みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
24.テーブル上の一点を浮き上がらせる不自然なスポットライト(第一章の屋内場面や第四章の地下酒場の場面)、背後からのライトで俳優の輪郭線をまばゆく浮き上がらせるアクセントの利いた画面(第五章のメラニー・ロランの化粧場面など)は、撮影ロバート・リチャードソンの真骨頂。真上からの俯瞰を組み合わせたドラマティックな移動撮影や、しかるべき見せ場において抜群の効果を発揮するクロースアップの仰角ショットなど、変化に富んだアングルと構図も映画のエモーションを増幅する。映画館の踊り場、梯子、床下、地下酒場、映画内映画の鐘楼など、垂直構造を活かした舞台設計の巧さゆえである。各ショット自体の素晴らしさもさることながら、主に4箇所で用いられるスローモーションの効果、地下酒場における銃撃戦の細かいカット割りといった編集の緩急も見事だ。 役者でいうなら、やはりクリストフ・ヴァルツが圧巻である。限定空間かつ椅子に座っての演技が主ながら、表情と手の所作のみで優れて活劇的な画面を作り出している。演劇における転調のタイミング・音楽的なエロキューションがとても素晴らしい。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-17 07:49:25) 23.《ネタバレ》 想像していたよりは面白かったけど今ひとつと言えば今ひとつ。自分の中で賛否両論。 ハンターとかとても面白いし、相変わらずバタバタと惜しげもなく死んでいくし、タランティーノらしいいいところもあるけれどイマイチ乗り切れない感想を持った。長い会話が随所に出てきて、その一つひとつは面白くて退屈させないけど、これだけ多用すると全体の流れとしてだれるというのが第一印象。ただ2時間30分をそれなりに面白く見せる手腕(ターゲットは狭いと思うけど)はさすがという鑑賞後の感想。レザボアとかパルプとかは観てたけど最近の彼の作品は観ていない。昔ほどの鋭さが無くなったと感じるのはタランティーノの最近の傾向なのか、この作品だけなのか。普通の映画と(基準が曖昧ですが)タランティーノ映画の中庸をいく映画というどこか消化不良の印象をぬぐいきれなかった。 【ことひき】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-14 10:27:10)(良:2票) 22.正直に告白する。こういう映画大好き。他の人が何を言おうがどうでもいい。もっといっぱいこういう映画作って欲しい。 【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-12-12 01:12:26) 21.《ネタバレ》 親戚に聞いたら、評判が良くなかった。しかし、このサイトではそこそこの評価。以前、「未来世紀ブラジル」を見て感動した時、兄弟に言って、見に行った感想が「最悪」だった。モンティーパイソンを知らないんじゃ仕方ないか、と思った。この映画にも同じようなニオイがする。私にはとても楽しめた。酒場での緊張感なんか最高だ。ところで、なぜ今ナチの映画なのかと考えてみた。それは、第2次世界大戦の時に、憎しみからは何も生まないことをあれほど学んだはずなのに、今の世の中を見ていると、憎しみが充満している。テロもそうだし、金持ちと貧乏人の格差もそうだ。タイガーウッズに対する報道にもなにか憎しみ(すごい金持ちがあんな事しちゃダメだよ)を感じる。自分さえ良ければいいという風潮は、憎しみを増幅させる。この映画にはそんな警告を感じた。だから、復讐心に燃える彼女も死んだ。最初の場面、ユダヤ人をかくまっていた男が自分たちを守る都合で、吐露した場面も自分さえ良ければよいという感じを受ける。中途半端な愛はぜんぜん役に立たないと言われているようで感心した。また、ランダ大佐は自分さえ良ければいいというキワミである。命をはったバスターズはさすがだなあ。 【matan】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-11 09:25:59) 20.どうしてもパルプフィクションのクオリティーを求めてしまう自分がいる。 スリリングなやり取りのシーンは面白いといえば面白いのだが、何か心から面白いと思えない。 何か、こう、高揚させてくれるものが無いというか。 私個人としては、蚊帳の外に放り出された心地だった。 どうも「ヒトゴト」に感じてしまう映画だった。 一番の原因はきっと、キャラクターを愛せなかったからに違いない。 どのキャラクターも愛せなかったというか、愛する間も与えてくれなかった。 好きな人は好きな映画というのがぴったりじゃないだろうか。 【タックスマン4】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-12-09 21:55:01)(良:1票) 19.《ネタバレ》 公開直後の評価が芳しくなく、ついついエメリッヒの『2012』を先に観てしまった自分のバカ!少しでも才能を疑ってしまってごめんよ、タランティーノ。結果としては本年度最高と言っても過言ではない、超絶面白映画に仕上がっている。会話劇で寝たという方、時代背景を分かっているのかしら?ナチ占領下のフランスが舞台。ユダヤ人を匿ったり、ヒトラー暗殺を企てたりしていることがバレたら、一族郎党皆殺しにされるような時代ですよ。第一章、ランダ大佐と農夫の会話、第四章、地下居酒屋でのナチ将校とのやり取りの緊迫感は半端じゃなく、寝ている暇なんか一秒もありはしない。歴史さえもひっくり返し何もかもを燃やし尽くす圧巻のクライマックスでは、不覚にも泣きそうになった。クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロランといった、今までノーチェックだった俳優との出会いもまた嬉しい。渋面を崩さないブラピも新境地開拓で、タランティーノ節は健在だった。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-09 17:40:38)(良:1票) (笑:1票) 18.タランティーノ監督らしい残虐と諧謔、テンポの良さで一気に見せる快作。史実とは違う展開にも共感。第1章の緊張感、第4章の地下酒場での手に汗握るやり取り、何よりクリストフ・ヴァルツ扮する"ユダヤハンター"の圧倒的存在感に脱帽。カンヌ最優秀男優賞も納得。 【Q兵衛】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-08 23:48:47) 17.《ネタバレ》 会話の緊張感やグロさはさすがタランティーノでしたが、全体を通して観るとなんだかよくある映画だったような‥歴史ものだったからかな?期待が大きかったからかな?それとこの映画の主役はバスターズじゃなくてランダ大佐ですね! 【しっぽり】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-06 00:38:49) 16.《ネタバレ》 どこを切ってもタランティーノ映画。火薬と血しぶきが好きじゃないと、見ていられません。基本的な物語は面白いと思うのですが、集団で銃を打ち合うところなど、他の映画と代わり映えしません。教訓めいたものも感じられません。先にも書いたとおり、火薬と血しぶきでドキドキしたい人には勧めます。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-12-04 16:51:34) 15.《ネタバレ》 正直私は『キル・ビル』で辟易したクチなので、まさかこんなに面白いとは思わず当惑している。こりゃー最高傑作と自賛するだけのことはある。たとえ一瞬でも馬鹿にしてごめん、謝るぜ。 【以下多数バレ】 いったいどういう風の吹き回しでこんなにタランティーノらしくない映画を撮ってしまったのか。いやむろん第1章や第4章での長々とした無駄しゃべりはレザボア以上の面白さだし、頭の皮剥ぎやらバットによる撲殺やらグロとギャグを混同した悪趣味ぶりも相変わらずなのだが、にもかかわらずこの映画はらしくない。むろん茶化すことが憚られるテーマであることはわかっちゃいるが、それにしてもシリアスすぎる。ユダヤ人を匿った親父は床を指差しながら涙を流すし、大佐の質問攻めから解放された女館主は一転して情動失禁するし、映写室で若い二人が撃ち合うシーンなどは、何をトチ狂ったのかと思えるほどメロメロシリアス演出なのだ。これじゃあまるで普通に手練れの名監督である。一方ギャグは空回り気味で、ブラピはただ眉をひそめてドナルド・ダックみたいな声でがなっているだけだし、イタリア人の真似する場面でもちっとも面白くない、将校殺しの中尉のアレも獣医もイマイチ。だいたい第2章以外はその手の演出自体が少ないのである。 だがこの映画の一番の見所はそうしたシリアスな場面でもギャグでもない。ブラピ以外の俳優陣、特に大佐と中佐と女優のキレキレの演技である。表情、それも目配せのレベルで見所多数。私は10回見ても飽きないと思う。むろん細部が完璧だからこそ結末が面白いのだが、しかしいったいどうやったらこんな演技をさせることができるのか。その理由もじつは台詞背景がシリアスであることと無関係ではないのではないか。思うにこの監督はこの作品で、まさに自らが追い求めてきた独自世界と古くシリアスな「映画」との見事な融合を果たしたのだ。古いフィルムを燃やし、映画館を破壊するシーンは象徴的だといえば大げさか。ショシャナの哄笑を浴びながらナチスが銃弾を浴び皆殺しにされる。史実を無視して総統をぶち殺す、この無茶苦茶なカタルシスはむろんタランティーノゆえであり、後進世代ゆえの呪縛から解放されかつ独自の世界との融合をようやく果たしえた、その気持ちがラストの台詞として表れたのではないかと思うのだ。 【アンギラス】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-04 07:46:15)(良:2票) 14.《ネタバレ》 ヒトラーは身内に殺されたって教わっていたんだけど、違ったんですね 【らんむ】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-12-03 23:25:47)(笑:1票) 13.★お得意の長々とした会話劇は、本作では戦争という否が応でも死と隣り合わせの状況であるが故に、緊迫感を高める効果に資するという役割が非常に明確である。そして少しの間がまんすれば、必ず見事にその緊迫を破る「ヤマ」が待っている。 ★登場人物は多いが、キャラクター造形は明確でわかりやすい。特にブラッド・ピットは今までにない役どころを怪演。ランダ大佐のねちねち感もよい。 ★章分割であるが、時間軸はそれほどぶれはなし。それより雰囲気の変わり方(西部劇~ラブロマンス~密室劇アクションその他・・)が面白かった。 ★グロシーンもあるにはあるが割りと控えめで苦手な人も我慢できるだろう。 ★そしてナチスの高官達を「ある方法」で皆殺しにするあのクライマックス。彼らの前に浮かび上がるあの映像は、まるでホラー映画のようでもあり、非常に効果的。このクライマックスは監督の映画愛に満ち溢れている。最後のオチも戦争モノらしくピリッと皮肉が効いている。 ★というわけで、タランティーノ映画としては破格に観やすく親切な本作、いつもの通りいろんなオマージュや引用もあるのだろうが、そんなことが分からなくても充分楽しめる。おそらくこの「一見さんお断り、撤回します!!」な親切すぎる造りが、コアなタランティーノファンにはものたりないのかも知れない。 ★ま、しかしタランティーノの才能を改めて世間に見せ付けたという意味では大成功だろう。確かにバスターズの活躍が少ないとか、映画潜入作戦がバカすぎるとか、キャラの掘り下げが足りないとか不満はあるから、大傑作とまではいかないけど、少なくとも今年一番の映画であったことは確か。 【wagasi】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-02 22:59:49)(良:1票) 12.《ネタバレ》 大傑作。 スクリーンに映し出される多量の空薬莢とその前に積み上げられたナイトレイト・フィルム。 フィルムが発火し、スクリーンが燃え上がり、観客は撃ち殺され、映画館は爆破される。 映画そのものが燃えて、すべてが灰と化していくのだ。 映画への冒涜、あるいは尊崇。 崩壊していく館内、ショシャナの高笑いだけがサウンドトラックを通して響き渡る。 しかし映画は決して死なない。 やがてスクリーンがあった場所にかつては映画であった残骸たちが白煙となり舞い上がる。 そして蒼白な光が投影される。 そのショシャナの顔は幽霊そのものであるが、またそれと同時に優麗でもある。 これは彼女の復讐劇であり、映画の復讐劇でもある。 糞ったれた史実を、バット一本で完膚なきに滅多打ち、血生臭いフィクションをその上に張り付ける。 生と死の上に積み上げられた、新たなる歴史という名のフィルムは正に映画である。 間違いなくこれが彼の最高傑作。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-12-01 19:16:34)(良:4票) 11.映画を観ることの楽しさ、喜びにあふれている。これぞ映画。今年のベストは決まった。 【まぶぜたろう】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-30 21:21:52)(良:2票) 10.《ネタバレ》 とても表現しにくい作品だけれど、とても面白かったです。 さすがタランティーノ監督、上手いなぁと感心させるセリフまわし。 延々と続くセリフを、俳優さん達が自分のものとして嬉々として演じていました。 このセリフを言えることが、なんて嬉しいのだろうと。 畳み掛けるセリフに俳優さんたちの熱気が加わり、知らない映画のコネタの話も面白く聞けちゃうから不思議です(笑) 際立って素晴らしかったのは、クリストフ・ヴァルツさん演じるランダ大佐です。 実に人間味のある役柄を、こんなにこってりと演じられるとは! バスターズの全員と比べても、ランダ大佐の存在感が数倍大きく感じられます。 実に面白かった。 この作品はパンフレットも良いですねぇ。 写真も綺麗だし人物説明も丁寧で良い。 そして何より、観ている時は何のことやら分からなかったコネタの元の映画について、じっくりと書いてあるのが秀逸(満足) 「大竜巻/サメの海へ突っ込んだ旅客機」(78)とか書かれると、うわぁ~面白そう♪ 観てみたい!と思ってしまいます(笑) 映画に惚れ込んでいる監督が映画ファンの観客のために作った映画、と感じました。 ナチの映画に見えて、実は舞台を借りただけと言う気がしました。。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-29 21:15:41) 9.《ネタバレ》 タランティーノ監督作品だけあり、さすがに万人受けする映画ではなさそうだ。自分もタランティーノの感性には完全にマッチングさせることはできなかった。ただ、心の底から楽しめたということはなかったが、自分なりの感性で楽しむことはできた。 元ネタを知らないので、小ネタやオマージュの類は一切分からない。その辺りの面白さは一般人には分からないが、あまりそういったことは気にならないようには製作されている。 ブラッド・ピットが率いる“バスターズ”がとんでもないヒトラー暗殺計画を企てるという、ありきたりなストーリーとは真逆の映画に仕上げていることが凄いことだ。 また、主役と脇役、善と悪、史実と妄想、男も女も国籍も関係なく、英語もドイツ語もフランス語も何もかもごちゃ混ぜにして、徹底的に“自由”に弾きまくっている点が特徴となっている。 タランティーノのやりたいことは、ブラッド・ピットの最後の行動に全てが集約されているのではないか。「(投降?)そんなの関係ねえ。俺はやりたいことをやりたいだけやるんだ!」ということだろうか。ブラッド・ピット同様に、タランティーノも映画の常識、文法、ルール全てを無視、登場する者はとりあえずぶっ殺していき、『史実?そんなの知らねえ』と突っ走るだけ突っ走っている。それがタランティーノのやりたかったことだろうか。何事にもとらわれずに、自由に自分の感性を爆発させるということはなかなかできないことだ。 ラストの締めくくりも、他の映画ではみられない“俺流”といえる。 “俺流”に徹することが果たして映画にとって良いのかどうかは判断の難しいところだが、奇をてらうことだけが目的にならなければよいだろう。 自分の好みは、どの章かは忘れたが、地下の居酒屋のシーンだ。 本題とは大きくハズれて、脱線してなかなか本線には戻ってこないというイライラ感が逆に次第に面白く感じてくる。 本題を忘れたころに、状況を一変させる辺りが上手い。 第一章のオヤジ二人の会話からも分かるように、どうでもいい会話を展開させて脱線していきながら、いいタイミングで本線に戻すというところはタランティーノの天才的なところだ。 主役の割には、放置される場面が多かったブラッド・ピットがノリノリで演じているのも救いとなっている。 画面の後ろの方で、表情を作っている姿をみると、自分の役割をよく分かっているなという印象をもつ。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-28 10:41:24)(良:1票) 8.《ネタバレ》 どこをどう楽しめばいいのか、いまいちよくわからなかった。監督がここを楽しんでくれ、という感じで出してきていて、それを楽しめるのが一番気持ちいいのだけど... 冒頭の緊張感あふれる二人の俳優の芝居もおもしろかったし、とにかくブラピとバスターズ以外の俳優さんたちの演技がなんかすごくよかった。最初から最後まで、いろんな素晴らしい俳優のショーケースみたいな映画。 でもやっぱり映画はもう少し、ストーリーとかメッセージで魅せてほしいと思う。多分タランティーノ監督はストーリーよりもストーリーテリング、語り方とか語りそのものに凝る人だ。映画全体に流れる勢いみたいなものがあれば、そこに偏りぎみの映画でもいいけど、今回はちょっと血液ドロドロというか、動脈硬化というか....なんか映画のラストに突き進む勢いがなくて、なんかもう現役を引退した変態ジイサンがネチネチ攻めてくるという感じだった。それぞれ、芝居の時間が長過ぎなのかな...タランティーノ監督はトゥルー・ロマンス、レザボア・ドッグス、パルプ・フィクション、フロム・ダスク・ティル・ドーン、が好きな作品で昔のばっかりだなあ。キル・ビルもヒットしたのかもしれないけど、最近はなんか...どうなってんのかなって感じです。 【hatomix】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-11-26 18:04:59)(良:2票) 7.《ネタバレ》 サスペンス、アクション、ゴア、そしてコメディ。これだけ多くの演出を、ピカイチで出来るのに、なんでラストであんなにメチャメチャにしちゃんでしょうね!あ、タランティーノだから仕方が無いか 笑。とまあ、冗談は置いとくとして。 タランティーノの映画としては非常に観易く、手堅い映画だったと思います。オープニングのドレフュス一家虐殺シーン、酒場でのサスペンス及び集団相撃ちシーン、足フェチ大佐のハマーシュマルクへの尋問シーン、などは真面目に観ても素晴らしい出来でした。只の会話や目の動きだけで、あれだけ緊張感を持続させられる監督ってそうは居ませんよ。前作のデス・プルーフでは個人的に「少しふざけ過ぎじゃない?」と思っていたのですが、やっぱりバカなだけでは無く、普通に映画作りの力量もある監督なんだと再確認しました。 そこにきて、あのラストは何なんだ!本当に心底史実とかどうでもいいんでしょうねぇ。映画ファンとしては流石に本作のラストには批判的になってしまいますけど、それでもタランティーノにはバスターズな映画作りを続けてほしいですね。だって面白いんだもん。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-25 00:49:12) 6.《ネタバレ》 これは当たり。有無を言わせない暴力、飲み屋での緊張感、イタリア語での会話の笑い等それなりの尺だったがだれるところもなく、タランティーノらしさが随所にみられ素直に楽しめました。ただ残念だったのはラスト。やっぱり大佐とバスターズとのドンパチが観たかったなー。メラニー・ロランは美人でした。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-24 00:47:32) 5.あまりにスンナリ観終わっちゃうので、びっくりした。これまで直球を途中で曲げたり、変化球をさらに変化させたり、暴投をクッションさせて戻したりでストーリーの違和感が味でもあったのに今回そこは一切いじらない。そのかわりに台詞回しと音楽がまた絶妙。そして女性の美しさ過去No.1の「シン・シティ」を超える美しさ、泥まみれの後や足に指を突っ込まれた後に見せる妖艶な美しさといったら・・・ブラッド・ピットはほぼ眉を八の字にして「俺が主役じゃねーのかよ!もっと見せ場作ってくれよ!サイドストーリーの脇役かよ!」という声が常に聞こえてきそうなくらい霞んでいた、しかしこれも合意の上の作戦か。とっても映画な映画でした。満腹。 【カーヴ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-23 14:42:38)
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