みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 東京へ修学旅行へ行き、都会の喧騒にアテられていた夏帆が「あんたたちともうまくやっていけそう」というくだりは素晴らしい。田舎と都会を単純に比較し、どちらが良いと結論づけるのではなく、少しだけ自分から歩み寄る。そういう優しさが作品全体を包んでいる。それは他の登場人物や島根の自然の美しさにも表れている。年少の女の子の純粋で可愛いこと。みんなで泳ぎに行った海の綺麗なこと。中身カラッポな映画が多い中で、この作品は非常に「豊かな」映画だと思う。祭りで涙を流す夏帆に不覚にもドキリとしてしまった。彼女はいい女優さんになると思う。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-31 21:51:05) 6.小さな田舎町の6人しかいない分校での何でもない話なんだけど、相変わらず人の微妙に揺れ動く心理を表現するのがうまいな~。例えば、膀胱炎になったさっちゃんのエピソード 。主人公の葛藤と後悔から更に、いつもと様子の違ったお姉ちゃんがまた会いにきてくれたと言わんばかりの先手を打ったさっちゃんのきつ~い抱擁のシーン。主人公の感情だけではなく小さな女の子が抱いたであろう感情までをも表現しているところが凄いです。弟や友人への想いもそう。主人公の想いやりはあるが天然なところもよく表現されている。こういった誰しも心の中にある家族や身近なものへの想いと葛藤が、とてもリアルに描き出されている。もうこの監督の作品ならどんなに地味な題材で作っても、その美しい映像も相まって飽きることなく楽しめる気がします。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-23 02:44:36) 5.一昔前の田舎町といういかにもな舞台を、こうも嫌味なく創り上げているのには驚いた。牧歌的な情景にしても素朴な人物描写にしてもごくごく自然で、役者さんたちがみんな伸び伸びとして生きづいている感じがする。 そよや大沢君もいいけど、さっちゃんや弟もかわいくていい味出してる。親父さんが原作のイメージと変わらずうざいのには笑った(佐藤浩一さんだとちょっとかっこ良過ぎる感はあったけど、そこはさすがの演技力)。シゲちゃんも上手い具合にうっとうしい感じ。総じて、脇役のはまり具合が半端じゃなかった。 原作ファンとしても、何の文句も出てこない。コミックの映像化は多いけど、山下敦弘×『天然コケッコー』ってその中でも最高の相性じゃないかと思う。漫画にはまったく台詞のないサイレントの回もあったけれど、山下さんならそういうのも違和感なく映像化できるんじゃないかな。予想以上にエピソードが盛りだくさんだったのに急ぎ足の印象もなく、調度いい按排に仕上がってる(もっとも、浮気や漫画の下りはいらなかったかも)。 繰り返し観たくなる、柔らかで温かな世界。観ている人が少ないのがちょっともったいないなあと思う。 【no one】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-12-23 01:54:30) 4.イマドキのジョシコーセーを描いた「リンダリンダリンダ」。今回は田舎のイモ中学生。まるで対極にあるような作品ですけど、どちらもそれぞれ違う独特の空気感があって、この監督上手いな~と思います。そよちゃんも大沢君も、他の子供たちもみんな可愛い。青春らしい青春の一歩手前くらい、その僅かな輝きの瞬間を上手く切り取ってある。なんだか見ていてとっても幸せな気分でした。 【ぽーち”GMN”ありしあ】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-09-25 20:32:27) 3.《ネタバレ》 映画的な躍動感みたいなものはなく、田舎の掘り下げれば深刻そうな出来事を少女の目を通してさらりと流す。ここが素晴らしいとかはあまりない映画だったが、いつまでもこの映画に浸っていたい、そんな気持ちになる。終わるのがちょっと早く感じた。もっと子供達の成長を見てみたかった。 【やぶからスティック】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-09-04 23:17:38) 2.日本映画ですねえ。田舎の自然、四季が、村が、海が美しい。夏帆がかわいい。「しまった」「困った」という表情がよかったです。脇役がみんな達者でした。子供達も良かった。優しい映画でいて、ずっと最後まで心地よい緊張感がありました。「思春期映画」という分類があってもいいですね。 【昭和26年生まれのtaka】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2007-08-26 13:32:40) 1.《ネタバレ》 思春期を迎えたそよと大沢が、憧れから本当の恋へ発展する一歩手前までを島根県浜田市の四季の移り替わりと共に見事に描いています。 物語自体は幾つかのエピソードの積み重ねのなかで、ひょんなことから、そよと大沢が神社でキスをすることでグッと面白くなってきます。 結局そよと大沢は最後まで愛がこもったキスができなかったけど、その卒業式が終わった教室でのシーンは、明らかにお互いのドキドキ感が伝わって「あぁ、これからこの二人は本当の恋へ発展するんだな」と感じさせてくれます。そして最後にそよが今まで愛した教室の黒板に愛のこもったキスをすることで「うん、間違いない!」と確信できました。「リンダ リンダ リンダ」もそうですが、山下監督の青春映画は、観終えた後に何処か懐かしさを感じ心が温まります。 【ありあ】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-03 13:35:42)
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