みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
23.《ネタバレ》 昔々とても変わった青年がいました~という感じのおとぎ話であることを前提に見ないと、とてもあっさりした作りで、物足りないかもしれない。例えば数奇な運命で生まれてきたベンジャミンの感情(主に苦悩)をもっと描いてほしい気もするし、そもそもそんな人間いるわけない、医学的にもありえない、なんて頭から突っ込みどころ満載なのである。おとぎ話といえば、アンデルセンやグリム童話、日本の昔話なんて奇人変人、鬼や化け物のオンパレードなわけだが、彼らの感情部分が語られるようなことは無かった。人魚姫や親指姫が数奇な人生を終始嘆いてはいなかったし、白雪姫もブレーメンも不思議体験をサラリとやり過ごしている。桃太郎もかぐや姫も、かなり変わった生い立ちの主人公と、その存在を案外簡単に受け入れる爺さん婆さんの話である。本人の感情よりも、爺さん婆さんが別れを惜しむところが感情マックスである。と、本作とあまり関係ないことを書いてしまったが、おとぎ話目線で見るとその物足りなさは逆にありがたく、いちいちリアルに苦悩するベンジャミンなんて見たくないというもの。変わった青年が普通の人間と出会い別れ、お互いに影響を与えながら認め合い共存し、最期は皆死を迎えるという、人生の当たり前を語っているおとぎ話なのである。 ひとつ、デイジーは晩年にベンジャミンを看取るまで生活を共にしていたのに、娘のキャロラインがそれを全く知らなかったのはなぜ?と少し疑問。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-15 22:40:45) 22.老人の老いた肉体を持って生まれた男の人生をたどる物語です。陳腐なメイクや演出がストーリー展開を壊しているのではないか?という危惧があり、当初はこの点を気にして見るのを止めようかと思ったほどでしたが、それはまったく余計な心配でした。特殊メイクやCGの出来が良く、ブラピが違和感なく老人から青年へと若返ります。そしてその違和感のなさによって『若返りという無茶な設定を成立させる事』に成功しています。さて肝心の内容についてですが、ゆったりと流れる時間の中を若返って行く主演男優と老いて行く主演女優の人生に、いつしか自分自身の人生を重ね合わせてしまう方も多いのではないでしょうか?それは誰しもが老いて行く過程において経験する『在りし日の自分を顧みる事』にも似ており、心の奥底に眠っている遠い記憶に触れてしまったような少し切ない余韻が残ります。若さは罪ではありませんが、もし自分が人生経験の短い頃にこの映画を見ていたら平凡な伝記小説を読んだ程度の感想しか持たなかったかもしれません。この映画は、出会いと別れや喜びと悲しみを幾重にも重ねた『人生を振り返る余裕の出来た年齢の方』に是非お勧め致します。 それと追記として、作品の扱うテーマが繊細だという事と字数制限で仕方がなかったということを理解したうえであえてなのですが、もう少し字幕のニュアンスをがんばって欲しかったと思った事を付け加えさせて頂きます、おそらく観客に伝わっていない事が多いと思います。 【はいぷ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-15 10:17:17)(良:1票) 21.《ネタバレ》 自伝ですね。その意味では非常に面白くて、人生の意味、生き方といったものを考えさせてもらえる映画でした。しかし私自身がまだ20代前半であり、そういった事を考えるには早いというか、そういう人をターゲットにしていない映画だと思います。全体にメリハリ、大きな山を山として描かない作りはいいんですが、最後の若返っていってしまうシーンのバトン目線からの描写も欲しかった。そこが残念です。 【コショリン】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-15 03:54:57) 20.《ネタバレ》 これだけの上映時間の中でもっともっと掘り下げるべきポイントはたくさんあったと思う。特に中盤以降での観客の関心は「ベンジャミンとデイジーがどんな最期を迎えるのか」という点にあるはずなのに、ベンジャミンのラストはデイジーの語りだけで通り過ぎてしまったり、なんか肩透かし。ベンジャミンの若返りに対する恐怖をもっと描写してくれればクライマックスでの虚しさや哀しさはより一層増したと思うんだけどな。 フィンチャーはやっぱり負のベクトルで本領を発揮するというか、やっぱりもっとパワフルな作品を求めちゃいます。 【HIRABAYASHI】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-15 01:20:34) 19.《ネタバレ》 作品の出来も発しているメッセージも悪くはないし、3時間弱もの長尺も全く飽きることはありません。 ブラピもケイトもその演技力、監督らの撮影、メイク技術と相まって画がとても映えます。しかし、この映画の予告編以上でも以下でもない、というのが正直な所。ベンジャミンの人生を80年分観た時と、3分弱の予告編を観た時とで考えたことや気持ちに大差がないのです。 この作品の最終的なメッセージは「数奇な体を持って生まれたベンジャミンの人生も素晴らしいものでした。だからどんな職業・生き方の人々の人生もやっぱり素晴らしいものです。」というようなことですが、この単純で、しかし描き方次第でいくらでも深くなるこのメッセージが意外と浅い。作品内で語られたこと以外に解釈することがほとんどなく、劇中で語り過ぎなのか、「だから?」という感がどうしても否めない。 原作は未読ですが、50ページにも満たない短編小説で原作者もさらっと書いたお話、言ってしまえばほとんど思いつきに近いネタだと思うので、これを膨らませるのであれば、もっと寓話的にして、いっそのこと群像劇にしてしまえば良かったのではないかと(でもそうすると主題がブレるかな・・・)。この作品もベンジャミンと関わる人々が多いので群像劇の要素は大いにあるのですが、もっと深く様々な職業、年齢、性格の人々を描けば「数奇な体のベンジャミンもそうでない人々も人生は素晴らしい」というメッセージは生きて、さらに感慨深い、感動できる作品になったはず。冒頭の時計職人のようなエピソードがもう少し欲しかったか。 デヴィッド・フィンチャーは大好きな監督ですけれど、このテーマを扱うにはまだ若かったな、と。 決して悪い映画ではない、というより非常に良心的ないい映画なんですが。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-14 23:54:37)(良:1票) 18.「ブラピ」が存分に楽しめる。まさにそれだけという、「ジョー・ブラックをよろしく」と似たような作品。こんな長時間かけて紡ぐほどの物語ではなかったと思う。特に前フリが長すぎる。ただただ、若返っていくという設定だけがあって、他は何もないという感じ。次のシーンはどれくらい若返るのか、それだけを楽しみながら観ていた。ブラピ好きには間違いなくお勧めの一本。 【えいざっく】さん [映画館(字幕)] 3点(2009-02-14 15:21:45)(良:1票) 17.《ネタバレ》 人生について考えさせられる良い映画でした。デビッド・フィンチャー×ブラッド・ピット3回目の作品ということでどうなるのかなぁと思っていましたが、素晴らしい映画でした。若干フォレスト・ガンプと似てるかも!?肉体的な接点はわずかでしかないけど、精神的にお互いずっとつながっている。80代で生まれて0才で幕を閉じるという今までにない設定をブラッド・ピットが見事に演じていました。アカデミー賞最多13部門ノミネートは自然な流れだと思います。そして音楽も映画に合わせて素晴らしかった。ただ全体的に淡々としているので物足りない所もありましたが、長尺だということは気になりませんでした。 もう少し刺激が欲しかったかなぁ。 【エムシュー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-12 14:41:34) 16.ある意味、全然「数奇」じゃない普通の人生でした。そこが良かった。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-12 08:22:20) 15.やっぱ人生って捨てたもんじゃねぇよなぁ。と思わされ、道行く人それぞれを愛おしく思いながら帰宅した道中の自分の顔は、ブラピと同じくらい輝いていたハズです。自分もあんな事あったなぁ。悲しかったなぁ。学生時代楽しかったなぁ。アイツ馬鹿だったなぁ。ちびっ子の時の事はあんま覚えてねぇなぁ。とベンジャミンの様に若返りながら「自分のフルネーム 数奇な人生」を脳内で完成させ、あらステキ☆と満足致しました。 【たれたれ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 15:54:26) 14.《ネタバレ》 男は永遠に子供であり、女は永遠に母である。 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-11 02:12:45) 13.《ネタバレ》 題名を見る限りでは主役はベンジャミンバトンだが、僕にはデイジーが主役に見えてしかたなかった。デイジーの数奇な運命に感動した。 若返っていく男と、置いていく女の間に愛を発生させることにより、「永遠の愛」は存在するのかどうかを検証した実験と言える。その答えは、パリのホテルで熟女デイジーと若いベンジャミンがシトネをともにする夜のシーンに表わされているように思う。 また、人生とはなんぞやという究極命題に対しても一定の解を与えているようにも思う。ラストのラスト、数奇な人生の数々の登場人物を、名前ではなく「職業」で呼んでいく。これが人生である。デイジーを「ダンサー」と言った。 確かに若返っていくという設定は根本的におかしいが、こういう宿命の人間を通して見えてくる人生というのもあって、興味深い。 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 01:55:24) 12.《ネタバレ》 前情報からフォレストガンプを意識して見てしまいましたが、さすがに世紀の大傑作と比較するのは酷ですね。 比較さえしなければ十分面白く良い作品なんですが・・・ ただ、例え数年でも父親で居て欲しいと願う、デイジーを置いて逃げていくベンジャミンの心境は、ちょっと共感できませんでした。 特異な体質を持った彼にしか分からない悩み?いやいやそうは思いません。 あと何年元気に歩けるんだろうとか、ボケて嫁さんに迷惑かけるんじゃないかとか、そんな不安は誰にでもあるんです。 老いて死ぬのも、若返って死ぬのも何も変わらないんですよね。 結局のところ、ベンジャミンの人生って割と普通だなぁと思ってしまいました。 一方で、彼を取り巻く人々は非常に魅力的に描かれていますね。特に、粗暴だが心優しく信念に燃えるマイク船長がお気に入りです。 【目黒のさんま】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-10 20:31:30) 11.《ネタバレ》 ブラピにケイトを使って興行収入を稼いじまおうって映画だろうと、1歩距離を置いて 遠巻きに観賞し始めましたがこれがどうしてどうして!! 映画の世界にこんなに深く引き込まれるとは思いもしなかった。 老いて生まれて老いながら若返って行く。。。こんなアリエナイ設定なのに疑う事よりストーリーへの求心力の方が勝ってて、設定なんかどうでもいいようにまで思えた。 まったりと流れるストーリー展開もじっくりと考えながら観賞出来たし、やや疲れそうになった頃のケイトの交通事故。 ここのアップテンポでの流し方なんか実に素晴らしいタイミングだったと思う。 でも、考えようによってはコートを忘れたりドライバーが休憩してたから命まで奪われず足の骨折だけで済んでいたのかもしれないとも云えよう。 やっと結ばれて新しい命も芽生えて幸せ絶頂に思えていても、やがて訪れるであろう 老化という若返り。だからといって姿を消す事はなかっただろうにとも思えたが ベンジャミンの決断はやはり正しく、消えた事が家族への思いやりだったと気付かされる。 何も意味を持ってないように思えた7回も雷に打たれて生きている男の存在。 雷に当たった時の映像の見せ方がとても滑稽で場を和ませると同時に、スゥーッと深呼吸 を客に促してるかの様な中継ぎになってたと思う。 ひとつだけ残念に思えたのは、キャロラインの語りからベンジャミンの語りへオーバーラップする繋ぎ方。 ここがどうしても重なる長さが短くて急に女声から男声への転換が急過ぎて違和感を感じた。 【Pea Shan】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 16:37:43) 10.《ネタバレ》 久々に良い映画にめぐり合いました。これが、私の第一印象でした。冒頭に出てくる映画会社のイニシャル(ワーナー、コロンビア)が何かがパラパラと落ちてモザイクのように出来上がっていく。それが何かは見て発見してください。この、始まりから何か他とは違うぞ!と感じさせられました。バトンが生れ落ち、息をひきとるまで他の人と違っていたのは年老いて生まれ赤ん坊で死んでいったということだけでした。愛され、恋をして、子をもうけ、そして愛する人の腕の中で息をひきとる。なんら普通の人と変わらない人生でした。そして愛は残された子に引き継がれまた繰り返される。死んでいったバトンの実の母も、そんな思いを最愛の生れ落ちたバトンに託したのでしょう。淡々と進む展開になぜかぐいぐい引き込まれずにはいられないそんな作品でした。ちょうどフォレストガンプを見たときと同じ感覚をもちました。最後のシーンには、はち鳥が飛び立ち、ガンプの羽を思い起こさせますね。何かを得、何かを失い。失意のどん底に落ちようとも前を向いてひたむきに生きる。それが重要であると言っているのでしょう。若返ったバトンがピアノ教室の入り口に立ち、明かりが彼の顔を照らすと、なんとあの若かりしころの惚れ惚れするほどの2枚目ブラッドピットが現われます。それだけでもファンには必見かと。 人を愛する気持ち。大切なものをきずかい守る気持ち。それは永遠にもっていなければいけない。また受け継がれていかなければいけない。なんの変哲もない日々だとしても心に自分で言い聞かせました。 ところで冒頭のパラパラ落ちてたのは何かって ボタンですよ...Button Button 【としべい】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 08:28:09) 9.《ネタバレ》 一人の男性の人生が淡々と語られるだけ。それだけなのに、こんなにも豊かな感情を与えてくれる映画とは。人生が交差していくさまが切なくも面白い。ブラピとケイトの若返りは見事。そして、このシーンを見せるための3時間なのかと思うくらい、ベンジャミンの最期が劇中で一番強烈。人間に老いや死があるからこそ、人生における価値を見出せる。「どう死ぬのか」は「どう生きるか」であることをベンジャミンが教えてくれます。 【餅】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 02:01:28)(良:1票) 8.《ネタバレ》 これねえ、きっと若い人にはわからない映画だと思う。 例えばベンジャミンが、子どもと妻の元を離れたのにもう一回帰ってくる場面。 なぜだかわからないひとがいっぱいじゃないでしょうか。気まぐれ?みたいな。 でも違うんですよねえ・・・うわ~!今思い出しても悲しすぎる。 私は、強烈にわかりすぎて、残酷だなあ・・・と思ってしまいました。 自分の老いとか寿命とかね、頭じゃなくて、今・・徐々に「体感」しつつある人。 そのような人がみるとものすごい映画だと思うでしょう。私も含めてなんだけど。 今この年で見られて幸せというかなんというか。。。今より10年、いや5年若くてもこの映画の良さは わからなかっただろうなとしみじみ。でもわかってよかったのか?微妙。 それはやはり自分が老いを感じてるからなんです。頭じゃなく、身体で。 私はあと何年生きて、なにができるだろう。もう恋をすることも誰からも恋 されることもないかな・・・。 ふとこんなことを思ったことがあるひとは見てください。万人には勧めません。 10点つけたいとこなんだけど、あえていうと音楽が弱い。 これだけが不満。 【うさぎ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 00:31:54)(良:3票) 7.《ネタバレ》 初見では「感動した!」「凄い面白い!」と評価できるほどの単純な作品ではなかった。泣ける感動作でもなければ、“数奇な人生”に驚かされ圧倒されるわけではなく、評価は難しい。 しかし、『一人の男の人生』をコンパクトに過不足なく見事に描き切った監督の手腕は素晴らしいものだった。 あえてドラマティックには演出していない抑えた演出が光る。 映画を見ているというよりも、まるで詩のように叙情的に描かれている作品だ。 そもそも、ベンジャミン・バトンの人生が“数奇な人生”かどうかは疑わしい。 生まれて、恋をして、働いて、旅をして、様々な別れを経て、死ぬというのは、我々ともそれほど変わりがないように感じられる。 80歳で生まれて、徐々に若返っていく人生を送れる人は「幸せなのか」「不幸せなのか」という問いがあるとすれば、その答えが本作にあるのだろう。 人生において重要なことは“年齢”ではない、“気持ち”の問題なのではないか。 ティルダ・スウィントン演じる人物が、若いころには達成できなかった海峡水泳を、年齢を経てから達成できたということもヒントのように思える。 たとえ人生に『もし』があったとしても、たとえ自分の人生をもう一度やり直せるとしても、自分が変わらなければ、何もできないだろう。 バトンの人生を見て“数奇な人生”と思う人もいるだろうが、彼の人生はそれほど“数奇な人生”ではなくて、少しだけ変わった“ありふれた人生”を送ったような気がする。 一人の“数奇な人生”ではなく、誰にでもあり得る“ありふれた人生”だったからこそ、色々と“人生”について考えさせられる点が多い深い映画となったように思われる。 本作は現在の人生をより充実して生きて欲しいと願うフィンチャーなりの応援歌ではなかったか。 また、本作において一貫として描かれていることは「永遠なるもの」の存在だろうか。 年齢や容姿が変わろうとも、決して変わらないものがある。 それが“愛”であると伝えようとしていると強く感じられた。 年老いて贅肉が付き、背中が染みだらけになったケイト・ブランシェットを見つめる若いブラッド・ピットの眼が印象的だ。 自分が若く、相手が老いたとしても、“愛”だけは決して変わらない。 そして、晩年のケイト・ブランシェットと若くなりすぎたブラッド・ピットとの接し方はやはり愛情以外の何物でもない。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-08 23:56:23)(良:1票) 6.長い映画ですけど、まったく退屈じゃなかった。普通、人は年老いていくってのがあたり前だけど、もし、逆に生きる人がいたとして、その人の視点から人生とゆうものを観れば、人の一生は、生や死というものは、愛や永遠や孤独というものは、その人の目にはどんなふうにうつるのだろう。ってのを様々な人たちの交流を軸に丁寧に描かれていました。なんだか、観終わった後には、人生や死とゆうものを前向きに色々考えてしまいます。どんな人生だろうと、人はむかえが来たら、かならず行かなくてはいけない。あたりまえだけど、ただ、年老いてい終わりを迎える事がそんなに嫌じゃなく思えてきて、そう考えると、これは人生讃歌映画なのかもしれません。もちろん、若いブラピは完璧。これを映像化できるのもすごいです。なるほどと思わせる台詞なんかもあったりして、人生を色々考えたいって人にはおススメかも。 【なにわ君】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-02-08 22:31:07)(良:1票) 5.《ネタバレ》 実は熱い作品なんですね。「数奇な人生」とはベンジャミンばかりでなく、登場人物全てに言えることで、むしろ、ベンジャミン自身は若返ることくらいで、たいした起伏のない人生で終えている。「こころざし」有る人生のすばらしさを再認識させてくれる傑作。 【Keicy】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-08 22:16:00) 4.《ネタバレ》 特に印象に残ったのが、冒頭の盲目の時計職人のエピソード。 この映画後半はベンジャミンとデイジーの恋愛に時間が割かれるけど、 テーマは恋愛というより、どういう風に人生を生きるかというものじゃないかな。 何かを失った時に人は時が逆巻いたらともがき苦しむ。 しかし「もし」で時は戻ったりしない、それは人生ではない。 何かを遣り残してきたのならそれは遣り直せばいい。 不幸なのは失うことではなく、目を背け逃げてしまうこと。 特異な運命の人がいて、それを包み込む人がいる。 孤独に生きた人がいて、その人のことをずっと忘れない人がいる。 誰かと別れることもある、だけどまた出会うこともある。 人生に無駄なものなんてあるのだろうか。 時間が流れ老いていくのは不幸なことだろうか。 一人も悪役が出てこないこの作品。 アイロニーな寓話に託した人生賛歌と私は感じました。 ……しかし、私、ティルダ・スウィルトンって黒目の大きさ以外 ケイト・ブランシェットにすごく似てるって日々思っているのですが、 まさか共演、しかも一人の恋愛霹靂で共演するとは!! 好みが実にわかりやすいよベンジャミン!! しかし一方は 「美人ではないが魅かれた」 でもう一方は 「美しい」「完璧」「素晴らしい」 になるんだから凄いなベンジャミン!! あと、雷に打たれたひとの映像は面白かった……。 ピアノレッスンの時も思ったけど、外人てそんな雷打たれるもんなの? 背が高くて肉をよく食べて広い自宅持ってるから打たれるの? 屋根の上ならいいけど柵に持たれてて打たれたら相当イヤだよね! 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-08 01:23:42)(良:1票) (笑:1票)
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