みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
69.なんとも言いようのない作品だ・・・。面白味が感じられん・・・。 【瑞鶴】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-09-29 22:40:13) 68.《ネタバレ》 救いと希望を感じました・・。修理屋の黒人の娘が射殺されそうになったときや黒人の妻が事故死しそうになったときは本当にもう駄目かと思って息がつまりそうになりました。なぜなら、ああいう場面では「差別は残酷なんだ」と伝えがたいために、彼らを不幸にして死なせてしまう映画が非常に多いからです。そしてそれがリアルなんだ、と製作者サイドはうそぶくわけです。だから黒人の娘が救われたときなどは、子供のように素直に嬉しかった。 差別というのは、ただ単にコミニケーション不足が偏見を生み、そして憎悪へと変化していくだけのことかもしれません。 とくに差別主義者の白人ライアン巡査がひどい差別をした黒人女性のことを、命をかけて救った場面にはあるメッセージが込められていたと考えます。 人を殺した人間には殺したかった理由があるはずですが、人を救った人間には救うための理由なんてありません・・・それは本能なのですね。 肌の色や国籍が違っていても、死にそうな人間を見かければ、とっさに人間は人間を救う・・よく人間の心の奥には誰もが差別を持っていると言われます。しかしもっと奥をのぞけば、同類である人間同士の共感が見えてきます。この映画の根本的なメッセージは差別問題ではないと思う。私には人間賛歌の物語にさえ感じました。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-09-28 19:04:08)(良:1票) 67.《ネタバレ》 良かった。良い映画。最初は人種の問題などで人々それぞれの憎悪や嫌悪ばかりが目についてすごくイヤな気持ちのまま鑑賞していたが、あの透明マントのシーンで号泣。それから、すべての出来事が繋がっていて、素晴らしい音楽とともにむかえるラスト。久しぶりに良い映画を見た。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-26 02:47:37) 66.「25時」でも出てきた「アメリカにおける人種」の問題。 これは白人監督による場所を替えての(LA)お話だ。スケールも韓国人からペルシャ人までと大きい。 この映画では人々は「人種間の憎悪」を解決するためにすーぐ銃を用いることを考える。 「怖い気に入らない憎たらしい」→「じゃ銃だな」。 「銃」を用意しないサンドラ・ブロックのような人は恐怖と不安でノイローゼになるしかない。 アメリカは白人がネイティブアメリカンを追い出して(殺して)住み着いた国であるのに、そこに自分達より後に別の人種が入ってくると、「俺たちよりいい思いをしなければお前らがここに居ることに目をつぶろう」というレベルから基本的に少しも進歩しないのだ。 これはよその国の自分に関係ない出来事ではない。 留学生を装って日本に出稼ぎにくる中国人、ダンサーだと言って売春する東南アジア人、薬物を売買するイラン人、日本語も話せずブラジルから出稼ぎに来て2~3年で帰ってしまう日系3世。日本の安全を守りにきたはずなのに、現金も持たず(超低収入)街に出てきてナンパをしたり悪さをする基地の米兵。 もちろん普通の無害な外人もいるだろう。しかし、「無害かどうか判断のしにくい」外人に対して、「どうぞ私の家のとなりに家を建ててください。」とか、「私の店のとなりに店を出してください」とか「私の所有するマンションを借りてください」とか「どうぞ私よりたくさん稼いでください」と言える人が何人いますか。 上記の白人と同じでしょう。「俺たちよりいい思いをしなければ目をつぶっていてやるよ。」 これが「人間」の真実の姿だと私は思う。普通の人間はもともとそんなに立派ではないんだ。 この作品を見る限りポール・ハギスの考えもおそらく同じだと思う。 「立派じゃないので、避けないでぶつかれ。触れ合え。避けるともっともっと相手が怖くなるだけだ。」と彼は言いいたいらしい。 「日本ではここまでひどいことは起こらないわ。銃が無いから。」?それでは、福岡の4人殺しとか、ペルー人の女児殺しとか、世田谷一家殺人事件はなぜ起きたのか? それでも、ポール・ハギスの言うように、「怖がって避けてばかりいないで触れ合え」ますか? 脅かしているようだが普通の日本人もあの検事の妻のように、不安とイライラに苛まれる日は近い。たぶん「銃のあるよその国の出来事」として見るのでは甘い。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-24 23:09:21)(良:2票) 65.スピーディーな群像劇で最後まで退屈させずに見せきっているのだが、個別のストーリーの内容が特段目新しいものではなく、しかも結論がうやむやのままに終わっているので、単に都合の良い断片を切り取っただけではないかという印象は拭えない。また、登場人物を善悪はっきりつけないとか、意識的にいろいろな人種を入れ込んでいるところなども、制作者の意図が逆に見えすぎていて興ざめする。それと、アップで追いまくるだけの芸のないカメラワークもいらいらした。ただし、珍しくポイントを押さえた演技のサンドラ・ブロックと、多数の登場人物の中でも強力な存在感のマット・ディロンは評価したい。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-09-24 03:07:04) 64.《ネタバレ》 アカデミー作品賞ということでやはり期待してしまいましたが、大絶賛とはいかなくても十分期待値以上の出来だったと思います。少なくとも複数の視点から構成した似たタイプのアカデミー作品賞だった『アメリカン・ビューティー』よりは数段良かったのではないでしょうか。群像劇、全員が主人公でもあり全員が脇役でもあるようなこの手法、様々なタイプの人物を登場させることで観客はこの中の誰かには感情移入出来るかな!?と計算して考えられたこの手法、今は観る側も多様化しすぎてしまって1人の視点では足りない感じがしてしまうから、これからもこういうタイプの作品はたくさん作られる気がしますね。この『クラッシュ』も様々な人物の様々なエピソードで構成されていますが、この作品の核は2人の白人警官のエピソードでしょう。差別を自覚している白人警官は緊急時では本能的に黒人の命を救い、差別を自覚していない白人警官は疑念と不安から黒人の命を奪ってしまう、同じ車の中という場所で。残りのエピソードはこのエピソードに比べれば発想としては軽いものだと思いました。個人的にとても気に入ったのは淡々としたあの静かなエンディング、バックに流れる曲のセンスも良いです、とても雰囲気がありました、あのままあと10分は観ていられたかな(笑)と思います。 【眼力王】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-12 20:24:22) 63.狙いすぎて誇張が過ぎる気がする。 全ての人種の方の差別姿勢が強調されていてご覧になってむっとされるかも。 【hiroyuji】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-10 03:14:32) 62.《ネタバレ》 人種差別がテーマらしいが、自分はそれよりも脚本のできにハマった。夢中になってみてた。音楽も良い。 【十人】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-08-29 03:14:11) 61.はっきりいって俺には「争い=悪」という意図が理解できない。俺は核戦争だの世界紛争だのという「争い」は死ぬほど嫌いだけど、例えば殴り合いとかのいわゆる「喧嘩」に対しては肯定する立場にある。なぜなら喧嘩における暴力というのは、言葉では表現しきれない「怒り」という感情をお互いが吐き出すための一つの手段だと思っているから。人間吐き出さなくてはならない。「みんな仲良く」「怒りは抑えろ」「話し合いで解決しろ」そんな事を抜かす奴らには虫唾が走る位だ。だって人間には一人一人違う性格や考え方があって、そのズレから亀裂が生じてしまうのは仕方ない事だし、話し合ったり抑えたり出来るような軽い問題なら殴り合いなんか始めてないだろっつうの。それに喧嘩してる奴らを叱ったり引っ叩いたりした所で、お互いの気持ちが晴れるわけないでしょ。また殴りあうか、もっと悲惨な事態に発展してしまうかもしれない。それならパパッと殴り合ってお互いに和解した方がマシに決まってるじゃん、と。この映画はそれをよく解っている。この映画の登場人物たちは、様々な理由で相手と争う。お互いがお互いに怒りを、苦しみを、感情を、自分自身を爆発させる。時に相手に嫌悪感を感じる。しかし嵐が過ぎ去った後、感情の全てを吐き出したお互いの心に残ったものは、争う前にあったものよりももっと温かいものだった。嵐の後に、お互いの心に刻み付けられた愛や絆。真っ白に戻った彼らはお互いに対して抱いているそれを改めて実感する。そして彼らは以前よりもさらにそれを深めてゆく。これが「争うこと」の本質なのかもしれないなと思った。映画でも語られているように、多くの人々は争いを避け、忌み嫌い、そして「野蛮なもの」と位置づけている。争う人間を見ると「自分とは違う」と彼らを野蛮扱いする。しかし、争った後に心の中に宿る愛を、温かさを、優しさを、人は忘れている。「衝突(Crash)」とは、お互いを心の底から理解し、そして尊敬することだ。見終わった後からじわじわと余韻が広がる素晴らしい作品でした。 【ポール婆宝勉(わいけー)】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-08-28 14:36:00) 60.アンサンブルドラマは脚本と演出で観客を混乱させる可能性がありますが、この作品はギリギリの部分で素晴らしい作品となっていると思います。ただ柱にある人種差別のテーマは日本人にはちょっと理解しづらい難しいテーマだとも思いました。それに加えてメッセージは観客に委ねる形なので、アメリカ社会を考えさせられる作品ではありますが、直接的に心に響く映画ではありません。それなのに演出の妙で2時間弱飽きさせないのは素晴らしいです。人類みな兄弟みたいな顔して生活してるけど、心の奥底にある偏見が元で直ぐに衝突してしまうのだなと思いました。主役を誰と置かずに展開される作品なので、テーマを意識して観たらもっと感じるものがあったのかなと・・・、それでも凄いパワーのある静かな作品である事に間違いはありません。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-27 13:55:05) 59.日本ではなかなか考えられないような、アメリカ社会独特の物語展開の連続に圧倒されました。。ほんの些細な歪みや、感情の行き違いで爆発してしまう人間の心情に、これまた複雑に「人種差別」や「社会差別」が絡んでいて本当に深く考えさせられます。これだけ複雑に物語が絡んでいると普通は混乱しやすいのだが、計算されつくした見事な構成で脚本が作られているせいか、途中で飽きる事無く最後までじっくり鑑賞できました。かなりお奨めな作品です。 【はむじん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-27 00:51:26) 58.人種差別のフルコース.日本人としての教訓:日本人以外には近づくな! 【マー君】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-20 15:24:17) 57.人種差別を知らない我々にとってもこの作品は理解できるものがある。流石に作品賞を獲るだけあってスパイスが効いた仕上がりだった。 【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-16 03:33:41) 56.《ネタバレ》 もしかすると自分は酷く心が冷たくて、ひねくれた考えの持ち主なのかもしれませんが、実はあの女の子が実際に撃たれて命を落としたほうがむしろ自然で良かったのではないかと思ったのです。なぜかというと自分にはこの作品は「アメリカ社会の実情」であると同時に、「世界情勢の縮図」にも映ったのですが、だからこそ本当に大切なものを理不尽に失う悲しみを(例え残酷であっても)まざまざと見せ付けられたほうが、現実に世界中に蔓延する全ての悲しみを(苦しみを、困難を、貧困を、差別を、)心の底から嘆き悲しみ、そしてまたその全てが消え去る事を心の底から願えるのではないかと思ったからなのです。実際にはあの女の子は命を落とす事はなかったわけですが、もし違う結末であったのならあの女の子はペルシャ人の商店主にとってだけでなく、自分にとっての天使にもなりえたのかも知れません。 【ぶらき】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-16 00:37:09) 55.すばらしい。アカデミー賞を取るだけはあります。一貫して人種差別というテーマを描いているし、そういったテーマのアメリカ映画の中では、今までにないくらい脚本はすばらしい。しかし、なぜか後引かないんだよな。その後、この映画について思い出さない。 【にゃ~】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-15 23:14:01) 54.《ネタバレ》 今あるアメリカの問題点を何人のかの人々で簡潔にそして薄っぺらくなく見事に表現できて良かったです 【月読】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-12 15:54:19) 53.《ネタバレ》 ほとんどの登場人物が善人とも悪人ともいえない人物に設定されているのがいいと思う。悪党に見えた人間が他人を救い、逆に善人に見えた人間が罪を犯してしまう。真に邪悪な人間はいないのに、いつのまにかいがみ合い、憎み合っている。完璧な者は一人もおらず、それぞれが欠点を負っている。積極的な人種差別というよりは、誰もが抱えている不幸の数々がやり場を失って、差別という形で発露している。小さな悪意が交叉し、誤解と偏見が連鎖し、やりきれない出来事を積み重ねていく。どんな人種でも、そういう意味ではみんな平等に人間らしく、不幸だ。 ところがこの映画では、そんな暗い世界をささやかな奇跡の数々が切り開く。なぜなら人間は欠点を持つのと同じように長所も持ち合わせていて、ちょっとした偶然から善意が交叉するときだってあるし、ときには理解し合うことだってできるからだ。救いがたい悲劇に転ぶことがある一方で、良い方向に転ぶことだってある。そういう意味でもみんな平等に人間らしく、幸福になれるチャンスを持っている。 この映画が提示する希望はとても控えめではあるが、それだけに力強い存在感を持っているように思える。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-09 15:58:33)(良:1票) 52.((δ´・ω・`)ヴーン・・・ 群像劇といえば、ロバート・アルトマンのが どうしても 思い浮かぶので、 それ以上のを 見せられないと、なんだか 満足しなかったなぁ・・・・ それに、最初から 最後まで、人種差別の極端な例を 見せられているようで、 後味の悪い思いだけが 残りました。 【ぐぼ子】さん [DVD(吹替)] 5点(2006-08-08 22:37:23) 51.うん~ 秀作ですね~ 題材がイイ、脚本もイイ.. 人種のるつぼと化したアメリカならではの作品ではないでしょうか..奥の深いテーマでした~..色々と考えさせられます... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-08-04 12:15:42) 50.《ネタバレ》 登場人物1人1人の役柄が実に深い。そして、俳優陣の演技が素晴らしい。個人的にはマット・ディロンよりドン・チールが印象強かった。お父さんを守りに行く娘や、マット・ディロンがダンディ・ニュートンを助けるシーンのように、BGMのみのスローちっくな再生にすごく惹きつけられた。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-03 00:10:59)
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