みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
83.《ネタバレ》 願わくば、以下の2点についてかな。 ひとつめは、破壊願望の成就について。自衛隊が引き金を引いたあの瞬間に、今のJAPANのかたちが破壊された。でも僕はもっともっとゴジラに暴れまわってもらいたかった。隅から隅までずずずいっと崩壊させるゴジラの活躍を、安らぎの音楽と共にもっと堪能したかったし、一夜あけた関東平野が見晴るかす限り焼野原になっているその真ん中にぽつっと立っているゴジラの光景を見たかった。 なんなら、国連による熱核攻撃すらほんとにやってほしかった。宇宙から俯瞰したアングルで、関東平野が吹き飛ぶくらいのきのこ雲を。まさにサードインパクト。 それが無茶なら、たとえば核爆弾発射へのカウントダウンとの並列により、ハラハラドキドキを盛り上げたりとか。で残り0.02秒のところで食い止めるみたいな。 ふたつめは、数十年前、『ゴジラ』という映画が公開されていた日本という設定での『シン・ゴジラ』。東京湾であの尻尾が姿を現したとき、市川実日子あたりが「この尻尾、もしかしてゴジラです!」それに対して総理あたりが「馬鹿な!映画の世界の話じゃなかったのか!」「まさか、現実になるとは・・・」などと言ってくれれば、よりゴジラの実在感が増したのではないか。 そしたら、ゴジラ退治の方法を、当時の映画を参考にすることも可能だ。「メカゴジラでも作りますか?」「三菱重工はMRJで忙しいから無理でしょう」などと冗談も言える。 いずれにせよ、『シン・ゴジラ』が描くJAPAN(虚構)と、僕たちが今暮らしている日本(現実)の隔たりが曖昧になってくると思う。どんな世界が広がるか興味深い。 あと、個人的に最も嬉しかったのは、山手線とか湘南新宿ラインとかがゴジラに突っ込んでいくあのシーン。 『無人在来線爆弾』 映画の最初からずーっと洪水のように示される明朝体の活字たちは、あの攻撃シーンでの「無人在来線爆弾」を成り立たせるための伏線だったのだろうとすら思えてくる。しかもこの無人在来線爆弾が、結構ゴジラに効いている。僕たちの山手線や湘南新宿ラインが、ゴジラにまとわりつくようにとびかかり、自爆していくその姿に僕はバンザイしたくなった。しなかったけど。 【no_the_war】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-19 21:28:46)(良:1票) 82.昨日ついに鑑賞しました。期待以上の出来で、満足しました。使徒をゴジラに置き換えた実写版エヴァとも言えますが、少年主人公やラブコメなどのアニメ的な要素を排除し、政府対ゴジラの純粋なパニック映画に仕上がっていて、さすが庵野監督だと思いました。ただ、不満な点も2つほど。初期のゴジラがところどころ玩具のように見えたこととアメリカ政府の代表が石原さとみで大統領を目指しているということです。石原さとみも頑張っていましたが、大統領はないだろうと。続編は余程上手く作らないと本作の価値まで下げそうなので作らないでほしいです。 【ぽじっこ】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-18 17:30:27)(良:1票) 81.エヴァは投げっ放し、実写の評判が著しく悪い庵野監督をなぜ起用したのかと殆ど期待していなかった事もありましたが、全く裏切られました。興奮、感動の一言です。見終わった後も議論の余地を残す傑作に仕上がっています。監督らしくエヴァ色は濃かったです。グロテスクなクリーチャーが変態を繰り返す、ゴジラと言うより使徒を想起させましたが核や震災等現代に見合った新しいゴジラ像が見事に表現されています。旧来からのゴジラファンですが、十二分に満足出来ました。語りたい事が多過ぎますが、それは聡明なる評論家にお任せしたいと思います。 多くの日本人に観て貰いたい。この国はまだやれる、天晴れ。 【Kの紅茶】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-17 16:37:59) 80.《ネタバレ》 もはや語りつくされているだろうが、これほどのものとは思っていなかった。驚愕、奇跡の映画。 人を選ぶ映画ではあるが、邦画関係者が「恋愛」「感動」「家族愛」を要求し、織り込まなければ気が済まない近年の邦画と比べると、そのような要素を一切排除した庵野監督は偉すぎる。逆に言えば、この映画が合わない人は、上記の要素が好みの方と言えるだろう。そうした人ら向けの映画「君の名は。」がゴジラを超える大ヒットを飛ばしている、それもアニメ映画というハンデ付にもかかわらずの大ヒットなので、邦画関係者が上記の要素を入れたがるのも無理はない。 映画通が毛嫌いしている邦画の3点セットについて、せっかくシンゴジラが「そういう要素が無くてもいいんだ!」という流れを作るきっかけとなると思ってたんだが、この結果じゃ「ほれみろ、やっぱ恋愛感動要素があればもっと売れてただろ!」って関係者にいきまかれるやばい状況になりそうなのが気がかりである。 さて、シンゴジラそのものですが、粗やツッコミどころは多々あるが、それを補って余りある素晴らしい映画。 初代愛にあふれており、進化する場面での選曲や、電車が吹っ飛ばされたあとの階段で恐れおののく人々など、初代のオマージュと思われるシーンが満載で、さらに終盤の攻防で流れた曲も、「怪獣大戦争のテーマ(初代にも流れたやつ)」ではなく、「宇宙大戦争のテーマ」だったのは単に怪獣映画好きではわからない「特撮オタ向け」な要素でもあり、この選曲にはニヤリとせざるを得なかった。こんなにオタ向けでいいのかという危惧もしたんだが。 個人に焦点を当てない、状況の積み重ねだけという脚本もまた面白い。特定の主人公1人にフォーカスを当ててないという意味では、クラッシュやコンテイジョンなどの映画が色々海外にもあったが、展開が早く、そのような「フォーカスが当たっていない」という感覚すら麻痺させてしまう。脚本の妙ですね。 特撮の面ではもはや言うまでもない。「全弾命中!」という、これまでの怪獣映画には無かったセリフが連発されており、リアル路線じゃ弾丸は基本的に外さないんだよというこだわりが感じられる。終盤の攻防は多摩川防衛よりテンションは落ちるものの、無人在来線爆弾というパワーワードには思わずなんじゃこりゃぁ!とテンション上げざるを得ない。 ゴジラの熱戦というかビームの破壊も見事。 もうエヴァ作らなくても許します。 これで今後のゴジラ映画はもう作れないだろ 【みーちゃん】さん [映画館(邦画)] 10点(2016-09-13 08:59:40)(良:4票) 79.《ネタバレ》 テロップが一つも読めませんでした。 【osamurai】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-09-13 01:35:14) 78.《ネタバレ》 こういうゴジラを待っていた。 惜しむらくは低予算ということだろう。 やはり特撮部分がバリバリのハリウッドからすると弱い。 ビジュアル的アイディアはものすごいが。 いいたいことはひとつ。 庵野に100億出してやれや!東宝!!!! けちくさい。 つうか、これもう庵野しか作れんぞ。 以上。 【うさぎ】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-11 03:19:38) 77.《ネタバレ》 東京湾から怪獣が上陸!その姿をみると、できそこないのウツボのようで、「ははん、これは前座怪獣だな。」と高をくくっていましたが、進化とやらでゴジラに! 官邸から避難するまでは、臨場感・緊迫感に溢れ、他国が攻めてきた場合はこうなるであろう姿として説得力もありました。 が、アメリカが介入してくるあたりから、2時間ドラマレベルに低下。 血液凝固促進剤を経口投与って? 大人しく飲み込まされているゴジラもゴジラ…。 というわけで後半がちょっと残念でした。 【ぶん☆】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-09-10 22:17:52) 76.《ネタバレ》 ツッコミどころは満載でしたがそれなりに楽しめました。ただ、ゴジラが自衛隊の総攻撃を顔面に喰らいまくってるのは見た目的に少しかわいそうに思ってしまいました。 【珈琲時間】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-09-10 19:56:37) 75.《ネタバレ》 ゴジラに敵対する凶悪な怪獣や、スーパーXやモゲラと言ったステキ兵器とのバトルが無い点は、『VS』シリーズで育った私としてはいささか物足りなさを感じてしまった。 しかし、それに関しては予告の時点で初代を意識した作品になることは想定していたし、むしろ思っていた以上に娯楽性があり個人的には良かった。 序盤の政治家たちがゴジラ出現で右往左往するシーンは、本人たちは至って真面目だが端から見ているとどこかドタバタコメディを髣髴させると言った、劇パトを思い起こされるような印象を受けた。 また、登場人物の行動もどこか『アニメっぽい』印象を受けながらそれでいて無理やり感も無く、ここらへんはアニメと実写両方の監督をしている庵野さんの経験が上手く活かされていると感じた。 CGに関しては素晴らしいの一言。特に都心部に現れたゴジラは、これまで私が見たどのシリーズよりも『ゴジラが本当に東京にいる』感が出ていた。アングルや演出も、過去のミニチュアセットやCG技術では難しかったようなものも随所に見られ、とことんシンゴジラの勇姿(?)を堪能できた。 ゴジラの代名詞たる熱線も、最初はただの炎の奔流からバーナーの如く徐々に収束していき、最後はレーザーへと変貌していく様子は実に格好良い。 ストーリーに関して言えば『エヴァや陽電子砲と言った超兵器が無いネルフの皆さんが、ゴジラ相手に知恵を絞ってがんばる』と言った、悪く言えば『ヤシマ作戦の焼き直し』だが、『ヤシマ作戦の演出を対ゴジラ用に上手く落とし込んでいる』と言えなくもなく、不必要且つ過度に類似した演出を加えていることから、庵野さんも確信犯なのだろう。。 後半になるにつれて、シリアスさを増しつつもバラバラだった登場人物達が少しずつまとまっていくので、ドラマパートが多いにも関わらず退屈しなかった。 総評 多少エヴァ成分が強めなのが気になるが、それでも決して独りよがりな演出や話になることなく、どの世代のゴジラファンでも最低限は楽しめる作品に仕上がっており、実際は違うかもしれないが、ゴジラだけでなく、ゴジラファンに対しての気遣いのような庵野さんの愛を感じられる作品だった。 少なくとも、私の人生で数少ない『恐らく全力で殴っても罪悪感を感じなさそうな人』にカテゴライズされている某監督の『ゴジラの名を借りた駄アクション映画』とは比べるだけで失礼に当たる程の良出来であり、そしてその『最終蜥蜴合戦』以降止まっていたゴジラ(日本製)の歴史を進めてくれた庵野さんには筆舌し難い感謝の念しかない。もう10年掛かろうが未完で終わろうが構わないので、お体に気をつけてゆっくりもう一方も製作してください。待ってます。 【ムラン】さん [映画館(邦画)] 10点(2016-09-10 05:52:34)(良:3票) 74.《ネタバレ》 多くの人が言及しているようにエヴァンゲリオンのプロットをゴジラに置き換えた印象が濃い。 ゴジラの造形、カット割り、アングル、音楽の使い方(お馴染みのティンパニのリズムが聴こえた時は笑ってしまった)… いい意味で実写としては斬新さを感じたが、その反面「アニメでよかったんじゃ?」という感想も拭えない。 アニメであれば湯水のように俳優やエキストラを使う必要もないし、石原さとみが出てくるたび居心地が悪くなることもない。 実写ならばこそのインパクトはもちろんあろうが、ゴジラ周りや倒壊する街はCGだし、ドラマパートにしても架空の事案に対する政府の対応をいかに現実っぽく見せるかということのみに終始したようで魅力は薄い。 「ゴジラ」だから実写以外にはないのだが、実際に人間が演じるだけの意味と内容があったかと言われれば疑問。 核兵器でしか倒せないというぐらい(それも希望的観測)、最早生き物のカテゴリにすら入らないようなものに血液凝固剤をしかも経口でという解決策もちょっと納得がいかないところ。 【banz】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-09-10 01:38:35) 73.《ネタバレ》 リオ五輪の閉会式で登場した東京のPR映像に、ドラえもんやキャプテン翼など日本を代表するキャラクターが登場したが、なんか足りないなあという思いが微妙に残っていた。それが、この映画を観てピンと来た。あの映像にゴジラが一瞬でも登場していたら完璧だった。もちろん、登場していただくとしたら初代の御大でしょうけど。と言うわけで、これは映画のタイトルそのままに、新しいゴジラ映画ですね。何が新しいかというと、まず過去のゴジラ映画を引き継いでいないという点。最初に登場するのは何かわからない生物で、徐々に進化するにつれゴジラっぽくなるが、少なくともテラノサウルスみたいなカッコ良い恐竜が原型ではない。そして、無表情で何を考えているのか不明な不気味な容姿に、やたら強くてというか危険極まりない暴れっぷり。キレた時の破壊力は半端ではない。プロレスごっこしていた先輩たちの面影は微塵もない。世界最強の米軍の爆撃機もあっという間に撃墜される。いやあ、怖い。こんな化け物をどうやって退治するのか、と思ったら、血液凝固剤注入という地味な方法。しかも口から入れるというもどかしさ。ああ、これは事故を起こした原発の廃炉という作業も、地味に時間をかけてやっていかなければならないというメッセージだろうな。放射能を撒き散らす原子力という得体の知れない怪物に人類はどう立ちむかっていくのか、日本はどうなんだという問い。この点、初代ゴジラ映画が放った警告と怒りはしっかり引き継いでいる。 【パセリセージ】さん [映画館(邦画)] 10点(2016-09-09 17:08:42)(良:3票) 72.《ネタバレ》 久々のゴジラは想像以上の迫力で、映画館で見て本当によかった。一番インパクトがあったのは、正体不明生物が上陸して、最初に全体を晒すシーンで現れる、目玉ギョロギョロの珍獣。その前のヒレや尻尾のチラ見せで煽られていただけに、その瞬間は「え・・・これ・・・何?」とこっちも目をまん丸に(あと、石原さとみの初登場シーンもみんな口あんぐりだったかも)。いい意味で期待を裏切られつつも、その後の使徒ばりの変態過程はお見事で、あの珍獣がちゃんとゴジラになって、最後に火を噴くまでの変態過程を見られただけでも満足でした。一方のドラマパートの会議室描写はお見事で、ベテラン俳優のみなさんのとぼけた演技が最高です。ただ、後半のゴジラ凍結作戦は残念ながら乗り切れず・・・。なんというか世界に見捨てられた日本人がその智恵と組織を総動員して反撃っっていつの映画なのかと(しかもアメリカ特使まで「日系人」という設定)。そもそもあれだけ会議シーンがあるのに、それはすべて日本人どうしの会議。21世紀にもなって、もう一つの会議(=国際会議)が全く出てこないという、この閉じた世界観(1984年版にはあったよね)。一方には震災や原発の災厄が明らかに描かれているのに、その先に開かれるのは、細かく描写された自衛隊兵器や新幹線特攻とか在来線爆弾とかも含めたガラパゴスなオタク日本の逆襲。こうゆうストーリーにアガるのは理解できるけれども、これに熱狂していていいのだろうかという不安をどうにもぬぐうことはできませんでした。 【ころりさん】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-09-09 15:45:38)(良:3票) 71.今まで見たゴジラ映画の中で、一番ゴジラが怖くて不気味でかっちょよく見えてしまいました。しかも、そのゴジラが口から、放射能火炎をはくシーンで、なぜか涙目、もちろん感動とかじゃなくて、どちらかとゆーと畏怖的な感情で、スゲー・・って感じです。あんなに怖スゲーとゴジラの放射能火炎に感じたのは、このゴジラが初めてです。そして、映画中、何度も体がゾクゾクする感じになって、面白さが途切れませんでした。久しぶりに映画館で、IМAXの大画面で観て、興奮してしまったってのもあるかもしれません。いや、やっぱ映画自体も面白かったんです。とにかく、このゴジラを見てしまうと、アメリカの大迫力のゴジラですら、あれ、なんだったんだろうって思えてしまうくらい、この邦画のゴジラにワクワクしてしまいました。てゆーか、僕はこーゆう雰囲気の映画がなぜかめちゃくちゃ好きなんだと改めて実感しました。 【なにわ君】さん [映画館(邦画)] 10点(2016-09-08 04:08:28)(良:2票) 70.《ネタバレ》 冒頭の配給クレジットの演出からしても原点回帰であることを宣言する。従来の守護神としてではなく、破壊神として跋扈する様を描くにしても、あくまでメインはその脅威に立ち向かう"日本人"の葛藤と決断に至るまでの会話劇である。序盤まではただの水蒸気爆発だろうと、どこか呆けてとぼけた調子が、次第に巨大生物ゴジラの確認、大惨事を引き起こすに連れて、圧倒的な無力感が広がっていく様は短編『巨神兵東京に現る』を思い出す。BGMにしてもテロップのフォントにしてもエヴァンゲリオンを彷彿とさせるもので庵野イズム満載。とは言え難解さはほとんどなく、ある種のやり投げ感もプラスに働いている。ゴジラを凍結させたとしても、いずれは対峙しなければならない現実。欧米のように核で済ませるほど単純で明瞭ではなく、後回しさせるところが日本人的。それでもこの映画は、現在でも混沌から抜け出せない日本人に対して、希望に満ちた「イエス」と答える。そういう意味では、特撮もとい邦画史の転換点になるきっかけを生むのかもしれない。 【Cinecdocke】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-09-06 19:34:46)(良:1票) 69.《ネタバレ》 全体的に、真面目に作っており、ゴジラの恐怖感も出て、よい映画ではあるが、バランスが悪い、政治色が強すぎる。もう少し、市民の勇気を示すドラマがほしい。大統領候補を目指す石原さとみは無理がある。最後のエンドロールのゴジラ交響曲はずばらしかったので、ゴジラが迫る場面で、心底、震える恐ろしさを曲を利用して、描いてほしい気がした。初めに出たゴジラの姿はデザインが幼稚すぎる。科学説明も中学生位にも判るくらい簡単化が必要。後半から最後にかけて、エヴァンゲリオン風となって本来のゴジラの本道(人類の軽率な行動に対する警鐘)から、外れていってないか。 ◆ ◆ ◆「ゴジラ映画」の真の本質を描くなら、【原発】を襲うゴジラ(真の恐怖:人間側の攻撃が限定)を描くこと。 ◆日本の最大の弱点【原発】への攻撃、その対応を次のゴジラ映画に期待したい。 ◆ ◆ 【cogito】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-09-04 09:12:41) 68.《ネタバレ》 「エヴァ」の庵野監督なだけにエヴァのいない「エヴァンゲリオン」と言う雰囲気と作りになっていた。ゴジラに対する政府、国会議員諸々がどう対策していくかという、あの感じはまるで「踊る大捜査線」を見ているような感じでもあったし、少し「パトレイバー」のような雰囲気を感じる部分もあった。ゴジラのような前代未聞の規格外のものが出てきたときにどうするか、と、言う部分においてリアリティを感じさせる作りになっている。今までのゴジラ作品ならゴジラが現れれば、いろんな裏での話なんてそこそこに、ドンパチやりまくっている。一方でこの作品では、これに対応するために多くの人が関わる様子が見える。議員、学者、自衛隊、消防、警察、各省庁、民間・・・と。最初に地面を這いつくばるような形態のゴジラが出てきたときに、CG感丸出しが正直して、あーやっぱ日本のはと思ったのが、立ち上がってからの形態ではそれほど変には感じなかった。カメラアングル等の見せ方やあ演出も上手かったのかもしれない。それと、物語全体としては、テンポの良いセリフやテロップをポンポンと出して説明しているのが良かったと思う。少しニヤリとさせられる部分や、日本だとこうだろうな~と思わせられる部分もあったり、そして終盤ではグッとこさせる感じもあった。日本は幾度の壊滅的な困難から立ち上がり続けてきた、それは日本人の底力、可能性の力だと思う。そういうものがこの作品でも感じられた。キャストで、賛否がある(?)石原さとみの役ではあるが、自分は正直、「あり」だと思った。悪くなかったし、あー言う役があったもいいよなって感じで。それと、ホントに少ししか出てこない、斎藤工なんだけど、かなり印象に残ったんだな~あの戦車内の見せ方が良いなっていうもあったし。 【スワローマン】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-03 21:40:52) 67.《ネタバレ》 2度目に進化したゴジラが上陸した後は絶望感たっぷりで、「日本ガンバレ、自衛隊ガンバレ」とか思いながら手に汗握って観てたんです。ところがどういうもんですか面白いもので、米軍が参戦してきたとたんに「ゴジラガンバレ、鬼畜米英に負けんな」「ゴジラを倒すのは俺たち日本人なんだよ。出しゃばんなよばーか」と完全にゴジラ応援モードに。そんなわけで背中のビームで米軍のステルス爆撃機が撃ち落とされた瞬間が一番盛り上がったなあ。あれに石原さとみも乗ってれば言うことなしだった。 最後の決戦では、ウルトラマンもミラーマンもモスラもいないから使える物は何でも使う。新幹線だろーが山手線だろーが民間のビルだろーが容赦無くゴジラにぶつけまくる。勿体無いなんて遠慮は一切ない。一国の存亡がかかってるんだから当然だ。こういう問答無用の演出が人気の原因なのかな。でもあのシーン鉄ちゃんたちがどう思ってるのかちょっと気になったりする。この作品観た翌日自衛隊にお勤めの友人にたまたま近所のスーパーで会ってその時に思わず「昨日はご苦労様でした」と言ってしまった。友人目が点でした(実話) 【S.H.A.D.O.】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-03 18:14:11)(良:4票) 66.《ネタバレ》 単純に楽しめました。お薬は飲み薬でなくて、注射じゃだめだったのでしょうか? 相当死んでますよ、あの時に。 【代書屋】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-09-03 17:02:54)(良:1票) 65.《ネタバレ》 今までのシリーズとは完全に別物。そもそも、登場人物の誰もがゴジラの存在すら知らないことが、かなり新鮮です。 ゴジラシリーズとしての側面を残しつつも、災害パニックものとしての特色が強く出ています。 言わば、『地震』や『津波』や『台風』が、『ゴジラ』に代わっただけとも言えます。 ただ災害ものと異なる点は、災害の元凶が『生物』であるため、駆逐可能、物理的な対処が可能という希望的観測があるところでしょう。また、それは映画としても、『自衛隊及び軍隊』VS『ゴジラ』という娯楽要素の強いバトルへ発展できるということです。 正直、自衛隊の演出には限界があると勝手に思っていて、全く期待していなかったのですが、これがもう凄い迫力です。この自衛隊の演出だけでも映画が一本撮れてしまうのではないかと思うほどの迫力。小規模の火器の使用から、次第にグレードを上げていく演出に、興奮が止まりません。 最大のハイライトは、米空軍の貫通型爆弾により負傷した直後のゴジラの反撃シーン。 ここで音楽が切り替わり、日本を絶望の底へ叩き落すゴジラの最終兵器がすべてを焼き尽くします。 まさに神の化身。この画作りはさすがエヴァの監督さんです。このシーンだけでも、この作品は見る価値があるでしょう。 なぜゴジラが現れたのか、なぜゴジラが東京を目指すのか。 その説明が無いのも良い。 なぜならゴジラは『災害』だから。『台風』や『地震』と同じだから。 ゴジラによる被害の合間に挿入される日常。ニュース。会議。ネット。 そのすべてが、嵐の前の静けさを感じさせるリアルな演出として成功しているように感じます。緩急の使い分けが見事です。 唯一違和感を感じたのは、やはり石原さとみでしょうか。大好きな女優さんなのですが・・・。 個人的には大杉漣の総理大臣もちょっと・・。コメディ色が強くなりすぎて・・・。 【たきたて】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-03 14:18:21)(良:2票) 64.短い台詞を矢継ぎ早に連続させる事ででどんどんとシーンが進んで行くので、まるで映画の予告編を120分連続で観ているような気分になった。「映画は予告編が一番面白い」という名言(迷言)もあるとおり、これはこれで良いと思うが、観ている側の疲労感も相当なものだ。しかし日本映画にとってSFというのは比較的苦手分野かと思っていたが、日本のSF映画もここまで来たかっていうくらい見応えがあった。最後にこれはゴジラの名を借りてはいるが実際はエヴァンゲリオンの実写版なのだろう。 【rain on me】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-09-02 22:23:45)(良:1票)
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