みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.奇跡の話ですかね?石鹸、人を傷付けない優しいヤクザ、人と人の出会い方、偶然の発生する確率、人々の願望とその達成の仕方、などなどなどなど。全てがあまりにも都合が良く、必然性もなく出会うべくして出会い、起こるべくして起こる事が終始積み重ねられていくストーリー。まるで作り手の手が画面に入ってきているかのような圧倒的な奇跡の連続。人物設定に関しても実在感がない記号的でまったくの奥行きのない表層的な設定で、安易で陳腐。これがよく出来た脚本なの?本当に?こんな理屈の伴わない偶然が連続してても?冒頭で、これは奇跡の話ですって始めてカエルを落とすPTA監督の「マグノリア」ぐらい奇跡の話にして頂けないと、まるっきし実在感のない嘘の話にしか観えません。あと、香川さんが「芝居」とは?と考える場面、あれを複線としてなぜあの程度の回収なのだ?せっかくカタルシスに活かせたのに・・・ただ一点、遺書を読む場面は人物逆転劇として映画的でした。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-09-23 13:18:36) 7.《ネタバレ》 きれいに作られたノートブックは、人の心を打つのだ。【追記】プロモーション活動で損した映画じゃないかと思う。ポスターや舞台挨拶のときに真ん中にいたヒトが、物語の中心じゃないんだ。 【なたね】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-09-22 18:36:48) 6.気取った言い方をすれば、演技をする演技をするという困難さを全く感じさせない演技力の凄みを感じた。 この映画は対称性に彩られており、冒頭から首吊りに失敗した堺正人。頭から落ちて仰向けになるが、これは銭湯での香川照之の転び方と同じ体勢であることを指摘しておかねばなるまい。既にここに類似性が現れている。また、殺しを終えた香川照之が道路で渋滞に巻き込まれるシーン、ここでは映画の撮影が原因となっており、演技に出会うことが既に示唆されている。堺正人が銭湯に出かけるために階段を下るシーンではちょうど電車が左から右へ通り抜ける。これはラストに彼がアパートに帰るために階段を登るシーンでは逆に右から左へ電車が通り抜けている。また、キュイーンの装置を発動させてきたのはずっと堺正人の方で、銭湯で入れ替わった直後、スーパーで愛人を待ち合わせて工藤から逃れるシーン、殺すフリに広末涼子が登場してしまい、そこから逃げ出すシーン、と計三度出てくるが、全て引き起こしているのは堺正人である。演技をし続けている堺正人と、素に戻った香川照之の対照性は興味深い。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-20 14:20:31) 5.キャラ設定が秀逸! いわゆる役者の個性に合わせてのアテ書きと思われるフシブシが各所にあり、こりゃ役者さんたちも頑張りがいがあったでしょうねえ。しばらく前からずいぶんウマくなったじゃん!だった広末さん、今回はおそらく最高の自信作でしょう。監督サンもね。 これまでの内田作品は「運命・・」マルマルと「アフター・・」半分しか見てない(こっちは当然何が何だかさっぱり=笑)んですが、どちらも一部キャストに見られるヘタさに、私はイライラさせられっぱなしだったんで(失敬)、今回はハナマル~!!でした。 但し皆さん指摘されてませんが、私は監督はかなり意地悪、皮肉屋、プライド高いお方(もちろんネガティブな意味じゃないですよ、念のため)と見ています。観客への裏切り方がハンパじゃないよ、というのが1つ。いわゆる人が当たり前に価値を置きがちなものへの皮肉も1つ(婚活とか経済的豊かさとか、裏付けを知らなきゃ何の変哲もないものにしか見えないビンテージものとか、エトセトラ)。それから、アイデア枯渇気味のハリウッドでこれのリメイクはたぶん無理でしょう、というのが1つ。だって、銭湯のないよその国に置き換えて制作するのはたぶん無理ですもの。どういうシチュエーションで鍵をすり替えるの!? サウナ? スパ? いずれも、金持ちと貧乏人がそこに居合わせる動機が必要でしょう? 無理だと思うなあ。←ここが良いと思うの。意地でも絶対にハリウッドになんか作らせねーぞ! と内田監督が思ったかどうかは定かではありませんが、思った、と思いたい(笑)。 それにしても私は、本作によって内田監督は、周防氏、三谷氏を完全に越えたと思いますね。それと私の今の願いは、できれば、公開中に「完全満員」となった映画館で、もう一度大勢で爆笑したい!!!ということです。皆様、よろしゅうに。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 10点(2012-09-19 20:29:44) 4.「鍵泥棒のメソッド」というタイトルにあまり意味がないように感じる方がいるかもしれませんが、これは公式ページにも書いてあるとおり、「メソッド演技法」が元ネタでしょう。 売れない芸人の桜井は、銭湯で「鍵」を盗んでいますし、その『演技』を観れば、タイトルの皮肉がわかるのではないかな、と思います。 それにしてもオチが最高だった! 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-18 13:19:42) 3.内田けんじ監督の大ファンです。 今回も期待を裏切らない傑作でした。 (でもベストはやはり「運命じゃない人」です) 内容については詳しく書きませんが、 主役の3人ともはまり役でした。 あと、アフタースクールに比べて分かり易いとは言え やはり伏線を見落とすと楽しみは半減すると思います。 もっともっともっと、内田作品が見たいなぁ。 【ひなりょん】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-17 19:24:21) 2.《ネタバレ》 期待していたほどの大どんでん返しではなかったのだが、前のアフタースクールはセリフを一つも逃さず集中する必要があったけどそれに比べると話がわかりやすくて気軽に見れる感じだった。後半のどんどん話が進んで行くところは本当に話に引き込まれて映画館で見て良かったと思った。 【HK】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-16 06:04:14) 1.《ネタバレ》 いや、なかなか面白いストーリーでした。若干ご都合主義的な展開もあるにはありますが、コメディとして単純に楽しめ、オチもしっかりして、全体的に悪くなかったと思います。堺・香川・広末3人の役者の普段とは違う演技も見られます。見に行く前は堺雅人が主役かと思っていましたが、見た後はどう考えても香川照之の方が主役に見えますね。以前はそれほど好きな役者ではなかったのですが、香川氏の今回の二転三転の役どころの変化の見せ方はさすがと感じました。全体的には面白いのですが、ただこれが映画でなくテレビの2時間ドラマでも同じような感想だった気はします(映画ならでは、という域にまでは行ってなかったかな)。余談ですが、題名「鍵泥棒のメソッド」は別に他のタイトルでも良かったかなと思うほど内容とあまり関係ありませんでしたね。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-09-15 16:13:10)
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