みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
88.意外ときつく、重い映画だった。ミュージカルを取り入れ、ポップでもあるけれど、観終わると気持ちが沈む。そのバランスが良いことなのかよくわからない。観ている時は楽しかったし、つくり手の才能に溢れた作品だと思った。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-18 11:26:35) 87.劇団松子による松子劇場を堪能しました。 【アルテマ温泉】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-03-12 17:28:35) 86.『下妻物語』以上でした。この監督は日本映画には珍しくミュージカルを撮る才能があるらしい。それも華麗さと毒とペーソスをあわせもったコメディーの。くわえて、中谷美紀をすっかり見直しました。たんに美人さを売り物にするお姉さんではなかったのだ。記者会見によると、監督は撮影中こっぴどく中谷美紀を罵倒しつづけ、中谷美紀は監督を「いつか殺してやる」とまで恨んだそうですが、これは推測するところ、監督としての一種の演出法だったのでしょう。たとえば名作『飢餓海峡』でも、内田吐夢監督は伴淳三郎を撮影中とことん罵倒しつづけたが、それであのうらぶれた刑事の深い味が出て、伴淳三郎はその年の映画賞に輝いた。あとで伴は監督に感謝したということだが、中谷美紀も同じこと。ひょっとすると中島哲也は意識して内田吐夢にならったのかもしれない。そのおかげで中谷も世をうらみすねる役柄を体現でき、その結果、映画賞を獲得できた。 【goro】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-03-06 04:24:42) 85.《ネタバレ》 人生に何が起きても逞しく正直に生きようとした松子は、日本のスカーレット・オハラでした。ミュージカルとデジタルSFXをスクリーンに綺麗に溶け込ませた監督の手腕には恐れ入ります。 【よねぴー】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-28 16:08:50) 84.《ネタバレ》 松子の強烈な人生劇場を堪能させいただきました。観てる間は、悲しかったり、おもしろかったり、怖かったり、しびれたり、幸せな気持ちになったりと、様々な感情が巻き起こった映画は久しぶりでした。最後に松子が人生劇場の幕を終えて階段を登っていく姿に知らぬまに涙がこぼれちゃって。このエンターテイナー性はまさに映画。ま~げて~、のばして~♪を知らぬ間に口づさんでしまってます。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-02-17 20:02:05)(良:1票) 83.《ネタバレ》 映画館で予告編を観て、女の子の妙な表情や色彩に嫌な感じがしていたので避けていたのだが、ツタヤで旧作扱いになったので借りてきた。観てびっくり。まったくとんでもない映画だった。 松子は心理学か精神医学か、その世界の用語で言えば共依存の典型的な症例なのだろう。両親の愛に恵まれずに育った松子が不幸に吸い寄せられるように転落していく悲劇の物語。しかし画面はひたすら華やかでミュージカル仕立てでアップテンポ、コメディタッチでもある。それがまた哀しさを際だたせるのだ。何よりも特筆すべきは邦画にありがちな映像の安っぽさや、たどたどしいテンポ、音楽の陳腐さが微塵も無い事。脚本、映像、美術、編集、特殊効果、音楽、何もかもが邦画の水準を突き抜けている。ただの1カットたりとも手抜きが見られない緻密な映像だ。そして主演の中谷美紀の迫真、美人女優のプライドも何もかもかなぐり捨てたような演技、存在感、まさしくプロの仕事。監督はCM畑出身らしいが、尋常ではない映像の細部までのこだわりはその為なのか。この監督は出演者やスタッフを罵倒して追い詰めることでも有名だそうだ。そういえばクリント・イーストウッドの現場は穏やかで決して声を荒げたりすることは無いそうだが、スタイルの違いなのだろうけど、日本人には罵倒、叱責でネガティブに追い詰めたほうが力を発揮するのかもしれない。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-14 20:35:15)(良:1票) 82.《ネタバレ》 フェリーニ監督の映画「道」に登場していたジェルソミーナと松子が似ていると思ったのは私だけでしょうか。松子の持つトラウマは、体の弱い妹のみが父から溺愛され、彼女自身は愛情を受けず育てられたために極端に自己評価の低い人間になってしまったことです。松子は完全にアダルトチルドレン。彼女がどうしようもない男ばかりを好きになってしまうのも、「どうしようもない人間だからこそ、私がいなかったらこの人は生きていけない」という思い込みがあったからだと思う。つまり松子は他者に必要とされることでしか自分の存在意義を見出すことができなかったのだと思います。ザンパノに対するジェルソミーナの想いもそれととても似ている。どちらも重度の「共依存」だと考えます。 ・・・・・。松子は1人ぼっちが寂しくていつも他人を求め続けましたが、そんなのは基本的に2人になっても解消されるわけないんですけどね。 2人になったら今度は2人ぼっちじゃないですか・・・。誰にとっても人生は寂しいものです。しかし最後にとうとう人を求めなくなった松子をみて、松子らしくないと感じて悲しかった。ラストシーンはやはり「道」を思い出します。松子に暴力を振るい続けたヤクザ男は松子が死んだことを知ってショックを受ける。その姿はザンパノの姿と重なる・・・。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-12 21:13:16)(良:1票) 81.《ネタバレ》 中谷美紀のあの顔は本人的にOKなんだろうか・・・ 結構悲惨な話ですけど、ミュージカル仕立てで楽しかったですね。 【ひで太郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-07 12:16:39) 80.《ネタバレ》 映像がカラフルできれい。中谷美紀かわいい。音楽が特によかった。後半の光GENJIのシーンは笑うところなのだろうが切ないものを感じた。 【あんぐれーず】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-22 22:14:41) 79.カラフル映画は好きだからいいんだけど、無理して妄想シーン(ミュージカル風の)を入れすぎ。中谷美紀がすごく魅力的だった。松子には全く共感できないけど。でも観て損する映画じゃない。 【Michael.K】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-19 02:59:37) 78.松子自体に共感は全く出来ないし、「この人不器用だなぁ・・・」としか思えないんだけど、なにより映像の色彩がすごく綺麗で、テンポもいいし、見てて飽きなくて、その点では面白かった。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-18 06:11:40) 77.評判の良い「下妻物語」にあんまり乗り切れなかったので、本作も期待はしてなかったが、テンポ良く物語が進んで面白い。ひたすら暗い松子の人生を、一生懸命明るく見せようという努力も垣間見られる。でも、松子の最期といい何といい、根底が暗い物語なので、見終わった後に爽快感が味わえる作品ではなかった。結局、松子の人生って何だったんだろうね? 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-18 00:48:59) 76.《ネタバレ》 いやぁ、テンポは良いし、よくできた映画でした。それに、中谷美紀は頑張りましたねぇ。・・・・・・だけど、毒だらけの映画というか、アンチ三丁目の映画というか、positiveなところは何もない映画というか、根底に怒りと諦めを抱えた映画というか、、、、、、、。「何を与えられるかでなく、何を与えるかが大事」という、ケネディの有名な演説のパロディが出てきたあたりで、この映画の私なりの解釈というか、見方が定まりました。・・・・要するに、最初から最後まで、この松子ってやつは馬鹿なやつだ、ゲハハハハハ、全く主体性もなく、いつも受け身で、それでいていつも正直で、真面目で、要するに、死ななきゃ治らんぜ、どはははは、という感じで、見なきゃいけないわけです。感動したり、同感できるシーンは皆無です。・・・・馬鹿だね、酷いね、と見なきゃいけないわけです。・・・・・・・何か具体的に、ポジティブにいいたいことがあるわけでなく、「人生なんかに意味はないのさ」と、徹底して相対化したとき、見る人、それぞれに何か、思うところが残ればいいじゃないか、というのが監督の立場ではないかと思いました。・・・・・・・そうやってみるとき、例えば、片平なぎさを笑いながら、彼女がアイドルだった頃を思い出し、人間綺麗には生きられないさ、ということに気付きつつ、それでもしっかりと彼女のように生きていくことに、何ともいえないポジティブなものを感じるようになるのです。・・・・テンポよく楽しく見ることができますが、難しい映画でした。・・・・こういうのは0点か10点かどちらしかない、とも思いましたが、片平なぎさのように大人になって、9点。 【王の七つの森】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-01-15 14:09:36) 75.終始明るいトーンで描かれているけど、中身は間違いなく転落人生。観終わった後に暗くなりました。やはり映画はハッピーエンドがいいです。 【doctor T】さん [DVD(邦画)] 2点(2007-01-14 02:42:21) 74.こんな悲惨極まりない人生を、おもしろおかしく表現することができる監督がすごい。そうとしか言いようが無い。センスが良い、という言葉が良く似合う映画。 【ふくちゃん】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-13 23:44:08) 73.《ネタバレ》 原作を読んで、「なんてつまらない話だろう」と思っていた。同情やら共感を覚えにくいタイプのエピソード連発だし、なにが言いたいのかわからなかった。映画もあまり期待していなかったんだけど、これはやられたなぁ、ってカンジ。あの原作をこんな風にしちゃうんだ。この監督って天才かもなぁ。とか思いました。 かなり無茶な味付け満載で、それはどうよ?と思う部分も少なくはない。けど、原作よりは数段いい。特に原作で鼻についた「カノジョ」の存在をスカっと抹殺してんのが個人的にはよろしかったです。 【zinny07】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-12 00:42:30) 72.《ネタバレ》 見事な位、転落人生(笑)なのに非常にコミカルで、内容のヘビーさが明るく過ぎていく感じでした。変わった映画だなぁ~と思いましたがミュージカル感覚で見れました。中谷美紀さんは綺麗でした♪ 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-07 19:26:14) 71.この作品にプロットというものは存在しない。ただただ松子の生涯を綴っている。故にテーマを観客に委ねる作品なので、各々が得たものがいかに有意義であったかでその評価も変わるのだろう。 自分としては「生きることは欲すること」とみたのですが、既知であり、「トゥルーマン・ショー」のようなプロットで語られている良作を知っているのでこの評価。 【カラバ侯爵】さん [DVD(邦画)] 2点(2007-01-05 22:26:23) 70.《ネタバレ》 映像としては、よく出来ている。 でも、やっぱりどんな理由があろうと人を殺すのはよくないことだし、 そういった描写を含んだ作品として、面白可笑しくというのはどうにも不謹慎。 それに対する懺悔の言葉すらなかったのも残念。 因果応報というつもりなのかも知れないけど、最期の迎え方も後味が悪い。 フィクションであっても、子供が殺人者となるシナリオには閉口。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-05 06:02:24)(笑:1票) 69.通常、私は映画などドラマを観るときは主人公に感情移入して観てしまうものなのですが、今回は客観的な視点で観てしまいました。松子の人生はちょっとリアルな感じがしません。ありえないなと思います。なので、場面ごとのミュージックPVのような雰囲気を楽しむことが出来ました。まあ、期待どおりではなかったけれど悪くはないのではないでしょうか。 【ぽじっこ】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-04 10:44:59)
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