが、誰もが認める名作が選ばれるわけではなく、あくまでも協会の限られたメンバーで選ばれている。そのメンバーも性別や人種によって偏りがあったものが、世間の批判を受けて徐々に変わってきていると聞いています。年度によってはなぜこれがアカデミー賞なの?という作品もあります。なので、アカデミー賞は確かに知名度はあるけれど、その賞を取ったら自動的に面白い、というわけではなく、あくまでも自身がどう思うかという判断で良いのかなと思いました。【2020.6.25追記】映画館で見てからずいぶん経ち、当初は面白いけどそこまでは、といった感じでしたが、今になってまたジワジワと見たくなってきました。そういう力がこの映画にはあるのかもしれません。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 7点(2020-06-25 09:00:10) 45.突っ込みどころは多々ありますが、すべて許せてしまうくらいの緊張感と可笑しさに引き込まれます。 ○○は××だけど映画はイケてます。 【ProPace】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-06-24 21:23:08) 44.《ネタバレ》 前半、家族が次々と社長ファミリーに侵入していくところはテンポよくて、面白い。ドリフのコント的な、中盤のかくれんぼ展開もベタだけどドキドキした。でもねぇ…なんだろうね。家政婦がシェルターにずっと旦那を住まわせてたってのがやっぱ無理あるなあ、設定的に。雨の中追い出した家政婦が戻ってきても、家に入れないと思うし。あの家政婦は2人分メシ食うんだ、とか伏線は張ってあるけどね。最後までダレずに楽しめたので総合的には面白かったけど、心になにか残ったかと言われると…感動や感情のゲージはあんまり動かなかった作品。 パラサイトしてる側の家族視点だけど、それなりに楽しそうに暮らせてて絶望感があんまりないし、ピザの箱組み立てる仕事すらそもそも真面目にやってないし、やってることがせこい(友達の好きな子を早々に寝取ったり)からこいつらをあんまり応援する気になれない。といっても金持ち側の危機も感じないし、どっちにも感情移入しずらい。 そういえば荒木飛呂彦の魔少年ビーティって漫画に、当たり屋で弱みを握って家族に寄生する家族っていうネタがあったけど、そっちのほうが怖かった。 【ブラック武藤】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-06-24 15:14:16) 43.アジアで最初に最優秀作品賞を受賞するなら、それは日本ではなかったんですか。小津、溝口、黒澤などを擁した日本映画界が他のアジアの国に先を越されてしまうとは想像もつかなかったです。かってのように世界に通じる優れた作品をつくれるよう、日本映画界全体が映画製作のシステムを総合的に見直さないといけない時期に来てるのではないでしょうか。 作品自体はそこまで傑作だとは感じませんでした。機微を絶妙に表現する役者たちの演技は見ごたえのあるものでしたが、演出そのものは奇をてらわず、オーソドックスだったと思います。私の鑑賞力が足らないのでしょうけど、怒涛の展開の終盤や最後の閉め方など、なんかしっくり来ませんでした。ただ、撮影が非常に素晴らしかったです。カメラなどハリウッド同じ撮影機材を使ったと聞きます。半地下の家の内部や下町の描写など猥雑な場面もありますが、出演者が西洋人だったら、欧米の作品と見紛うくらい、映像があか抜けていました。 同じアジアの作品が最高の栄誉に輝いたことに、大変悔しい気持ちを持ちながらも、称賛の拍手を送りたいと思います。 【大通り・ヘップバーン】さん [映画館(字幕)] 7点(2020-05-05 16:08:49) 42.《ネタバレ》 セリフの端々から、韓国国外の人向けのネタが散りばめられていることに気づく。徴兵、北朝鮮の脅威、労働問題、格差、PM2.5、外国製品など。まるで外国人観光客対策に特化した繁華街のよう。 しかしこの映画は、そういった外国人向けネタがちっともスベることなく、とてもコミカルに、それでいて深刻に、とても上手に描かれている。この技量は見事。あらためて、“コンテンツとしての韓国”の充実っぷりに圧倒された。具体的には、北朝鮮報道モノマネは超ウケた。笑っちゃいけないのかもわからんが、韓国ではあれがウケるのかな。 階段や坂道を上がったり下がったりの場面がやたら多いのが特徴であり、この映画の主題である。そう思いながら観てると、人物の動きに敏感になる。いる場所の高さによる表現が巧みだ。車の中とか、食卓とか、家庭教師とか、ときには高さが揃う。そういう微妙な構図操作で、インチキな貧困家族と、気の毒な裕福家族の釣り合いがぐわんぐわん振り回され、いつのまにかものすごい映画を見た気持ちになった。後味は悪いけど、凄いものを見た。 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 9点(2020-03-23 15:44:08) 41.《ネタバレ》 面白い要素はあったが、最後の殺人シーンで一気に気分が悪くなった。 韓国の文化や内情を知っていないと理解できない部分が多いと思うが、アカデミーに選んだ人はもちろん細部まで理解できたんでしょうね。 頭が良くて才覚があっても生まれもってのカーストによって半地下の生活から抜け出せない社会に一石を投じたいの? 社会風刺なのかコメディなのかサスペンスなのかホラーなのか、よくわからない。 大体、高給をもらってながら旦那を地下室で囚人のような生活をさせる必要ある? その割には旦那さん清潔だし元気いっぱいだし。 モールス信号でチカチカしてる電球なんか見つかった瞬間に交換しろと言われるでしょう。 昔の豪邸にはたいてい地下シェルターがあると言われているのに、そこまで探さず蒸発したで済ます警察とか。 前の家政婦夫婦も主人公一家も同じ穴の狢。秘密を共有して仲良くやればよかったのにね。 【banz】さん [映画館(字幕)] 5点(2020-03-03 04:01:07) 40.《ネタバレ》 まさにこれがアカデミー賞の宣伝効果ってやつで、過去に韓流ドラマ等に全く興味なく、韓国映画も1本も見たことのない小生。カンヌとのダブルクラウンがなければ、間違いなくスルーのはずの本作でしたが、2000円弱払って観てきましたよ。 でもね。うーん。1917はこれに負けたのか―、って感じの内容でした。 感動した?・・・No 内容に衝撃を受けた?・・・それほどでも。むしろ最後の展開は無理があると感じちゃった。 笑えた?・・・ちょっとはね。でも、大半は北朝鮮がらみネタで。 って感じで。 主人公家族より、むしろ富豪の奥さんと娘さんに感情移入しちゃって、気の毒でした。 前述のとおり、韓国映画に関する知識が全くないので、何かシンボリックなものを見逃してる可能性はありますが。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 5点(2020-02-24 17:36:04) 39.《ネタバレ》 受賞おめでとうございます! ポンジュノ監督がオスカーを握りしめてアメリカの舞台でスピーチしたことに興奮しました。 半地下の家族も地下の家族も、実際はタキシード着る富裕層というのも面白い。 韓国の役者は映画の中でも外でも、みな表情が生き生きしていて素晴らしい。アメリカでも上がらないんですねw 豪邸や半地下がすべてセットであるということを知ってびっくり! 日本では考えられないほどお金がかかっているそうです。ちりばめられたポンジュノならではの伏線やメタファを意識しながら何としてももう一度見なくては。 子役が意味のある存在でありながら可愛さを出さずに控えめでした。なんか不思議です。 ソンガンホは、リビングのローテーブルの下で夫婦の「匂い」の会話を聞くとこが一番良かったです。 世の中の暗部を描きながらもエンタメである、というのが韓国映画のすごいとこだと思います。 もう一点。 男女のシーンを変にごまかさず(薄いカーテンとか変な音楽とかドアップとか)、カラリとそれでいて十分エロく、なのに楽しく描くのもなかなかうまいです! なかなか他国の映画では見られないシーンに思います 【LOIS】さん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-22 23:03:40) 38.《ネタバレ》 アカデミー賞作品賞を受賞したというので、少し期待を持ちすぎてしまいました。。。悪くはありませんが作品賞をというレベルではないですね。家族4人で詐欺を試みるストーリーは万引き家族を彷彿させます。万引き家族よりは内容は良かったですが。しかししょせんこの家族は全員犯罪者です。なお、この家族の娘は殺される必要はなく大怪我でも良かったと思います。またなぜ父親は金持ち旦那を刺殺したのか最後まで理解できなかったです。なお「パラサイト 半地下の家族」という邦題ですが、メインストーリーは金持ちの宅での出来事であり、「半地下」はあくまでも背景にすぎませんので、「半地下」を前面に出すのは違和感を感じます。。。 【みるちゃん】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-02-21 03:47:54) 37.勢いとリズムがよくて、序盤から終盤まで退屈することなく惹きつけられた。 どこのシーンを思い返してもおもしろい!見応えあり! 【へまち】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-18 20:46:16) 36.《ネタバレ》 後半にかけて随分と激しくどぎつい展開でしたね。日本人の 国民性からはちょっとついていけないところもありましたが、欧米では こういうのが受けるのでしょうか。とすると日本作品のアカデミー賞は 望み薄ということになります。 逃げた主人が痕跡なく消えてしまったなら、屋敷のどこかにいるのでは ないかと疑うだろうとか、家政婦の死体が腐乱して異臭を放つだろう とかは大目にみて、匂いを使った差別問題の提起や、家政婦さんが大食 漢だという伏線が地下のシェルターへと続くなど細かな工夫は評価できます。 字幕付きの外国映画だったために前半のコメディタッチの部分で自分も含 めて日本人の笑いを誘えなかったところは残念です。一家の軽妙な皮肉の きいたやり取りは、日本語なら間違いなく爆笑となるはずでしょうけど。 坊やのインディヤンごっこや夫婦のソファでのHシーン(これでPG12指定に なってしまったのでしょうか)は必要なかったと思います。 韓国の芸能人はみな整形していると思っていましたが、ジェシカ先生が 一重瞼だったのは意外でした。 最後のモールス信号で父子がやりとりする場面、息子がいつか金持ちになって あの家を買って父親を開放することを夢想する場面などは中々切なくてよかった ですね。 【キムリン】さん [映画館(字幕)] 6点(2020-02-18 09:14:26) 35.《ネタバレ》 たぶんスラップスティックコメディなんだと思いますが、笑えない。くすぐりどころはわかるんだけど、笑っていいのかわからない感じ。庭での誕生日のシーンも、あそこにとんでもないものをぶつけたくなる気持ちは分かるが、予定調和でもある。ただ、終幕近く。通常届くとは思えないメッセージを息子に託す父と、息子の決意。こんなとんでもない家族はきっと仲間割れするか、実は擬似家族なんだろうと思いながら見てましたが、最後まで揺るぎなく崩れない家族の信頼関係。そこが物語の核だとは思いませんが、ああ、いいなと思いました。 【なたね】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-17 16:23:21)(良:1票) 34.《ネタバレ》 アメリカで観ました。非常によく作りこまれており、好き嫌いはあれどケチをつけるのはなかなか難しい映画かなと。コメディパートは超ウケていて、案外日本より欧米向けの映画なのかも?とも思いました。 後半ダークな展開になってもあまり嫌な気分にならないのは、どの登場人物も憎めないからでしょうか。エロシーンの間接的な描写は妙にエロかったです。"Those who use subway are stinking"みたいな伏線が長男が地下鉄に乗りながらモールス信号を解読するシーンで回収されていたのも、よく考えて作ってるなあと感心しました。安易なハッピーエンドにしないのも、ironicな映画として良い。万引き家族より1点高い9点で。 【追記】 金持ちが階段を上り貧乏が階段を下りるメタファー、重石が偽りの希望として家族にパラサイトするメタファー、真のパラサイトは貧乏人をexploitする金持ちというメタファーに解説動画を見るまで気づきませんでした。directingもeditingも凄すぎてちょっと言葉にできない。 【なす】さん [映画館(字幕)] 9点(2020-02-17 12:35:25)(良:1票) 33.《ネタバレ》 傑作。これでアカデミー賞なのか、という気はするけれど、面白かった。【ネタバレ注意】うん、みんな、なんで谷原章介が出てるのかと思うよね……。それはともかく、今どき、あそこまで成功する人が、(運転手や家政婦はともかく)“名のある美術の先生”を検索もせずに信用してしまうのはどうか、というか“信頼できる人”が家庭教師つながりしかいないとか、夫婦ともども交流範囲が乏しすぎるだろ、という気はしたが、それも細かい話。中盤のアレ以外は、そこまで褒めるような脚本かな、という展開だった気はするけれど、十分に面白かった。でも、まあ、そこまでかな。あと、最後のシーンは「家が買える」ようになるまで待たせる前に普通の暮らしができるようになってるはずだろうから、さすがにとっとと迎えに行けよ、とは思った。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-17 02:03:32)
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