みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.あの星条旗の写真は、もっとも美しい戦争写真と言われているんですね。写真はそこで時間が止まっているはずなのに、たった一枚の写真に大きな意味が生まれる。物語の進行的には、当初は誰が主役か分からず、誰が生き残った3人か特定できず。(私の記憶力の問題かもしれないが)現在と回想と戦闘中。色々と時間が重なりあって、正直、分かりにくかった。それでも戦闘シーン、やはりどんな映画でも目を背けてしまいます。どーしてこんな酷いことをするんだろう。あれだけの銃撃。弾に当たらないのは運がいいからとしか思えない…。 【西川家】さん [試写会(字幕)] 6点(2006-11-04 02:08:30)(良:1票) 8.《ネタバレ》 序盤の船上での一夜、曲の終わりと同時にライターの火が消えるシーン、最初はなんてオシャレなんだろうと思いましたが、すぐ後の戦闘シーンで一変します。硫黄島での戦闘シーンは、風景の灰色っぽい感じと地面にもぐりこんだ日本軍の無言の攻撃がとにかくリアルで恐怖感すら覚えました。今にして思えば、ライターは硫黄島で消えてゆく命の灯火を表現していたのではないかと思います。 その後は本国に戻った3人と硫黄島の回想の連続、ここもテンポよく見ることができましたが、終盤、3人の戦後の人生を描いていたところではちょっと作品の焦点がぼやけてしまったような気がします。 英雄として祭り上げられ、国家予算やショウビジネスに利用されていく3人の苦悩する姿、さらにはネイティヴアメリカ人に対する差別など、具体的なメッセージは何一つなかったと思います。見るものに対する問いかけ、こういう作品は嫌いではありません。 【maemae】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-04 00:08:56) 7.《ネタバレ》 「ミリオンダラー」では吉と出たが、今回は失敗でしょ。ポール・ハギスの脚本が。「クラッシュ」でも鼻についた時間軸入れ替えのテクニックと人種差別描写がさらにキツくなってしまってる。脚本のテクニックを披露したいのはわかるが、今回の映画で時間軸入れ替えをやる必要性がまったくみえなかった。単に分かりづらくしているだけだったもん。それでなくても戦争映画というのは同じ軍服着ていて人物見分けづらいってのに・・・。あとインディアンがいるのは分かってるから多少は人種差別描写は必要なんだけど、それに重きを置きすぎ。完全に後半はドクではなくアイラが主役になっちゃってる。そういった“暴走”を食い止めるのがイーストウッドとスピルバーグの役割なのに、“なんだかなぁ”といった印象。とにかくポール・ハギスの起用が許せなかった。物量作戦の描写の凄まじさ(映像と音)、その物量作戦の犠牲となった主人公3人の演技、そして戦意高揚とは無縁の淡々とした音楽といった“脚本以外”の部分がいずれもすばらしかっただけに残念至極。追記:誰も触れないから書いておく。イギーの死に方が続編で伏線になってなければ、彼の消息についての言及があまりにも不親切になる。その辺りも踏まえて「硫黄島からの手紙」を楽しみにしてます。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-11-03 16:48:38)(良:1票) 6.《ネタバレ》 原作未読。硫黄島の戦闘に関しては多少知ってる程度。 時間軸をずらし、帰国後と戦闘中がフラッシュバックにより入り交じる手法はわかりやすく巧かった。硫黄島に迫る大艦隊は物凄く、さらに一斉砲撃。あんなモン生で見たら普通愕然として動けなくなりますよ。昔の日本人の精神力の強さは半端じゃないなと(ここら辺は連作である【硫黄島からの手紙】が楽しみでもあり怖くもありますが)。 プロパガンダに利用され英雄に仕立て上げられた兵士。その後の人生はなんとも言えない遣る瀬無さ、哀しさがあったな。政治の汚さ、差別問題もあり考えさせられる作品。アメリカ国民はどう見たんだろうか? 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-11-02 23:13:47) 5.時間軸をバラバラにし、「プライベートライアン」の焼き直しを撮り、誰が誰なのかわからない物語を綴り、嘘みたいな生首が転がり、ジョン・フォードのようなラストシーンを設ける。■そのような形容詞はもう、どうでもいい。■わからない物語はわからない自分が悪いのかもしれない。あるいは、物語のすべてを分かる必要はないのかもしれない。■また、生首や生手首を私は見たことがないので、それがリアルなのか、嘘っぽいのか判断がつきかねるし、本当の戦争を描けば「焼き直し」みたいになってしまうのかもしれない、それはわからない。■ジョン・フォード?多分、脚本家たちは、この物語の収めどころを、ある種のハリウッドの文脈に求めたのだ、と思う。イーストウッドにもそのフシはある。だからと言って、ああアメリカ映画っす、と泣けるのは80年代までだ。21世紀に生きるナウな私に、そんなことは関係ない。■だいいち、死んだ人間、生き残った人間、全員勢揃いの水泳シーンに漲る、感動とか「泣ける」とか、伏線とか回想とか、「長い灰色の線」じゃんとか、そういう文脈を超えた崇高さや歪さ、イーストウッドでさえ信じていないであろう感情を、どう説明すればいいのか。それがわからないから、途方もなく溢れ出る涙の理由を考えて、このような駄文を書き連ねているんじゃん。 【まぶぜたろう】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-11-02 00:23:47) 4.《ネタバレ》 ※原作未読です。回想シーンと戦闘シーンが小間切れで入れ替わるため、流れを把握するのに苦労しました。どうせなら回想シーンは最初と最後だけにして、硫黄島の出来事をひとまとめにつなげてくれればもっとのめり込んで観ることができたような気がします。最小限に抑えた音楽はよかったですね。そして硫黄島での戦闘シーン、まるでプライベート・ライアンの焼き直し。不必要な手持ちカメラのブレブレ映像でまた気持ち悪くなってしまいました。スピルバーグはいつから戦争映画ばかり撮るようになってしまったの?ともあれ、12月公開の「硫黄島からの手紙」を観たらまた印象も変わるかもしれません。今回はこんなところで。 【芦毛牝馬】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-11-01 23:14:08)(良:1票) 3.F6Fが輸送船団すれすれに飛び回り、すり鉢山に艦砲射撃が炸裂する。こいつぁ、すごい!と思ったのは、最初のうちだけ。その後は、「英雄たち」に対するアメリカ国内での華やかな歓迎シーンと、戦場シーンが何の工夫もなく交互に垂れ流されるだけ。ドラマが何もないんだよな。登場人物も誰が誰やら分からない。肝心の戦闘シーンも、プライベート・ライアンを見た後では、お粗末にさえ感じる。だいたい、作り物とすぐ分かる「人体」使うなんて、恥ずかしいよ。 【駆けてゆく雲】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-11-01 21:16:30)(良:1票) 2.《ネタバレ》 とてもベタな感想を持った。ともかく反戦を語られた。自分はアメリカ一国正義、イケイケ映画をイデオロギー抜きで単純に楽しむ術を持っていると思う、だが、小手先のおためごかし映画には嫌悪を感じることが間々ある。この作品はひょっとすると恐ろしく正攻法なのか。日本側から見たという「硫黄島からの手紙」を鑑賞するまで評価を留保すべきなのかもしれないが、現在、先の戦争に対し勇ましい独善的解釈を多く見かけることに対し、本当にその場所、戦場に居た人間は多くを語らないという強烈なアンチテーゼである。相手を直接見るでもなく、おそらくボタン一つで戦争が始まり、間髪入れず終わる時代である。だから尚のことこの切り口を大切に思う。 【monteprince】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-01 01:22:21) 1.《ネタバレ》 やっぱ戦争映画だから戦闘シーンを観たかったのに全体の3~4割くらいしかなかったのが残念。最初イギーを探してた時に現代に戻ったりしてたけど戦争映画に時間軸バラバラにする手法は向いてない。サスペンスだったらわかるけど。戦争シーンは凄くリアルに作られてましたね(艦砲発射とか手榴弾をライフルの先につけて空気圧で遠くに飛ばすシーンとかいろいろ)。登場人物はちゃんと横に字幕で人物の名前出てたんですけど話が進むにつれて主要人物以外は混乱しっぱなしでした。帰還後の3人の人生が酷かったですね。ずっと英雄扱いされたのにレイニーなんて仕事ももらえないし。アイラ・ヘイズなんか特に酷い。最後が酒におぼれて道で野垂れ死にで検死もしてもらなかったって可哀相過ぎる。 【TRUST NO ONE】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-11-01 00:35:24)
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