みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.ヤバイ・・・たけしが信じられなくなりそうだ。前3作でフッ切れたのだろうと思っていたが、こんな映画じゃ全然ダメだよ。 クセのある役者陣、意外な配役、全員悪人のコピー。そりゃ期待も高まるっつうのに、なにコレ?ストーリーは予定調和、音楽はイマイチ、一番の味”間”も悪い。どうしちゃったのだろう、役者の演技も期待以上ではなかったし、ホラー映画じゃないんだから、いろんな殺し方を見たいんじゃないよこっちは、悪人と言う割には悪行の前にさっさと死んじゃうから悪人ぶりも不明瞭、かなりの残念作。 タイトルがガン!と出た時はかなりのカッコ良さに震えたが、そこが一番の見所だった。印象に残ってるシーンは有名でない役者のシーンばかり、「ヒーローショー」を見習ったほうがいい。 まさかとは思うが、たけし枯れてきた?いや、そんなはずは無いと信じたい。次だ次! 【カーヴ】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-06-16 11:38:47) 9.《ネタバレ》 まずキャスティングからして素晴らしい。寺島進や大杉蓮らこれまでの北野組は出てないものの、ラーメン屋での笑顔が恐い椎名桔平や、恐そうなんだけれどいかにも幸薄そう(殺されそう)な國村準や石橋蓮司の顔。地味で目立ちすぎない故に危うさも備えた中野英雄、たけしの昔気質で落ち目のヤクザ感等々・・・。それぞれが見事な具合で描き分けられ(出演時間もほぼ一緒!)、これといった主人公はもちろんのこと、狂言回し的存在すらない。それでいてこの物語の推進力。ほとんど俳優たちの表情、所作だけでも十分に魅せてくれます。 これまでの北野作品と違い台詞を排した心象描写は一切無く、ひたすら続く怒号の応酬。口汚い罵り合いに反して映画のテンポはとても心地良く、そんな中に不意打ちのように飛び込んでくるバイオレンスシーンがまた素晴らしい(語弊があるか!?)。顔を切り裂かれ、口をドリルでぐちゃぐちゃにされ、箸で耳をぶっ刺される・・・工夫を凝らした痛い痛いシーンの数々がバイオレンス映画としての価値も多いに高めています。 北野作品としての分かり易い特徴は殆ど見られないものの、『ソナチネ』や『キッズ・リターン』に並ぶ完成度だし、僕の好みで言えば北野映画一番と言ってもいいくらい。極めてタイトにビシッと整った楽しい楽しい一級のバイオレンス映画に仕上がっています。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-06-16 02:12:17)(良:1票) 8.《ネタバレ》 これまでの北野監督の作品とは違い、生きる道を選ぶヤクザ。だが結局、死から逃れることは出来ない。三浦友和さん演じるヤクザも、いずれは同じ運命をたどるのでしょう。最後に残るは、手を汚さずに利を得るもの。 【KAZY】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-14 23:31:22) 7.《ネタバレ》 BROTHERより断然面白かった。序盤、組織の関連がよく分からず先行き不安だったのですが、結果的にそんな心配はまったく無用。北村総一朗が一番エラい人なんだ位の認識だけでも最後まで楽しく見れます。難解にせずテンポ良く、見せ場もたくさん用意されていますから。残酷なシーンも多々ありますが、その中にも北野武ならではの笑いがあるのが救いかと。あのラーメンを客に出したらいかん(笑) 【はらへり】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-14 17:04:12) 6.《ネタバレ》 黒塗りの車が幾台も通り過ぎていく。少し間隔を空けて2台の黒塗りの車がやってくる。カメラは徐々にバンクしながらクレーンダウンして行き、丁度車がカメラに対しての真俯瞰の位置に来た時、流れていた映像がストップモーションとなり、北野映画初となったシネマスコープサイズのスクリーンいっぱいが車一台で埋め尽くされ、タイトル「OUTRAGE」が刻み込まれる。そして映像は再び流れ出し、2台の車が走り抜けて行く後姿を映す。その背景には、樹々が生い茂っているのだが、更にその奥には都心部のビル群が建ち並んでいる。この映画でこれから起こる抗争の舞台となる「都会」だ。このワンショットを観ればこの映画が傑作であり、これが北野映画の上手さだと誰もが直ぐにわかる。 この映画の畳み掛ける台詞と暴力の応酬は、物語など殆ど宙吊りにし、途轍もない速さで映画を展開していく。しかし物語を忘れているわけではなく、物語は物語として成立している。つまり物語を引っ張っていく映像なのだ。映像が物語を形成するという、映画として最も正しい形をこの映画は導き出す。 そして顔だ。常に笑みを浮かび続ける椎名桔平、それと対照的に色眼鏡を掛け笑みを見せない加瀬亮、北村総一朗にひっ叩かれたとき絶妙の表情をみせる三浦友和、そしていかにもずるさが滲み出ている北村総一朗と國村隼、喜劇役者と化した石橋蓮司、成功を夢見るも決して成功を得られそうにない杉本哲太、また真逆に成功を得るために生きていくかのような小日向文世、など主要キャストのみならず映画に登場するすべての役者、彼らの顔がクロースアップのワンショットとして幾度となく繰り返されるが、そのどの顔もすべて完璧であり、彼らはその為に最高の芝居をしている。 北野武久々のやくざ映画「アウトレイジ」は、北野映画が日本映画の中でも間違いなく最高峰であり、そして賢く、そして何より上手く、更には無駄な意味など持たせずともただ単純に面白い映画を作れるのだという証明である。 「会長、オレには?」「バカヤロウ」ストップモーション、最高の終幕である。 【すぺるま】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-14 01:12:45)(良:4票) 5.《ネタバレ》 文字通り、恐ろしいものを観たという感じ。やっぱりバイオレンスは苦手だ、劇中5割は薄目状態だった(無論ストーリーがわかる程度には開けているが)。とかく非道で下劣。魂やら仁義やら、竹内力のVシネマみたいな、私が勝手に信じていたジャパニーズヤクザの美学みたいなものはこっぱ微塵である。ちなみに「全員悪人」というテーマだが、それでも共倒れせず、最終的には勝者と敗者が提示される。武道派より知能派が強いというのは結構分かりやすい構図で、生き残るメンバーに意外性はそんなになかった。そしても一つ残念なのは、そうそうたる俳優陣なのに、それぞれのキャラクターが役者さんのイメージを大きく外れていないこと。例えば、今や草食系なんていうありがたくない肩書きが定着しつつある加瀬亮のインテリヤクザもファンからすれば今更感あるし。腕のある役者さんを揃えてるぶん、配役はもうちょっと遊んで欲しかったかなと欲張ったコメントをしてみる。ところで、映画のジャンルとしてアクションやバイオレンスは殆ど観ない私だが、以前たまたま観た「レザボア・ドッグス」は屈指の名作だと思っている。本作も北野監督こだわりの暴力描写にはオリジナリティがあり(歯医者でグチャグチャの発想は純粋に驚いた)、逐一派手だが、「レザボア~」のグロいけどスタイリッシュというギリギリラインを狙った攻撃性のほうが個人的には好きだな。とにかく大画面でのイタイイタイ感じが私にはちょっと刺激が強すぎた。そんなバイオレンス・ビギナー(要するにただの怖がり)な私なりにこの映画の美点を挙げるとするなら、陰惨な暴力映画なのに、何か可笑しく、何かダサいことだ。悲劇と喜劇という一見相反する要素が同時に成り立つというのは何時でも人生の真理というわけではなく、チャップリン然り、やはり見せる側の才能なんだと思う。初日舞台挨拶のとき、北野監督は某納棺師を題材にした映画をネタにジョークを飛ばしていたが、人がごろごろ死ぬことさえ、即席で笑いにできるこの人は本当に凄い。やっぱり映画監督・北野武はお笑い界の奇才・ビートたけしでもあるわけで。彼が「世界のキタノ」と呼ばれ、愛される理由はこういうセンスにあるんだろうなとしみじみ思った。無論、穏やかな死の映画「おくりびと」のほうが私の肌には合いますが、ね。 【よーちー】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-06-13 23:51:54) 4.《ネタバレ》 まさにたけし版「仁義なき戦い」。ものすごくわかりやすくて飽きずには観れたんだけど、それ以上でもそれ以下でもない感じ。義理人情が希薄化している現代社会への風刺もこめていたようには見えましたが。笑えるところがあったのは良。椎名桔平惨殺シーンは痛々しい。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-13 22:03:05) 3.《ネタバレ》 序盤の指詰めシーンに小学生が工作で使うようなカッターを持ってきて、「これで詰めろこのヤロー!」「こんなもんで出来るかバカヤロー!」「なんだ手前!出来ねえのかこのヤロー!」「やってやるよ、バカヤロー!」などと、長州と橋本のコラコラ問答を思わせる言い合いからして面白く、常にニヤニヤしてしまいましたね。歯の治療をしている村瀬に、誰でも嫌な顔をするあの「チュイーン」と歯を削る機具で攻めるというエグイ事をし客を引かせつつ、その後には顔中に矯正具のような物で固定された村瀬を見せ、実はそこでは会食が開かれているというたたみ掛ける流れは、痛々しいシーンを笑いに昇華させており巧いなぁと思いましたね。恐怖と笑いは紙一重と言いますが、似たようなモンでしょう。でも死に様や痛いシーンが多く、バリエーションも豊富なだけに苦手な人も多いかな。 たけしは年々滑舌が悪くなっており老いが来てるなぁと思わせましたが、上手く世渡りできない古風で愚直なヤクザを貫禄充分に演じていたし、主要キャストは全員「わたし悪ですが何か?」という雰囲気を漂わせていて見応えありました。イケイケで仕事ができそうな森永健司が存在感ばっちりに脇を固めていて良いですね。漫画の『代紋TAKE2』で言うと政岡だな。 むかし気質の武闘派ヤクザの水野を演じた椎名と、今の時代に合せて生き、自分以外は馬鹿と思っているインテリヤクザの石原を演じた加瀬も対照的で良かったですね。 「全員悪」とは言いますが、武骨で生き方が下手な人間は長生き出来ない世界なのは一般社会と一緒だなと思いました。まぁでも狡猾で世渡りの上手な人間が天下を獲りましたが、結局彼らも下剋上されていく運命にあるんだろうな。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-13 21:49:25)(良:6票) 2.面白いじゃねーかコノヤロー!! 本作「アウトレイジ」は、北野武監督が今まで得意としていた表現、芸術的、叙情的なものを一切排除し、暴力による暴力のためのバイオレンスエンターテイメント映画であり、 それ以上でも以下でもないのである。 だから、感情移入出来ないとか、中身がないだとかそんな批判をするまでもなく、 こういう映画嫌いな人は、「嫌い!」とか「つまらん!」とか「低俗!! 」とか一言で片付けてしまえば十分であると思う。 痛々しいシーンも多いし、笑えるところも意外とある。 監督が得意とする「静」すらも放り投げ、常に誰かが殴ってるか怒鳴っていて、 ひたすら「動」で攻める攻める。北野映画で最もテンポが良いだろう。 伏線や、細かい部分も凝っているようで、確かにもう一回見たい気になる。 どっかの映画祭で絶賛と言うより、タランティーノ絶賛タイプ、 北野武版「仁義なき戦い」とも言えよう。 バイオレンス好きの肉食野郎どもは直ちに映画館へ直行すべし! 【すべから】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-13 12:22:25)(良:3票) 1.《ネタバレ》 BROTHERの時も思いましたが、ラストで次々と人が死んでいく過程が非常に安直。 全滅させればそれでいいってもんでもない。 監督の特色として、突然訪れる死がありますが、その死にインパクトを与えるのはやはり個人個人に感情移入させるドラマが必要であって、そういった部分が薄かったので 安直と感じたのだと思う。 男たちが悪事をはたらく前半~中盤の過程は非常に良かったので、落差が大きかった。 それでも、椎名桔平演じる水野の処刑シーンは非常に印象に残った。 【osaosa】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-06-12 22:41:16)(良:1票)
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