みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
16.《ネタバレ》 実話ということを知らずに鑑賞。 前情報では単なる復讐物だと思っていましたが、ちょっとテイストが違いました。 熊に襲われ重症を負うことでスタートするサバイバル。 ディカプリオの演技に圧倒されました。本当に死ぬんじゃないか?というドキドキ感が常にありました。 そして、実際に死ぬ人はかなりあっさり死んでしまう。仲間たちも息子も途中で出会ったインディアンも。 そのあっけなさがリアルに感じてよかったです。 そして何より自然の雄大なこと! 映像の魅せ方も素晴らしく、長回しのカットも緊張感を持続させるのに効果的だったと思います。 ただ、何より長い。 無駄なシーンはあったのか?と言われると難しいですが、それでもやはり長かったです。 そして、最後の最後、自分の落ち度でお金を盗まれたとはいえ、死にかけの人間と自分だけで山狩りにいった隊長はどうなんでしょう? 仮に一人で行ってたらあっさり逃げられてましたね。 最大の失敗はこの映画を最前列で見てしまったこと。 常に頭を上げた状態で見ていたので首に激痛が走りました。 後ろの席で映像全体を見れたほうが、もっと心に残ったのかな…。 【HIGE】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-05-02 19:40:28) 15.《ネタバレ》 復讐がメインのもっとドンパチやる映画かと思いましたがサバイバルがメインでしたね。 前半の熊に襲われるシーンが非常に印象的で実際に襲われたらああなるんだなぁと思いました。 リアルではきっちりトドメをさされると思いますが・・・。 あれだけフルボッコにやられて足も折れていたっぽいのに 救急道具もなく、悪環境、食事も満足に取れないなか 数日で治っているという主人公の不死身っぷりが少し不自然さを感じました。 レオの演技、トムの悪者っぷり、自然の映像は非常に良かったです。 【とむ】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-05-02 02:03:30) 14.これほどクオリティの高いサバイバル映画がかつてあっただろうか?さいとう・たかをの「サバイバル」を読んでいる時のような興奮がIMAXで味わえてとても幸せだった。物語自体はそれほど面白いとは思わないし、復讐劇もいまいち盛り上がらなかったけど、映像で十分に魅せられたので満足しています。タルコフスキーへのオマージュは、タルコフスキーがそれほど好きな映画作家ではないのでピンとこず。おそらくイニャリトゥは物語よりも映像で魅せるタイプの監督になるのだろうな。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-04-30 03:09:17) 13.《ネタバレ》 冒頭でまずレオナルド・ディカプリオがほとんど瞬きをする事なく銃を撃つショットに少し驚き、この映画で彼はほとんど瞬きをする事が無いだろう事を なんとなく予感しその通りに進行していくのだが、そのディレクションの意味も中盤でより明瞭となる。 スコープサイズ画面の半分を遠景、半分を極端なクロースアップで占める構図の多用によっても、人物や動物の見開いた眼へのこだわりは特徴的だ。 もっとも、目を瞑る度に妻や息子の回想シーンや気取ったイメージショットが頻繁に現れてはドラマを引き延ばしにかかる訳だけれど。 そうした中、アルフォンソ・キュアロン『トゥモローワールド』の長廻しからさらに難易度を高めたアクションシーンの機動的なワンショットは やはり圧巻である。 樹上からの人体落下、顔面を貫通する矢、林間の乱戦から騎馬戦への視点切り替え、それらを繋いでゆく高難度のカメラワークの合間に陽光を瞬間的に入れ込んで生々しさを際立たせるところこそルベツキの本領だろう。 評判のよい「美しい景観」のロングショットはただ美観にとどまる限り、それ以上のものにはならない。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2016-04-29 21:37:01) 12.《ネタバレ》 全ての行動が「生きる」ということへの執着に溢れていた。それは食べる事、水を飲む事、移動すること、寝る事、生きる残るために人を殺す事、息をする事。 これほど生々しく、そして痛々しく、生を描いた作品は今まで観たことはない。 そして、ショットを多彩に駆使しながら、自然と人間との相関関係を客観的に捉え続ける視点。 瀕死状態のグラスを徹底的にローアングルのクローズアップ(観にくく、窮屈な印象)で映し続け、自然と折り合いをつけながら、生きていくようになるにつれ、カメラアングルは引いていき、観やすく開放的な印象に変わっていく。 そして時折、全てを俯瞰して捉えた視点が挟まれる。 カメラ自体が、生きているようだった。カメラの視点が人間に対する、自然の距離感を表し、それは超越的な神の視点のようにも感じる。 台詞が少ない中で、映像、音楽、効果音で物語を魅せる凄さ。 寒さや飢え、痛み、孤独を画面の中から感じる事で、本当の意味での体感型映画を体験することができた。 【ちゃじじ】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-29 02:53:53)(良:1票) 11.自然の中の人間の脆さ、人の業の儚さ、それでも大きく暖かく全てを包み込む大地が美しく生える。 撮影と主役2人の鬼気迫る演技が素晴らしい。ただ内容的には悪く言ってしまうと予告編をただ170分見た様な印象。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-04-28 23:21:38) 10.《ネタバレ》 「バードマン」で見せたユーモアを封印しまた重く暗い世界へ戻ってきたイニャリトゥ。しかし、今作は一見して圧倒される映像がある時点で億劫にならずに観られそうだと思った。 やはり一番の見どころは映像だろう。序盤の襲撃シーンから始まり全編にわたって迫力のある映像美で楽しませてくれる。熊に襲われるシーンもCGとわかっていても思わず目を背けたくなるような痛々しさ。フィッツジェラルドじゃなくても「助からない」と思ってしまいそうになる。瀕死の状態で取り残された主人公が、美しさとは裏腹の過酷さを持った環境で徐々に回復していく過程を丹念に描いていて惹き込まれる。それを演じたディカプリオも素晴らしかった。元々熱演タイプの彼にはうってつけの役だったように思える。どんなにボロボロになっても泥臭い汚れた姿になろうと観客を惹きつける彼はやはり映画スターだ。仇を演じたトム・ハーディもギョロっとした目と低い声が印象的な一癖も二癖もありそうな不敵な役を好演していて、やはり今後も楽しみな俳優だ。 ただこの映画は物語はシンプルだが上映時間が長い。観念的なシーンも所々挟み込まれていてそれらを許容できるかどうかで評価も変わりそうな作品だ。自分は許容できた方だとは思うがそういったシーンが面白いとは思えなかったのかも知れない。圧倒的な映像で見せきる作品には弱いタイプの自分が8点に留めた理由は多分そこにある。監督や撮影監督、役者皆がすばらしい仕事をしていると思うのに何かが足りないという感じが拭えなかった。 息づかいで始まり息づかいで終わる作品。全編にわたって描かれたのは「生命」ということなのだろうか。音楽もそれを表現しているかのようで、そう感じられる場面も随所に見られた。まあいろいろ考えるよりもその素晴らしい映像に浸って感じ取る作品のように思える。夜はまだ肌寒い季節。観終わった後自分の体が芯から冷えたように感じ熱いコーヒーが飲みたくなった。 【⑨】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-28 03:09:20) 9.主人公の生に対する執着。生きようとする意志の力。そういう部分が全編に渡って繰り広げられていた。 何度死ぬと思った事だろうか。大抵の映画ならどうせ主人公は死なないと思ってタカをくくって観るが、この映画は全く油断できなかった。いつ死ぬかいつ死ぬか。そればかり考えてしまうほど。 実生活で、山にサバイバルに行くという事はまずないだろうが、もしもの時の為に観ておいて損はない映画。 突然クマに襲われたら・・・川に流されたら・・・原住民が襲ってきたら・・・凍死しかけたら・・・。もしかしたら今後、この映画を観ていたおかげで助かったという人も出てくるかもしれない。生きるための術が満載のサバイバル映画としては傑作なのではないだろうか。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-28 01:36:08) 8.《ネタバレ》 最後の最後に、ディカプリオが意味ありげにこちらを見つめるし、「復讐の先に、何があるのか」なんて宣伝コピーがあるので、何かしら現代社会への風刺かメッセージがあるんかいなと深読みしようとしましたが、わかりません。 単純に、アメリカ西部開拓時代の、壮絶サバイバルものとして理解しました。この映画のディカプリオはアカデミー主演男優賞というより、寒中ガマン大会でよく頑張りましたで賞に値します。 風景描写は見事だし、面白くないわけではないのですが、なんとも暗い話だなあ。やっぱりこの監督さんは苦手です。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-04-28 00:53:04) 7.《ネタバレ》 何と言ってもレオが悲願の受賞を達成したことが一番に耳に入るが、同時に監督・撮影賞受賞のお墨付きどおり、熱のこもった力作に仕上がっている。 その出来栄えたるや、どの場面を切り取っても圧巻。長回しと視覚効果の融合が激しい臨場感を醸成する一方で、自然光の生む映像美が野蛮さと過酷さの中によく映える。雪原でバイソンを喰う先住民と遭遇するシーンなど、あまりの美しさにおしっこ漏らすかと思ったほどである。 かなりチャレンジングな制作内容だが、制作努力だけでなくしっかりモノにできているからこそ評価したい。 レオの演技もやはり大きな見どころで、ヒューの復讐劇を体現する様は壮絶。受賞を逃し続けたレオだが、逆に言えばいつもオスカーを狙うパフォーマンスを見せる名優だ。ベジタリアンなのに生肉を貪ったり、骨折するまで殴り合ったりの演技はもちろんすごい。しかし本作の言葉で表現すると「神」に出会う瞬間だろうか。そういったシーンでは、心情を表す表情の演技が印象に残った。 過酷な撮影を耐え抜き、素晴らしい演技でオスカーを受賞したレオには素直に拍手である。 惜しい点としては、やはり賞取り映画に寄りすぎていて如何せん一般の客層には向かないところか。 監督の個性ではあるが、バードマンの時のようなユーモアが封印されたため、結果的に更に間口が狭くなり、長尺の暗い感触に仕上がっている。 かといってダラダラと長尺を消化していくわけでもない。美しい映像と過酷なサバイバルの途中にはなかなか興味深い描写もある。 この映画では色々な人物が「神」に遭遇する。これはヒューが一度死んで蘇ったという伝説にキリストをイメージして、映画的なメタファーを込めたものだろう。 ヒューはバイソンの群れと遭遇し、フィッツジェラルドは親父がリスを食べて生き延びたと話す。開拓民に破壊された集落で先住民はブリジャーから食料を得た。ポワカは突如現れたレヴェナントにより部隊に合流し、ヒューは自らを神と思えと怒鳴った男と対峙、ポワカ達はフィッツジェラルドを裁き、レヴェナントを生かした。 映画ではヒューの生死があいまいに描かれたことによって、ブリジャーの顛末もあえて宙ぶらりんになっている。フィッツジェラルドの言葉では、神は与えそして奪う(ヒューに施しを与えた先住民は開拓民に奪われてしまった)。ブリジャーに対して神がどのような運命を与えるのか。予想してみると面白い。 (ちなみにブリジャーは史実では生き延びていて、開拓時代ではわりと有名な人物です。よかったね。) 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-04-26 18:00:16)(良:1票) 6.《ネタバレ》 アカデミー賞受賞作品ということで、期待に胸を膨らませ見に行きました。 まず、レオナルド・ディカプリオの演技力、表現力がとても素晴らしかったです。今作は、レオのみの一人芝居が多く取り入れられていました。 見てる人を飽きさせない演技・表現力、そして身体を生かした魅せ方。レオの作品の中で一番「役者」を感じました。 特に、目だけで語るシーンが多くありましたが、目だけでいろんな感情、心情を表現してしまうのは鳥肌が立ちました。 そして、今作のもう一方重要な人物。トム・ハーディー。 ここ最近さらに演技の腕に磨きがかかってきましたね。トムの役に入り込む力、集中力には毎度圧巻です。 インセプション、マッドマックス、ダークナイトなど出演作品は様々ありますが、どれも独特な演技で魅了してくれますね。 今後のトムの作品も楽しみです。 今回一番印象に残ったシーンといえば「熊との格闘シーン」ですね。 正確に言えば″熊の一方的な″ですが・・・。 まず、熊のリアリティが印象的です。CGとは思えないほどリアルかつ恐怖をも与える容姿。 そしてハラハラしたがレオが一方的に襲われ続けるシーン。。。あまりの襲われっぷりに私も身体を縮めながら見てました。 一回襲われただけで致命的な傷を負いましたが、熊が近くにいるため逃げれずさらに襲われる。。。銃で応戦するも熊の力には無力。。。 左手を咬み千切られそうになるシーン、背中を刈られるシーン。息をのみました。 今回「熊」との出会いから壮絶なサバイバルが始まるので、このシーンは重要かつ重みのあるものでした。 今作「サバイバル」「ドラマ(復讐劇)」で描かれていますが。 山でのサバイバル大変さ、食のありがたみ、生き抜くための様々な知恵が多く描かれていました。 吹雪の中で馬の身体の中で一夜を過ごす、火薬での止血、魚の捕らえ方、火の起こし方。まさにサバイバルでした。 あまりの空腹で魚を生のまま食べる、土に生えてる食べられる草をむさぼる、生肉を噛み千切るシーンは印象に残りました。 ただただ息子を殺されたための“復讐”のために生にしがみつく恐ろしさを魅せられました。 また、アリカラ族族長の目の奥にある闇の深さに恐怖を感じました。 話を聞きもせずにすぐ殺してしまう狂気感がさらにこの作品を際立たせたと思います。 そして待ちに待ったグラス₍レオ₎とフィッツヅェラルド₍トム₎の二人の復讐シーン。 撮影ではレオは鼻を折られ、トムは股間を蹴られというほんとにガチなのでは?と話題になったシーン。 そのかいあって息をのむシーンでした。どちらが死んでもおかしくない状況。遠慮のない本気の殺意。 このために生にしがみついたグラスの心情は相当なものだったでしょう。 しかし怒りに身を任せず、知恵を使い死体を囮にするところ。 最後の最後でとどめを刺さず神にゆだねるところに、このサバイバルを生き抜けた理由があると感じました。 疑問に思った点 フィッツヅェラルドが盗んだお金はどうなったの? 最後の復讐シーンでのアリカラ族族長のグラスの見逃し。 グラスを助けた男との雪を食べる遊び。その男が殺され首を吊られた訳。 実話を基にしているということで、ある程度知識がある方はさらに楽しめたのではないのかなと思います。 また、私は実話の話は知りませんでしたが見ていなくても十二分に楽しめました。 全体的に演技派の役者が多く、とても引き込まれました。 また撮影は完成予定よりも大幅に延長し、予算もオーバーし、 撮影もリアリティを追求するために日が出ている2時間のみしか撮らないことが多くあり、 スタッフ、キャストの不安やストレスは相当なものだったでしょう。 アカデミー賞を取るのはとても大変なことなのだと思いました。。。 こんなに褒めといて8点と思う方もいるかもしれませんが、8点は私にとってとても高評価です。 9・10点はなかなか出ません。映画は常に疑問な点や納得のいかない部分があるものですから。。。 【映画泥棒】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-26 13:22:53) 5.《ネタバレ》 アメリカ開拓時代の探検家の実話を基にした復讐劇と聞いていましたが生き抜くためのサバイバルっぷりが壮絶ですね。ディカプリオの鬼気迫る演技と広大で荘厳な大自然が圧巻な映像美で撮られていて迫力があった。美しくも恐ろしい自然の驚異に阻まれ半殺し以上の絶望的な状態から生き抜く主人公のバイタリティは尊敬しますね。ゴルゴ13のレベルです。 先住民と開拓民の歴史のようでもある主人公の物語はアメリカの差別と迫害の歴史を見るようでもあった。好戦的だったり友好的だったりさまざまな先住民と白人の蛮行を見た主人公は達観したかのような境地になって最後の最後で復讐は神に委ねる。まぁ、あそこまで追い込んでから川下にいる先住民を見て「神に委ねる」と言われても、とか、そもそも山狩りに半死状態の人間と二人きりで行くのか?とか思っちゃいましたが全体的に悪くはなかったかな。妻の幻覚シーンを挟むのはいいけど寝てるトコで平行に宙に浮いてたのなんかはやり過ぎだった気がする。しかし、ディカプリオは貫禄つきましたねえ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-04-23 21:21:56) 4.映画の大半はベア・グリルスをも凌ぐサバイバル劇なのだが、映像の美しさはもちろん、ディカプリオのさすがの存在感で飽きることなく楽しめた。復讐、生きること、父子の絆など、観る人によって主題の感じ方は違うかもしれない。映画史に残る傑作ではないが、ディカプリオの代表作として記憶されるに値する映画です。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-23 13:24:39) 3.《ネタバレ》 水の音、風の音、木々の音、静寂、自然界が生み出す様々な音。雪、山、川、空、土、石、木々、自然界が生み出す様々な景色。それら音や景色を臨場感たっぷりに体感させてくれる。そんな映画です。熊に襲われるシーンが一番のクライマックスで、あとは何一つとして盛り上がりません。ただただ自然の美しさや過酷さを思い知っていくだけです。ディカプリオ様の演技もほとんど一人芝居の一本調子。別に悪くはないし体当たりで挑んでいる姿には敬意を評したい。だけどそれが最優秀かというとハテナである。この映画自体も撮影技術等の水準地が上がっているだけで、幾多ある復讐劇モノと何ら変わらない。故にディカプリオ演じる主人公グラスの人間性があまり複雑に浮かび上がってこない。ラストの復讐を天に委ねる件も、なんか都合良すぎです。だいたい「天」じゃないしね。ネイティブ・アメリカンだしね。ただね、じゃあ観る価値がないかというとそうじゃない。むしろ劇場で観てほしい。こういう映画は劇場で観てこそナンボですから。先にも述べたように、映像と音響は圧巻の一言です。日々の喧騒を忘れ、雄大な自然に身を委ねる。そんな2時間36分です。 【Dream kerokero】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-04-23 12:55:00) 2.IMAXにて鑑賞。 序盤のインディアン(表現が不適切でしょうか)襲撃シーンは素晴らしい迫力であり、大傑作の予感がしました。実際、本編はエマニュエル・ルベツキによる美しい撮影や、つい「もう一回見せて」と言いたくなるような驚きの見せ場があって、これは何か賞を与えねばと思わせるだけの風格が備わっています。 ただし、イニャリトゥ監督作品でお馴染みの、わかりきったことをやたらチンタラ描くという悪癖は今回も健在であり、どれだけ素晴らしい撮影があるにしても、観客の生理を考えずにダラダラと見せられるのではこれにもだんだんと飽きてきます。 ディカプリオは本作で悲願のオスカーを受賞しましたが、これについても厳しい撮影をよくやりきったという努力賞的な印象が強く、観客を圧倒するほどの鬼気迫る演技というレベルには達していませんでした。 本作は全体的に「賞好みの映画」という印象であり、一般の観客を喜ばせるタイプの映画ではないように感じます。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 5点(2016-04-23 10:33:22) 1.《ネタバレ》 ジャパンプレミアで鑑賞。 大自然という名の神の下で剥き出しの生と死の闘争を繰り広げる生命達のお話。言いたい事は大体1時間程度で判る映画なので、上映時間2時間37分が長い長い。 ディカプリオ頑張った、撮影大変だったね、っていうのは伝わってくるんですが、意外と期待したよりも映画の中の空気は希薄な感じ? 題材的にオリジナリティに富んだ作品なのかな?と思ったのですが、『プライベート・ライアン』が『シン・レッドライン』になって突如『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』か!みたいな既視感で散りばめられた映画で、大仰なカメラワークや(監督の前作がそうだったので、仕方ないのかな?)CG使いまくった感じが娯楽大作に針が触れそうな不安定な感じを醸してしまって。 で、それを抑制するかのように大自然ですよ、って映像がマーキング状態で頻繁に挿入されるわけですが、まあ、多用し過ぎかなぁ。 息子を殺されて何もかも失った主人公が、ただ復讐心のみによって生への執着を見せるっていう物語は、最終的にこれは復讐物語ではないんですよ、ってところに辿り着きはするんですけれど、でも主人公はアレはアレで実のところ満足だったんじゃない?彼的に達成感とかハッピーな感じとかあったんじゃない?みたいに感じられてしまって、そんなところも不安定な印象。 あと、過剰に鳴る音楽がやかまし気味。でも試写には珍しくドルビーATMOSで上映されたのですが、これまでATMOSのトップスピーカー(天井のヤツね)の存在ってちっとも実感できない映画が多かった中、今回は確実にソレを実感できる描写がありました。音の移動の演出をじっくりと聴かせてくれて。映画音響マニアにはATMOS上映お薦め。そこかい!ってツッコミ対象なシーンですけど。 見終わって最もずっしりと心に重くのしかかったのは「可哀想な小熊ちゃん達・・・」でした。 上映終了後のディカプリオの舞台挨拶が5分くらいで終了で笑っちゃった。 【あにやん🌈】さん [試写会(字幕)] 6点(2016-04-04 19:36:09)
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