みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
89.俺はアメリカ人でもなければ16歳なので有権者でもない。俺がこの映画観たところで、大統領選挙選でどちらかに票を入れることも何も出来ない。そんな奴がこの映画観てどうするんだとレンタルした直後から鑑賞に至るまで思い続けてた訳なんですが、鑑賞後、むしろ俺のような高校生や中学生に観てほしい映画だと思いました。まず観終えて真っ先に思ったのは「アメリカは恐ろしい国だ」と言うこと。何が恐ろしいって世界トップクラスの一国の舵取り、尚且つ世界中をリードしていかなくてはならないはずの人物があれだけアホだったのかと言うことに尽きる。今まで全く知らなかったブッシュ大統領の9・11一連の事件での行動1つ1つが「これがあのアメリカの大統領がすることか!?言うことか!?」と常に静かな憤りが頭に流れていました。戦場はアフガンからイラクに変わり、ビンラディンを捕まえることも忘れて今度は「大量破壊兵器を持っている」と断定的に決め、フセインのイラクを攻撃。ビンラディンをシカトしたのは勿論のこと、確たる証拠も無しにイラクを攻撃したブッシュの罪は非常に大きい物だと思いましたね。確かにフセインを拘束できたのは良かったかも知れない。だが、無いはずの大量破壊兵器を探したことでどれだけの若いアメリカが犠牲になったのか?何の罪の無いイラク人がどれだけ多く殺されたのか?劇中でまざまざと見せられる酷い映像の数々。遺族の人の心の痛み。それらが強く胸に響いてきました。いろんな所でよく耳にする言葉「無意味な戦争」をこれほど実感したことはありません。これ以上難しいことはまだまだ世間知らずで無知な身なので書けませんが、この映画を観たことによってブッシュ政権が行ってきたことで世界にどんな影響を与え、その一連の行動で犠牲になった人々の無念さを知ることが出来ただけでも俺としてはこの映画を観た価値は十分あったと思います。 【エージェント スミス】さん 7点(2004-12-17 18:27:26) 88.正義は、勝った者の物。すなわち、勝てれば全て良しだ。 だから、ブッシュは、正義を手にするために、選挙の捏造や、大量破壊兵器調査の捏造をした。一方、マイケル・ムーアは、正義を手にするために、ブッシュの悪事を誇張する編集をほどこした映画を創った。真実はどちらにも無い。ただ勝者が真実を自称し、新たな現実を始めるだけだ。そして、映画公開直後に行われた大統領選挙で、ブッシュが勝った。正義は、ブッシュの手にあった。 …でもそれは、短期的なものに過ぎないのかもしれない。歴史が一巡しないと、何が正しかったのかは、誰にも分からない。だから、ムーアは、戦い続ける。しかし勘違いしてはいけないのは、ムーアが戦い続けるのは、「負けたから」に過ぎず、正義があるからではないことだ。 ……こうした政治上の戦いを、「双方とも、極端」と言って、切り捨てるのは、容易い。だが、政治上の戦いとは、多くの場合に極端と極端の戦いなのだということを、忘れてはいけない。なぜならば、民衆は、極端な意見ほど、熱狂的になり支持するものだから。 だから、極端だからといって、目を背けてはいけない。この映画は、その大切なことを、教えてくれる。そのために創られたものではないけれど、影響力の大きさから、痛感せざるをえないのだ。我々は、この偏った映画を観なければいけないし、その極端さから、その反対にあるものを考えて、自分の考えを構築しなければいけないと思う。 【IKEKO】さん 7点(2004-12-13 01:07:44) 87.日本の報道特番なんかのほうが中身が濃いものがある。しかしこの作品は日本だけではなくあらゆる国々に向けたものであり、また中でもアメリカの人達にこそ見てほしいと作られたであろう作品。もしその国のメディアが報道の自由を奪われているのだとしたらなかなかのインパクトを持っているんじゃないだろうか。政策に都合のいいものしか報道しないアメリカと同様、ムーアも政策に都合の悪い映像だけを繋ぎ合わせた。一方だけからの情報よりも二方三方とあったほうがいいに決まっている。あとは見るものがそこから真実を見極めればよい。ただ、ムーアは本来アメリカの暗部にメスを入れたかったのだと思いたいが、はたしてその辺りはどうなのだろう。ブッシュ批判を露骨に繰り返すことでかえってうやむやになっている気がする。描かなきゃいけないのはブッシュではなくブッシュを動かすもの、すなわちアメリカ合衆国そのものなのです。 それでもこの作品の持つパワーは評価したい。中身が個人攻撃であろうと、アメリカ人が自国の現職大統領を批判した映画を世に出した功績は大きい。私は自分よりはるかに強い相手に向かっていく人は好きです。 【R&A】さん 5点(2004-12-03 14:09:23)(良:1票) 86.個人的な感想を言うと視野が狭い人が作った、できの悪いプロパガンダ映画。他にも突っ込むべき所があるだろうに。 【flyhigh】さん 3点(2004-11-30 17:13:04) 85.本当は点数をつけるべき対象の映画ではないと思いますが、自分がこの映画を見て受けた衝撃の度合いとして、この点数を献上させていただきます。もちろんこの映画に描かれているアメリカ像を鵜呑みにするわけではないのですが…。いろいろと考えさせられる作品でした。 【K】さん 8点(2004-11-27 15:57:43) 84.アメリカに対する映画の意味を考えると、低い点は出せない。 ただ、やはり「ボーリングフォーコロンバイン」に比べると彼は悲壮感がなくなった。 その辺が、「エゴ」と世間で評価されてる見たい。 ムーアもリッチになってしまったんだと少しがっかり。 ただし、作品の完成を代行できる人物がいないという意味で、ムーア自体が戦場に行く必要はないと思う。その辺の道理は気にしないで次回に期待しますよ。 【セクシー】さん 10点(2004-11-27 11:14:38) 83.もう少し笑える所が欲しかった。 【たま】さん 6点(2004-11-25 22:08:25) 82.映画ゆーか、報道…みたいな 知らなくちゃいけないことなんだろうけど、知らなくてもいいような… だから身近な人を大切にしなくちゃ♪と思いました 点数はどっちつかずの5点(賛も否も無し) 【栗頭豆蔵】さん [DVD(字幕)] 5点(2004-11-23 22:57:49) 81.I saw realities of war in this movie.. 【kaneko】さん 5点(2004-11-22 05:04:21) 80.真面目な映画って、なんか書きづらい。でも、普通に映画として、全体的に見て4点かな。構成や展開がいまいち、ちょっと分かりづらいです(アメリカや経済を知らないと本当のことは分からない)。 PS ドキュメンタリー限定にしたら、+3点ぐらいになるかも。 【ぱんこ】さん 4点(2004-11-21 18:29:25) 79.ホワイトトラッシュやカラード、それからヤッピーの皆さんは この作品を観たんだろうか。観たところで、ラストのおばさんのように 「新しい視点」を獲得できたんだろうか。 その視点を得たことが幸せな生活につながるんだろうか。 ムーアに少なからず好意のある人や、アメリカ以外の国の人々には届いて、 溜飲を下げるにはもってこいのアイテムだろう。 わかっている人達がこの作品をみて「ああ、やっぱり!」と再確認しあって、 それで終わり。なんだか妙に閉じている気がしたなぁ。 【ナクサライト】さん 5点(2004-11-21 17:15:02) 78.タブロイド紙のゴシップ記事を集めたような映画で、興味を引こうと躍起になりすぎ、肝心な問題に対してツッコミがかなり甘い。これでは民主党のコマーシャル映画と言われてもしょうがない。イラク問題でユダヤ・イスラエルに一切触れないんじゃ説得力なさすぎるよ。ブッシュを貶めるために都合のいい映像を集めた映像集でしかない。 【亜流派 十五郎】さん 2点(2004-11-17 18:41:26) 77.思ったほど、辛口ではなかったですね~ アメリカ人にとっては皆が知ってる常識の範囲ではないでしょうか.. この映画はアメリカ人のため、と言うより、アメリカ人以外の人が見るべき、作品でしょう... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-11-17 12:17:51) 76.この映画がヒットしても、ブッシュが当選するというんだから、やっぱバカでまぬけなアメリカ人だなあとつくづく思う。まあ都市部はケリーが取っていたので、問題は中西部なんだろうけど。ドキュメンタリーとしては、打倒ブッシュに照準を合わせているので、まとまっているが、逆にまとまりすぎてムーアの毒っぽさも出し切れていない感じがする。オスカーなんかもらったりするから、次はなにをやろうかと”お勉強”に精を出すようになってしまい、出たとこまかせで突き進む本来のパワーがなくなってしまったのではないか。華氏911 1/2も同じノリになったらやだなあ。 【tantan】さん 6点(2004-11-14 21:50:24) 75.自分の無知さを痛感させられた作品でした… だって全然話についていけなかったんだもん 【kokayu】さん 6点(2004-11-11 20:17:04) 74.これを観て思ったことはブッシュもムーアもどっちも気に食わないということ。ブッシュは戦争大好き人間だし、ムーアもブッシュ批判しているけれどもブッシュに不利になるようにあざとい編集なんかしている。もちろん、ムーアが劇中で言っていた事を批判する気は無い。ただ、証拠と根拠がない。それでは、ブッシュが行ったイラク戦争とまったく同じ。ほとんどが両方とも内容が状況証拠だ。ほとんど状況証拠で戦争を始めたブッシュ。同じくほとんど状況証拠なことやブッシュの政策を批判するひとをインタビューの対象にしているムーア。どっちも偏った人間、偏ったアメリカだと思う。最後に一言。政治家に戦場に行かないかと促すムーア。お前、行ったことあんのか。 【ジョージア】さん 2点(2004-11-03 05:02:28)(良:2票) 73.アメリカが「世界の警察」で、米大統領が「世界大統領」なら当然、我々日本人もアメリカの真実を知らなければならないし、知らせてもらわなければならない。そういう意味でマイケル・ムーアってのは凄い貴重な人材なんだよね。ただ、今回の映画は「ボウリング~」ほど「日本人が知りたい(知るべき)事」が描かれている映画ではない。日本の政治家の汚職にも興味がない人が沢山いるのに、ブッシュ家とサウジ系オイルマネーの繋がりに興味を示す人はほとんどいないだろう(事の真偽においても)。この映画で本当に見るべき所はやはり、アメリカ社会の底辺は破壊し尽くされたイラクと何ら変わる所がなく、そこにいる人々が「自由を守る戦い」のお題目の下にイラクに赴き、戦いの意義も見出せないまま死んでいくという事実だろう。世界唯一の超大国、愛国英雄主義のアメリカが黙殺してきた事実が。ムーアが一番声高に言いたかった部分はここだろう。確かに映画全体は編集を駆使し、偏向した内容かもしれないが、この部分だけは「自由が燃える温度」を感じることが出来る。 【C-14219】さん 6点(2004-10-20 21:49:12)(良:2票) 72.要するにアメリカ大マスコミの報道操作を軌道修正しようとしたわけですからジャーナリストや本国で効果はあっても他国では、 単なるブッシュPV。もしくは誰かも名乗りもせず何かのパーティーや集まりの場でどさくさに紛れて一緒に 「パシャッ」とプリクラ感覚で写真を撮って後日写真週刊誌に「xxとヤクザとの深いかかわりが!」と一緒。 こんなものに気を使わなきゃいけないほどヒマじゃないよ。 「ビンラディン」との直接のつながりだと言ってないのに、 しかも疎ましく思っている家族とのつながりだとしか言ってないのに、 それっぽいサウジ人、おそらくイラクとも無関係だと 思うんだけど(絶対その程度だと思います)、彼らと握手の連続映像をつなげて 「Shiny happy people holding hands」の曲に乗せれば そりゃ関係ありそうに(何となく)思うよ。 「テロ犯の殆どはサウジ人なのにブッシュは仲良く会食」て言われても・・・ 「日本にサッカーでブーイング」「我国の開放記念日に日本企業が何かイベントするのは 止めれ」の某中国と同レベルじゃないかと。 パラシュートグッズが生放送で装着に手間取ったのは 「Windows98発表会会場でマシンフリーズ!ゲイツ苦笑い!」のほのぼの動画と一緒。 しかもブッシュとは無関係である。 きりがないんでそろそろ止めますが、意図的な悪ふざけ映像をまともに受け止めることって あんまありませんよね。 「いろんな事実をつなぎ合わせて大きな悪が見えた!」 「政治的なものは見たくないとほざいたコイヅミ!ヒトラーもこうして生まれたことを忘れるな!(某アメリカ在住ジャーナリスト?)」 などと、ほぼ心酔してる人もいるみたいですが、見抜けなかったのかなと心配で。真に言いたいことは悪ふざけPVの裏にあったはずで貧困を見逃してる政策のせい、が一番言いたかったんじゃないかと勝手に解釈したのですが、どうか。でも前作のようなアメリカ事情映画を超えたものを期待しすぎちゃったみたいです。 まあ批評通り新事実はあんまないけどつなぎ合わせてくれた事によって他国であまり知れないものにはなったですね。それと戦争はイクナイ!一応4点。 【へろりうしオブトイジョイ】さん 4点(2004-10-20 14:17:44)(良:1票) 71.《ネタバレ》 「ボーリングフォーコロンバイン」のノリを期待して観たのだが…正直言って「つまらない」という感想した出てこなかった。これでは別にブッシュ支持・非支持ではなく、「ボーリング…」のような作り方がなされず、ムーアらしさが全くなかったという点にあるかもしれない。 マイケルムーアの作風は総じて、答えを決して出す事無く、気持ち悪いところでエンディングを迎えて、観客自らが答えを観覧後に探さなければならないようにしむける仕掛けがあった。しかし本作は、最初から“ブッシュ大統領=悪者”とテーマを定めてしまっている為に、観劇後の楽しみはなく、白けた空気しか残らないという点が残念でならない。 他にもムーアお得意のアポなし突撃も殆どなかったし、「ボーリング…」にあったような悪乗り(アニメや他映画の流用)も観られなかった…。 思うにマイケルムーアはブッシュ大統領によく似ているかもしれない。方向性が違うだけで、煽動の仕方がそっくり…逆にそう思ってしまう映画であった。残念。 【ぐりあん】さん 4点(2004-10-19 19:34:08) 70.「それは自由が燃える温度」。なんだかプロパガンダ映画を見せられているようで、どこか納得がいきませんでした。しかし、編集が抜群にうまい!うそは言ってないんだろうけど、作り手の思うがままに話が運んでいました。映画の前半は圧倒的な情報量で、観客に自分の立場で考える隙を与えません。石油利権や献金絡みの込み入った政治的なつながりをまくし立てて、それでいて明確には答えを述べません。だから「これは当然ブッシュが利権を得るための戦争なんだ」と自然と考えさせられてしまいます。時々入るパロディやちゃちゃも上手(選曲も見事!)で、批判的な眼力はすごいなと感心しました。後半は観客の感情に訴えかけてきます。わが子を市街戦で失ったイラクのお母さんが何度も「神よ!神よ!これはなぜですか?」と天を仰いでいたのは涙を誘います。そこからだんだんアメリカの階級問題にまで話が膨らんでいき、ベトナム戦争を彷彿とさせます。常に貧しい階層が戦場に行き、富めるものは利権を掴み取る・・・懲りないのでしょうか。 もちろんプロパガンダ映画なので、編集の力が存分に使われていることは確かでしょう。でも民主主義って何だったのか、と考えさせられてしまいます。民主主義って、結局いいとか悪いとかの合理的な原理は関係なく、民衆の感情とか上層部の思惑で動いてしまうものです。クラスのいじめと同じで、リーダーが始めるとみんなが自分の損得で流れていき、客観的な判断や倫理(と思われるもの)はそっちのけです。ギリシャやローマがその昔陥ったハマリパターンなのかもしれません。循環史観・・・歴史は繰り返すのでしょうか。結局のところ、階層社会の上層部に行かなくちゃ!と強く思わせられた映画でした。 【おしりはばとび】さん 7点(2004-10-17 00:29:07)
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