みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 作戦前日の突如の”作戦中止!”から、翌日、間一髪、脱出成功!スイスエアB747!に至るまで、どこまで現実に沿ってるのやらは知るべくもないが、それにしても、あのギリギリガールズの離陸劇は、あまりにもギリチョン過ぎ、超現実離れしていて、俺は思わず”なんじゃこのクソ、便所溢れっ苦!”と思わず叫び、劇場内禁止令発令中のケリを入れるしまつ。(さすがはアフレック、以前に若気のいたりで、なんとかドンや、パールなんとかに出演されていたのにも、うなずけるというもの。) し、しっしっつ、しかあああしっつ!!(うるさい)何年ぶりだろうか、この緊張感!脱出成功後の747の機内での、”機はイラン領空を出ました、アルコールをどうぞ!”のアナウンスに、本気で拍手しそうになったのは言うまでもない(涙!)。それにしても、うーーん!いまや名匠アフレック、今後も期待してるぜ!!(長髪お髭もス、テ、キ!) DVD化されたら、自宅でウイスキー煽りながら、再びみたい1本。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 23:46:52)(良:1票) 5.《ネタバレ》 イラン内での描写の緊張感が尋常ではなく手に汗握る二時間でした。ベン・アフレックは俳優から転向したのに素晴らしいですね。役者のアップから他の役者のアップへのパンショットや小道具を執拗に追うカメラワークは「ボーンシリーズ」のポール・グリーングラス監督の様で実に臨場感があります。その忙しなく緊張感溢れるシーンの合間にハリウッド映画界の皮肉をコミカルに描く辺りのバランス感覚もとても良かったです。役者では相変わらず棘のある爺さんをやらせると最高のパフォーマンスを見せるアラン・アーキンが大物プロデューサーを熱演。もう少し主人公が上官の命令に背き独断で作戦を実行するに至る描写や、カナダ人に扮する為に試行錯誤する描写などを加えてほしい気もしましたが、緊張感を持続させ得る上映時間としては本作の二時間程度がベストなのでしょうね。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 19:44:20)(良:1票) 4.《ネタバレ》 イラン・イスラム革命とはなんだったのか?が2時間で分かる作品。この頃のアメリカはまだ「いい国」ですね。となりのアフガンにソ連がやって来て、モスクワ五輪ボイコットのニュースが流れてて、この翌年にようやく大使館の人質たちが解放されて、そしてそして私たちの知らないあいだにカナダ大使館に逃げてたアメリカ大使館員がこっそり救出されてたなんて。シャー・パーレビのやってたことは当時から極悪非道と報道されてたけど、それに対する革命だということが映像としてきちんと伝えられてて、アメリカ=正義という硬直した思想に囚われていない描きかたは好感が持てます。ブッシュなアメリカを賛美する人たちだったら、こういう作りにはならないもん。とにかくシナリオが半端なく素晴らしい。エンディング近くで「マルクス」というと「グルーチョ」と応えるところなんか最高ですね。サハルという名の使用人のその後もちゃんと描いているし。ただ、彼女がイラク国境を越えるというのが、その後のことを知ってるだけに考えさせられます。イラン内部のことまで検証できないけど、時代考証はほぼ完璧じゃないでしょうか、ファッション、髪型、メイク方法まで含めて。ちなみに私この12年後にエジプトに行ったんですけど、プジョー504はまだ現役でした。音楽の使いかたもよかった。Zeppの“When the Levee Break”が、計画が頓挫しかかった瞬間にレコード演奏として入ってきたところはゾクゾクしました。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-11-01 16:53:05)(良:2票) 3.《ネタバレ》 シュレッダーで細かくバラバラにされた写真が子供達の手によって形を成してゆく「モンタージュ」、つまり映画的なる行為はイランの人々も行っていた訳で。決して世に出る事のない偽映画をネタに展開された人質救出作戦ですが、事件から22年の月日を経た後、ここにこうして実際の映画として結実したのですから、見事なオチが付きました、としか言い様がない訳で。映画はシリアスで緊迫した状態がずっと続く、にも関わらず笑えてしまったりワクワクしてしまったり。そしてそれをもたらすのは映画という要素。最初の懐かしいワーナーのタイトルから最後の『スター・ウォーズ』『スター・トレック』まで「映画」で飾られ、事実を元にした、政治的な背景を持つ映画であるにも関わらず、つまりこれは映画についての映画。演じる事を求められる人々、1つの形を成すために陰で動くスタッフ。クロスカッティングを駆使してスリルとサスペンスを盛り上げるそれはそれは濃密な2時間。存分に映画を堪能して満足している中、突然エンディングに流れる「声」にさーっと現実に引き戻され、なんであんな「声」を入れたのだろう、あれでは国家としてのアメリカに寄り過ぎていてメチャ醒めるわぁ、と思ったものの、それもまた「映画」なのだと。映画をネタに人を騙し人を救った事を描いた映画が、映画は政治の道具として機能する事もあると示唆しているようにも思えました。見終わった後も色々と考えを巡らせられる、よ~く味わえる映画です。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 07:16:59)(良:3票) 2.《ネタバレ》 当時のイラン-アメリカの関係を簡潔に説明する冒頭から映画に惹き込まれる。偽の映画作りに協力するハリウッド関係者にアラン・アーキン、ジョン・グッドマンという存在感のある役者を配し、一方イランで孤立化した大使館職員たちはあまり知られていない役者が演じているのも、物語の現実味を高めている。ベン・アフレックの家庭環境など、本筋以外のドラマ部分が弱いのが少し物足りない。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-10-30 09:09:44) 1.《ネタバレ》 前作の「ザ・タウン」は、映像作品としての完成度はとても高くて驚きました。が、逆に「俺はヒートが大好きなんだ!」という熱量が強すぎて、「じゃあヒートを観るよ。」と思ってしまって、ノれなかったクチです。ただ、今回の「アルゴ」は、そんなベン・アフレックの「思い入れのある対象に向ける熱量」がいい意味で結実した作品になっていると思います。必要以上にアメリカ万歳、イランは悪!と決めつけず、救出作戦そのもだけに絞って描いているのも好きです。なにか大きな悪役がいるわけではなく、イランの兵士たちもどこか憎めない人間らしさもありました。(まあどうしてもアメリカよりにはなってしまいますが)。 映画全体を通して、無駄のない小気味良い演出で最後までワクワク、ドキドキ、 ハラハラさせられます。クライマックスのオチも、主人公に対するほんのちょっとしたご褒美、といった感じで粋ですね(どうせなら、作戦中はこの「ご褒美」は我慢させてたほうが良かったかもしれません)。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-10-30 02:41:17)(良:1票)
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