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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(9点検索)】
3.《ネタバレ》 スティーブ・ロドニー・マクインの現時点での最高作。
今まで黒人差別との戦いを描いた作品は数多くあったが、マクインのこの傑作は新しい歴史を刻んだと思う。
画面を覆う黒いコントラストの“闇”が、暗黒の歴史と向き合うソロモンの物語に一層の深みを与える。
麦の穂を狩る黒き人々、それを監視する白き人々。物語は奴隷農場?と思わしき場面から始まるかと思いきや、話は過去に戻ったり現代に戻ったりと行き来して全貌を明かしていく。
奴隷として農場を転々とする12年間・・・それでも「奴隷のプラット」ではなく「ヴァイオリン弾きのソロモン」として彼は戦い続けた。。
ところで、なんで間に本名の“ロドニー(Rodney ”を入れるかって?
俳優のスティーブ・マックィーン(Steve McQueen)とスペルがまったく一緒だからだよっ!!
まぎらわしいんだよ、監督本人が何もしなくても配給会社が気を利かせろよ・・・と言いたくなる。
いちいち「黒い方のマックィーン」だの
「監督の方のマックィーン」だの
「マックィーン(監督)」だの面倒くせえんじゃボケえっ!!!
どっちか知らない人は「あれ?こんなガングロだったっけ」とか
「こんな野球少年みたいな人だったっけ」と著しい混乱をきたすワケよ。
いやきたせよ人間として!(何の話だ)
じゃあ“R”付ければマックィーンでも良いだろって?
そうもいかないんだ。
何せスティーヴン・R・マックィーン(Steven R. McQueen)って人がいるからさ。
俳優マックィーンの孫にねぇ!
何で“ん(N)”が付くだけなんだよっ!せめて「スティーブ・マックィーン3世」とかもっと工夫できるだろうっ!俳優名を決める時点で考えてくれよ頼むから!
オマケになんだ“R”って!?
“R”なんなんだよ!?
単語を続けろよ!
イニシャルだけとかナメてんのかテメえはっ!?
ロベルト(Roberto)か?
それともロバート(Robert)か?
父親はチャド・スティーブン・マックィーン(Chadwick Steven McQueen)なのに・・・何で孫の方はスティーブンが先なんだよ・・・。
というワケで、俺はスティーブ・ロドニー・マクインとしてこのロンドンはウエスト・エンド出身のイギリス人を応援していこうと思う(バイク大好きな方のマックィーンはアメリカのインディアナ州ビーチグローブ出身です)。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-10 19:12:24)
2.《ネタバレ》 黒人のレブロンジェームズがキングと呼ばれ、同じく黒人のペレが王様と言われている現代ではにわかに信じられない事実ですが、白人の女性は奴隷の黒人の前では、自宅で平気で裸になったと言います。つまり、動物に裸を見せて恥ずかしがる女性はいなかった。過去の黒人は動物という認識だったのです。中には黒人に理解を示す白人もいたが、それは人間が犬に対して愛情を持つのとなんら変わらない。私は問いたい。「この映画を観て、黒人を痛めつける白人を残酷だという観客は、なぜそう思うのか?」答えが簡単です。我々はすでに黒人を動物ではなく、人間として認めているからです。だから私たちの感覚で、昔の白人はケシカランと結論付けるのは早計なのです。人は相手が動物の場合、今でも平気で自由を奪っている。たとえばロープにつるされたままの主役の黒人に驚くことなく、まわりの白人たちは淡々と日常生活を行っているシーンは、まさに動物に対する人間の態度なのです。ただしこの黒人はほかの黒人と違って自我を持っていた。黒人を動物と考える白人は、その黒人の自我に敏感に反応し、脅威を感じ、そして敵とみなした。いつしか黒人は韜晦したふりをして、生きる術を身に着けた。→「ワタシはニンゲンではなく、ドウブツです。」多くの黒人は動物のふりをし、白人はその態度に安堵した。そういう時代だったのです。人間は昔も今も残酷だ。ハンティングと言って、動物を殺すことを楽しむスポーツがある。過去も、現代も、そして未来も人間は常に動物と認めた生き物に対しては絶対的な差別を行っている。黒人は単に動物から人間に格上げされたに過ぎない。私は許さない。主役の黒人俳優は素晴らしい。同じ黒人俳優のデンゼルやスミスなどにはこういう演技は無理(かっこよすぎるから)艱難辛苦を他力で乗り越えるところは事実だから仕方ない。運命の波に翻弄されながらいつの間にか砂浜にたどり着いた人間の姿、その姿には正義も悪も、勝利も敗北もクソもありません。正当なヒューマンドラマとは、かくあるべきです。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-05 19:49:11)
1.最終盤、この映画は数十秒間の不思議な長回しを映し出す。
主人公が、悲しみとも喜びともつかない表情を浮かべ、それが微妙に変化する様を延々と映し続ける。
その表情が何を表していたのか、明確にはならない。
しかし、強烈に惹き付けられ、次第に彼と二人っきりで対峙しているような感覚さえ覚えた。
そのロングカットが表していたものは、徹底的なまでの「無力感」と、それと共にただひたすらに流れた「時間」そのものだったのではないかと思う。
結局、この映画の主人公は“何もできなかった”。
彼が生き延びることができ、元の人生に生還できたのは、ただ「運」が良かっただけだ。
度重なる私刑で息絶えていたかもしれない。
逃亡して奴隷ハンターに惨殺されていたかもしれない。
手紙は届かずまた裏切りにあったかもしれない。
そしてついに絶望し自ら命を絶ったかもしれない。
そう、彼以外の無数の奴隷たちのように。
たまたま運が良く生き延びた彼は、たまたま運が良く救いの手が差し伸べられた。
しかし、それは彼ただ一人に限った話であるという「現実」。
当然そこには生還したことに対してのカタルシスなど微塵も無かった。
農園主の偏愛により虐げられ続けた“パッツィー”が解放されることは無かっただろうし、子どもと引き離された母親は一生再会することはなかっただろう。
あまりにも愚かしい不条理に対しての徹底的な無力感。主人公が絶望の果てに感じ取ったものは、それ以外の何でもなかったのではないかと思える。
この映画は「奴隷制度」の非道さをただ描いているわけではない。
この映画が描き出したものは、「時代」に関わらず、「人間」の営み総てに通じる、愚かで悲しい「業」だったと思う。
虐げられる者と虐げる者、その両者の表情から滲み出ていた悲しさと愚かさは、対を成し、その根本は皮肉にも同じもののように思えた。
人間は、どこまでいっても自分を守ることしかできない。それはもうどうあがいても揺るぎようのない本質だろう。
誰しも、どの時代であっても、人間は己のその本質に対して、時に抗い、時に受け入れ、闘い続けるしか術を持たないのだと思う。
「奴隷制度」は決して過去のものなんかではない。
そして、それの廃絶は人間にとって決して安易なことではないだろう。
この映画は、世界中の人々が自分自身のこととして痛み入るべき作品だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-05-24 01:24:45)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
63人 |
平均点数 |
6.51点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 1 | 1.59% |
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2 | 1 | 1.59% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 2 | 3.17% |
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5 | 5 | 7.94% |
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6 | 25 | 39.68% |
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7 | 13 | 20.63% |
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8 | 12 | 19.05% |
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9 | 3 | 4.76% |
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10 | 1 | 1.59% |
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【その他点数情報】
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