みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
16.黒澤監督が三船敏郎という俳優に、どれだけ惚れ込んでいたか‥‥ それが、はっきりと分かる作品ですね。 あれだけの存在感、威圧感、躍動感を出すことが出来る俳優は、100年を超える邦画史上、殆んど居ないのではないでしょうか。 上原美佐も、この時代の女性としては、長身でグラマラス とても魅力的です。 雪姫の、あの男勝りな性格は、遠い昔、はるかかなたの銀河に居たレイアという姫様そっくり 千秋実や藤原釜足といった名優が脇を固め、躍動感に満ちた名作だと思いました。 特に、村祭りのシーンでの唄と踊りは深く印象に残りました。 【TerenParen】さん [DVD(字幕)] 9点(2020-09-08 23:35:24) 15.《ネタバレ》 10点寄りの9点かなあ。あんまりケチつけるところが見当たらない。昔、爆笑問題の太田さんが「三船敏郎の刀を振りながら馬に乗って戦うシーンは絶対誰にも真似できない」と言ってましたが、本作を見て納得です。普通に危な過ぎるでしょこの演技。 上原美佐さんの演技は最初はきつかったけど終盤で慣れました。田所が味方になる伏線の張り方とかも良かったです。ルーカスが参考にしていたとは後から知りました。本作におけるR2D2とC3P0の掛け合いにも何度も笑わされました。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 9点(2020-07-23 15:29:48) 14.《ネタバレ》 最高のエンターテイメントにして最高の人間賛歌の映画。 時代考証がしっかりしていて、ボロボロの衣装から建物すべてにおいてこだわりぬいているのが分かります。 なにより登場人物の思考方法が完全に戦国の世なのがいいですね。 今の時代劇はここを中途半端に現代人に寄せてしまうから興ざめ。 あと農民二人のポジションの見せ方がうまい。 こういうキャラクターって今の小説、漫画、ドラマ、映画問わずウザキャラとして捉えられがち。 でも今作では生のままの人間として丁寧に描かれていて2人に感情移入してしまう。 この二人がこの最高のエンターテイメントと人間賛歌であるこの作品の重要な核になってますね。 【CBパークビュー】さん [DVD(邦画)] 9点(2016-07-03 07:23:07)(良:1票) 13.《ネタバレ》 この映画はまず「戦国時代の姫君と三人の悪人が、黄金を背負って敵中を突破する」という筋を知っていないといけない。 何故なら、肝心の主役格の悪人と姫君が登場するまでに30分も時間がかかるからだ。 それまでは戦場で手柄を立てて出世しようと勇んで出てきた太平(何やってんの平八)と又七(万造、侍を目指す)たちの愉快なコンビによる波乱万丈な場面を追うことになる。 予備知識無しで見た人は「そうか又八たちのユニークな物語なのかー」と勘違いするだろう。 いや実際そうなんだけどさ。 最初から太平たちを主人公として見るか、宣伝通りに雪姫と真壁六郎太を主人公として見るかでかなり見方が違ってくる。 そしてようやくメインの六郎太と雪姫の御登場だ。 メインディッシュとデザートが次々出るように流れがガラッと変わる。 又八たちは脇を支える漫才コンビとして立ち位置を変えてくる。 宣伝を見てきた人は「待ってました!」と思い、予備知識無しの人は「悪そうなサブキャラが出てきたなー」と思う。 そしてようやくジャケットの人物が誰なのかが判明する。 別のDVDの雪姫と六郎太のツーショットのジャケットならともかく、又八たち4人が居並ぶジャケでは判断がしにくいだろう。むしろそれが狙いの一つなのかもしれない。 泥にまみれながら懸命かつ愉快に生きる又七たち、利用しつつも結構思いやりのある六郎太、そして泣きっ面が最高に怖いが、本当は心根が優しく芯の強い、寝顔が可愛い太股のエロゲフンッゲフンッ男前な雪姫。 個性豊かだ。 特に六郎太の馬上での迫力満点な追撃、無駄に長いが見応え充分の決闘(あまりに長かったので「椿三十郎」のような一瞬の決着が生まれたのかも)。 しかし、ラストはどうなのだろう。 前には処刑台、後ろには脱出口! 兵衛の槍の唸りで二人を解放。 「志あるならば続け!」 颯爽と駆け抜ける雪姫、雪姫の侍女をヒラリと乗せ駆ける六郎太。そして兵衛の「裏切り御免!」 普通こういう場面は最高にカッコイ筈ずなのだが、好敵手との決闘を咎められて顔を鞭打たれた兵衛。 元々気遣いがある男ではあるが、「おまえの上司はカスだ!あたしそんな事しねーし!あーあー、どうせ死ぬんだ、直前まで遊べて良かったー!」なんて言われて同情してしまう兵衛。それでいいのか兵衛。何故だろう、何処か釈然としないのだ。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-13 18:44:00)(良:1票) 12.《ネタバレ》 最初の方の、捕虜となって働かされていた兵たちが反乱を起こして城の階段を駆け下りていくシーンの迫力がハンパない。その後も、裏切り御免のシーンや、三船敏郎が馬上で刀を振りかざしながら駆け抜けていくシーンや、村人との火祭りのシーンなど名シーンが数々あり、黒澤作品の中でもとりわけ好きな作品。そして、あの上原美佐の気合が入った話し方が、時折、妙に恋しくなってまた見たくなる作品。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-07-06 23:03:18)(良:1票) 11.《ネタバレ》 黒澤さんの作品では最も「エンターテイメント」な作品ですね。分かりやすい面白さを徹底してる。そしてキャラが際立ってる。特に百姓の二人組は強烈なまでの個性と愛嬌を持ち合わせており、ルーカスが真似るのも無理はないなと感じさせます。そしてそのストーリー運びや設定も、後世に多大な影響を与えてるんだなということがよくわかる。ところで、隠し砦のある山の風景は、なんだかまるでグランド・キャニオンの様な様相を思い起こさせるし、森の中にある泉も、どことなく西洋的な風景に見えてきませんか?ラストの早川領を一望する抜ける様な風景も、あまり日本ぽくないように思えてくる。そこには、ある種の異国的な壮大さみたいなものが感じられる。音楽だって、旋律こそ日本風ではありますが、ライト・モチーフの使い方やそのダイナミズムさはまるで西部劇そのもの。そう、黒澤作品はたくさんの映画人に影響を与えたけれども、黒澤さん自身もまた西部劇に大きく影響を受けたんだなということが見て取れるわけです。それにしても、日本が舞台でありながらこういう壮大さ異国さを生み出すには、モノクロだからこそ出来る映画の「虚構の力」というのがある様に思います。よく、「黒澤映画はカラーになって駄目になった」という人がいるけど、それはつまるところ、カラーによって映像が現実により忠実になることによって、モノクロが持っていた「虚構の力」が失われたからではないか、という風に思うんです(勿論、カラー作品にはカラー作品の魅力があるわけですが)。その力をアイデアや創意工夫で存分に活かすことが出来たのが、黒澤明の非凡たる証だったんじゃないかなぁと。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-09-26 23:19:37)(良:1票) 10.《ネタバレ》 この頃の黒澤はほんとうに面白かった。脚本も素晴らしい!一番のツボは上原美佐演ずる雪姫でしょう。決してうまいとはいえないんですが、立ち姿・寝姿・座ってる姿、全てにオーラが出ています。そして射すくめられるような鋭い眼光、なんたる存在感。思わず、姫さまああ!お許しを~!愚かなわたくしめをその鞭で思う存分お打ちくださいとひれ伏したくなる威光・カリスマ性を感じます。最後の姫様化粧も妖艶。真の支配者とはこうでなくてはならない。長澤まさみにはその「支配者オーラ」がないのよねえ。調べたらわずか2年で引退したらしいですね。ああ!もったいない。こんな女優はもうでないかも。まさに幻の女優という名にふさわしいです。作品自体は8点ですが、敬愛の思いをこめて上原美佐さまに1点を献上いたします!今どうなさってるのでしょう?逢いたいような逢いたくないような。 【うさぎ】さん [地上波(邦画)] 9点(2008-09-21 00:09:51) 9.《ネタバレ》 内容は確かに重いものじゃないが、こんなに痛快でハラハラドキドキさせてカッコよくてスカッとする映画もないだろう。馬上の三船が雄叫びを上げて「八双の構え」で突き進む有名な場面、ビデオで見てすらド迫力なんだから、スクリーンだったら全身鳥肌が立ったんじゃなかろうかと思う。確かに聞き取りにくいセリフがちらほらあるが、一度何言ってるか理解すれば次からは問題ないのでそんなにひどい傷とは思わない(DVDには日本語字幕があるので、この問題は解決済みだと思う)。雪姫もりりしく、美しい。リメイク? 悪いけど、見る気にもなれない。 【空耳】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-08-08 04:18:25) 8.《ネタバレ》 橋本忍が「複眼の映像 」で、七人の侍までは共同脚本を作る際に、小国英雄は一切執筆をせずに黒澤や橋本が書いたものを精査し、全体の流れを作る司令塔的な役割を果たしという。だから、七人の侍のような長大なシナリオでも、滞るなく流れるように話が進んだという。しかし、それ以降小国が自分も書くようになり、交通整理をする人がいなくなってしまった。その煽りを受けたのがこの作品であろう。出発までに1時間も掛けてしまったのは、いかにも長過ぎる。その序盤も七人の侍のように面白ければいいけど、それほど面白くもなかった。4人で脚本を書いたけど、整理を出来なかった例がこの作品に前半に出ている。しかし、その1時間を我慢すれば、至福のときが待っている。隠し砦を出発してからの逃走劇は黒澤映画の中でも屈指の面白さといえよう。見所はいくらでもあるが、やはり最後の関所の場面で、三船が村娘を馬に乗せるシーンは、アメリカの西部劇でも滅多に見ることができないだろう。元々黒澤は馬にはこだわりがあるようだが、これだけ馬を効果的に使った映画は、ジョン・フォードの「駅馬車」くらいだろうと言いたくなるほどの出来だ。作る手のプライドに感服してしまう。 【rosebud】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-05-14 22:46:52) 7.今まで黒澤作品とか敬遠しがちだったのですが、黒澤監督の偉大さがわかりました。農民の二人組みの掛け合いが素晴らしかった。あと三船敏郎の馬に乗ってのノースタントのシーンはすごすぎる、さすが世界の黒沢&三船。他の作品もこれから見ようと思いました。 【ネネ】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-31 16:25:41) 6.見る前からお腹すいてたんですけど画面から目が離せなかったです。三船敏郎はほんとすごいし、かっこいいなあ。彼の馬乗りシーン(両手離して槍持って戦うとこ)だけでも見る価値あるよ。まず最初の方の群集シーンのところでも圧巻されますが。CGやら何もない時代に、人だけでこれだけのものが出来るんだ、スゴイね。CGとは迫力が違う。黒澤映画はやっぱすごいわ。なんか格が違うんだ。濃い。娯楽映画の傑作。 【Mari】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-05-05 14:43:02) 5.群集シーンの迫力、機知に富んだ展開、キャラクターの普遍性、ロケーションのスケール感、人間臭さのにじみ出す役者の存在感、どれをとってもやはり一級品と言うしかないですね。46年たった今も娯楽映画の殿堂としての輝きは失われていません。今を生きる役者の誰をどこに当てはめてもここまでエネルギッシュな作品にはなり得ない、荒削りで勇ましいその時代の持つ圧倒的な「力」には感服させられます。隠し砦の奥からはオビ・ワンが、森の泉の奥からはヨーダが出てきそうでニヤリとして観ました。三船が三十郎として完成する一歩手前の作品。落ち着きの出てきたギラギラ感もまた良いです。 【Beretta】さん 9点(2004-09-17 17:31:39) 4.風、雨、砂ぼこり。三船敏郎。 【クー】さん 9点(2003-03-23 06:31:26) 3.黒澤はこういう娯楽作品の時が一番いい。ストーリーの緩急、変化、三船が馬で疾走するシーンや危機を切り抜けるスリルあるシーン。他にも息抜きになる漫才チックな二人組。みていてもワクワクする面白さがある。唯一気になるのはやはり雪姫のセリフ・・キリリとした気品はいいんですが・・・しかしそんなことはたいしたことではないと思うほどこれは三船が素晴らしくて、最初から最後まで面白い名作・傑作。 【キリコ】さん 9点(2003-02-14 20:22:46) 2.黒澤映画は、どの作品も外れがない。アクションも見ごたえがあり、多くの人にみていただきたい。 【017】さん 9点(2002-08-31 23:00:15) 1.黒澤映画で一番高い興行収入を記録した作品。 【ます】さん 9点(2001-08-03 17:46:25)
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