みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 はじめに明記しておくと、舞台版の雰囲気を上手く映像へと置き換えていて、悪くはない。しかし、舞台版をTVで観て感銘を受けた俺にとっては、少々厳しい目で本作を評価せざるを得ない。 1.稲垣吾郎がミスキャスト・・・三谷言うところの「作家の佇まい」など感じられず、ただただ脚本をこなすのに精一杯で笑いもはじけない。若い世代なら、ユースケ・サンタマリアあたりの役所か? 2.星護の演出・・・星氏にしては押さえ気味だが、やはり無理にアングルに凝ってしまっている。確かに2人中心の芝居ということで難しさはあるのだろうが、もっとシンプルに、そして、もっと濃密な空間を作ることが必要だったのでは? 3.向坂の心理描写・・・これについては、【あにやん】さんをはじめ他の方が既に詳しく説明してくださっているので省略。 大きく言えば、この3点なのだが、一番気になるのは、以下に記すラストの改変。 【ここからラストネタばれ】 検閲官の向坂(役所)が、最後に至って、2度も「生きて帰ってこい」と椿(稲垣)に伝える。しかし、まわりを気にしながら個室で想いを伝えるだけでも、当時向坂の立場では暴挙。これだけで充分感動的である。にも関わらず、再度公の場で同じことを言われてしまっても、それでは白々しさがが増すだけで、せっかく築いてきた観客と作品の密接な距離感が乖離するだけ。このあたり、映像派と言われ映画界進出が待たれた星の出自(テレビ)がばれるところ。センスはいいのだから、「黙して語る」ことを学んでほしい。 【恭人】さん 6点(2004-11-17 18:14:53) 7.役所さんのブチ切れ演技に感服です。なんでもできる役者だなぁ。 【ジョナサン★】さん 6点(2004-11-16 12:37:16) 6.まっ!! 【ぺぷとりじ】さん 2点(2004-11-02 20:42:57) 5.爆笑モノでは決してなく、むしろ、最後のほうにかけては泣けて泣けて仕方がなかった。笑いの作り手の心意気をストレートに見せた脚本に感じ入ってしまった。チャップリンを意識したかのような直球勝負の脚本であり科白である。役所演じる検閲官の向坂が、今までの自分の真面目一方の人生では全く知らなかった世界を知り、そこにどうしようもない魅力を感じていく。なんか既視感がある映像だと思っていたら 「Shall we ダンス?」 に思い当たった。なかなかニクイ配役であった。劇場前での帽子をかぶった役所と、取調室の中での三つ揃いでキマッている役所は、とても同一人物に思えない。その変わりっぷりもなかなか面白かった。稲垣の最後まで様にならない最敬礼のカタチもかえっておかしさを誘ったのではないかと思う。 【南浦和で笑う三波】さん 8点(2004-11-02 19:03:43) 4.《ネタバレ》 期待したほどでは、という感じでした。中盤に存在する、役所広司がハジける部分、ここが見せ場になっているのですが、周りのお客さんの反応とは逆に、私はここでさーっと醒めてしまいました。そこに至る過程って自然だったかぁ?と。お互い作用し合って、高められていって、遂に辿り着くポイントなのですが、どうにもこうにも役所広司がそこまでになってしまう事に納得ができないのですよね。なので、この時点で私とスクリーンとの間に距離が生じてしまいました。実のところラスト近くの役所広司の告白によって、それが必然的な流れだった事が説明されはするのですが、セリフでの説明でそれを納得させるんじゃなくて、日々の流れの中に刻まれてゆく変化でちゃんと説明して欲しかったと思います。もうひとつ、私が入り込んでゆけなかった原因は、肝心なその台本によって演じられるであろう舞台の姿がちっとも具体的に空想できなかった事。部分部分は表現されても、最後まで二人のやりとりから、頭の中に面白い芝居を組み立てる事はできませんでした。全体的に間を持たせて情感を描写しようとしているのは判るのですが、ダレる原因になっていた気がして、その時間を芝居の笑いがどんなだったのか、もっともっと教えてくれる時間に割いたら、どんなにか楽しかっただろーかと。ほとんどが二人だけで進行する映画なのですが、この二人が、実際に存在するのであろう芝居の多くの役者達を表す機能をちゃんと果たさないと、この対話劇の意味はかなり薄いものになってしまうような気がします。ラストの切なさにプラス1点、というところで。 【あにやん🌈】さん 6点(2004-11-01 20:29:24)(良:2票) 3.なんだかなぁ~、三谷幸喜のって間延びするんです。 途中でどうしてもダルくなっちゃう。 そこがいいところなのかもしれないけど。 今日は1日で映画1000円の日だったから「まあ、見てもいいか」って感じで 見たのでまあこんなこんなもんかと納得。 でもね、劇場はみんなクスクス笑っててそれなりにみなさん楽しんでたみたいです。 ・・・・ん?ってことは私が人と違うのか? だって一回も笑えなかったもーん。 【あずき】さん 3点(2004-11-01 17:33:22) 2.細かいところのセリフの言い回しがおもしろく笑えました。映画館で観ると劇場内がほのぼのとした雰囲気になるのがわかりますね。大笑いするような映画じゃないけどクスクスときて、後からじわじわくる笑いが心地よい。 【ヒロ】さん 8点(2004-10-31 21:09:53) 1.喜劇人「三谷幸喜」の主張がけっこう強く押し出された作品。元が舞台の脚本なのにもかかわらず、一般に向けて映画化したってことは、三谷幸喜が今の社会の流れに不穏なものを感じているのでしょうかね。平和で自由な言論を許される社会が再び戻ってハッピーなんて甘っちょろい終わりにはしないあたりに、そんなことを感じました。映画では1週間で浅草の空気が変わっていくけど、社会って、気がついた時には戻りようもないところに行ってしまっているのかも。 喜劇人としての戦い方という主張は共感できるけど、コメディー映画としての笑いがやや不足。 【なつこ】さん 6点(2004-10-31 20:48:30)
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