みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
62.すっげー面白かった!黒澤映画で一番好き! 【Keith Emerson】さん 9点(2004-06-07 02:05:15) 61.当時黄金時代の真っ只中だった東映時代劇は、東宝の「用心棒」と本作「椿三十郎」によって衰退の道を辿り始めたという。当時の人々がどれだけこの作品に熱狂したかが見て取れるではないか。 三十郎という豪快な主人公にも負けず劣らず、ユーモラスでどこまでも魅力的な登場人物達。バカで憎めない若侍、のんびりした性格が物語りにゆとりを持たせる奥方と娘さん、そしてピンポイントで冷静に物事を見極める押入れの侍。それは敵役だって同じ、三人の親玉たちのあたふた振りには笑ってしまうし、室戸半兵衛には善悪を超えた一人の侍としてのカッコ良さがある。全員がパーフェクトでコンパクトな物語の中、奇跡のような輝きをこれでもかと放っているのだ。 迫力ある殺陣、そして映画史に輝く伝説の名勝負。娯楽映画に求める全てが詰まっていると言っていい。もしもこの映画を「邦画だから」「白黒だから」「時代劇は苦手」等の理由で敬遠している人がいたとしたら、断言する、それは愚かだ。あぁ、そんな人々に言ってやりたい。そう、ちょっと間をタメて。「・・・、あばよっ!」 【紅蓮天国】さん 9点(2004-05-29 15:32:20)(良:3票) 60.プロット構成はお見事の一言ですね。アイデアと見せ方が上手くマッチしています。ただ、姉妹作の『用心棒』同様、ストーリーはするするとひっかかりなく流れていくようで、ちょっと浅い感じがします。ただ、娯楽として見るにはテンポ良く進むので飽きないのではないでしょうか。 【虚学図書之介】さん 7点(2004-05-23 12:03:49) 59.「われわれ9人で・・・」「10人だ!」もう、このやりとり最高。 【あさ】さん 10点(2004-05-19 10:37:50) 58.主人公のキャラと最後の「あばよ」はよかったけどあとはそんな…でした。なんかうまくいきすぎと思ってしまって。もう少しなんかあってほしかった。一番最後の立ち合いのとこは、他は血がなんにもでてないのになんであそこだけたくさん血をだすのか…。細かいけど。あまり印象に残る映画ではなかった。それは近所が機械の音でゴーゴーうるさかったせいもあるかもしれません。「うるさいな…!」とかなり腹を立てながら観てたので…。 【Syuhei】さん 4点(2004-05-15 19:04:07) 57.この作品でクロサワを観たは2本目です(最初は「用心棒」)。僕の様な若輩者には古い日本映画にはなかなか入り辛かったです(台詞がよく聞こえなかったり、前半の設定部分が理解し辛かったり、等)。でも、後半からは(解りやすさも相俟って)凄く楽しめました。 【こじろう】さん 7点(2004-05-07 00:27:00) 56.ウチの親が言っていた。「黒澤明は娯楽映画のイメージなんだけどねぇ」と。私には黒澤監督は『影武者』以降の大作時代劇か小難しい観念映画を作る大巨匠というイメージである。本作は娯楽作としてツボを心得た粋な映画だ。緊迫した若侍たちと明らかにテンポのずれた奥方と姫君の能天気ぶりが最高に可笑しい。奥方にかかってはさすがの三十郎も形無しである。人質役の小林桂樹もいい味出してる。この3人のおかげで『用心棒』より面白味が増している。ラストの三十郎の機転には大いにウケた。豪放磊落、頭もキレる。なるほど、日本映画屈指のヒーローだけあり、親の意見にも納得。 【やすたろ】さん 8点(2004-05-05 18:10:23) 55.用心棒の三船が好きだなぁ…。確かに押入れの男や奥方さんが緩急である緩なんだろうけど、ノーランライアンのストレートの後に元ヤクルトスワローズの安田投手のカーブが来るように感じて、私の中のバランスが崩されてしまった。でも、良作である事には間違いない映画! 【クルイベル】さん 7点(2004-04-30 11:58:46) 54.ユーモアが随所に入っている分、緊張感が前作より薄れています。その雰囲気を最後の決闘が引き締めて、トータルでは見事な構成です。藩の内紛で、それぞれが自分の立場により行動が制限される中で、主人公だけが自由で、それが発想も豊かにしていると感じました。しかし、浪人として生きていくには強くなければならず、つまり、鞘に収まることが難しくなる訳で、最後の去っていく姿に、一抹の寂しさを漂わせています。組織に属する者とそうでない者では、得られるものと失うものがまさに逆になります。 【パセリセージ】さん 9点(2004-04-29 23:52:41) 53.黒澤監督は当初フランキー堺を主演で、山本周五郎の原作に忠実に脚本も「日日平安」として撮ろうとしたが「ホノボノし過ぎている」という会社からの横槍で、滅法強い三十郎の話になった。本当は満点にしたいけど、妥協を強いられたことにマイナス1。しかし映画自体は、滅茶苦茶に面白いし、黒澤監督の本音が登場人物や、彼らの台詞に出てるのも興味深い。三十郎に助けられた奥方(これがいい!)が「本当に良い刀は、ちゃんと鞘に入ってるものです」とヤンワリと三十郎を諌めて、三十郎が一瞬見せる反省の表情。そして何よりも、要所要所で押入れから出てくる小林桂樹。いかにも人が良さそうで、争いごとが嫌いそうで、どこか惚けた、この人物にこそ黒澤監督の本音が出ている。「俺はこんな男を主人公にして、これを作りたかったし、本当はこういう男の方が好きなんだ」という本音。それを、ほとんど押し入れの中にいる、あのキャラクターにチラチラと、しかしハッキリと託している所に、とかく豪快なイメージを持たれる黒澤明の素顔が出ていると思う。それと9人の若侍のキャスティングも上手い。裃の似合わない俳優ばかり選んでるところがさすが。新卒の新入社員の着るスーツが、どこか貸衣装みたいで似合ってないのと同じで、裃が似わないからこそ初々しさが出る。昔の監督ってキャスティングが上手かったんだなぁと、そのことにも感心。勿論、クライマックスの果し合いの凄さは・・・・まさしく、これは筆では書けない。これが映画です。 【ひろみつ】さん 9点(2004-03-16 21:38:07)(良:3票) 52.「いい刀というものは鞘にはいっているものだ。」 ..包茎で悩む人は椿三十郎の言葉を胸に刻んで生きるべし。 【あばれて万歳】さん 8点(2004-03-10 14:40:06)(笑:9票) 51.《ネタバレ》 "三十郎でもう一本"と、『用心棒』の続編として製作された映画ですが、決して二番煎じなどではなく、ストーリー展開の面白さでは、むしろこちらに軍配を上げたくなってしまいます。特に喜劇性は黒澤作品でも随一でしょう。三十郎の後をぞろぞろと付いて回る若侍の滑稽な青二才ぶり。奥方とその娘が醸し出す、あまりにも場違いでのんびりとした雰囲気。囚われの身であるはずの”押し入れの中の男”のおかしさ!。そしてやっと姿を見せてくれた城代家老は、なんと”馬顔”。冒頭で登場人物を巧みに紹介して行くプロットは『用心棒』さながらですが、若侍の仲間割れや山門のない寺の嘘バレなどの用意された困難が、これまた本当に面白い。一難さってまた一難。最後まで観るものを離さない巧妙なストーリー。そしてついに捕われた三十郎が最後で見せた一発逆転のアイデア!大目付けの菊井が牢屋に入れられて、めでたしめでたし。ところが、黒澤監督はここでキャメラを止めません。「とても筆では書けない」とシナリオされた第二のラスト。壮絶な戦いの後に訪れるなんとも言えない虚しさ。勝者敗者に関係なく、戦いの無常観を覆いかぶせ、全てを承知しながらも、宿命を生きていかなければならない男の姿をあぶり出す。これが黒澤の「侍」映画であり、黒澤のヒューマニティ。多くの人にお勧めできる一品だと思います。 【スロウボート】さん 9点(2004-03-04 21:18:49) 50.用心棒の続編。傑作ですから必ず見ましょう。周到に計算された娯楽性と深い人間観の見事なユニゾン。40年前の日本でこんな映画が作られたのは奇跡です。まさに天才の仕事。 【青い車】さん 10点(2004-03-04 15:26:39) 49.殺陣が意外と少なくて驚いた。その分頭脳的な駆け引きが話の中心になっていて、じっくりと楽しめる。三船敏郎は立ってるだけで絵になる稀有な役者さんですね。 【ラーション】さん 9点(2004-03-03 18:05:41) 48.黒澤作品でまともに見たのは、子供のころに見た「影武者」以来だったのですが、脱帽です。敬遠していた分野なんだけど、食わず嫌いはだめですね。 【クルン】さん 9点(2004-02-19 23:42:35) 47.黒澤映画最高の作品だと思う。7人の侍を少し面白くした感じ。ただ、昔の映画のため、字幕無しでは辛い。とにかくストーリーが面白い。そして、テンポもよく、早すぎもしない。ただ、最後の室戸とのバトルシーンが要らない。なぜなら、それまでで話としては完結しているからである。 【インセイン】さん 9点(2004-02-16 20:27:59) 46.相変わらずの三十郎の痛快な活躍は見ていてスカッとするが「用心棒」よりは若干落ちるか。冒頭から三十郎が事件に絡んでいく所がちょっと強引だったような気がする。加山雄三らの演技も硬い。 【ロイ・ニアリー】さん 7点(2004-02-14 03:12:13) 45.起承転結でいう、起の部分が分かり難い。途中途中に笑いのポイントがあり、飽きさせないように構成されているのが上手い。白黒だけど、美術の良さが伝わってくる。カメラワークも実に綺麗。若き日の田中邦衛はクドカンそっくりで気になって仕方なかった。ラストの迫力は圧巻。トータル時間は短めで、さっぱりした印象だ。 【VNTS】さん 7点(2004-02-08 21:55:07) 44.黒澤映画で、初心者が一番最初に見るべき映画です。 時代劇なのですが、何処と無くメルヘンチック? 【T-zen】さん 10点(2004-02-03 14:28:36) 43.《ネタバレ》 初めて見た黒澤映画でした. 黒澤映画はどーせ年寄りが見て楽しむものという考えがあったのですが見てビックリ.三船敏郎の演技に惚れてしまいました.ストーリーも面白かったし,時間も短いのでスピーディーな展開が良かったです.ラストのあの血の飛び方は必見ですね. 【wataruBEC】さん 9点(2004-01-05 18:21:19)
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