みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 「天才の孤独」を見せながら、凡人の孤独も感じさせてくれる作品でした。他者と上手くコミュニケーションが取れない主人公。冒頭のガールフレンドとの会話がそれを象徴し、導入として秀逸です。システム作りに熱中してアイデアの盗用を疑われたり、サイト拡大の為に友人を裏切る行為を容認したり。やはりその知性には幼稚な部分が窺える。彼は「知ること」や「創ること」に対する興味は人一倍あっても「理解すること」や「共感すること」に対する意識は極めて希薄だった。それが「天才」の性向と画一するのは早計だけど、彼の孤独は自身で招き入れたものだ。ガールフレンドの悪口をブログに書きなぐったことは弁解の余地も無いが、よく知りもしない奴らから「あいつは友達が2~3人しかいない」なんて断言されるのは、さすがに可哀想でした。SNSの主旨や目的は彼にとって皮肉と演出される。漠然と感じたのは、天才では無くとも趣味的時間をPCに向かって費やす時間が長い人には、主人公と同様の孤独を感じている人も多いのでは、ということ。孤独感を端末上のコミュニケーションだけで癒すことは難しく、友人を作るサイトがあっても、それを有効に活用できるかどうかはやはり本人の資質に戻って行く話なのでしょう。喧嘩別れしたエリカへメッセージを送って更新を何度もクリックするよりも、1本の電話を入れるべき。その二つの行為の狭間に、この十数年で急速に肥大したネットコミュニケーションの功罪を見る思いでした。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-16 23:42:47)(良:5票) 8.《ネタバレ》 主人公がつぎつぎと登場人物を利用しては捨てるひどい奴なのでなんともストレスがたまる映画。でもけっこう深い。 終盤で、友人エドゥアルドを罠にかけ、彼の株の配当のみを希薄化するが、それはシェーンがけしかけたことでマークは「やりすぎだ」と言う。 「僕は嫌な奴じゃない」と言うマークに、女性弁護士は「あなたは嫌な人間じゃないように振舞っているだけ」と答える。 この2つのシーンはすごく印象的。 前者のシーンでは「あ、ちょっと人間らしい心は持ってるんだな」と思わせといて、後者ではそれをひっくり返しています。 まあ最低野郎には変わりはないのですが、最後の元彼女のエリカにメールを送ろうとするシーンではしんみり。中盤で2人で話を出来なかったシーンがあるので、メッセージなら読んでくれると思ったのでしょう。 しかし、ウィンクルボス兄弟からのメールも無視し続けた彼なので、やっぱ自分のことしか考えてないな、とも思ってしまいました。 フィンチャー監督ならではの心理描写が印象に残る秀作でした。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-16 20:12:35)(良:1票) 7.《ネタバレ》 正直、フェイスブックやザッカーバーグについて殆ど知らなかったので、最低限の知識を事前に入れて鑑賞。展開はテンポよくサクサク進み全く退屈しなかったです。ただあまりに作品としてスピーディーな語り口なせいか、鑑賞後にそのままサーッと印象が流された感じが私は否めなかったので、一回だけの鑑賞では捉えきれないものがありました。ちょっとしたきっかけとアイディアと行動力でザッカーバーグは恐るべきスピードでフェイスブックを巨大化させていく下りはちょっと恐くなり戦慄すら覚えました。そしてそれによる代償と結果も同時に見せて『一体、何だったんだ・・?』と虚無感も感じました。ザッカーバーグ始め他のキャラクターの人間性の深いドラマ部分の描写に関しては、この映画の中では敢えてあまり見せておらず、色々な解釈の余地を残しており誰に特別、感情移入をする事無く冷静に各キャラを観れたのは良かったです。ザッカーバーグはいいヤツではないかもしれないが、すべて間違っているとは思えない、訴訟を起こした兄弟も共同設立者のエドゥアルドの言い分も最な所もあるし、ナップスターのショーンもドラッグ以外はすべてが悪いとは言えない・・巨大なうねりの中ですべての歯車が噛み合うとは思えないし、時には冷酷な判断を下すのは止む得ない所がある、誰が悪いかの善悪の判断は難しく、色々考えさせられました。ラストの五億人の友達を作ったと銘打たれた男のたった一人の『友達』の承認を待ち続ける姿は、淡々としていながら実に彼の孤独を的確に表した見せ方と感心しました。ラストのテロップ『登録者5億人、企業価値250億ドル』・・驚異的な事なのに、じんわりと虚しく響く・・ 【まりん】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-16 17:01:29)(良:3票) 6.《ネタバレ》 自分も主人公と同業の末席にいる人間ですので色々と身につまされたりリアリティを感じる内容でした。仕事が出来ることと倫理感は別であるとか、自分が「楽しい」とか「便利である」と思ってるサービスじゃなければヒットはしないとか、絶えず良いサービスを考え続けないといけないとか、天才や本当に仕事が出来る人の横についていくだけでも大変だ・・・とか。でも色々考えている今の時期に見る映画としては素晴らしい選択だったと思っています。 【AIRS】さん [映画館(吹替)] 8点(2011-01-16 03:52:33)(良:3票) 5.《ネタバレ》 フィクションの多少は分からない者の感想です。 とにかく主人公を演じたジェシー・アイゼンバーグの演技が素晴らしかった。英語は分からなくても、喋るスピードやニュアンス、アクセント等といった仕草が非常に『天才らしさ』を表わしていた。 ただ内容は良くまとまっているが『普通』であったり、主要メンバーが一人を除き非常に自己中心的(天才と凡才との『ズレ』がそのまま確執になってしまっている)なのでそう言ったものが苦手な方には合わないかも・・・。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-16 03:15:34) 4.なかなか評価の難しい作品だと感じました。 最後まで惹き付けられて観ることができたのですが、どうもラストの盛り上がりにかけるのと、観終わったあとに何も残らなかったという点で少し低めの評価にしました。 アカデミー賞の最有力候補とのことですが、これまでに実在の人物を描いた映画として作品賞を受賞している「シンドラーのリスト」や「ビューティフル・マインド」などと比較しても"感動"や"ショック"、"考えさせられる"といった「心に響く」映画ではないと私は感じました。 【AgassiKuerten】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-16 00:50:14) 3.《ネタバレ》 映画としては普通に面白いと思いますが、観た後に本当の話が気になったので調べてみました。 この映画はFacebookが出来るまでの実際の話を元にしたフィクション本を元に出来た映画な為、実際のマークによるとほとんどの感情的シーンはフィクションらしく、Winklevossesには会ってもいなかったり、マークにはFacebook作る前から今でも付き合ってる彼女がいたり、Eduardoのカニバリズムは起きていなかったこと、FacebookのFounderのメンツにいるのに全く紹介さらなかった人物など、色々と間違いがあるそうで、映画の出来が結構良いだけにかなりの人が勘違いしてしまいそうです。 しかし驚くべきことは、映画で言われた小さいエピソードのほとんどは実際にあったということ。 マークは実際に高校生でMillionaireになれたかもしれず(Synapse)、名詞にI'm CEO...Bitchと書いてあったこと、パジャマを着てMeetingに行ったこと、FaceMashからHarvardMatch.comへの流れ、Eduardoのシェアが10%まで下がったこと(映画では0.03%)、実際にEduardoとWinklevossesに訴えられ大金を支払ったこと、Napsterのショーンはコケイン騒動で逮捕はされなかったものの、Facebookから半ば強制的に辞めさせられたことなどは全て真実であるようです。 それだけの真実があるならフィクション部分を削ってマークの了解を取った後に「Facebook」として映画を出したらもっと売れていたんじゃないのかと思うのは素人考えなんでしょうか。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2011-01-12 11:37:56)(良:2票) 2.試写会で観た。全然期待していなかったが予想を裏切られた。 前半の疾走感が凄い。観客に一旦落ち着いてストーリーを整理する暇を与えずにどんどん進んでいく。自分はついていけたが周囲には途中からやっと掴めてきたという人たちも多く見られた。ノリのいい音楽も良かった。 エドアルドが彼女に詰め寄られるシーンではサウスパークのFacebookの回を思いだした。 全体的に悪くなかったと思うがスタイリッシュな感じだけで鑑賞後特に何も残らなかったので7点献上 タダだったし。 【アンダーソン君】さん [試写会(字幕)] 7点(2010-12-20 21:45:56) 1.《ネタバレ》 主人公とつながる人物それぞれの立ち位置がわかりやすく、米国の訴訟社会ならではのエピソード展開とあいまって最後まで飽きさせません。あわや割を喰ったまま除け者か?のエドアルド、自分の分け前しっかり取り戻せてよかったね。 【gatto_grasso】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2010-11-23 18:27:31)
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