みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
148.《ネタバレ》 黒澤映画の中でも特に評価の高い本作。 個人的には、黒澤監督は苦手監督なだけに、自分の苦手イメージを払拭できるのでは、と期待して観たのだが・・・ うーん、、これはひどい。 安っぽい黒澤流ヒューマニズム全開だ。 特に、志村喬が死んだ後に延々と続く回想シーンには、ほんとかったるくなった。 中村伸郎が悪役、それに対抗する善人役。 これがハッキリ分かれすぎ。 アメリカ映画の悪いところを、黒澤監督がそのままひっぱってきた感じ。 それと、志村喬の人生観に全く共感がもてない。 人間はいつ癌を宣告されるか分からないし、いつ車にはねられて死ぬとも限らない。 だからこそ、今を必死に生きるのだ。 癌を宣告されてからあれこれ考えたって始まらない。 そんなことは元気な間に分かっておくべきことであり、癌を宣告されてからどうのこうのと気張るのは、人生を守りで固めた人間がすることだ。 明日死んだとしても、後悔しないために人は日々、全力で生きるべきであり、一日一日を必死に生きるべきだ。 そしてそのためには非難されるようなことをすべき時もあるやもしれない。 役所のような封建的な場所で飯を食っているのなら、役所の古いしきたりに意識的に染まっていき、それを死ぬまで意識的に貫き通すべきである。 それは、後悔なく生きていく上での生活的基盤を築くためにやむをえないことだ。 志村喬はもっと早くにそれに気付くべきだった。 そして、それに気付けなかったのは、志村喬がどこかで人生に対し、怠慢だったからである。 そのような人間が、癌という病に侵され、ジタバタと頑張ったとしても、私は何も共感できない。 黒澤監督とは、やはり相性がとても悪いようだ。 本作は、間違いなく力作であるが、そのかもし出す分かりやす過ぎるヒューマニズムに嫌気さえ感じてしまった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-08-10 23:31:34) 147.最初から最後までほとんどが退屈だったので、びっくりしました。前置きの長さ、必然性のない心理変化、中途半端に笑わせようとする部分など、期待に反した点はいくつもあるのですが、何よりも至る所での説明台詞の多さ、俳優のわざとらしい演技には閉口しました。これでは普通のホームドラマの域を出ていません。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-08-07 04:44:05) 146.《ネタバレ》 日本を代表する名作として名高い本作品だが、意外なことに全編ブラックユーモアで塗り固められている。 冒頭の「お役所を皮肉る小話」を紹介して滑るところや、癌の告知の前におせっかいを受けるところに始まり、ラストの新課長のせりふ「・・・土木課」に至るまで、全編ブラックユーモアのオンパレード。 ブラックユーモアだけではない。ペーソス。そして静かにたぎる情熱。意表をつく展開(がんばると思ったらいきなり葬式)など、おいしい工夫がてんこもり。 この映画、葬儀の会話が退屈と言う人がいる、もったいない話だ。 後半、単純に課長のがんばりを時系列で表現したら、薄っぺらな普通の映画に成り下がるところ。 ああやって、思い出の形で再現させることで、職場の人間関係や力関係、思考回路までもうまく表現してる。そして「ああいう環境の中で過ごしてきた「事なかれ課長」が変身したのは本当に大飛躍だったんだな」ということが改めて実感できる。 また、翌日からは日常が戻るところも、物語のリアリティを深めていて秀逸。 同時に良質のブラックユーモア。 その他に関して言えば、 音楽の使い方、、、「使わないという使い方」もうまい。 癌を知り、余命に思いをはせ、あまたの中が真っ白。それを絶対無音で表現する。 で、主人公が道を渡ろうとして目の前を横切る車にはっとする。その瞬間に都会の騒音が耳にぐわっと入ってくる。たとえば、こういう使い方。 ほかに特に印象にのこったところは、 やくざに「命が惜しかったら手を引け」と言われてニタァと力なく笑うシーン。 泣けてしょうがなかった。「命と引き換えならまさに本望」という、並々ならぬ決意が読み取れた。 ゴンドラの唄をなみだぼろぼろしながら歌うときに、瞬きひとつせずに歌ってる。 あれは何も見ていない、虚空の虚無を見つめている目。ああいう目をできる役者はなかなかいないんじゃないかな。 渡辺課長というキャラクターが、映画ではなく実在の人間のような感じがしてしょうがなかった。鬼気迫るという言葉は、この映画の志村喬のためにある言葉かもしれない。 あともうひとつだけ。 この映画は公務員をターゲットして描いた映画ではない。公務員に象徴される、誰の心にもある怠惰で無気力な心をターゲットとして描いた映画。ここをとり間違えると、この映画の評価はかなり変わっちゃうと思う。 【ひであき】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-07-15 03:48:42) 145.映画に感動して次の日すっかり忘れているあの感覚と似てる(笑)。 会社に入ってまだ新人な私は、なかなか仕事で役に立てずに悩んでいた時期にこれを見ました。主人公と境遇は全く違いますが、なんだか共感できました。余命半年でなかったとしても、誰にでもあてはまる物語だと思う。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-13 05:43:56) 144.志村喬の演技…。鬼気迫るとはこのことです。ちょっとシニカルなラストも面白い。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-06-20 23:08:16) 143.何かを残したい。自分は自分の人生を生きたと言いたい。それが人生の大きなテーマだと思います。しかし・・その・・つまり・・ いい映画です。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-23 13:44:39) 142.《ネタバレ》 後半は若干説教じみた話になり過ぎたかな。公園を作るために尽力し始めると思いきやいきなり葬式、と言うのは度肝を抜かれたが、そのまま普通に描写しても良かったと思ってしまう。ただ、内容としては人生の教訓にしておきたいと思うもの。自分は学生自分だが、あんな風になってしまうのではないかと常に思う。変わるべき物が50年以上経っても変わっていないのだと痛感させられた。これから50年日本はどう変わっていくのだろうか、とネガティブだが痛いほど感じてしまうそんな作品。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-03-28 23:56:52) 141.もし自分が渡辺さんのように死の宣告を受けたら、一体どう行動するだろうか?それは実際に自分が死の宣告を受けないと分からないのかもしれません。この映画を観て、「自分も精一杯生きなければ!」「何かをやり遂げたい!」と強く思いました。その気持ちを忘れてしまった、あの役所の連中にはなりたくないですね。作品のレビューにはなっていませんが、本当に自分の生き方について考えさせられる映画です。志村喬の目の演技に、最後まで全く目を離せませんでした。素晴らしい作品です。 【たけたん】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-05 10:22:35) 140.《ネタバレ》 前半は、主人公の煮え切らないしゃべり方や行動にイラつきますが、それも後半戦への伏線 なんですね。公務員がああでもないこうでもないと言い合うシーンは醜くも滑稽です。 僕も死ぬ前に何か残したいな、と思いました。親子のちゃんとした和解がなかったのが 寂しい。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-16 16:43:14) 139.《ネタバレ》 みんなが勘治の様に生きようと団結したと思ったすぐ後、前と変わらない日常を繰り返すラストは、皮肉たっぷりで好きです。現実はやっぱりこうだもんね。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-26 13:00:50) 138.恥ずかしながら、黒澤映画を観たのはこれが初めてです。主人公の渡辺の功績については葬式での回顧シーンで延々と綴られるだけだったため、この渡辺に感情移入できませんでした。世間では評価の高い作品であるため期待しすぎて観てしまった分、「まあこんなもんか」という感想です。 【(^o^)y-~~~】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-30 15:06:21) 137.ニンゲンの本質を見せてもらった。見るのは疲れるけど、名作です。 【フッと猿死体】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-11-23 09:28:36) 136.《ネタバレ》 先日の兵庫県生野での「志村喬展」での地方公会堂での6回目鑑賞。 見る前に関係者のトークショーが印所に残ってしまったので書いちゃいます。 といってもどこかにかかれているかもしれないので2度目の方はご容赦。 この映画の撮影をはじめる前に志村さんは盲腸を患ってしまったそうです。あのぽつりぽつりセリフを話すのは最初腹に力が入らなかったためとも言われてます。 昭和20年代の盲腸だから併発症などが怖い時代ですけど、カメラマンと監督とで志村さんの家にお見舞いに行ったそうです。ところがいろいろと話し込んでいるうちに時間も遅くなっったのでこれでとどめということで、志村さんの奥さんがウイスキーをだしたんだけどこれがまた火をつけてしまったようで、志村さんを含めて大いに話が盛り上がったそうな。奥さんは盲腸の傷が心配でしょうがなっかたとのこと。そこにだれかが三船敏郎に電話して、呼んでもいないのに三船さんが大きな風呂敷を抱えてきたそうです。 その風呂敷には、長男の三船史郎さんが入っていたそうで、三船さんは長男を酒の肴に持ってきたという良くわからない話。 史郎さんがあとから聞いたことには、「あれは志村さんの映画でボクの入る隙が無い」とのことを言っていたそうです。完成度の高い映画は何時見てもOK。小田切みきさんとの演技打ち合わせは(監督の)熱の入った話が長く、志村さんがそれをかいつまんで説明していたとの話でした。 【亜輪蔵old】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-17 00:03:11) 135.日本映画史に残る傑作に対して、どこからほめれば良いのか分かりません。でももし、1つだけ好きな所をあげろと言われれば、やはり有名なブランコのシーンです。これを見せるためにこの映画はあるのではないかと思うほど、筋が通っており完璧な映画だと感じました。古い映画ゆえのとっつきにくさはありますが、時代に左右されない映画の本質とは何かを見せてくれる作品だと思います。 【ろいぶきゃなん】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-07-30 19:15:00) 134.志村喬がある意味怖かった。眼に涙をいっぱいためて、一点を見つめる姿は、胸のあたりが苦しくなる。家族に愛は伝わらなかった?けど、思いが伝わった人がいたのがなんだか救いだった。しかしあの部下の人、生きる力満々としてて、可愛らしい。 【しゃっくり】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-25 01:44:52) 133.渡辺さんのしたことは、なんだかんだ言っても、結局“自分のため”。それでも、これまでの自分に疑問を持たぬまま死ぬよりマシ、なのかも知れないけど、結局、どこまでも自己都合な人。世情から察するに、多いんでしょうね、お役人には今も昔もこういう人。 【すねこすり】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-17 17:20:48) 132.生きる 【なますて】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-06-18 14:02:12) 131.人間、死ぬ気になりゃ何でもできるなーと改めて思える作品。かといって毎日死ぬ気になるわけにもいかんしなー、というダルさを残すラストが印象深い。人生について深く考えさせられる1本。 【えいざっく】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-03-29 11:56:15) 130.《ネタバレ》 七人の侍や椿三十郎などの娯楽性の強い作品とは一変重厚なテーマを扱った本作。胃癌と分かるまでは「生きていなかった」渡辺、しかし死を目前にして彼はやっと「生きた」。冒頭でナレーターは、市役所で毎日同じ事を繰り返す渡辺に対してまだ「生きていない」と言った。観ている自分にも言われたようで心にグサリつきささる。彼のあの毎日と自分の毎日も大して変わらないのではないか?だとしたら自分も「生きていない」ことになる。しかしそれが分かったところで一体どうしろと言うのでしょう。もし今死を目前にしたら渡辺のように何か行動を起こし「生きる」ことができるのだろうか。もやもやしたモノが後に残るが深く考えさせられる映画であった。自分が「生きた」証を世に残し嬉しそうに死んでいったという渡辺。そんな人生を自分も歩みたいものです。 【ケ66軍曹】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-03-04 18:01:28) 129.常に、生きていることに感謝し、喜んでいたい。今、このときを精一杯生きたい。 生きたことの証を作ろうと決め、行動に移した彼はすごい。 【Michael.K】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-02-25 16:39:14)
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