みんなのシネマレビュー |
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1.《ネタバレ》 原作のタイトルとキャラクター名を借りた全く別物の映画。 個性の強い登場人物は映画に登場させず、かろうじて登場したナミと咲も普通の生徒と化し、挙句の果てにはゆにとハルカのキャラを逆転(しかも映画のハルカもツンデレというよりただのドSというまさかの宣伝詐欺)…ここまで原作を無視した映画は見たことない。 内容も、様々な人と接する事でゆにやハルカが成長していく原作とは全く異なり、最初から最後まで2人の世界に浸りっぱなし。終盤の空港の見送りのシーンで明智とナミしか見送りに来ていないところからも明らかである。 それなのにナミとの友情、父親の死のせいで自分は嘘が嫌いだと告白するハルカ、と申し訳程度の友情描写、親の死がトラウマ展開があるからなおさら腹が立つ(原作のハルカの父は普通に生きている)。 宣伝されていた壁ドンもドアに対してやっているから音がうるさすぎる、しかもそれを3連発とかウケ狙いとしか思えない。あれを他の映画の壁ドンと一緒にするのは失礼。 意識があってしかも、歩くことはできる程度のけがをしたゆにをハルカがお姫さま抱っこするなんてゆにの事が好きでやっているとしか思えない、その後の場面で「仕事だから優しくしただけ」って言われても、だったらあんなことするなよと思う。(原作では意識を失った美麗に対してやっている) 映画オリジナルのゆにが耳たぶやスカートをいじる癖も、始めはいいがあれを2時間の間で何回も、しかもそのたびにわざわざアップするからはっきり言ってくどい、そしてイライラする。 的場も、ゆにがハルカと別れたってだけでハルカを呼び止めて事情も聞かずにいきなり殴る、しかも殴った後は的場は一切登場しないのでモヤモヤした終わり方になる。 終盤では留学したゆにが大学をサボって帰国し、学校で仕事中のハルカを海に連れ出すというぶっ飛んだ展開で、なんだかんだで原作とやっている事は変わらない。ここまで原作の現実味のなさを否定した意味はなんだったのか。 ラストは青い夕日に照らされながらお約束のキスシーンで終わりかと思いきや、その青い夕日が合成した感丸出し、その後のカメラの動きもおかしすぎて客席がざわつくレベルという衝撃的な終わり方だった。 こんな出来なのに近キョリ恋愛を名乗らないでほしい、始めから原作なしでやってくれよ、と思う山Pの長編PV、決して映画ではない。 【もっふる】さん [映画館(邦画)] 0点(2015-04-05 22:39:40)
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