みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
140.《ネタバレ》 これは奔放で情熱的な女、スカーレット・オハラのラブ・ストーリーではなく、メラニーという一人の女に内面的に敗北し続けた不幸な女の哀しき半生記だと思う。そもそもスカーレットはアシュレーの事が本当に好きだったわけではない。彼女が愛したのは終始自分自身のみである。土地の男達の関心を独り占めするのが当たり前、という環境でアシュレーだけがメラニーという別の女と結婚するという。自分が相手の気持ちに応えるかはともかくとして、とりあえず男には愛されていたいという素直な欲求をかなえられずにプライドがいたく傷ついたスカーレットは何とかアシュレーを横取りしようとする。が、「性格がちょっと」という逃げ場の無い根源的な理由でメラニーに敗北する。そのメラニーのマリア様のような大らかで優しい性格がこれでもかとばかりにスカーレットを傷つける。スカーレットの行動理由の根っこは全てメラニーへのコンプレックスと言っても過言ではない。ラスト、メラニーが自分に感謝したまま死んでいくことで勝負はメラニーの勝ち逃げに終わる。そこでスカーレットは初めて自分自身の心に気づく。が、気づいた時にはもう遅く、大切なものを全て失ってしまう。そこで無理やりひねりだしたのがタラという土地への愛。夕日を見つめながらタラの地に立つスカーレットは、すでに狂っていたのだろうとしみじみ同情した。4時間が飽きずに見続けられる名作でした。 【ラーション】さん 9点(2004-06-05 01:04:36)(良:1票) 139.これは大作であり、映画史に残る秀作映画です。4時間近くある長い映画ですが、中だるみしているわけでもないので最後までしっかり楽しめます。これだけ一人の人生を語った映画は見たことがないです。南北戦争と言う激動の時代をたくましく生きるスカーレットの姿は美しく、すばらしく、勇気をくれます。すばらしい作品です。たしかにスカーレットの性格に嫌悪感を受ける人もいるかもしれません。でも、1つの恋に気付いた時にはその恋が去った後で、その恋に必死になっているスカーレットは大いに人間らしくも感じました。この映画は「スカーレット・オハラよ永遠に・・・」と言うフレーズで有名ですが、本当に永遠なのかもしれないと感じさせます。ビビアン・リー、クラーク・ゲーブル、オリビア・デ・ハビランド、レスリー・ハワードなど、配役陣もセットもなにもかもが最高な作品です。まさかこの作品が今から60年以上も前のものだとは決して思わないでしょう。是非1度は見てみてください。 【A.O.D】さん 9点(2004-06-02 18:19:25)(良:2票) 138.スカーレットの気高く気丈で気品に溢れた容姿。その一方ではスカーレットに想い続けるレッドバトラー。二人の不器用なやりとりがじれったくて実に良いです。ヴィヴィアンリーの迫力ある演技は、今でも見るものをくぎづけにさせてくれます。 【tantan】さん 8点(2004-05-30 00:36:50) 137.《ネタバレ》 コールド・マウンテンを観ようと思いましたが、確か予告編か雑誌で「21世紀の風と共に去りぬ」というセリフを耳にし「風と共に去りぬ」と観なくてはと思い鑑賞しました。とても1939年の作品と思えない壮大さ、4時間近くもある作品なのにこれといってだらけることもないストーリーとても驚きました。主人公のスカーレットのものすごい力強さや故郷を想う気持ちは誰にも負けることがないでしょうね。しかし恋に対する彼女の行動にどうしても共感することができずじまいでした。本当の愛に気づいたときにはその相手が去って行くなんて辛すぎる・・・。何年かたってもう一度鑑賞してみようと思います。 【MINI1000】さん 7点(2004-05-18 21:42:30) 136.相手から煮え切らない態度をとられても、好きなもんは好き。よくわかる。好きな男の妻でも、困っていればやったことのない産婆さん役だって引き受けちゃう。かっこいいやんか。自分と家族の命があやうくなれば、銃口だって引く、カーテンを引きちぎってドレスを作り精一杯のプライドを持って金策に走る。スカーレットがいなかったら、メラニーはならず者にレイプされたかも。スカーレットの妹たちもタラを没収されて路頭に迷ったかもね。まあ妹のフィアンセをとっちゃうのはあんまりだけど、古今東西そんな話はごまんとあるから、スカーレットだけ非難するのも気の毒だ。夫とのsexだっていやなときはいやなもんさ。愛する気持ちをどう表現したらいいかわからない、っつうのも、何やら現代に通じる話じゃありませんか。何もかも失ったって、「明日考えよう、タラに帰ってすべてを考え直そう」というふうに考えるスカーレットのたくましさを、ちったー現代人も見習ったらいいんじゃないの?(とはいえ、ミッチェルの原作は、中で書かれている差別表現によって、こんにちのアメリカでは評価が低いのだそうですね。映画についてどうなのかはよく知らないけれど。)ところで、この映画のメイキング編を見たことあるんですけどね、すごく面白かったです。この時代にもうかなりなハイレベルの合成技術が開発されていたんですね。間違いなく技術的にもスケールでもこの時代の最高峰の映画であり、それはこの時代の映画人が伝えたいテーマだったからこそなのではないでしょうか? もう一回新たな目で見つめ直してもらいたい作品の一つです。 【おばちゃん】さん 8点(2004-05-16 20:40:56)(良:1票) 135.スカーレットはこんなに嫌な女だったのか、と驚いた。イライラした。高慢で傲慢で我儘で自己第一主義。地球は自分の為に動いていて全ては自分の為にある。何て嫌な女だろう。……でも、その全てのベクトルが常に前を向いている。彼女は惨禍の中でも前しか見ない。後ろだけじゃない、横すら見ない。負傷した兵士たちの間をずんずん歩いて行くシーン。あの見事な俯瞰は全て彼女の為だ。中心は彼女だ。嫉妬した。そしてその嫉妬はいつしか羨望になった。あの時代にあそこまで我を貫いた女性。これは参った。お見事。「この作品を好きか?」と問われると言葉に詰まるけれど、色々考えるに、どうしたって私はこの作品を否定出来ない。どう考えても名作だと思うからです。 【ひのと】さん 9点(2004-05-16 13:51:17) 134.恐ろしく自己中心的な女が、我が儘の限りを尽くす。その結果、何がおこっても反省しない傲慢さには、唖然として言葉もありません。 【駆けてゆく雲】さん 3点(2004-05-14 22:44:39) 133.あまりにも有名なもんで観てみたが、最悪。なぜあれが名作なのか全く理解できない。セットなどのスケールの大きさ、エキストラの数は凄いと思うがなによりもストーリー、そしてあの主人公が許せない。超わがままでぶりっこな主人公の女にみんなが最後まで振り回され、あげくの果てに死人が出る始末。なのに誰一人としてあの主人公を責めない。はぁ、何なんだこの人達は?って感じ。まわりの男達や女共は人が良いを通り越してただのバカだと思う。金のために妹の男を取り上げたり、結婚したり離婚したり彼女が好きだ彼が好きだ、でもやっぱりあの人が好きだののどろどろのストーリーに飽き飽き。戦争の混乱と貧困を経験しながらも金のことしか頭にない主人公。別に金持ちになることが悪いことだと言っているわけではない。ただ金目当てで結婚をするやり方が気にくわないのだ。そんなことで手に入れた富に何の価値があるのだろうか。何も無いところから誰にも媚を売らず、自分の力だけで富を築いていくのが本当に強い人間だと思う。数多くの人を傷つけ、死傷者を出したのにもかかわらず当たり前のように平然としている主人公をひっぱたいてやりたくなった。バトラーも自信満々に結婚しておいて簡単にブチ切れて物を投げ出すし。最後もわかりきった落ちで同情も共感も好感も持てずにただただ怒りだけが残った。でも音楽だけは良かったので1点献上。思えばあの音楽で無理やり名作にしている気がする。 【КОФЕ 】さん 1点(2004-04-19 23:01:28)(良:3票) 132.不朽の名作。 【kasumi】さん 10点(2004-03-29 00:51:26) 131.スカーレットのほっぺたを、ムニュウっとつねってやりたくなります。鮮やかな映像ですが眼に優しい映画です。長い(220分らしいですね)全く疲れません。かっこよい女性・・・メラニーが最高です。脳みそが映画をムシャムシャ食べるみたいな感じです! 【Mt.Fuji sushi 】さん 10点(2004-03-28 12:44:46) 130.皆さんが散々書いておられるので特に書きません。名作だと思います。素晴らしい。 【ぷー太。】さん 10点(2004-03-25 20:07:17) 129.まさにDVDの裏に書いてあった「スカーレット・オハラよ永遠に。」という言葉がふさわしいと思います。私は自分勝手、波乱万丈な人生を送るスカーレットに対して嫌悪感は持ちませんでした。なんといっても製作されたのは真珠湾攻撃よりも前の時代。この時代の人たちの考えや生活がわかるのはそれだけで貴重です。 【hrkzhr】さん 9点(2004-03-24 20:20:50) 128.結局、主人公は成長しているようで、少しも成長しないまま終わってしまいました。ラスト間際の醜態は観ていて虫酸が走るほどでしたが、観賞後には不思議な清涼感が残ります。長くてつまらない映画ほど腹の立つものはありませんが、長くても相応の中身があるならば話は別です。220分間楽しませてもらいました。 【K】さん 9点(2004-03-24 01:20:09) 127.普通にレビューしようと思ったのですが、書きたいことが既に十分すぎるほど書かれてしまっているので、実用面についてちょっとだけ。この作品、実はダイエットをやめようかどうしようか迷っていて、やめる方向に背中を押してもらいたいときに最適の映画です。ばかばかしくてダイエットなんかやってられるか、という気分になれること必至です。昭和の昔、この映画の劇場帰りに、あんみつをおかわりした乙女がかなりたくさんいたのではないかと私はにらんでいるのですが、、、。 【南浦和で笑う三波】さん 9点(2004-03-09 01:23:33) 126.《ネタバレ》 中学生の頃、TVで初めてこの映画を観た。もの凄いスケールだな、圧倒的な映像やな。と、感心することしきり。そこで、原作本を購入。あまりの分厚さにたじろぐも、読破する決意のもと、頁をめくるが、映像の刷り込みがされているため、主役の顔、傍役の顔がすべて映画と同じ。そのせいで読みやすかったと言えば読みやすかったのだが。やっと読み終えたのが年末の31日。(約3ケ月)よく、あっと言う間でした、とか、夢中になって夜が明けたのもわかりませんでした、という書評を見るが、自分にとってこの本はそういう本ではなかった。何故なら、これは恋愛小説だからである。(苦手なジャンル)時代が南北戦争というドラマチックな背景のため、普通に恋する身分でも充分ドラマになるのに、大きな名のある良家の娘ともなれば、(性格も少しわがまま)波乱万丈が待っていない訳がない。映画にはまさにぴったりの内容。映画館で観た時には、長いなあと感じた部分もありましたが、昔の映画の丁寧な撮り方のほうに感心がうつって、これはこれで良かった。ほんと、1人の女性のたくましい生き方を、よくぞここまで描けたなあ、人生をここまで見せきったなあ。名画と言われる理由がよく分りました。 【映画小僧】さん 8点(2004-03-08 19:25:33) 125.名作の重みとでも言うんでしょうか。どこがいいのかと聞かれても答えられないんですが、とにかく素晴らしい。 【あさ】さん 10点(2004-02-26 15:41:15) 124.はじめて見ました。予備知識は全くなく、あまり期待もせず、ただの昔の文芸巨編かと思っていたのですが、見事に裏切られました。時代を全く感じさせず、とても新鮮でした。時代の変化や運命に翻弄されながらも、過去を振り返らず、自分らしく強かに生きていこうとするスカーレットにとても魅力を感じ、勇気付けられました。 不景気や将来不安で年間自殺者3万人を超える今のこの時代の日本に必要な1本だと思います。 【東京50km圏道路地図】さん 8点(2004-02-22 04:33:24) 123.誰しもが認める、映画史上に残るべく大作にして名作でしょう。子供の時分から幾度となく見てきましたが、アメリカという国のスケールの大きさ、驚くべき行動力、底抜けの楽天主義など島国日本とは本質的に人種が違うということを痛感させられましたね。当時としてはケタ違いの制作費、超一流の豪華キャスト、驚きの総天然色、アカデミー9部門受賞 …等々、どれをとっても文句の付けようがありませんです、はい。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-02-18 23:37:32)(良:1票) 122.ビビアン・リー演じる強烈なスカーレットは、最高に素晴らしい。ここまで強烈な輝きを持ったヒロインは他にいないような気がする。一言で言えば「うわぁ、嫌な女~」なのだが、あふれるエネルギーがそのまま空回りしているとしか思えない人生には、同情を覚えてしまう。何でそんな男に片思いし続けるのか原作を読んでみても分からないが、アシュレへの恋心はいじらしさを通り越して、狂気じみている。原作を読むと、彼女が母親や叔母たちから愛されず、成長期に包み込むような愛情を受けていないことが分かる。自分と正反対すぎる男に恋を妄想し、母性的な友人メラニーとの奇妙な友情関係を続け、本当に真剣に愛情を与えてくれる相手を愛することが出来ない。まさに心理学などでよく言われる「母親に愛されなかった娘」そのものである。そう考えると、スカーレットの行動一つ一つは痛々しい。男たちにちやほやされることで自分の存在意義を確認しているようなところとか。ただ、その痛々しさを上回る高慢さが、キャラとして強烈なのも確かなのだが・・・・・・。だが一方で、彼女はまた逆境や因習と闘うヒロインである。商才があり、自ら率先して働くことができる。行動力がある。アシュレの妹やスカーレットの妹たちが、自分では何にもしないくせに、スカーレットを非難するところなど、スカーレットと一緒になって怒りを覚えてしまう。それにしても、古いしきたりに正面から戦っていつも玉砕しているところがまた、アサハカというか、痛々しいので、私はこのスカーレット像はものすごく愛しい。理想の女性像のメラニーもいいが、やはり、何か傷ついたり理不尽な仕打ちにあったりしたときに思い出すのは、ビビアン・リーの大地に立って「私は飢えない。決して」と誓う姿だ。本当に、全編を通じて、映像が素晴らしい。ただし、原作の人物(たとえばスカーレットの息子)が一部削られているのが、原作ファンとしては複雑な気分。 【ルクレツィアの娘】さん 10点(2004-02-17 23:35:51) 121.《ネタバレ》 ぶっちゃけてゆ~と、わがまま娘がやりたい放題にふるまい、最後は捨てられたのに、まだ反省せず開き直る映画。私は腹がたった。どこが名作。どこが泣けるんだろう。 このあとスカーレットはどうなったのか。 たぶん、すんげえ強欲おばはんとして、男を次々と くわえ込み、逞しく恥知らずに生きていったことでしょう。 メインテーマ音楽だけはいい。 【うさぎ】さん 1点(2004-02-10 16:15:56)
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